*はじめに、今回の話は「式神橙、東へ」等の続きになります。どうぞご了承ください。
三月の中旬。
温かい風も吹く様になり、外界ではもう間もなく春の訪れを感じられる、そんな頃。
早朝の、郊外から離れた場所にあるオフロードバイクの練習用コースを、朝靄の中、一台の青いマシンが乗り手と共に疾走している。
そして、その少し後ろを赤いスポーツウエアを着た、小さな少女が追いかけながら走る。
バイクと等間隔を開け、茶色い髪をなびかせながら走る少女の呼吸は少しも乱れていない。
先行するバイクの上げる土煙を避ける為に間を空けているのだろうが、人間の出せるスピードでは無かった。
軽やかに、リズムを崩す事無く楽しげな表情でマシンを追いかけている。
乗り手は後ろの少女を一瞥すると、さらにマシンの速度を上げた。
土を盛り固め、様々な障害が作られたコースを鋼の馬と少女が駆け抜ける。
波打ったウォッシュボードを乗り越え。
長い直線からの急なヘアピンカーブを、轍を刻みつけ旋回する。
その後に続く、ゆるやかなカーブをほぼ直線に走り抜ける。
上り坂から地面に足を擦り付けながら、リアタイヤを滑らせつつブラインドコーナーを曲がり今度は坂を下る。
連続したジャンプ台を飛び越え、急な斜面の付いた高速コーナーを駆け抜ける。
だが乗り手は、バイクの速度を上げ過ぎた為、次のカーブを曲がりきれないと悟り車体を寝かせて急制動をかける。
横転まぎわで停止したバイクの上空を、後続の少女がくるりと回転しながら飛び越え音も無く着地した。
バイクを起こし倒れない様にスタンドを出すと、乗り手はヘルメットを外し、ニヤニヤと笑みを浮かべ自分を見ている少女に声をかける。
「調子に乗りすぎちまったな。油断したよ」
少女は笑いながら乗り手の男に答える。髪の毛の間から猫の耳の様な物がピコピコ動く。
「じゃあ、今日の朝ごはんは特上カツ丼に決定ー! 約束だもんね」
男がコースを走行中にミスったら、少女の朝食のリクエストに答えるという約束だった。
「ああ、そうだっけな。でもずいぶんと見事に今のを回避したな。正直後ろから追突されるかと思ったよ」
男は苦笑し頭を手で掻きながら、自分のアパートに居候している少女、式神の橙に返事をした。
橙は自慢げに胸を反らす。
「さっきと違って、カーブの手前でタイヤが滑らなかったのが見えたから、止まるって思ったの。すごいでしょ、えっへん」
「はいはい、じゃあ朝飯を食いに行こう。今日は寄る所がたくさんあるからな」
「やったー!! 」
橙は飛び跳ねながら歓喜の声を上げる。
八雲藍の式である橙が、幻想郷に迷い込んだ男の住居に、藍の主の命を受け居候を始めて、はや数ヶ月が経った。
都心へ続く道の途中の食堂で、カツ丼を時々むせながら勢い良く食べる少女を横目に、男は物思いにふける。
もうすぐ春になる。
四月には、自分は橙と共に土産を持ってマヨヒガへ行かなければならない。
いや、行かねばならない。
藍とは、近所の稲荷神社を通じてお互いに情報交換をしていた。
持って行く土産も決めてある。
確執の晴れた藍は外界のお稲荷さんが好いと言う。
あと博麗神社の巫女から無洗米が欲しいというリクエストがあった。
藍の主、紫様への土産、藍が教えてくれた上等な酒も見つけた。
後、心残りは・・・・・・。
「どうしたの? 食欲無いならコロッケもらっちゃうよー」
「ああ、頑張り過ぎたみたいで腹に入らない。やるよ」
わーいと言いながら、口元にご飯粒を付けたまま身を乗り出して、男のコロッケを目にも止まらぬ早技でほうばる橙。
男はゆっくりと食事を味わいながら、再び今後の事を考える。
藍からの『紫様は何か企んでいる。用心する事だ』という忠告だけが気がかりだ。
本来なら男はマヨヒガで藍と一戦交える覚悟でいた。
従者を奪われ、怒る九尾の狐と。
覚悟を固める為、武人に信仰される鹿島神宮へも参拝した。
だが、その後。
藍本人に男に対する恨みは無いと言う言葉と共に、先程の忠告を受けた。
八雲紫。
地元では『八蜘蛛様』と呼ばれ奉られている。
男が式神達と知り合う縁となった祠にも、紫色の縞を持つ蜘蛛の絵が描いてあったのを覚えている。
さらに厄介な事になったと思いつつも、男の決意は変わらない。
食事を全て平らげ、小腹を叩いている橙を見ながら男はカニクリームコロッケにかぶりついた。
場所は変わって、東京の上野にある通称『バイク横町』のとある店。
看板には『疾風堂』の文字が書かれていて、店の中には旧車だが通好みのバイクが並べられていた。
「いってきまーす!! 」
元気のいい声と共に、橙は店を飛び出して行く。
「ころぶなよー」
男は彼女に声をかけ、店主から出された茶をすする。
白髪の、だが体格のいい店主が笑いながら男に声をかける。店主の右足は義足だった。しかし、バイクに関しては抜群の加工技術を持ち、この界隈では皆から信頼を受けている。男もその馴染みの客の一人だった。
「ずいぶん年の離れた彼女だな、景の字よ」
「その台詞は親父にも言われたよ、おやっさん。冗談でも勘弁してくれ。そのうち警察のご厄介になっちまう」
あっはっはと店主は豪快に笑い自分も椅子に腰をおろし、湯飲みの茶を喉に流し込む。
「で、今日は何用だね? 」
年に見合わず生気溢れる目で、店主は男にたずねる。
「バイクのチューニングを、できれば最善の状態にして欲しい」
店主は男が乗ってきた、店の前に止めてある普段とは別のオフロードバイクを見る。
「なんだ、レースでも始めるのか、カメラマンは廃業して」
「ちょっと野暮用で、幻想郷って所で芸を披露する事になってね。俺の取柄と言えば、カメラかバイクぐらいだから曲乗りをやろうと思ってね」
だが、男の『幻想郷』と言う言葉に店主は表情を固くする。
そして、遠くを見る様な顔をして呟いた。
「景の字。俺のこの右足な、化け物に喰われたんだ。幻想郷で」
驚きで声を失う男に、店主は話を続ける。
「もうだいぶ昔になる。普通にバイクで峠道を走っていたら道に迷っちまってなあ。夜になってようやく人里が見えたと安心したら、四足の変な奴が出てきて言うんだよ。『旨そうな人間だ』ってな」
「それで、どうしたんだ」
思わず立ち上がる男に対して、店主は静かに答える。
「あの頃は俺も若かったからなあ、恐怖よりも奴の言葉に頭に来てな、舐めてつっ立っている奴を逆に轢殺しちまった。そしたら今度は群れで襲ってきやがったから、さすがに逃げた。でもまあ、すぐに追いつかれてなあ。転倒して、足を喰われて気を失った。」
「で、どうなったんだ」
「助かったから、今ここに俺がいるんだろ。化け物の群れは慧音とかいう人が追っ払ってくれたらしい。本人には会えずじまいだったから礼が言えなかったがな。気を失った俺はすぐ後に人間に助けられた。俺を看病してくれた美人の巫女さんと」
「もしかして博麗神社のか? 」
「話の腰を折るな、って良く知ってるな。それと髭を生やした古道具屋の主か、見舞いに来た時に腰から双剣ぶらさげてたな。そいつが一部始終を教えてくれた。お前は運が良いってな。時々いるんだと、『外』から『こちら側』に来ちまう奴がいて、たいてい化け物に襲われて喰われちまうんだと。結局、俺は古道具屋の主に義足を作ってもらって、『外』に出る事ができた。バイクは礼代わりに置いてきた。もう乗る事も出来無い体だったからな」
店主は話し終えると、ゆっくりと立ち上がり男を見る。
「これも何かの縁かもな。じゃ、早速仕事に取り掛かるべえや。お前が無事に帰って来られる様に、俺も全力を尽くすぜ。ところでさっきのあの子、幻想郷の住人か? 」
「勘が鋭いな、おやっさん。ああ見えて猫又の式神様だよ。今、俺の所に居候している」
ほーと感心した様な表情の店主は男をまじまじと見る。
「なんだよ、気持ち悪いな」
「いやいや、お前みたいな悪運の強い奴も珍しいと思ってなあ。妖怪たらしの素質でもあるのか。苗字が小角だしなあ」
「ガキの頃はそのせいで散々からかわれたよ。『鬼だ、鬼だ』って。だからまあ、自分で言うのも何だが図太い神経になったんだろな。あ、お茶お代わりしてもいいかい? 」
店主は男のバイクを店に押し入れながら返事をする。
「好きにやってくれ、それよりあの子どこに行ったんだ? 」
男は湯飲みにお茶を注ぎながら答える。
「アメ横と、徳大寺。『下谷の摩利支天さん』だよ」
その頃、男にもらった小遣いを使い、アメ横で色々買い込んだビニール袋を両手に、橙はお使いの目的地である、周囲の店からそそり立つ様に建っている徳大字の前にいた。
階段に一歩足をかける。
以前行った鹿島神宮で感じた違和感が、ここではまったく感じられなかった。
階段の途中にある大きな狛犬の像に驚きつつ境内に入る。外の人ごみに対して、寺の中は音も無く静まり返っている。
境内を見て回っていると誰かに声をかけられた。
「お嬢さん、こんにちは」
橙が振り向くと、そこには翡翠色の和服を着た若い女性が立っていた。あわてて、橙も挨拶する。
「こ、こんにちは」
女性は微笑を浮かべながら橙に話しかける。
「お使いかしら、それとも参拝? あいにく、みんな用事があって出かけてて、私一人しかいないの。立ち話もなんだからこちらにいらっしゃい」
彼女は橙を本堂へ手招きする。
本堂の中には大小様々な仏像が奉られていて、中央に一際大きな像があった。
橙はその脇の事務所に案内される。
女性は二人分のお茶を注ぎ、その一つを橙に差し出す。
「熱いから、良く冷ましてから飲んでね」
橙はお茶をふーふーと冷ましながら一口飲んだ。
それはそれは、天にも飛んで行きそうな旨さだった。
「おいしいー!! 」
「ありがとう、嬉しいわ、お嬢さん。ところで今日はどうしたの。ひょっとして迷子になったの? 」
橙は首をグリングリンと振って答える。
「えーっとね、わたしお使い頼まれたの。アメ横って所に徳大寺ってお寺があって、そこに『摩利支天様』が奉られているから、お札とお守り買ってきてって」
そして、両手に持ったビニール袋を女性に見せる。
「ここの人達、みんないい人ばかりだからオマケもいっぱいもらっちゃった」
「そうね、でも中には悪い人もいるかもしれないから、知らない人に付いていっちゃ駄目よ。あ、私も貴方の知らない人ね」
お互いに笑い合う二人。
静かな時間がゆっくりと過ぎて行く。
橙は不思議と退屈しなかった。
そして知らず知らずの内に、今まで自分が体験してきた事を女性に聞かせる。
女性は、熱心に橙の話を楽しそうに、時には驚きながら聞いている。幻想郷の事が話に出ても動じる事は無かった。
そして橙の主の主、八雲紫様が冬眠から目覚めたら、今、自分が居候している男と共にマヨヒガに行く事を伝えた。
「それで、ここにお札とお守りを買いにきたのね」
女性は何か得心を得たような表情をする。そして、橙に声をかける。
「ちょっと待っててちょうだいね」
そして事務所から本道の方へ姿を消す。
しばらくして戻ってきた女性の手から、橙は一枚のお札と、小さな木で出来た輪をかたどった、古そうだが何かの力を感じる宝輪を受け取った。
「これ、今日は参拝する人少ないから貴方にサービスするわ。オマケだから御代はいらないわよ。それから、貴方は摩利支天がどんな存在か知ってる? 」
橙は首をブルンブルン振る。
女性は悪戯そうな笑みを浮かべながら、橙に対して我が子に教える様に伝える。
「摩利支天は陽炎の化身なの。幻の様に誰にも見られず気づかれず、想像も付かない位に素早く動き、あらゆる害魔を払う戦いの神。そして、武人の守り神。そしてこの御札には摩利支天の真言が書かれてあるの。もし、その人が危険な目に遭いそうになったら、本当に危ないと思ったら、この御札の真言を唱えなさい。必ずその人を助ける事ができるわ。貴方ならここに書いてある文字、読めるわよね」
「うん!! 」
「それとこの宝輪は、鋼の馬に乗る人へ。このお守りは良く効くわよ、それこそ鬼神のごとくね。ふふっ」
「ありがとー、おねーさん」
その時、四時を告げる鐘が鳴った。
「あら、ずいぶんと長居させちゃったわね。連れの人待ってるんじゃないの? 」
「あ、本当だー。じゃあ、わたし帰るね。さよーなら、おねーさん」
女性も橙に別れを告げる。
「さようなら、八雲の式様」
橙は寺の階段を駆け降り、そしてもう一度境内を振り返る。
そこはまるで、周囲の喧騒から切り離された様に、静かで穏やかな、正に神域とでも呼ばれる様な空気に満ちていた。
橙は寺に向かいもう一度頭を下げると、男が待っている店へと急ごうとした。
その時。
「クルルルルゥゥ」
橙のお腹から可愛い音がした。
小腹が空いた様だ。
「つまみ食いしちゃおーっと」
そしてビニール袋の中身をガサゴソと物色する。
「これにしよっと」
取り出した小袋の中には、豆の様な物が入っていた。
バイクのチューニングも終わり、男は『疾風堂』の前で中々帰ってこない橙を待っていた。
「あいつ、迷子にでもなったのか? 」
隣に立つ店主が、男をからかう様に笑う。
「なんだかんだ言って、ずいぶん過保護な事だ。わっはっは」
「俺はあいつが人に迷惑かけてるんじゃないかって・・・・・・。帰ってきた」
男がほっと胸を撫で下ろすのを、店主は見逃さなかったが口には出さなかった。
「まったく余計な心配を・・・・・・。ん、様子がおかしい。おやっさんは店の中に入ってた方が良いな。前に一度酷い目に遭った時に似ている」
向こうから橙が、ゆっくりと、ゆっくりと歩いて来る。千鳥足で。
そして、男を見て叫んだ。
「ただいまーのひしょうびしゃもんてーん!! 」
「マタタビ食ったな、おいやめろー!! 」
男の叫びもむなしく、さすがに弾幕は張らなかったものの、橙は夕暮れ時の上野の空を縦横無尽に飛びまくった。
男と店主が力任せに橙を受け止めた時、少女はすでに夢の中だった。
「まったく世話が焼ける」
「そうか? 良いコンビだと思うぞ」
店主の返事に男は苦笑する。
「じゃあ、また」
「ああ、無事に帰って来いよ。あと、俺の愛車がまだあったら伝えて欲しい。俺はまだピンピンしてるってな」
「分かった。必ず伝えるよ」
寝ている橙にヘルメットをかぶせて背中に安全ベルトで固定すると、男は右手の親指を立て店主に別れを告げ、愛馬のアクセルを開ける。
更なる進化を遂げた鋼の馬は、騎手とそのお供を乗せ、鋭い嘶きと共に家路を目指す。
日も沈み、闇の中へ消えていく彼らを見送りながら、店主は一人呟く。
「必ず帰って来いよ。絶対に」
次の日の新聞の朝刊に、「上野に謎の飛行物体出現!! 」の記事が掲載され、橙は男からこっぴどく叱られ、マタタビ禁止令を出された。
「終」
ほんわかとしていてすごい楽しめました。
でも本当に上野でこんなことあったら新聞三面記事ものですねw
橙ひっとらえて私のペットにしちゃっていいですかー?w
続編を希望します。
>翡翠色の和服を着た若い女性
・・・誰なんでしょうか。オリキャラ?
>カツ丼・コロッケ
猫舌の割には・・・。咲夜さんより耐性は上なのだろうか・・・。
>髪の毛の間から猫の耳の様な物がピコピコ動く
ウホッ、いい式神(何
>捕まえるとテンコーしながら追いかけてきますよ、たぶん。
普通に追いかけろよ!(笑)橙がひいちゃうぞ!
このシリーズを読んでると、不思議な感覚に襲われました。別に不快ではない、他の作品にはないこの感じ。しかし今日はじめてその感覚に気が付きました。それは、
「あ、東方系で男主人公の長編ってほとんど見たこと無いや・・・」
・・・それだけかい。でも実際少ないですよね。印象深いのは「異説妖々夢~西行寺~」ですね。あれは良かった。
これからも、男主人公の活躍を応援しております。
私が住み着いている建物の管理人さんは猫が好きで、遊びにくる野良達に時々マタタビをあげているんですが、その現場を一部始終見ていた感想としては、「まるで新月の晩にれみりゃ様を抱っこして転がりまくる咲夜さんの様」でした。鼻血は出していませんでしたが。ご感想ありがとうございました。
> ・・・誰なんでしょうか。オリキャラ?
名無しですがある意味、今の話の流れの中では重要な存在です、としか言えません。
>猫舌の割には・・・。咲夜さんより耐性は上なのだろうか・・・。
たぶん藍様に「熱い物は良く冷ましてから食べる様に」と躾られて、熱すぎず、冷めすぎずの頃合が分かるんじゃないかなと。話の後半でもお茶飲んでますし。後なんだか「東方猫舌大会」なんてネタが浮かんでしまいました。
>ウホッ、いい式神(何
それは橙の重要なアイデンティティですから外せません!!
>普通に追いかけろよ!(笑)橙がひいちゃうぞ!
藍様が追っかけて来るスペカで、それしか思いつかなかったので。橙には秘密です。
>「あ、東方系で男主人公の長編ってほとんど見たこと無いや・・・」
もともと「マヨヒガへ」を書いた頃、二次創作に関しては無知だったので、今では、どれだけ自分が大冒険をしているかという事を思い知らされています。
主人公は必要な時意外、全て「男」と書いてるんですが、どうしたものかと考え中です。長くなりましたが、これにて失礼致します。
何気に祭られてる神様が武に関する神社仏閣を回ってますね。
次は何処だろ?
>主人公は必要な時意外、全て「男」と書いてるんですが、
個人的には今のままでいいと思います。
「男」で表記されている方が、味があっていいかなと(^^;
次回作も期待してます。
観光めぐりみたいになってしまうので、次は違う物を考えています。弱者は強者に対抗する為に、知恵を働かせる様な事を聞いた覚えがあるので、後は日々精進かと。
>個人的には今のままでいいと思います。
「男」で表記されている方が、味があっていいかなと(^^;
東方の二次創作であるという事を念頭に、オリキャラがでしゃばらない様に今後も「男」で行ってみます。「漢」だと意味が違ってしまうので注意せねば。
ご感想有難うございました。