Coolier - 新生・東方創想話

カリスマ~それぞれの能力の意味

2005/06/07 08:15:42
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「さて、今日集まってもらったのは他でもないわ。
 私達妖怪の中で話したい事があるの」

いつもは、ぐうたらな八雲 紫が妖怪を集めて話をしている。

しかも、博麗神社で………

霊夢の承諾はもちろん得ていない。

霊夢は出かけているらしい。

「いいわね、アリス、レミリア、幽々子」

その呼ばれた方々はなんとも言えない。

いきなり隙間に落とされ、ここに呼ばれたのだから………。

逃げようとしても結局隙間に落とされここに逆戻りするから、しかたがない…
と、いった表情だ。

「あんな呼び方して拒否もなにもないじゃない」

「私は、眠っていたのよ」

「せっかくの桜餅が~」

「そんなのはいいのよ、これは私達に関係ある話よ………
 話は、私達のカリスマについてよ」

「私達の?」

「カリスマ?」

「について?」

それぞれの表情に『?』マークがでる。

「そうよ、世間一般では、カリスマが重要らしいわ。
 幽々子、貴女はカリスマがあるらしいわね」

「まあねぇ~、幻想郷の住人は分かっているみたいよ」

「今から、それぞれのカリスマについて話していこうと思うのよ。
 まず私、八雲 紫は妖々夢のPHANTASMボスとして君臨、
 そして、永夜抄では霊夢と一緒に結界組、
 萃夢想ではセミファイナルステージ…
 極めつけは強力な境界を操る能力………
 これでカリスマは無いとはいわせないわよ」

「確かに、曲も禍々しさの塊みたいだしね」

「そうだな………スペルカードの枚数もかなり多いし、
 能力が数少ない特質系だ」

「紫はもともとそうじゃない、カリスマ度高すぎよ」

「ふふ、ありがと。
 さて、次はレミリアの番ね。
 レミリアは紅魔郷のラスボスとして君臨、
 永夜抄では咲夜と一緒に紅魔組、
 萃夢想では小さい体に強力な攻撃力と機動力を併せ持つ、
 スペルカードも手ごわいものばかり、
 そして、能力は運命を操る能力………
 紅魔館の主というもの忘れてはいけないポイントね」

「悔しいけど、あの大きな紅魔館の主というのはすごいわよね……」

「あたりまえだ、紅魔館は私がいないと駄目だからな」

「紅魔館ねぇ、まだ入ったことないわ」

「はい、次は幽々子の番ね、
 幽々子は妖々夢のラスボスとして君臨、
 永夜抄では、妖夢と一緒に冥界組、
 萃夢想では癖のあるキャラだが使いこなせば強力なキャラになる、
 能力は死を操る能力………
 伝統ある西行寺家のお嬢様ね………
 現在の白玉楼の主でもあるわね」

「そういえば、私は白玉楼に入った事ないわね………」

「偶には花見にでも行こうかしら………咲夜でも誘って」

「あそこ広いから大変なのよ………妖夢が」

「さて、最後はアリスね。
 アリスは妖々夢3面ボスとして復活、
 永夜抄では魔理沙と一緒に詠唱組、
 萃夢想では使える人はとことん使える、
 使えない人はとことん使えない、
 能力は魔法を扱う程度………
 そして忘れちゃいけないのが怪綺談の3面ボス&EXボスが最初の出所よ」

「今頃何してるのかな………お母さん」

「私より先に出ていたのか」

「あなたのお母さんとやらに会ってみたいわね」

「さて、公にはこんな所かしら」

「今思うと………結構私達の能力って『一人除いて』強力よね」

紫、レミリア、幽々子が揃ってアリスの方を見る。

「な、なによ、それじゃまるで私が弱いみたいじゃない!?」

「だって………ねぇ」

「境界、運命、死、魔法………この中で明らかに弱いのは」

「見て分かるでしょう」

「う………」

「永夜抄で単体で使った時の事を考えても、
 私は藍を飛ばして攻撃、ボタン押しっぱなしだと、相手が死ぬまで攻撃し続ける」

「私はサーヴァントフライヤーを置いて攻撃、暗記してる人は有利ね」

「私は広範囲に高い攻撃力………動きは遅いけど避けやすいと思えば、ね」

「私は直線に伸びるレーザーを人形から撃つ………
 私自身は弾を少し撃つ位……」

「ねぇ………これじゃあ」

「あきらかよね」

「しかも頑張っているのは人形じゃない」

「そんな事いわないでよぉ」

アリスは既に半泣き状態だ。

「それにその手に持ってる本は意味あるの?
 妖々夢の時は持っているだけ、弾出す時も構えるだけ、
 永夜抄では鍵までかかっていたし………」

「一応意味はあるのよ!
 使っていたこともあったんだから」

「今は使っていないんだろ」

「うう………みんなして私をいじめて………
 うわぁあぁあああぁあぁん………」

アリスは神社を飛び出してしまった。




「あーあ、どうするの?紫?」

「なんで私に振るの?」

「もともと、お前が発端だろう」

「えー………しかたないわねぇ」

紫はアリスの所へしぶしぶ向かった。



「そんなことは言われなくても分かっているわよ、
 私より人形の方が人気ある事だって、
 魔理沙と一緒にいないと何もできない事だって………
 うっ………うっ………ううっ」

「よう、アリス、何してんだこんな所で……」

「ううっ………ま、まりさぁ」

「ど、どうした、何かあったのか?」

泣いてるアリスを見て魔理沙が動揺する。

「紫達が私の事をいじめるの………」

「いじめるってどんな風に?」

「私にカリスマが無いって」

「カリスマ?そんなの無くったって問題ないだろ」

「だって、紫、レミリア、幽々子の三人から比べると明らかに足りないのよ」

「まあ、お前達妖怪の類でのカリスマの重要度は私には分からないが………
 でもな、アリスはアリスでいいじゃないか。
 それは何事にもかえられない事実なんだぜ。
 だからあまり気にすることないぜ」

「ま、まりさぁぁぁ」

アリスは魔理沙に抱きついた。

「いつものアリスはどこへいったんだ?
 泣いてちゃ人形に笑われるぜ」

「ううっ………まりさぁ」

魔理沙はよしよしとアリスの髪を撫でる。




「アリス………さっきはごめんなさいね」

紫が隙間に乗ってやってきた。

「紫………」

「皆貴女の事が羨ましいのよ」

「私が羨ましい………?」

「そうよ、アリス………貴女は能力の重圧に潰される事がないじゃない」

「能力の重圧?」

「そう、私やレミリア、幽々子のように強力な能力を持つものはその能力自体に取り込まれる事があるの、
 それに打ち勝ったのが今の私達なのよ」

「そう、だから私達は他の者に恐れられる……」

レミリアも追いかけて来て空高くから、アリスを見下ろしながら言う。

「だから、私達も辛いのよ…」

同じく幽々子も言う。

「だから、周囲から見れば私達のカリスマが高いのはそういう事なのよ」

「そうだったんだ………」

「それに………あなたは人との境界を乗り越えつつあるわ………」

「私が………?」

「貴女は『妖怪』ではなくて『魔界人』でしょ?
 妖怪と魔界人とではまた違ってくるのよ」

「人は人であるから人になるの、
 妖怪は妖怪であるから妖怪に、
 魔界人は『魔界の人』だから基本的には人間と変わらないのよ」

「………」

「それに、貴女は人間と仲がいいしね」

紫は今のアリスの状況を見てクスと微笑する。

魔理沙に抱きついたままなのだ。

「あっ…いやっ……これは………その………」

「ねぇ、今度人形を操るのおしえてよぉ」

「私も興味あるわね………」

「なんだかんだいっても、アリスはアリスだな。
 とりあえず私は行くぜ、霊夢に用事があるんだ。
 じゃあな、アリス。
 それに紫、レミリア、幽々子」

魔理沙は流星の如く飛び立った。



「結論的に言うと、
 紫は紫、レミリアはレミリア、幽々子は幽々子、そしてアリスはアリス………
 それぞれにはそれぞれのカリスマがあるのよ」

「それぞれのカリスマ………」

「そうよ、だから諦めないほうがいいわよ、いずれ誰かが貴女のカリスマに気付くわ」

「もう、気付いている人がいるかもね」

「?」

(さっきの魔理沙はそうよね)

(ええ、きっとそうよ)

(間違いないわ)

アリスを除いた妖怪達が目で会話する。

「じゃあ、今回はここで解散ね。
 ばいばい、アリス」

「ちょっ………まだ私の話は終わって………」

隙間が開いてアリスは隙間に落とされた。

「ふぅ………アリスにはまだ早いわね」

「そうだな、あいつには私達の能力の本質を知らない………」

「私達の能力は一つ間違えば幻想郷を崩しかねないからね」

「私達の能力『境界』、『運命』、『死』は生きている者全てに共通してある事」

「無闇に使うと………私達自身が幻想郷に裁かれる」

「幻想郷もなんで私達にこんな能力を譲渡したのかしらね?」

「さあ………ね。ただ一つ言える事があるわ」

「それは?」

「それは………幻想郷のあるがままに………」
能力には弱い物、強い物、便利な物、役立たない物、
それぞれあるが、その力がないと扱えないから、このような能力の振り分けがあるのかな、と思いました。

妖怪と吸血鬼と幽霊と魔界人

区別がつけにくいです。
まだまだ精進しなくてはならないですね
フィリス
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カリスマ 【(ドイツ) Charisma】

(1)超自然的・超人間的・非日常的な資質・能力。預言者・英雄などにみられる。M=ウェーバーは,このような資質をもつ指導者に対し人々が人格的に帰依する関係をカリスマ的支配と呼び,伝統的支配・合法的支配に対する支配類型の一概念とした。
(2)転じて,一般大衆を魅了するような資質・技能をもった人気者を俗にいう語。

かりずまい ―ずまひ 3 【仮住(ま)い】
(名)スル
仮にしばらく住むこと。また、その家。
「知人の家の離れに―する」

http://dictionary.goo.ne.jp/