Coolier - 新生・東方創想話

  私が、彼女を名付けた理由

2012/01/02 02:27:34
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 この、物語は続きです
 もしタグを見て
 「 しょうがねえ、読んでやるぜ 」
 と思った方は、
 そちらから見てください
 見終わったなら
 どーーーーーーーーーーぞ



















 [ にんげんとは、欲望の塊だと思う ]


 ― 貴方が私に名をくださいませんか ―

 彼女の言葉が、私を変にする
 なぜ彼女は自分の名を答えなかったのか
 自分の名前にコンプレックでもあるのか
 それなら納得のできる
 だが彼女は、一切そんな顔してはいなかった
 むしろそれを楽しんでいるような感じだった
 
 「・・・・」
 眉間にできたシワに手を当てて映姫は考えた

 そして
 
 「彼女は性格が悪い」

 そう結論ずけた
 「よし、これで良いでしょう」
 結局のところ自分でも何が言いたいのかわからないが
 これ以上、休日を無駄にするのがいやだから
 無理やり結論づけた
 

 「さて今日は何をやりましょうか」
 映姫は、ふぅ と一息ついた

 コンコン
 すると家の扉をたたく音が聞こえた
 「だれですか?」
 扉を開けるとそこには、
 
 長きの友人が立ってた














 [ 罪の概念と言うものは、人によって異なる ]

 
       七つの大罪

 これは、この世に渦巻く罪を、一番小さく納めたものである

 嫉妬、 強欲、 傲慢、 暴食、 憤怒、 怠惰、 色欲

 一般的にこの七つですべての罪はふりわけられる

 だが
 
 この中に当てはまらない罪もある

 それが在り得てしまうのが





                   幻想郷だ








 『 古明地さとり 』

 古き友人で、私の良き理解者である彼女もまた、
 その当てはまらない罪人の一人である

 生まれてくることが罪

 誰かが言った
 だが、私は思う
 
 生まれて来る事に罪など、無いのではないか
 神以外に屈せない力を盾に
 何もない生き物を裁く
 
 私たちこそ罪ではないかと











 「どうかしましたか?」
 さとりが声をかける
 「ああ、すいません、折角ここまで来てくれたのに考え事をしていました」
 私はとっさに謝る
 さとりは、笑いながら
 「良いんですよ、私は、生まれながらの罪人ですから」
 と言った
 「そんなつもりでは」
 私は、ギリリッと唇をかんだ
 また、やってしまった
 「もう、考えるのはやめましょう 映姫、私はこんな話をしに来た訳では有りません」
 さとりは、また私の心を読んだのか易しい口調で言った
 「そう・・・ですね」
 私はひとまず落ち着くことにした





 
 私は、さとりを部屋に入れる
 「それで、今日はどうしたんですか」 
 さとりは、猫舌なのか茶を冷ましてる
 「貴方に話したいことがあったんです」
 私は、さとりが此処まで来てまで話したいことが気になった
 「それは重要なことですか?」
 たぶん、事件があったとか
 そんなところか
 「事件ではありませんよ、でも重要です・・・」
 さとりは、クスリと小さく笑うと
 
 「少なくとも貴方にはとても、ね」

 と言った

 さとりはどうやら 私 と言う名の
 面白いおもちゃを見つけたらしい
 
 そんな心境が手に取るようにわかった












 [ おお笑いは、苦手  ]

 
 空を見上げると一面の蒼
  
 そんなものとっっっくの昔になくしてる
 此処は旧地獄後
 雲どころか太陽さえ表さない
 永遠なる闇  

 だが

 だからと言って死ぬわけでもなく
 普通に暮らせる
 慣れれば、此処もそこそこ楽しい
  
 だって人生、色々あるもの








 昨日だってね
 閻魔に名を付けてくれって言ったら
 ぽかんとした口で私を見てたの       笑えた

 本当、お前さんは、性格が悪いな
 別に嫌いじゃないけどな          そう言うの


 人の通らなくなった橋で
          鬼が杯を交わす





 「ねえ、勇儀」
 パルスィは、笑いながら声をかけた
 「うん、なんだい」
 ほろ酔い状態の勇儀は
 酒をつぎながら聞く
 「勇儀だったら、私になんて名付ける?」
 勇儀は、目を丸くした
 パルスィが、そんなこと言うなんて
 
 ( これは、相当酔ってんな )

 「ねえ、何にする?」
 パルスィは赤い顔をしながら聞く
 「あ~そうだな~~」
 勇儀は頭をかきながら言う
 
 「私は、パルスィのままがいいな」
 
 パルスィは驚いた顔をした後に
 プッと噴きだした
 「何、それ答えになってないじゃない」
 パルスィが笑う
 「そうかな」
 勇儀は、照れたように言う
 
 「まあ、いいわ、それが一番貴方らしい」
 
 パルスィは、まだ笑ってた
 
 「うれしい事、言ってくれるじゃないか」

 勇儀もつられて笑い出す

 橋の上の宴会は、まだ続く














 [ ゆるい関係、だってさ ]

 空は白く、曇ってる
 吐く息も、白い
 それでいて温かい

 まるで、善者、の心のようだ




 私は、今、自分の部屋のコタツでくつろいでる
 さとりは、昨日の私の記憶を読んだのか

 笑いを堪えてる

 「本当に貴方は、失礼ですね」
 私が言葉で、毒を吐く
 「だって、プッ 彼女にまで、玩具扱い、ププッ」
 本当、言われているこっちの身にもなれ、コノヤロー
 仕事増やしてやる

 「笑ってすいませんでした」
 「よろしい」

 さとりは、深々と頭を下げる
 まったく

 「で、貴方は彼女の名を知っているんでしょう、教えてくださいよ」
 私が、そう言うとさとりがニヤリと笑う
 「いやです」 
 「なんでですか」
 大体は予想がつく
 だから心底げっそりする
 「こんな面白いこと、わざわざ助けたりするわけ無いじゃないですか」
 やっぱり
 性格悪いな本当
 
 「はあ、では、私はどうすれば良いですかね」
 そう尋ねるとさとりは
 「名前、付けて上げれば良いじゃないですか」
 平然と言い切った
 わたしは、さとりの言葉にあきれるしかなかった 
 「貴方はすぐそうやって他人事」
 ため息が止まらない
 「でも、本人はそう望んでいるんでしょう、なら付けて上げれば良いじゃないですか」
 ふざけんな
 この目玉親父妖怪
 「さすがにそれは傷着きました」
 「おや?すいませんね」
 心にもないが
 「そもそも名前なんてすぐ浮かぶ・・・」
 
 そう言おうとした時
     あの少女の顔が浮かんだ
           そうか、少女がいたか

 「決めた」
   
              小さく私はつぶやいた

 さとりが私の顔を不思議そうに覗く
 「どうしたんですか?」
 さとりの言葉を無視して
 私は、ガタンッと机を揺らし立ち上がった
 「えっ映姫!?」
 [すいません少し家、空けます」
 私はそう言うと扉を強く閉め走った


 一人部屋に残ったさとりは
 
 「何なんですか、もう」

 と怒ってた

 












 [ ルールなんて破るためにある ]
 


 早く、速く、急がなきゃ
 心の中の君が消えちゃうから



 私は家を出ですぐ走った
 一目散に
 早く彼女に言わなければと
 走った 

 足が痛くて
 捥げそうで
 辛くて
 止まりそうになったけど
 力いっぱい走った

 途中何度かこけた
 痛かった
 でも、走った

 周りの目は不思議と気にならなかった
 私の心は、

 早く会いたい

 それだけだったから











 [ 知りたい事は知りたい ]

 私が橋に着くと体はもうぼろぼろだった
 橋の上にいた彼女は、意や彼女たちが、
 目を丸くした

 彼女が私のほうによって来た
 足から出ている血なんて気には、しなかった
 私は、ただ
 
 伝えなければ

 で、いっぱいだったんだ





 だから

 私は、困ったように寄って来る彼女の手をつかみ

 言った
 
 大声で
 
 「私は、貴方に名付けます!!」

 

                ああ、長年の夢が叶う
           
            私にとって彼女は、少女の代わりになった

 
                                   『 未央 』

               

                  私はまた、罪を重くした
 
 はいどうも、昨日ぶりの蒼862です
 みなさん、助言ありがとうございます
 なかなか、うまくは、いきませんががんばって書いてけたらいいです
 話のほうはなんかすごいことになってますが、よろしくおねがいします
 まだまだつづきまーーす
 蒼862
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コメント



0.360簡易評価
3.80奇声を発する程度の能力削除
面白く続きが気になります
4.100名前が正体不明である程度の能力削除
さとりかわいいよさとり。
9.90名前が無い程度の能力削除
テンションMAX
10.80名前が無い程度の能力削除
話は好きですが、頻繁に空間をとるのが気になります。句読点で区切るか、または気にならない箇所であれば続けて書いてもいいかと思います。
たぶん誤字。
意や→いや
12.80直江正義削除
面白かったです。
うんうんと、読者の共感できるところも多かったですから、こっちが最初でも良かったのかなとも思いました。

空間をとるこの手法をどう評価するのかは、大変意見が分かれると思います。
私は充分、読みやすくなっていると思います(最初はかなり読み難いところが多かったです)。
しかしやっぱり、普通の形式より、読みにくくなるのは止むを得ません。
また、この手法を良いと思っている人もいるでしょうしね。
色々な意見を考慮して、自分なりに最適な表現方法を見つけていってください。