Coolier - 新生・東方創想話

気付けば自分もだった

2011/12/24 12:38:45
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「はぁ……」

今は、午後5時過ぎ。
未の刻。
冬至を過ぎたばかりの、寒い冬の日。
薄暗い部屋の中で、寒さに耐えながら、彼女はため息をついてる。

「今年も、リア充を爆発させたい時期が来たわね」

とか、物騒なことを言ってる。
その顔は、妬みで歪んでいるようにも見えるな~。

「あぁ、妬ましいわ!!」

たった1人しかいない部屋の中で、妬ましさを存分に込めて1人で喋ってる。
寂しいヒトだね~。
そういえば去年も、彼女は妬みを込めた呪詛を吐いてたな~。

「こんなにも街中にリア充が溢れ、キリスト教信者でもないくせにクリスマスを楽んで」

顔に悔しさが滲み始めてるよ。

「街中、カップルで腕組んでイチャイチャしてるなんて!!」

さっきから、誰もいないのに1人で騒いで、暴れてる。
机の上のコップが飛び跳ね、奇跡的にそのまま着地した。

「えぇ、えぇ。 私には程遠い話ですよ!!」

ーーーグスッ……。

あ~あ、泣いてる。

「べ、別に、悲しくなんか……。」

強がるね~。
半ベソかいてるくせに。

「うぅ……。 妬ましい……」

あ、また言った。

「今年こそ、本当に爆発させてやろうかしら?」

やったら、あのスキマ妖怪にこっ酷く叱られるだろうな~。

「はぁ……」

今日何度目かすらわからないため息をついてる。
暗いオーラを放ちつつ、同情してくれる仲間もいない。
そんななかで、1人で妬ましいと連呼しているのでした。

ーーー(ガサッ)

いや~、荒れてるねぇ~。
いくらクリスマスだからといって、そんなに荒れなくてもね~。

じゃじゃ~ん。
みんなの恋のキューピット、古明地こいしちゃんだよ~。

ーーーイチャイチャ

……イラッ。
なんか、むかつく風景が見えるなぁ~。
どうしよっかなぁ~。

……。
キュッとして~、どか~ん。

ーーーギャー。

あはは。
楽しい悲鳴が聞こえたなぁ~。
と、いうわけで、今年もクリスマスを楽しんじゃおっかな~。





「はぁ~、疲れる……」

なに、この仕事の量。
もう年末ですよね?
残りわずかになっててもいい時期ですよね……。

「おねぇちゃん、ただいま~」

「おかえりなさい、こいし」

「おかえりなさい、ってなんか丁寧に帰れって命令してるように感じるんだけど?」

突然、こいしが、よくわからないことを聞いてきました。
よくあることですが。

「そうですか?」

「そうだよ」

「でも、普通はこう言いますからね」

何故かは知らないのです。
ただ、そう言うのですから。

「ふぅ~ん」

一応、納得したみたいですね。
でも、まだ何か聞きたそうにしていますね。

「どうかしましたか?」

「おねぇちゃんは、明日のクリスマス、どうするのかぁ~、って」

こんな状態でクリスマスですか……。
仕事が山のように溜まっているのに……。
……こんなに溜めた憶えはないのですが。

「別に。 何もないですけど」

「クリスマスはなんのためにあるのさ!?」

「さぁ? リア充が爆発して、その他もろもろが絶望する日じゃないんですか?」

「……」

何故か、こいしが愕然としてる。
何故なんでしょうか?

「そんな日に、何をしろというのですか?」

「むぅ~。 おねぇちゃんもパルスィ病になってる」

「なんですか、それは?」

なんでしょうか、その変な病名?
私が、そんな変な病を罹ってるわけないじゃないですか。

「こういう時期になると、いつもそうやって「リア充爆発しろ!!」とか思ってるんじゃない?」

「そんなことは思ってませんよ?」

爆発させたければ、爆破しますし。
……。
……それも面白そうですね。
私がこんなに働いているのに、みなさんはイチャイチャと楽しんでるのですから。
別に、爆破してもいいですよね?

「もしかして、面白そうとか、思ってる?」

「えっ?」

「えっ?」

「……」

心を読まれた!?
そんなはずは……。

「顔に出てるよ、おねぇちゃん」

顔に出てる?
どういうことなのでしょうか?
出してるつもりは……。

「出してるつもりはなくても、出てるんだよ?」

行動が読まれているような……。
私より、相手の行動を読むのが上手いんじゃ……。
……私の立場が。

「そんなことより、折角なんだからクリスマスを楽しもうよ!!」

「こんなに仕事が残ってるのに、そんな楽しく過ごしている暇なんてありません」

これだけ仕事があるのでは、今年中に終わらせられるかも分かりませんし。
なにより、早く終わらせなくてはいけませんから。

「おねぇちゃん、仕事バカだよね」

仕事バカ、ですか。
仕方ないじゃないですか。
だって……。

「私は、地底の管理者ですから……」

「……」

ふくれっ面をしている。
申し訳ない感じはするが、仕方が無い。
仕事を来年に残すわけにはいかないですから……。

「そうだ!!」

「?」

いきなりどうしたのでしょう?
満面の笑みで、とても顔が輝いていますが。

「おねぇちゃん、またちょっと出掛けてくる!!」

「気をつけてくださいね」

「うん!!」

さっき帰ってきたばかりなのにまたですか。
我が妹ながら、忙しい子ですね。

「いってきま~す」

「いってらっしゃい」

ーーーバタバタ

こいしが、駆け足で出かけて行った。
そんな急いで行かなくてもいいんじゃないでしょうか?

……。
……あっ。
……夕食の材料がなかったような。
頼めばよかったでしょうか?

今の時間は午後3時。
夕食の食材がないのなら、買いに行かなくてはいけませんね。
机の上の書類を見渡す。

「……はぁ」

自然とこぼれるため息を残し、私は部屋を出て、買い物へ向かいました。





「……」

妬ましすぎて、むしろ清々しいわ。
私の前を歩いて行くカップル達。
……これだけ多いと、もう群れって表現出来そうね。

いつもと変わらず橋の上。
私だけが変わらない。
まるで、おいてけぼりのよう。

ーーームニッ

「ひゃっ!?」

えっ!?
何!?

「柔らか~」

後ろから聞き慣れた声がする。

「その度胸、妬ましいわね」

「別に減らないし、いいじゃん」

まるでおっさんね。
ただ、警察や裁判所みたいな便利な所なんてない。
私は、泣き寝入りするしかない。

……まぁ、相手はこいしだし。
別にそこまでしなくてもいいけど。
……何かしても意味ないし。

「おねぇちゃんに訴えてみたら?」

「……」

ふむ。
もっと厄介なことになりそうね……。
却下。

「それで? なんの用なの?」

「別に? 散歩に付き合ってもらおうかなぁ~、って思っただけ」

うわっ、面倒そう。
事実、古明地姉妹は面倒なことしか持ち込まないけど。

「……そんなに暇じゃないんだけど」

暇だけど、面倒そうだから逃げる。
ただですらテンション下がりっぱなしなのに。
面倒なことなんてやってられないわ。

「……そんなにイチャイチャしているカップルを見るのが楽しいの?」

「はぁ!? カップルなんて、見ても楽しいわけないじゃない!!」

なにがカップルよ。
この時期を楽しんじゃってさ。
クリスマスとか、なにそれ美味しいの?

あぁ、妬ましい!
妬ましすぎる!!

「ホンット、暇じゃないとか。 もう妬ましい限りだわ!!」

「つまり、暇なんだね♪」

……しまった。
あまりの妬ましさに、いらないことを口走ってしまった。

「あぁ、もう!! 暇だけど!! なに?!」

「そんなヤケクソにならなくても……」

「あんた達姉妹を相手にすると、ロクなことにならないじゃない」

「えぇ~。 そんなことないと思うけどなぁ~」

そんなことあるんだって。
今だって後ろからセクハラされたじゃない。

「はぁ……」

「ため息なんて吐くと、幸せが逃げるよ?」

嫉妬の妖怪に、幸せ、ねぇ……。
他人を妬む私に、幸せなんて、あるわけないじゃない。

「幸せなんて、最初から持ってないわよ」

「えぇ~。 そうかなぁ~?」

「そんなものよ。 嫉妬の妖怪なんて……」

そう。
幸せなんて、昔に置いてきた。

いや、幸せなんて、もう忘れてしまった。
どんなことを、幸せというのか。
あのときの、絶望で、すべてを失ったのだから。

「……散歩、行こ?」

「はいはい、わかったわよ」

こいしに連れられ、私は旧都の方へ歩き始めた。





「……」

何故なんでしょう。
とてもイライラするのですが。
このお祭りムード。
私がこんなにも忙しいのに、みんなして楽しんでいるなんて。

「……はぁ」

もう、ため息しか出てきませんね。
本当に妬ましい。
買い物を済ませて、さっさと帰りましょう。

「おねぇちゃ~ん!!」

こいし?
あれ?
パルスィまで。

「こんにちは、パルスィ」

「えぇ」

相変わらず、愛想がないですね。
私にくらい、もう少し愛想をよくしてくれてもいいじゃないですか。
じゃなくて、どうしてここにいるんでしょうか?

「どうしてここにいるんですか?」

「私が誘ったんだよ♪」

「こいしが、散歩しよ?って言うから、適当に付き合ってるだけよ」

何気に人付き合いがいいですね、パルスィ。
今度、私も誘ってみましょうか?

「それでね、パルスィの、柔らかいんだよ♪」

「柔らかい?」

何がでしょうか?
……。

ふむ、なるほど、そんなことが。
……羨ましいですね。

……。
……う~ん。
……!!

「あっ!?」

取り敢えず、パルスィの後ろの方を指してみた。

「……」

……あれ?
後ろを向かないですね。
どうしてでしょう?

「……バレバレよ」

……。
う~……。
こいしが羨ましいですね。

「そういえば、おねぇちゃん、仕事は?」

「夕食の材料が無いことに気付きまして、買いに来た、ん、です、よ?」

……!
そうだ!!

「パルスィ!!」

「嫌だ」

えっ!?
ちょっ!?

「いや、まだ何も言ってないじゃないですか!?」

「どうせ、面倒なことを押し付けるつもりでしょ?」

「うぐ……」

まずい。
このままでは逃げられてしまう。
次の手を……。

……!
これだ!!

「ねぇ、こいし?」

「なぁに?」

「折角だから、今日の夕食、パルスィを誘いませんか?」

ーーーニヤッ

「うんっ!! 誘おう、誘おうっ!!」

……気のせいでしょうか?
一瞬、こいしの顔が、何かを企んでいるかのような表情になった気が……。
でも、今は……。

「でも、仕事が忙しくて……」

「じゃあさ、じゃあさ。 パルスィが仕事を手伝えばいいんだよ」

「はぁ!? なんで私がさとりの手伝いなんかしなきゃいけないのよ!?」

「夕食は付けますから、どうか、手伝ってください」

必死に助けてほしい、という顔をする。
ほんと。
助けてくださいぃ~。

「ぐっ……」

「パルスィ、手伝ってあげてよ?」

(まわりが敵だらけなんだけど)

敵だなんて。
心外ですね。
ただ、手伝ってほしいだけなのですが。

「別に、敵のつもりはないのですが」

「自分の仕事くらい、自分でやりなさいよ」

「やっています。 けど、終わらないんです……」

これだけ忙しく働いているのに、終わらないんですよ?
手伝ってくれてもいいじゃないですか。

「パルスィ。 働かざる者食うべからずだよ♪」

「ぐっ……」

「駄目、ですか?」

精一杯、甘えてるような顔を作る。
いや、本当に手伝って欲しいんですよ?

「……わかったわよ」

よし!
落ちた!!

「ありがとう、パルスィ!!」

では、早く帰らなければ。
私の代わりに、たくさん仕事をしてもらいましょう。





「はぁぁ~~……」

なに?
この仕事の量。

机の上、書類の山。
あまりにも多すぎるでしょ?
驚きしかでてこないって。

ただ、ほとんどがつい最近に出されてるってどういうことよ?
いくらなんでも多すぎでしょうに。

こりゃ確かに、手伝いが必要ね。
もう手伝いたくないけど。
というより、手伝わないけど。

早く終わらせないと、家に帰れないんだろうなぁ~。
さっさと終わらせちゃいましょう。

ーーーコンコン

「さとり様~」

控えめに扉をノックする音。
それに、実際の部屋の主を呼ぶ声。

「入ってくれる?」

その声の主を敢えて呼び入れる。

「失礼します」

何故、なんの警戒もせず入ってくるかなぁ?
あんたの主と声違うでしょうに……。

「あれ? パルスィ様?」

「さとりに何か用だった?」

「いえ、特に重要な件は何も」

さて、何もないらしい。
ならば。

「お燐」

「はい?」

「……仕事を手伝ってください」

もう、ぶっちゃけ涙目な気がする。
猫の手も借りたいです。

「え、えぇ。 いいですけど」

やった。
この量、1人じゃ終わらないって。

「それ、さとり様の仕事ですか?」

「そうだけど」

「変ですね」

変?
この仕事量はおかしいわよね。
この年末に。

「この書類の多さはおかしいわよね」

「いえ。 毎年、年末はそんな感じなんですが、いつもは1人で処理するんですよ?」

えっ!?
毎年……。
無茶するわね、さとりも。

「それを、パルスィ様に頼るなんて、珍しいなぁ~って」

「へぇ~」

普通に、自分の部下に手伝ってもらえばいいのに。
私と違って、部下だっているくせに。

「手伝ってくれるならありがたいわ」

「あたいでよければ手伝いますよ」


ーーー1時間後ーーー


「あぁぁ~~」

「なかなか大変ですね……」

部屋の柔らかいカーペットに転がって、ぐったりしてる。
あぁ~。
柔らかい……。

お燐に仕事を手伝ってもらっても、なかなか終わらない。
量、多すぎね。
さっきから、結構作業してるけど、全然減らないわね。

「やっほ~。 どう? パルスィ?」

「あんたも手伝いなさいよ」

「こいし様も手伝ってくださいよ~」

「えぇ~、お空に手伝ってもらえばいいじゃん」

他人に転嫁しないで、あんたも手伝えっての。
何、そんな楽してるのさ。

「なぁに?」

「おぉ、お空。 いいところに」

「なんですか? こいし様」

いやいや、お空には無理でしょう……。
だって、ねぇ……。

「パルスィとお燐が、仕事を手伝ってほしいんだって」

「いいですよ。 やるよ~」

まぁ、人数は多いほうがいいか。
少しは楽になるかな?

「んじゃ、頑張ってね~」

「ちょっと待て」

なんで帰ろうとしてるのよ。
手伝えって。

「えぇ~」

「あんたも手伝え」

「むぅ~」

むぅ~、じゃないから。
なんであんただけ楽してんのよ。

「働かざる者食うべからず、でしょ」

「うぅ~、分かったよ……」

さて、頑張りましょうか。


ーーーさらに1時間後ーーー


「お、終わった……」

「ふわぁぁ~~……」

「うにゅ……」

「つ~か~れ~たぁ~~」

みんなで雑談しながら、なんとか終わった。
はぁ……。
多すぎるって。

「助かったわ、お燐、お空」

「いえいえ」

「うにゅ」

「ねぇねぇ、私は?」

「えっ?」

「えっ?」

あんたは違うでしょうに。
手伝うというより、半分遊んでたじゃない。
それに、あんたはこの問題の元凶でしょうに。

「あんたは厄介事を持ち込んできた元凶じゃない」

「えぇ~~、酷いよ~」

全部事実じゃないの。
貢献度が低いのよ。

「パルスィ。 お仕事、どうですか?」

さとりのエプロン姿……。
かわいいかもしれない。

……。
仕事のしすぎかしら……。

「なんとか、終わったわよ」

「かわいい、なんて……」

「うっさい」

うるさいわね。
心の声に答えなくていいから。

「あら? みんなでやってくれたんですか?」

「えぇ」

「みんな、ありがとう」

「あまり、1人で抱えこまないでくださいね、さとり様」

「……」

ペットの忠告くらい聞きなさいよ。
飼い主が、ペットに心配されてどうするのよ。

「夕食が出来ましたから、食べましょう?」

「「はぁ~い」」





地霊殿のリビング。
みんなを席に着かせる。
さて……。

「では、いただきましょう」

「「いただきま~す!!」」

「召し上がれ」

みんなが、私の作った料理を、美味しいそうに食べてくれている。
美味しそうに私に料理を食べているのを見るのは嬉しいですね。

「おいし~」

「美味しいです、さとり様」

「ありがとう、お燐、お空」

(なかなかに美味いわね)

「ありがとう、パルスィ」

「心の声に答えなくていいから」

「パルスィは素直じゃないねぇ~」

「うるさい、だまれ」

「えぇ~。 パルスィが酷いこと言う~」

みんなでわいわいと食事をするのも楽しいものですね。
たまには、みんなで食べましょうか。

「みなさん。 今日は本当にありがとうございました」

「そんな、1人で溜め込まないで、いつも頼ってくださいよ」

「……」

お燐の気持ちはとても嬉しい。
けど、あなただっていつも忙しいでしょうに。
そんな中で手伝ってもらうなんて出来ない。

「まったく。 ペットがそう言ってるんだから、少しくらい甘えたら?」

「お燐だって、自分の仕事で忙しいでしょうに」

「そうですけど、さとり様の仕事よりは楽ですよ?」

なら、お燐の言葉に甘えてみましょうか?
たまには、手伝ってもらいましょう。


ーーー1時間後ーーー


「おいしかった~」

「美味しかったです」

「お粗末さま」

楽しかったですね。
皆さん、美味しそうに食べてくれましたし。
絶対、また食事会をしましょう。

「パルスィ、片付け、手伝ってください」

「はいはい」

この片付けが一番面倒なんですよね。
料理を作るのは楽しいのですが。

「ここでいい?」

「えぇ。 ありがとう」

……!
背後を見せた!!
そ~っと。

「おねぇ~ちゃん!!」

「えっ!? あっ、ちょ!?」

「ん?」

突然のこいしの突撃で身体がよろける。
そのまま、パルスィに身体を預ける形になる。

「……!?」

よくわからない出来事に、パルスィからさっと離れる。
いくらなんでも恥ずかしすぎる。

「さとりって、思ってたよりも大胆なのね」

「あっ!! いやっ!! そういうわけでは!!」

「まぁ、どうせそうだろうとは思ってたけど」

「だから、違いますって!!」

こいしに押されただけなんですって。
別に大胆なわけでは……。

むぅ~。
からかわれてる。
でも……。

「パルスィなら、別に……」

「えっ!? ちょ!?」

「隙あり!!」

ーーームニュ

「柔らか~」

ーーーバシッ

爽快な音をたて、パルスィの手刀が一撃入った。
痛い。

「揉むな!! 叩くわよ」

もう叩いてるじゃないですか。
でも。
確かに柔らかい。

「もう1回揉ませてください」

「嫌に決まってるでしょ!!」

そう言って、手刀を繰り出すパルスィ。
そして、もう1撃見舞われたのでした。
う~。
痛い。

「まったく。 ふざけるな!!」

「……初めてが、パルスィでも構わないのは、ふざけてませんよ?」

あ、思考が止まった。
なんか、ぐちゃぐちゃになってる。
しかも赤くなってる。

……かわいい。
止めも刺しちゃいましょうか?

「パルスィ、本当にありがとう」

私にとって、貴女は大切な友人。
いや……。
それ以上の、大切な人。

「これからも……。 よろしくお願いしますね」

そして、私は……。
貴女の……。





ーーーむふふふ。

良かったね、おねぇちゃん。
大切な人が出来て。

でも、まぁ。
2人でイチャイチャしちゃって~。
もうお腹いっぱいだよ。

あっ。
洗い物始めた。
もう終わりかぁ~。

でも、仕事も終わったし。
年末はみんなで楽しめるかな?

2人とも、楽しそう。
よかった、よかった。
お久しぶりです。
朔盈です。
楽しんで頂けましたか?

またまたさとパルっていうね。
オレ、咲夜さんが1番好きなんですが……。
まぁ、さとパルも好きですけど。

本当に久しぶりに書いたせいで、ぶっちゃけ下手になってる気しかしません。
会話文ばっかりですし、山も無いですし、オチもないですからね。

クリスマスとか。
ハッハッハッ、ワロス。
……妬ましい。

ではでは、こんなところまで読んで頂き、ありがとうございます。
朔盈
http://fluck2011.web.fc2.com/index.html
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コメント



0.570簡易評価
1.70名前がない程度の能力削除
さとパルは評価しますが確かにおっしゃる通り
なんか読みにくい?気がしました
しかしさとり一家+パルスィというのは萌える…
2.70奇声を発する程度の能力削除
クリスマスとかマジ妬ましい…
5.100名前が正体不明である程度の能力削除
じゃ、私はルーミアと過ごすので失礼します。
9.80雨宮 幽削除
何故かクリスマスに増えるさとパルとは
地霊殿一家+パルスィと言う光景もなかなか良いですね
12.100名前が無い程度の能力削除
なんというキューピットこいしちゃん
心温まりますな
13.100名前が無い程度の能力削除
ほう…
15.70名前が無い程度の能力削除
空気は好き

場所とかの説明なかったのも逆に良いかもしれんね
16.無評価朔盈削除
みなさん、コメントありがとうございます。

>>1さん
読み易くなるよう、努力していきます。
地霊殿組は仲が良さそうに感じます。

>>2さん
妬ましい、妬ましいっ!!

>>5さん
ボクは咲夜さんと過ごしたかったです。

>>雨宮 幽さん
クリスマスとか、さとパルが急増しますよね。
もうさとりとパルスィは家族でいいです。

>>12さん
こいしちゃんは天使です。
心が温まってよかったです。

>>13さん
へい…

>>15さん
空気だけでも好きになって頂けてよかったです。

みなさん、本当にありがとうございます。