香霖堂にその珍客が現れた時、僕はいつものように独りで本を読んでいた。
タイトルはなんだったろうか。ちょっと良く思い出せない。
だがこの際そんなことはどうでもいいのでその事については省かせてもらう。
とにかく僕はその時、本の中の世界を巡る静かな旅をしている最中だった。
師走の冷たい空っ風が吹きすさぶ屋外とは対照的に、ストーブを効かせた店内は非常に過ごしやすく居心地の良い空間だ。
外の世界の科学力を改めて実感しながら、僕はぬくぬくと快適な引きこもり生活を営んでいた。
読み進めている本もいよいよ後半に差し掛かり、終盤へ向けて加速するかという頃合にその客は訪れた。
とんとんとん。とんとんとん。
普段では聞き取れない程の微かな音が聞く事が出来たのは、おそらく店内が静まり返っていたからだろう。
その何かを叩くような音に、僕は本に向けていた視線を持ち上げて辺りにさまよわせた。
そしてそれがどうやら店の入り口の扉を叩く音だと気づいた僕は戸口の方へ声を掛けてやった。
「開いてるよ」
それだけ言ってまた視線を本に戻す。
さて、誰かな。ノックするところからすると霊夢や魔理沙ではあるまい。
咲夜か、あるいは他の面子かな。もしかするとまったくの新顔の客かもしれない。
用事はすぐに済んでくれるだろうか。もし長引くようだったら今日はもう本はお預けになるだろう。
そう考えつつそれでも悪あがきのごとく本を読み続けているとまた入り口の方から音が聞こえた。
とんとんとん。とんとんとん。
僕は怪訝な顔をしてまた扉の方を見やった。
「開いてると言ってるだろう」
再び声をかけてやるが、扉が開く気配は一向にない。
それどころか、扉を叩く音は次第に加速して来た。
とんとんとんとんとん。とんとんとんとんとん。
ととととととととととととととととととととと。
………あぁ、もう。
僕は口の中だけでそう呟いて本を閉じ、気怠げに立ち上がった。
つかつかとドアの方まで歩みを進め、取っ手を掴むと勢いよく自分の方へ引っ張る。
そして自分に無駄な労力を使わせた客に向かって文句を言おうとした。
「用があるんならとっととはい・・・あれ?」
が、誰もいなかった。
僕が途中まで口にした言葉はぶつけるべき対象を見いだす事が出来ずふわりと空中を漂った。
おかしいな。ドアの取っ手を掴んだまま訝しげな表情をしていた僕に、足元から声がかかった。
『にゃーん』
「ん・・・」
それに反応して目を地面の方へ向ける。
お客は人ではなかった。そこにいたのは、全身真っ黒の体毛に覆われた一匹の猫。
背筋をピンとしてやけに姿勢よく、実に行儀のいい感じで前の両足をそろえてちょこんと地面に座っていた。
僕はその猫を一目でただの猫とは違うと判断した。なぜなら、ソイツの尻尾は根元から二股に分かれていたからだ。
僕は猫をまじまじと観察した。十年生きた猫は尾が二つに分かれて、俗に「猫又」という妖怪に変化するという。コイツもその類いだろうか。
しかしその説は誤りだという学説もあるというし、安易に正体を見定める事はしない方がいいだろうな。ただの珍しいネコかもしれないし。
僕は猫以外に誰かいないか辺りを注意深く見回した。が、他に人影らしきものはさっぱり見当たらない。
どうも先ほど扉を叩いた主はこの猫だったということは間違いのない事のようだ。はてさて、猫が扉を叩くなど一体何事だろうか。
扉を閉めて、完全に見なかった事にするというのもアリだったかもしれないが、なぜかその選択肢を選ぶ事はためらわれた。
そうだ。扉を叩いたところからすると、わざわざこの猫は僕の店に来たのだ。偶然だろうがなんだろうが、それは変わりようのない事実。
そんな奴を猫だからといって、門前払いを食らわせてしまうのは少し気が引ける。一応問いただしてみる事にしてみよう。
「今扉を叩いたのは君の仕業だね?」
『にゃーん』
「なにかあったのかな?」
『にゃーん』
「ひょっとして、僕になにか用があるとか」
『にゃーん』
ドアを開けたまま片膝をついてご丁寧に猫にお伺いをたてる僕。端から見れば、なんとも間の抜けた光景に見えるに違いない。
僕の言葉を理解してるのかどうか知らないが、僕の言葉に猫が相槌の如く鳴き声を発して会話のようになっているのもまた奇妙な感じだ。
だが、僕にネコ語を解する能力はない。仮に相手が僕の言葉を理解していても、僕が相手の言葉を理解していなければ意思疎通は不可能だ。
どうしたものだろうか。僕が頭をポリポリ掻いて考えを巡らせていると、出し抜けに開け放しのドアからつむじ風が僕らに吹き付けて来た。
冬の冷たさを伴ったそれを浴びた僕は思わず声を上げてしまう。ええい、やはりこの時期、外は冷えるな。
両手に息を吐きながら猫を今一度見やると、それまでいい姿勢だった猫の体勢がいつの間にか崩れて、体を小さく縮めていた。
よくよく注視してみると、猫はその小さい体を小刻みに震わせているようだった。その間にも寒風が僕と猫を撫で付けてゆく。
僕はそんな猫の様子からある事に思い当たり、言葉を足元に向かって放ってみた。
「・・・もしかして寒いのかい?」
『にゃぁご』
僕の言葉に猫は震えながら鳴き声を発した。まるで僕の言った事を肯定するかのごとく。
僕は店の中を振り返った。暖房機器が稼働している店内は、寒々しい外とは裏腹にほっこりとした暖かさに包まれている。
なんだか猫が僕の店のドアを叩いた理由が分かった気がした。そして僕は無意識に、ごく自然に次の行動に打って出た。
僕はまず、未だに店の敷居を跨がずに外でがたがたと体を震わせる猫をひょいと抱え上げてやる。冷たい。
第二に、入り口の扉を閉めて外の風をシャットアウト。それから猫を店の中までそのまま抱えて戻り、ストーブの前で下ろしてやった。
「しばらくそこに居たまえ。少しは外より暖かいだろうから」
僕は自分の言葉を理解しているかどうかも分からない動物に向かってぶっきらぼうに声を掛る。
『にゃーん♪』
猫は心なしか嬉しそうにひと際大きな声で鳴くと、無縁塚出身ストーブの前で丸くなった。
僕は自分用にお茶を淹れるため、戸棚からお茶汲みセット一式を取り出して台所に向かった。
お茶を淹れ終わって戻ってみると、既に猫はストーブの息吹に包まれながら、ぐうすか気持ち良さそうに寝息を立てていた。
猫が寝込んだ。下らない洒落が頭をよぎり、僕は自分が一瞬でもそんな戯言を考えた事を打ち消す様にぶんぶん頭を振った。
猫とは自由気ままな生き物と良く言われる。目の前の猫はそんな言葉をまるごと体現したかのようだった。
寒さに震えて人の家に押し入り、暖かいところを確保したら堂々とそこを占領して寝る。
「いい気なもんだ」
そう呟き、暖かいお茶を一口啜った。まあ今回猫を自分から招いて暖かい場所を提供してやったのは僕なので、大きな口は叩けない。
招き猫ならぬ、招かれ猫といったところだろうか。なんだかちょっとだけ可笑しいな。
もう一口だけお茶を啜ってからいつもの自分の定位置に戻り、猫の来店によって読むのを中断していた本を開いた。
ストーブの静かな駆動音と、それにかき消されそうな猫の寝息が響く中、僕は本の旅を再開し、のめりこんでいった。
『にゃーん』
「む・・・」
唐突に聞こえて来た猫の鳴き声に、二冊目の本を読みふけっていた僕は顔を上げた。
きょろきょろと辺りを見回し、姿勢良く座った黒猫を視界に認めたところで僕は先ほどの自分の行動を思い出した。
そうだ。猫を家に入れたんだっけな。さっきまで寝ていたが、どうやらいつの間にか目を覚ましていたようだ。
「暖まったかい、君」
『にゃぅ』
満足そうに猫が声をあげる。ストーブは猫様のために有意義な活動を果たしたようだ。
僕は壁にかけてある時計に目をやった。本を読んでいる間も針は止まる事なく進み、今はだいぶ遅い時間を指していた。
やれやれ、結局今日は本を読んでいるだけで終わってしまったようだな。
待てよ、猫が来たから読んでいた「だけ」ではないかな?商売をしなかったという点からすればどちらも変わりはないけれど。
夜も更けているようだしもう今日は寝てしまうかと考え、いや、晩酌を一杯してからだ、と頭の中で結論が出た。
僕はお勝手に向かい、冷やしてあったキュウリとカブの漬け物を取り出して食べやすい大きさに刻む。
次に常温で保存してあった清酒を持ち出して来て徳利に入れ、お燗の容器にセットして火をかける。
程よく温くなった頃合いを見計らって火から取り上げ、お猪口とつまみのお新香とともにカウンターまで持って来て僕は席についた。
こぼさないように気をつけながら徳利からお猪口に酒を移し、口につけてぐいっと呷る。口の中で酒を泳がせ、良く味わってから嚥下する。
すると胃袋の中でポッと炎がついたように酒が僕の体を温め、それが全身に染み渡っていった。やはり酒は良い。
日本酒は温度によって味や香りが変わる魔法の飲料だ。
ただ温めただけとか冷やしただけとかいうのではない。微妙な温度差によってその味わいは何通りにも変化する。
このわずかな温度差をつぶさにチェックし、一番美味しく酒を頂くために日本酒の温度には幾つもの名前がついているのだ。
飛びきり燗、熱燗、上燗、ぬる燗、人肌燗、日向燗。これらが温めた場合の酒の温度の名前だ。
飛びきり燗が一番熱く、55℃ほどの温度の酒を指す。それからだんだん温度が下がっていき、日向燗になると30℃程度になる。
それから常温があり、涼冷え、花冷え、雪冷え、みぞれ酒と続く。一番冷たいみぞれ酒は0℃スレスレだというから驚きだ。
そこまでして旨い酒を呑みたいか。酒は好きだが、あまりこだわりを持たない僕にとってはちょっと笑ってしまうような話である。
暖かい部屋の中で独り、いい塩梅に漬かったお新香をかじり、酒を呑む。いやはやなんとも、こたえられないものだ。
こういったささやかな贅沢こそ、人間が幸せに生きるための条件なのではないかと僕は常々思う。
と、先ほどまでストーブの前に居た黒猫がいきなりぴょんと身軽にカウンターに飛び乗って来た。
酒をこぼされたらたまらないとおもって一瞬焦るが、猫が上手い具合に間合いを取っていたのでそれは杞憂だった。
『にゃあぁご』
僕の正面に陣取った猫がまっすぐ僕の目を見据えながら猫が鳴いた。
まるで、『なにを一人で楽しんでいるんだ』と言わんばかりに。
「やらないぞ」
『にゃあん』
漬け物の皿を自分の方へ引き寄せながら僕は猫に言う。猫はまた鳴いた。
僕はその鳴き声を無視して漬け物を頬張りつつ酒を呑む。
そもそも、この猫はなぜ未だにここに居座っているのだろう。体が暖まったのならとっとと帰れば良いものを。
しかし猫は、その場から微動だにせずに僕を見つめてくる。僕は視線を感じつつもなおも見ないふりを続ける。
一分ほど僕と猫との見えざる攻防が続いた。先に根負けして白旗を揚げたのは果たして僕の方であった。
「まったく…」
ぶつくさいいつつ席を立つ。いくら猫といえど、じっと見つめられたまま食事を進めるのは気分のいい物ではなかった。
それでも、猫に自分の漬け物をやるのはしゃくだ。ましてや酒を呑ませる事などあり得ない。僕が下した選択とは。
僕は再び台所に行き、牛乳と底の浅い皿を取り出した。牛乳をさっき自分で使ったお燗の装置に仕組んで火を掛ける。
猫がやけどしない程度に温まったのを確認するとそれを皿に移し、店内に舞い戻って皿を猫の前に置いてやった。
「僕の奢りだ。有り難く思いたまえ」
『にゃーん♪』
猫は先ほどと同じような嬉しそうな声をあげるとその小さな舌でピチャピチャと牛乳を飲み始めた。
僕はそれを見届けてまた自分の席に戻り、酒とお新香を楽しみ始める。その目の前には猫がいる。
酒を呑む僕と、牛乳を飲む猫。一人と一匹の、寒い冬の夜の奇妙な晩酌が続いた。
結局その晩、僕は何故か猫と布団を共にすることとなった。
猫用の晩酌も取らせたし、いい加減猫も出て行くと思ったのだが猫はその気配を一向に見せず、むしろ僕の後ろをトコトコと付いて来た。
僕が寝る支度をするために布団を出したり寝間着に着替えたりなんやかんやしている間も猫は常に僕の傍にいた。
早く帰りたまえと僕は猫に何度も言ったのだが、その度に猫は『にゃあ』と分かったような分かってないような返事を僕に返してくる。
もうそのやり取りもうんざりしたし別に一晩くらい泊めてやっても罰はあたるまいと、僕は既にそっちの方面へ考えをシフトしていた。
そして僕が寝る準備を整え、店内の明かりを消して布団に潜り込むと、猫が駆け寄って来て音もなくするりと僕の布団の中へ入り込んで来た。
僕は一瞬そいつを布団の外に放りだそうと無造作に手を触れたのだが、最終的に猫を布団から追い出す事はしなかった。
黒猫は最初に出会ったときとは違い、非常にぬくぬくとした温かさを保っていたのだ。
猫に触れて、期せずして布団の中に天然のカイロを見つけ出してしまった僕はそいつをみすみす逃したくなかった。
なにせ夜は安全のために暖房器具はきちんと電源を落としてあるので、朝方になるとどうしても冬の寒さが僕の布団へ忍び込む。
そこへ来るとこの猫の温かさは、もはや何物にも代え難い宝物のような気がした。
僕は布団の中で、僕の懐のあたりで丸まったそいつの首元をなでてみた。
すると猫はゴロゴロと喉を鳴らし、気持ち良さそうに僕の方へ身をすり寄せて来た。
温かい。今の僕の頭の中に、浮かんでいる言葉はそれのみであった。それ以外の言葉はなんとも考えつかなかった。
再び猫を撫でる。手触りが心地いい。僕は猫を両腕に抱え込む様にして瞼を閉じる。
ああ、いい気持ちだ。これは明日の朝まで快適に過ごせそうだ。僕は幸せな気分に浸りつつ、うとうとと眠りの世界へ旅立っていった。
チュンチュンとスズメ達の合唱が聞こえてくる。遠くから聞こえてくる朝の合図に僕はまどろみつつ身じろぎした。
冬の朝だというのに、僕は布団の中で自分の物ではない別の温かさを感じ取った。
やはり猫は生きた湯たんぽとしての役目を果たしてくれたようだ。心なしか、僕の目覚めはいつになくすっきりとしたものだった。
昨日の迷い猫を自分の家に招いておいて正解だった。その結果としてこんな良い思いをさせてもらった。
情けはひとのためならず。巡り巡って己がため、だ。昔の人は良い事言うもんだな。僕はそこまで考えて薄目を開けた。
僕の腕の中で、猫耳を生やした赤毛の少女が可愛らしく寝息を立てていた。
僕は目を閉じた。それはもうかつてない早さで目を閉じた。
目を瞑っているのに頭の中は霧が晴れて行くように急速に眠気が吹っ飛んでいく。
いやまて。おかしい。おかしいぞ。こんなことは絶対にあり得ない。
落ち着け。とりあえず落ち着いて素数を数えるんだ。素数は孤独な数字。僕に勇気を与えてくれる。
僕は目を瞑りながら頭を回転させる。考えろ。昨日僕が布団の中に招いたのは黒い猫だったはずだ。断じて赤毛の猫耳少女ではない。
そもそも僕は今しがた目にした彼女と面識がまるでない。全くない。この二つの符号が意味する物は一つ。
これは夢だ。
なんだ夢だったのか。そうだ夢に決まってる。
夢でなければ、こんなぶっ飛んだ事態が発生するわけはないのだ。現実とはもっと理解しやすく出来ているのだから。
僕は脳内会議において満場一致で夢という判決を下し、それを推測から確固たる真実とするために再び目を開けた。
僕の腕の中で、猫耳を生やした赤毛の少女が可愛らしく寝息を立てていた。
少女は僕に体をくっつけながら小さく身じろぎし、やがてその双眸をゆっくりと開いた。
目を覚ました彼女は不思議そうにきょろきょろと自分の体を確認し、そして全身を硬直させている僕と目を合わせて声を発した。
「おはよ、おにーさん」
窓が、震えた。
「あー驚いた。おにーさんスゴイ声だすねえ。あたいってばすっかり目が覚めちゃったよ」
「驚いたのはこちらのほうだ。久々に腹の底からあんな大声をだした。心臓が止まるかと思ったよ」
「にゃは、大げさだね。ちょっと寝てる間に変身が解けちゃっただけだっていうのに」
「それ以前に、君が猫に変身できる妖怪だったなんて僕は聞いてなかったぞ。ただの猫ではないと思ってたが…」
「だって聞かれなかったもん。変身中は人語を喋れないし。一応言葉は分かってたから返事はしたけどさ。猫語で」
「やはりあれは会話だったのか…。まったく、一杯食わされた気分だよ」
「それにしてもおにーさん優しい人だよね。初対面のあたいに食事と住居を提供してくれるなんて」
「君が妖怪と分かっていたらこんなことはしなかったよ。一体君はあんなところでなにをしていたんだい?」
「んー、散歩」
「散歩?」
「そ。たまに猫の状態で地上を散歩するんだけど、昨日は結構寒くってね。あたい思わずぶるっちゃった」
「それでたまたま僕の家の前を通ったら暖かい空気が流れて来て…ってところか」
「にゃはは、ご名答。色々と至れり尽くせりで楽しかったよ。猫の姿でもちゃんと話しかけてくれたしさ」
「僕は君の言った事は全然分かってなかったけどね。なんとなくだ」
「あー、おにーさんのなでなで、気持ちよかったなぁ。どうせならもっとやっておくれよ」
「いやだね。あれは猫が相手だったからやったんだ。人型の君にはやりたくないよ」
「お、それじゃもう一回猫に変身したらやってくれるのかい?」
「そう言う意味じゃない」
「なーんだ。つまらない」
「さて、もう帰ってくれたまえ。ここは道具屋であって旅館ではないのだからね」
「あれあれ。急におにーさんが冷たくなっちゃった。布団の中ではあたいを温めてくれたのに」
「まぜっかえさないでくれ。布団の中は温かいに決まっているだろう。僕が君を温めたわけじゃない」
「そりゃあね。でもおにーさんも温かかったでしょ?なんたってあたいがいたからね」
「…否定はしない」
「冬だっていうのに、お互いポカポカで気分も快適なお目覚めだったよね。寝心地もよかったし」
「…………否定はしない」
「なんならさ、おにーさん」
そこまでいってから、火焔猫燐は猫のようなしなやかな動きで僕の方に近付き、耳元で囁いた。
「もう一泊、泊まっていってあげてもいいんだよ?」
僕はなぜか、その問いに即答する事ができなかった。
バレバレやがなwww
そんなことより、変身が解けたおりんりんは服は着てたんですかっ!?
動物に優しい霖之助は個人的に有りだなぁと思いました。
良い雰囲気でした!!
……猫に牛乳与えると菌を分解する酵素持ってないからお腹壊しませんか?(ボソッ
ああ…俺も朝起きたらパルパル隣にお燐が寝てるっていう素晴らしいパルパル状況を体験したい!!!
決してパルパル嫉妬してる訳パルパルじゃ無いパルパルですパルパルよパルパルパルパル。
スバルさんの作品いつも楽しみにしてます。
また次回作も楽しみに待ってますね!
盛大に笑わせてもらいました
寝てる間に変身が解けた、と言いますが、お燐はどちらかというと人の姿が変身後な気が……まあ、どうなんでしょうね?
ええい、そこかわれ霖之助この野郎w
猫と寝ると寝返りが打てなくて腰が痛くなるんだぜ…
猫って可愛いですよね、ホントにもう!
後、お燐そこかわれw
お約束は守るものだよ(違
あと、香霖堂のストーブは灯油式みたいだから電源を落とすはおかしいかもね
…霖燐または燐霖か。パンダの名前みたいだな
猫とはいいものですね。にゃーん。
橙とかお燐とか大好きです
すごくほっこりさせていただきました
と思ったけどおりんりんかwwww
橙かww
水族館で戦うのか
なんつって