ーー美しいわ……狂おしいほどに……
あなたには一生会えないのかしら。
これほど私があなたを愛していると言うのに。
その着飾った衣装、とってもお似合いよ。
背中のハネも、とってもキュート。
手を伸ばしても、届かない。
あなたもそこへ差し伸べてくれるけど、触れることができない。
これほど愛しているのに、願いは隔たれる。
ああ、あなたのその素敵でふくよかな胸に飛び込んでみたいわ。
私はあなたを一刻も早くそこから助け出したいわ。
だってそこにいるのはつらいでしょう?
囚われ続けるのは苦痛でしょう?
毎日毎日同じ景色ばかり見て。
ときどきあなたの前を通りすぎた人がいて。
その人があなたをジッと見つめて。
それがいまの私。
でも不思議ね。
あなたといると時間を忘れるわ。
今日はかつてないほどに刺激が襲って、まるで狂おしい一目惚れよ。
そうよ、私はあなたに一目惚れしたの。
あなたとわたし。
わたしとあなた。
このかけがえのない素敵な時間を、これから忘れることはないでしょう。
だって大切なアルバムの1ページだもの。
来年また会えるかしら?
また会えたら、今度は違う景色をあなたに見せてあげるわーー
「咲夜~! ハロウィンパーティーの着替えにいつまで時間をかけているつもりよ!」
ジブンニホレチャウカー