Coolier - 新生・東方創想話

こいしちゃんの初恋迷路 中

2011/10/29 08:35:29
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 このお話は、『こいしちゃんの初恋迷路 上』の続きです














                人間は一度しか死ぬ事はできない

                              ウィリアム・シェイクスピア


 私は、一度死んでいる
 この言葉の通り生まれ変わった時は、もう人間ではなかった
 そう、それが私の運命 
     
               憎しみに全てを捧げた女の末路
 





 こいしと出会ってから約一ヶ月がたった
 思いのほか気が合う相手でとても仲良くなった
 でも最近、感じる感情がある
 初めて此処に来た時に感じた             

                独りぼっちになる絶望感
 

 だから私は・・・
    
                               
                              一人が怖いから一人になった
                              嫌われたくないから嫌いになった
                              傷つけたくないから

          近付かないで
          ちかづかないで
          チカヅカナイデ
                   苦しいよ


 「まだ・・・そんな事、考えていたのですか」
 「あんたは、」
  今一番会いたくない奴にあってしまった
  「私は会いたかったですよ」
  心を読まれた最悪だ
 「しょうがないですよ、この第三の瞳には on off は在りませんし」
 「そう、どうでもいいわ、用は何?」
 早くしてほしい、こっちだって暇じゃない
 「ああ、そうですね本題に入りましょう」
 何のことだろう、仕事か、それとも・・・
 「こいしの事です」
 「帰っていい?」
 「ダメです」
 今すぐ家に帰って現実逃避したい
 何でこんなときに限って、タイミングが悪い
 姉でさえこんなに疲れるのに
 「酷い中傷ですね、まあ良いでしょうそれでですね」
 「私の事は無視か!!心読めるのに察する気はないの?」
 「はい」
 もうやだこいつ私の人権は、人じゃないけど
 「もういいわ、でっこいしが如何したの」
 どうせまた居ないとかだろう
 こんなにも心配されて妬ましい
 「それで、用件はですね」

          さとりの言葉は、私の想像を覆すものだった

 





















 ふわふわ ぐるぐる きらきら ぴかぴか
                       この感情は何だろう
 わらう  なく   おこる  あせる
                       何故こんなにも思うのだろう



            この永遠に続く感情の迷路
            答えは在るのだろうか
            出口はあるのだろうか
 
            真っ黒な世界で助けを叫んでも、手を伸ばしても
            出口を見つけることも無く
            独りになった世界の上で

                                  君には見つけられないよ(笑)

 誰かが笑った気がした
 
 アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア  アアアアアアアぁああああアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああ  あああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああアアアアアアア  アア アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア  アアア  アああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ  ああああああ あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ






















 目が覚めるとソコはいつもの天井
 外はいつもと同じ明るさで特に変わらない日常があった
 ベットから降りるとスプリングがなる
 静かに部屋を抜け出して町えと歩く
 私は無意識だから誰も気付かない
 私は居ないのも同じかな

 人の群れをぬけ通りの少ない道を歩く
 曲がったり、進んだりしていくと人なんて見えなくなる
 その奥の橋にいつも彼女は、居る

 「パルス・・・」
 ふと声が止まる
 橋の上でパルスィと見覚えのある人物が話していた
 「おねいちゃん?」
 こいしがその名を呼ぶとその人物は振り返る
 「あら、こいしこんな所でどうしたんですか?」
 「どうしたって、お姉ちゃんこそ」
 質問に対して強く返す
 「私は友人と話していただけです」
 「友人? お姉ちゃんとパルスィが?」
 さとりの言葉で感情がざわめく
 「侵害ですね、私にだって友人ぐらい居ます、それに、何故貴女はそんなに焦っているのです?」
 「はい? 何言ってんの?私、焦ってなんか・・・」
 とうとう、さとりの言葉の意味が解らなくなった
 「いえ、貴女は、すごく焦っています、気付きませんでした?」
 お姉ちゃんの言葉が頭の中をぐるぐるしてる
 今まで焦るようなことなんて無かったのに
 何で私は焦ってるの 
 
 わからない ワカラナイ ワカrナイ わkラ名
 
 「こいし」
 さとりの言葉で我に返った
 「私はもう家に帰りますね」
 「えっ、帰るの?」                 ホッ・・・

                あれ?
 
 「じゃあさようならこいし、パルスィ」
 「もう来なくて良いわよ」                          私
 「冷たいですね」                               、 
 そう言うとさとりは人の波の中に消えていった                 今
 「全く迷惑な奴・・・こいし?」                       安
 うつむいてるこいしにパルスィは声をかける                  心
 「あんたどうしたの? そんなに黙り込んじゃって」              し 
 そうきくと静かで消えいりそうな声で呼んだ                  て 
 「ねえ、パルスィ・・・」                          た
 「不思議そうな顔で近付いてくるパルスィの手を                ?
 こいしは思いっきり引っ張った

 「キャッ!?」

 自然と出た悲鳴もその口で塞がれた
 触れた唇は、すごく温かくて
 数秒が長く感じた                 

 足取り軽くフワリと数歩、後ろに下がると
 パルスィが真っ赤な顔でへたり込んでいた
 正直、自分も案外、困惑していたから思いを言って帰る事にした

 「こんなに人に触れたくなったのは、初めてだったの・・・」

 無意識に消えようとしたらパルスィが
 「わたしも・・・」
 てっ、言った気がした

                (気のせいかな?)
        
        私の感情の答えは、そこまで来ているのにまだ決定する何かがない
               帰ったらお姉ちゃんに話してみよう 
           そしたらお姉ちゃんは驚いたような嬉しそうな顔をして   
                 私にヒントをくれるから

       



           感情の迷路を脱出まであと100m

                 
                 おぼつかない足で 
                     私は少しずつゴールへと向かう
 
 どうも蒼862です
 やっと『こいしちゃんの初恋迷路 中』ができました
 駄文ですが宜しくお願いします
 此処のこいしちゃんは、ココロとスキ、を無くしてしまったことになっています
 この後パルスィとの関係で色々と変わっていきます
 ヨロシクです
蒼862
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コメント



0.240簡易評価
2.80奇声を発する程度の能力削除
このやり方は読んでて面白くて良いですね
次が下かな?楽しみです
6.100broiled削除
そそわでこの表現方法を使おうと思ったその勇気と、表現方法云々の前に内容も素晴らしい。
というよりこの孤独感の表現方法とか、孤独について扱うあたりが私好みで、いいぞもっとやれ!
9.70名前が無い程度の能力削除
意欲的だと思う
10.90Dark+削除
自分には書けない物って、眩しく見えるのかなぁ。
上手い下手そういうレベルの話ではなく。

いい意味で。
11.90名前が無い程度の能力削除
いいですね
内容もさることながら、表現が今までにない感じ
12.80直江正義削除
>静かに部屋を抜け出して町えと歩く

誤字ですね。「町へ」になります。

しかし良いですね。
こういう表現方法は、思いつく人が思いつくしかない。
話もすごく読み手に分かりやすくなってきてるし。
頑張ってください。