Coolier - 新生・東方創想話

メイド長と悪魔の妹

2011/10/04 17:03:03
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紅魔館の廊下を歩いていた 私、十六夜咲夜はここのメイド長だ
今日はお嬢様に呼ばれ、向かう所だ
一体何の話だろうか 多分、紅茶の用意か説教のどちらかであろう

「お嬢様、失礼致します」
「よく来てくれたわね、咲夜 今日は貴女に会わせたい子が居るの」

会わせたい子? お嬢様に私の知らない友人なんて居ただろうか?

「あの、会わせたい方とは一体…?」
「ついてくればわかるわ」

とりあえず私はお嬢様について行くことにした しかし、館から出ようとしない
館の中に居るのだろうか? 私の知ってる限りパチュリー様位しか知らない
階段を降りて行く 地下に行くみたいだ………
地下!?
まさか!

「お嬢様… 私に会わせたい方とは 妹様のことですか?」
「そうよ」
「何故私が?」
「そろそろ会うべきだろうと思ってね不服かしら?」
「いえ……そのようなことは」

妹様 私はまだ会ったことがない お嬢さまから話を聞く程度でしかなかったからだ
その妹様に今日会うんだ
一体どんな方だろう 話を聞けば何でも、ありとあらゆるものを破壊するそうだ
メイド長とはいえ、私で大丈夫だろうか不安もある

「着いたわ」

ここが妹様の部屋 扉は至って普通だ お嬢はトントンッと二回軽く叩いてから鍵を開けた

「フラン、入るわね」
「し、失礼します」

中は暗かった ここにずっと居ると昼か夜かも分からなくなってしまうだろう
それを妹様は495年間ここで過ごしていたのだ そりゃ気も触れてしまってもおかしくはない
すると粗末なベッドから何かが動いた

「うーん お姉様? と誰?」
「ごめんなさい 起こしてしまったようね こちらは咲夜、人間よ」
「人…間……? お姉様、私、そんな大きい人間は食べきれないわ それに、そのまま食べるなんて…」
「違うわ ここのメイド長だから食べちゃダメよ」
「そうなんだ よろしくね咲夜」
「よろしくお願いします」

何だか、普通に可愛らしい女の子だ こんな子がものを壊す上に気が触れているなんて信じられないな
お嬢様は会話を続ける

「咲夜、後はフランと遊んであげて」
「遊んでくれるの!?」
「えっ!? お嬢様!!?」
「じゃあ、また後でね」

お嬢様は出て行ってしまった
いきなりの展開に戸惑ってしまう 妹様と遊ぶ…かぁ…
やはりここはお人形遊びといったところか 倉庫にはいろんなガラクタが入っている
取りに行ってから決めるか

「咲夜、どこいくの?」
「遊び道具を取りに行って来ます」
「え? そんなの取りに行かなくてもいいよ」

ズトンと私の横に弾幕が打たれる

「妹様?」
「遊び道具が無ければ、弾幕ごっこで遊べば良いじゃない!!」

弾幕が私を狙ってくる

「遊びましょう? 咲夜」

いきなりの展開にいきなりの弾幕ごっこ 今日の私はついてない

ただひたすら私は攻撃をしながら弾幕を避ける

「禁忌 クランベリートラップ」

弾幕が来る しかし、最初のスペルだ ペースを崩さず攻撃と弾幕避けを続ける
ナイフが妹様の左腕に刺さった 弾幕が少し緩くなった

「これでやったと思わないでね?」
「思えませんよ」

妹様は剣か杖かの武器を構えた すると赤いレーザーとなり、後から弾幕が来た
これは少し危ない
弾幕に紛れて私を狙って剣を突き出した なんとかナイフで受け流した が、ナイフが壊れてしまった
接近戦は滅多にしたことがない というか接近戦なんてアリだっけ? どうしようか

「凄いでしょ!? レーヴァテインって言うんだぁ」
「えぇ…凄いですね あの、私余り接近戦は慣れてないんですよ」
「ふーん でもやってみると楽しいでしょ?」
「そ、そうですねぇ…」

時を止め距離をとった

「瞬間移動!?」
「いいえ、時止めです」

しかし、相手は吸血鬼だ 間合いをとるのも無意味だった 一気に私に近づく

「時間稼ぎのつもり?」
「そのつもりでしたが無意味でした」
「逃げてばかりは嫌よ?」
「分かってますよ でも、おしゃべりも程々に」

妹様の腹部にナイフを刺した

「うぐっ!」

激痛に少しはひるんだようだ

「このっ 禁忌 フォーオブアカインド!!」

妹様が四人に増えた 四人四色の弾幕がこちらに向かって飛んでくる
避けつつもどれが妹様?

「霊夢や魔理沙ならすぐに見破ってたんだけどなー」

その名前を聞いて闘争心が出た 同じ人間なのに自分の方が劣っているのを悔しいと思うのは誰だってそうだ
ここまで来ればスペルを使ってもいい頃合いだろう

「幻符 殺人ドール」

幾つものナイフが妹様に向かっていく

「わぁ! 貴女のスペル、結構凄いのね」
「お褒め頂き光栄です」

そのまま一気に攻める! だが、妹様の弾幕が私の横腹に被弾した

「っつ…!」

痛い 妹様は手加減を知らない 本気で弾幕を打ってくる
ひるんだ私は次の行動に移せない 妹様の弾幕が私に向かって飛んでくる こんなにも量の多い弾幕を受け止めきれるだろうか
答えは否 絶体絶命のピンチをどう切り抜ける…?

「そこまでよ! フラン!!」

弾幕が消えた 声の主はお嬢様だった

「ご苦労さま、咲夜 疲れたでしょう?」
「ちょっと!! お姉様!! 邪魔しないでよ!!」
「聞こえなかった? そこまでよ、フラン」

妹様は不満そうな顔をしている お嬢様のおかげで私は助かった

「あら、随分と服が汚れたわね ほら、着替えを持って来たわ」
「えっ…!」

あのお嬢様が! 私の服を持って来てくださるなんて! 私は少し感動した
お嬢様が部屋を出ていく 私も後に続いて出て行こうとする

「ねぇ、咲夜」

妹様に呼ばれた

「はい、何でしょう?」
「今度は最後まで遊んでね」

返事に困った しかし、私は

「はい、喜んで」

と 言った 何故なら、ある二人の人間の顔が私の脳の中に出てきたからだ それだけの事
そして私は妹様の部屋を後にした













そして数日後、私は持てるだけの荷物を持って妹様の部屋に向かった もちろん、お嬢様の許可をもらって

「妹様、失礼します」
「咲夜! 遊びに来てくれたの!?」
「いいえ、違います」

妹様は少し残念そうな顔をした それを無視して私は、荷物から、電気スタンドを取りだした

「何それ?」
「電気スタンドです 妹様は少し光に慣れた方が良いと思いましてね」
「何でよ?」
「いつか、外に出るときに良いでしょう?」
「そんな日、来るわけないわ」
「簡単に決めてはいけません 未来に何が起こるかなんて誰にもわかりません…まぁ、お嬢様は分かるかもしれませんが」
「あっそ」

私はコンセントを探した… おっ! あったあった なければどこぞの竜宮の使いを拉致ってこようと思ったが、その必要はなかった
明りを付けてみた

「うわっ! まぶしいっ!」
「少しずつ慣れるといいでしょう あ、寝るときは消して下さいね」
「うん わかった」

そしてお次はこれだ

「まだあんの?」
「えぇ あるんです」

そう、時計だ せめて、時間帯くらいは分かった方がいいだろう

「あ、それ知ってる 時計でしょ?」
「そうです」
「今、何時なの?」
「えーっと 一時三十六分ですね」
「昼?夜? どっちの?」
「昼です」
「私、吸血鬼なのに昼に起きてるなんてね…まぁいいや」
「後他に、小物入れや本棚 本はパチュリー様からの借り物ですのでお気をつけて下さい」

でも、妹様は本をお読みになるんだろうか パチュリー様いわく字は読めるそうだ

「今日のところはこれくらいですかね」
「咲夜…ありがとう」
「いえいえ、礼には及びません」

こうして見ると妹様は普通の女の子だ
いつか、彼女が外で元気に遊んでる姿が見てみたい
そう私は思ったのだ
前回より成長したかどうか自分では分かりませんがどうでしょうか?
顔文字を無くしたので マシにはなったと思います
上手く伝えることはできませんが、みなさんが満足できるような作品を作れるようになりたいです
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コメント



0.340簡易評価
2.50名前が無い程度の能力削除
地の文に、句読点は着けた方が良いかと…

オチ、というか、締めのシーンは良い感じでしたが、そこに至るまでが…
レミリアの魂胆というか、思惑が見えず、あまり良い意味ではない唐突感が終始つきまとった感じでした。
キャラはしっかり把握されているように感じられるので、もう少しストーリー練り込んでみると、なお良くなるかと…
個人的見解ですが。
一助にでもなれば、幸いです。
3.30名前が無い程度の能力削除
うーん…何か違和感…
何が違和感なのかは上手く言葉にはできないんですが、そう感じました
4.70名前が無い程度の能力削除
>妹様の腹部にナイフを刺した
咲夜ェ…
6.60名前が無い程度の能力削除
状況を把握させるための説明がやぼったいかも。
妹様と弾幕ごっこを終えて少し認められて、ここから物語が始まるんじゃないの?
なんだか勿体無い。弾幕ごっこの描写はアッサリにして、その後に重きを置いてほしかった。
8.60直江正義削除
恐らくはスケッチをしたのかな、というのが自分の印象でした。
自分は創作の一つとして、特に二次創作の場合は、原作のあると思われるワンシーンをスケッチするというのは大いにありだと思います。
ただ、百点満点がつくような、ツボにはまる作品にはなりにくいとは思います。
それは、やっぱり物足りなさが、読者にどうしても残るからで、これはそもそも、スケッチという手法そのものが抱えている問題でもあります。
とりわけ、小品と呼ばれるような読物の形態が殆どなくなった今日ではなおさらです。

それで、スケッチと言う観点から見ると、充分な描写力がありましたし、文章もしっかりしてましたから、問題ないと思います。
むしろ、厭味なところがない文章で、整っているなぁっという好印象が残るくらいでした。
句読点は、確かにあったほうが良い気もしますが、意外なほどに読んでいて気にならなかったという……。
この書き方もアリといえばアリですが、突っ込みは覚悟しないとダメだと思います。

前回の作品は読んでいませんが、また読んでみようかなぁっと思える作品でした。
むしろスケッチは、全員から40~70点を取るのが目標くらいなものだと思います。
少しだけ文章で直すべきかなぁっと思うところがあったので、この点数にしました。
これからも頑張ってください。
13.無評価削除
皆さんコメント・アドバイスありがとうございます。
>2さん、レミリアに関しては後の作品で書く予定です アドバイス、とても参考になりました。
>3さん、違和感…ですか 上手く言葉に出来なくても大丈夫です。自分が未熟なのがいけないからです。
>4さん、吸血鬼は丈夫らしいのでおもいきりやりました。
>6さん、説明下手ですいません 単に、咲夜とフランを戦わせようかなと思いついて書きあげました。
>直江正義さん、悪い点や、良い点を教えて下さってありがとうございます これからも、自分をレベルアップしていきたいです。