そのテーブルにはカップがひとつ置いてあった。白い陶器で作られた、何の変哲もないカップがひとつ。
部屋には誰もいない。
カップには嫌に赤いものが入っている。湯気も立っていないそれに私は口をつけた。
その飲み物は意外にも、かすかな温かみがあった。どろりとして粘つくが、新鮮な甘みがある。
私はどういうわけかこの得体の知れない飲み物が気に入り、一気に飲みほした。腹の底が熱をもったようにほてっている。案外アルコールだったのかもしれない。
改めて部屋を見渡してみると、ここは洋館らしい。西洋風の調度品が飾られ、綺麗なランプが部屋を照らしていた。
窓の外は月が輝く漆黒の闇。いつの間にか夜になっていたらしい。
帰らないと――私は不意に思い出した。今日は神社の掃除もやっていない。留守にしていた間、友人はどうしていただろう。お茶のあてがなくなって帰ってしまったかもしれない。
私は立派な扉を押しあけ外に出た。
「おはようございます、霊夢さん。よく眠れましたか?」
扉の外には美しい銀髪のメイドが立っていた。お仕着せというにはあまりに美しく、可愛らしいフリルのエプロンドレスに、銀の懐中時計を提げた、三つ編みの少女。彼女の純白のエプロンドレスに、赤い染みがいくつか付いていた。なんでこんなに心がざわつくのだろう。
「すぐに新しい紅茶を入れます」
メイドが銀のワゴンを部屋に運びこむ。私は外に出たいのに。
メイドがワゴンから銀の盆をとり出し、蓋をとった。
そこには、金髪の少女の頭部が乗っていた。彼女の目は虚ろに遠くを見ているよう。
メイドは何事もないかのように、少女の頭部から滴る血をカップへ注ぐ。赤い、紅い液体がねっとりとカップに溜まっていく。なんておいしそうな、血。
「すっかり吸血鬼ですね。お嬢様もあなたの血を吸った甲斐があるでしょう」
紅いお屋敷の外は、輝く満月。私は何をしに紅魔館へ来た?
部屋には誰もいない。
カップには嫌に赤いものが入っている。湯気も立っていないそれに私は口をつけた。
その飲み物は意外にも、かすかな温かみがあった。どろりとして粘つくが、新鮮な甘みがある。
私はどういうわけかこの得体の知れない飲み物が気に入り、一気に飲みほした。腹の底が熱をもったようにほてっている。案外アルコールだったのかもしれない。
改めて部屋を見渡してみると、ここは洋館らしい。西洋風の調度品が飾られ、綺麗なランプが部屋を照らしていた。
窓の外は月が輝く漆黒の闇。いつの間にか夜になっていたらしい。
帰らないと――私は不意に思い出した。今日は神社の掃除もやっていない。留守にしていた間、友人はどうしていただろう。お茶のあてがなくなって帰ってしまったかもしれない。
私は立派な扉を押しあけ外に出た。
「おはようございます、霊夢さん。よく眠れましたか?」
扉の外には美しい銀髪のメイドが立っていた。お仕着せというにはあまりに美しく、可愛らしいフリルのエプロンドレスに、銀の懐中時計を提げた、三つ編みの少女。彼女の純白のエプロンドレスに、赤い染みがいくつか付いていた。なんでこんなに心がざわつくのだろう。
「すぐに新しい紅茶を入れます」
メイドが銀のワゴンを部屋に運びこむ。私は外に出たいのに。
メイドがワゴンから銀の盆をとり出し、蓋をとった。
そこには、金髪の少女の頭部が乗っていた。彼女の目は虚ろに遠くを見ているよう。
メイドは何事もないかのように、少女の頭部から滴る血をカップへ注ぐ。赤い、紅い液体がねっとりとカップに溜まっていく。なんておいしそうな、血。
「すっかり吸血鬼ですね。お嬢様もあなたの血を吸った甲斐があるでしょう」
紅いお屋敷の外は、輝く満月。私は何をしに紅魔館へ来た?
自分の中ではこの物語?が完成してても、読む側の配慮が全く無かったら意味無いですよ
もし仮に読者の方で色々考えて欲しいと貴方が思っていたとしてもこれじゃ情報量が少なすぎる
最低でもこれの十倍の量は欲しいな、これだと余りにも短すぎる
そして初めてという言葉は別に免罪符にはなりませんよ
発想は良いのだからもっと頑張って量を増やしてしかるべき場所へ投稿してください
楽しみにしています
こんな、内容でもよろしいなら使っていただいてもかまいませんよ
では、めげずにがんばってください
それだけに「え…終わり?」と拍子抜けしてしまいましたね。
この手の話はよほど上手く仕上げないと幼稚なコメントで酷評されます。
めげずに頑張ってください。
いいモノを持ってると思いますよ!
それならば、「レミリアは小食のために眷属を作れない」「ゲーム本編は夜の話で、『夜になっていた』と書くと時間的に連続しない」という2点を説明しなきゃいけない。
そのほかにも、洋館らしい、と言った後に紅魔館という言葉がさらっと出てくるのは違和感を覚える。
生首も、ちょっとぐらいは反応しろよ、と言いたい。もし友人の頭なら吸血鬼でも吃驚すると思うけどね。もし、とは言ったけどもそうじゃなきゃ誰の首だか分からなくなっちゃうし。
加えて言えば、なんでそんな状態になってるのか理解が追いつかない。理不尽。
「吸血した甲斐がある」理由も語られないままに終わっちゃうと、そのセリフって単なる飾りになっちゃうよね。
正直、意味不明と言いたくなる。
奥ゆかしい気配を醸しているというかなんというか、その空気感はすごくいい。とってもいい。
だけど、ストーリーを見るとさっぱりわけわからん。映画の予告編みたいなもんで、要は雰囲気だけしかないんだ。
トレーラーとかティーザーみたいなもんで、それを評価するのは難しい。というわけでフリーレスにさせて貰うことにする。
悪魔の契約とかご存知ですか? 公式設定ですが
既に多くの方が指摘されているように問題はありましたが、面白かったです。
首盛りはおっかないよなぁ…
もっと描写を装飾するか、東方っぽいやり取りや小道具で演出するか、一ひねり欲しかった
間違っているところは何もないと思います
ホラーなんだから、理不尽で当然だろとも思うし。