肌を刺すような熱気はどこへやら。
幻想郷にも秋がおとずれる・・・・はずだったが・・・
秋 穣子「暑い・・・暑すぎる・・・・・ぅぅ・・」
訂正。まだ夏の如くひどく暑かった。
穣子「なんったってこんなに暑いのよ・・・」
不平を漏らす穣子に対して、
静葉「今年はそうゆう時期じゃないかしら」
と姉の静葉は素っ気なく答えた。
穣子「いやぁでも姉さんあれじゃん?その・・・こうゆう時期が続くと秋が短くなるとかいうか・・・」
静葉「秋は必ず来るもんなの。長かろうが短かろうが。」
穣子「ふぅん・・・姉さんは秋が来ただけで満足するタイプなんだ?」
静葉「穣子は違うの?」
穣子「う~ん。違うことはないけど・・・。 やっぱりあれじゃん?なんというかやっぱり短いよりも長いほうが・・・」
そんな他愛ない会話の最中、一匹の影が彼女たちのもとへと近付いて行った。
穣子「姉さん、だれかくるよ。」
静葉「んん?」
「御機嫌よう。ちょっといいかしら?」
その者は風見 幽香という花を操る程度の能力を持つ妖怪であった。
静葉「あの・・・何か御用で?」
幽香「ん~そうね。貴方達に伝えたいことがあってね・・・」
そう言うと幽香は手持ちの傘をたたんで説明を始めた。
幽香「今年の夏は風が強かったわね。」
静葉「・・・まぁ、そうですね。」
幽香「その風のせいで私の向日葵畑が全滅しちゃったの。」
静葉「そうです・・・ってえぇ!?」
静葉は我が耳を疑った。
強風ごときで向日葵畑が全滅するのかと。
聞けば実際には強風が直接向日葵をへし折った訳ではなく、強風によってゴミが畑まで飛んできてそのごみに付いていた薬品によって向日葵がやられたらしい。もちろん、薬品はただの薬品ではなく、一滴であらゆる植物を枯らす魔法薬である。
幽香曰く最初は白黒の魔法使いの仕業かと思ったらしいが、調べてみると実際は七色の魔法使いが家の周りの草木が伸びてて邪魔だという理由で作られた薬品らしかった。
幽香「・・・で、貴方達に頼みたい・・・というかもうやっちゃってることがあるんだけど・・・」
すると幽香はにっこりと笑って、
幽香「あともう一か月、夏のままにしていいわね?」
秋姉妹「・・・許すかぼけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっ!!!!!!!」
秋姉妹は叫んだ。「秋なんて来ればいいじゃないの」とか言っていた静葉まで叫んでいた。
しかし、思えば流石大妖怪風見幽香、夏まで操るとは。
静葉「そんなことが許されると思ってるの?」
穣子「そーだ!そーだ!」
激しく抗議の声を上げる姉妹。
幽香「だって・・・私は『四季』の花を見るのが生きがいなのよ?私は特に夏の風物詩である向日葵を眺めるのが好きなんだけど、今年は見れなくなったまんまじゃ寂しいし・・・」
静葉「だから四季のバランスを壊そうとしているの!?信じられないわ!」
穣子「そーだ!そーだ!」
更に抗議の声を大きくする二人。
これに見かねた幽香はため息をついた。
幽香「はぁ・・・しょうがないわねぇ・・・じゃぁ・・・」
すると幽香は右手に持った傘を二人に向けて言った。
幽香「貴方達二人ともを無理やりにでも寝かせてもらうわ」
その瞬間幽香は背筋をも凍りつかせるほどの笑みを浮かべていた。
これには秋姉妹も警戒感を抱かざるを得なかった。
同時に自分たちが守るべき秋を取り返すために戦わなければならないということも悟ったのである。
だが、穣子は焦っていた。
相手は大妖怪。自分たちは神様とはいえ、大した戦闘力もない一面ボスである。
はっきり言って勝機は、無いに等しい。
どうしようかと穣子は悩んでいると穣子の肩に静葉の手が置かれた。
静葉は言った。
静葉「大丈夫、あなた一人が戦う訳じゃないわ。私もついてる。」
穣子「姉さん・・・」
その瞬間、穣子はこの勝負が負け勝負じゃないことに気が付いた。
・・・そうだ。私は一人じゃない。
私には姉さんがついてる。
二人なら・・・ぜったい勝てる!
・・・このゲームの仕様的に!
ふと振り向くと幽香は身体中におびただしいほどの妖気を纏っていた。
姉妹は決心して話しかけた。
静葉「あなた如きに私たちの秋を奪われはしないわ!」
穣子「来いよ幽香。傘なんか捨ててかかってこい!」
幽香「ふん、そう言ってられるのも今のうちよ」
幽香は二人を見つめた。
覇気。
恐るべき覇気が二人にふりかかった。
だが、姉妹は決して屈しなかった。
静葉「あなたを倒して、必ず秋を取り返す!」
穣子「てめぇなんか怖かねぇ!」
幽香「ふうん・・・そう。じゃあ早速こちらから行かせてもらうわ!」
すると幽香は姉妹に向かって駆け出した。
同時に姉妹も幽香に向かって駆け出した。
幽香「私の手によって灰塵に帰すがいい!」
静葉「うぉぉぉぉ!! 私達の秋はこれからだ!!!」
穣子「野郎・オブ・クラッシャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
その刹那、閃光が走った。
・・・かくして、秋姉妹は生き残ったのだろうか!?それとも幽香の勝利に終わってしまったのだろうか!?
一方その頃、スピラに流れ着いた古明地こいしはブリッツボールを極めた。
みたいな文体はあまり好まれないかと。まぁ、少なくとも私個人的には。
「ぼくの幽香はそんなこと言わない!」といったものですが、これは拭いがたい
フリーレスで失礼します
落ちもイマイチ。
でもネタは良かったと思う。今後に期待。
色々と
何がって言われるとわかりませんが 次に期待してます
キャラ名に続けて台詞ってのは嫌われる、嫌われないじゃないんです
そうしないと繋がりを読者に判らせられないって、自分から喧伝してるようなもんなんですよ
この作者はその程度なんだなって、読者としては見限りを付けてしまうんです