Coolier - 新生・東方創想話

あの日に輝く水底へ

2011/08/26 22:53:45
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うーん、難しいなあ
妖怪の山で、私、河城にとりは胡坐をかいて座り、厚くて重い本を膝の上でめくり、大きな設計図を前に頭を抱えていた。
本のタイトルは「光とは」
設計図には「光学迷彩スーツ」の文字
光学迷彩、光の反射で姿を隠すことができる。
人から見えなくなる、そんなスーツだ。
他の仲間は大した興味もないみたいだけど、私は違った。
それは、少し前に遡る。
あれは確か、春に雪が降った、そのすぐあと、例年より少し涼しい夏の夜のこと。

私は収穫に追われ夜まで山の麓にいた。
きゅうりにナスにきゅうりにトマトにきゅうりにきゅうり。
少し欲張り過ぎたかもしれないと思いつつも気分を躍らせて山を駆けていた。
と、少し油断をしすぎていたのかもしれない。
いきなりずるっと、足を滑らせて崖に真っ逆さま。
お、落ち着けー!飛べば大丈夫っと思ってたんだ。
『ゴン』
崖から突き出した足場に頭を勢い良く打った。
割れる!頭の割れちゃいけないものが割れるぅ!!
「いっ」
たぁ、と言葉が続くはずだったのだけど。
目の前には盃を片手に座り込む二本の角を生やした少女の姿。
「ひゃあああああああっ!」
お、鬼だ!
今はいないはずの元、山の四天王。
伊吹萃香!
なんでそんな方がこんな場所に!!
に、逃げ、あ、あれ、足が顔の横にあって景色がさかさまだけど!
どうやって立ち上がるの?!どうやって逃げるの?!
れ、冷静になれー!痛いのは頭だけ、体は動く。
立ち上がれるはず!
「・・・・・・」
うわああああ!!どうやって立ち上がるんだああああ!!
「あー紫ぃ?」
目を丸くして見守っていた鬼が虚空に言葉を投げた。
「ごめん、見つかっちゃったー」
まるで見えない誰かと会話をするかのように。
「ん~河童?」
私の事をじっと見て。
「ひゅい!」
思わず返事をしたけど、私に言った言葉じゃないみたいな気が。
「え?うん、いいの?」
なにかに驚いた様子。
「あーわかったわかった」
改めてこちらに向き直った。
「さて河童」
今のは私を呼びかけた言葉だ。
「ひゃい」
咄嗟の返事になり舌を噛む。
は、恥ずかしい!
「まずその格好をどうにかしたらどうだい。下着が丸見えさ」
え?言われて自分から下の方に視線を送る。
すると、そこには大きく足を開き勢い良くめくれ上がったスカートがあり・・・
「ひゃああああ!」
気づいて咄嗟にスカートの裾を掴み抑える。
その勢いで体がゴロンと横たわった姿になった。
うわー!うわー!恥ずかしい!すごく恥ずかしい!
とはいえ体勢が戻ったのですぐさま正座して伊吹萃香に向き直る。
恥ずかしくて、顔は真っ赤で、目の前には鬼がいて、頭が痛くて、少し混乱していた。
「私の名前は伊吹萃香」
名乗られたのを聞き、咄嗟に名乗らねば喰われると思い。
「か、河城にとりです」
すぐに名乗った。
「よし、河城にとり」
その返事がよかったのか、すいかは笑みを浮かべにとりの名前を呼んだ。
「幻想郷に鬼はいない」
その言葉は目の前の現実とは矛盾していたけれど。
「は、はい」
気迫、というより存在感に負けて思わず肯定の返事をした。
「私は鬼だ」
そういうと自分の口元で人差し指を立てまるでいたずらをした子供のような表情をして言う。
「だから、私のことは話しちゃ駄目だよ?」
私は首をぶんぶんと大きく振り、何度も頷いた。
「まあそう畏まらないでくれよ」
急に砕けた様子になり軽い言葉をかけてくる。
「は、はあ」
なんと返事をしたものか困り生返事を返してしまった。
そういえば鬼の中でも伊吹萃香は変わり者だった。
鬼らしからぬところがあった。
今だって普通の鬼なら絶対に私に自分のことを秘密にしてくれなんていわないだろう。
というかそのときは私が口封じに消されていたのでは?
「ここであったのも何かの縁。呑んでいきなよ」
萃香はそういうと自分の持っていた瓢箪の口を私の方に向けた。
出会った鬼が萃香でなかったら、と嫌な冷や汗をかきながらお酒を頂くことになった。
「で、では・・・」
と答えたもののお酒を注ぐための器がない。
あたりを見回すと、そこには私と一緒に落ちてきた野菜を入れていた桶があった。
その桶を出すと萃香は嬉しそうにお酒を注ぎ始めた。
小さな瓢箪からとぷとぷと。
中身がなくなったのか、お酒が止まる。
すると萃香は瓢箪の口を上に向け、また下に傾ける。
すると瓢箪の口からはお酒がとぷとぷと。
あ、あれ?瓢箪の大きさを無視してない?
萃香は楽しそうにそれを何度も繰り返した。
萃香が持っている盃と比べて、口の広さは同じぐらいだけれど、はるかに深いその桶に、目一杯お酒が注がれていた。
手元に引くときにこぼれそうになり慌てて口に運ぶ。
とはいえ、少し口に運ぶ程度では高さがほとんど変わらず、ズズズと勢いよく喉に運ぶことになった。
すごくおいしい!
けっこーキツイお酒なんだけどすごくおいしく飲める、今は。
これ全部飲んだら…
目の前の鬼はその姿をニヤニヤと見ている。
困った…
「と、ところで萃香、さん」
何か話しでもして誤魔化さないと。
「こんなところでいったいなにを…?」
崖の途中、こんな狭いところで。
「見ての通り一人酒さ。宴会が早々に終わって飲み足りなくてね」
「宴会?」
思わずオウム返ししてしまった。
「そそ、私が人間とお酒飲むために人を集めたの」
「人間と宴会?!」
鬼が、人間と宴会をしている。
そんなありえるはずのない現実を、嘘を言うはずのない鬼が語る。
「人と呑むお酒はおいしいからね」
私は気になって思わず聞いてしまった。
「人間と宴会なんてどうやって・・・?」
鬼は恐れられ宴会なんて参加できるわけない。
「それはね」
というと萃香は盃を持っていない方の手を横にすっと伸ばした。
「こうやって姿を消せばいいのさ」
その言葉と共に伸ばしたその指先からスーっと姿が霧になり消えていく。
「おおっ!」
姿を隠せば人間と一緒にいれる。
鬼でも人間と一緒にお酒が呑める。
なら、河童だって、姿さえ隠せれば、人間と一緒にお酒を呑める。
「さ、今はどんどん呑みなよ!」
この酒の席を越えて覚えていられたら、姿を隠す機械を必ず作る。
桶に注がれたお酒を前に私は決意を固めた。

そういう理由があって翌日から私は二日酔いと物理的に痛い頭を抱えながら、姿を隠す機械、光学迷彩スーツを作り始めていた。

光学迷彩とは自分がいない場合の景色を自分自身に投影することで姿を隠すものだ。
理論的には忍者が壁模様の紙で姿を隠すのと一緒。
迷彩とは姿を隠すこと
光学とは文字通り光の学問
物が見えるのは光の影響…らしい。
私もまだ詳しくはわからないんだけどね。
で、水には光を反射する力があるらしいので私は水を操る自分の力を利用することにした。
これから作る光学迷彩スーツは私の力の影響を受けやすく、水を纏うためのスーツなのだ。
とはいえ私自身どうやったら水の力を利用したらいいのか、よくわからないので小難しい本を延々と読んでいた。
正直に言うと私は座学には向かない。
というのも作りたいと思ったものを好き勝手いじり始めて適当に形にするっていう方が私にあっていたので、正直この作業は頭が痛い、初日からずっと。
慣れないことはするべきではないと思いつつも「人間との宴会」という目標があるからがんばれる。
河童は古来から人間を盟友と呼ぶ。
それはかつて、そういう関係の日々があったからだ。
でも、今は違う。
人間は河童を恐れている。
それは、過去に人間を食べた河童がいるからだ。
どういう理由かは知らないけど、そういう事実があったのは本当のこと。
人間が恐れる理由もわかる。
でも、河童がみんな人間を食べるわけじゃない。
むしろ河童はあまり肉を食べない。
河童の種族柄なのか総じてみんな低エネルギー低体温。
栄養の低いキュウリなどが好物だ。
だから人間を食べるなんて普通はありえないのだ。
でも食べた奴がいるのは事実。
だから人間は河童を恐れている。
私は人間が好き。
人間の考えが、生き方が、すごく好き。
人間のことがもっと知りたくてこっそり隠れて見に行ったりもする。
できるならずっと一緒にいたい。
でもそれはできない。
人間が私を恐れるから。
だから、私は人間に恐れられないように。
姿を隠してでも人間に会いに行こうとしている。
人間は私たち河童の盟友だから。

さて月日は流れ季節は秋。
妖怪の山を鮮やかな紅葉が染めていた。
萃香にあったのが初夏でのことだったから、かれこれ三か月程たったことになる。
苦労と思考に追われる毎日だった。
といってもその時間の大半は難しい本を読む時間だったわけだけど。
光学迷彩スーツはようやく形になってきた。
見た目はいつもの普段着とあんまりかわらないけど中を私の能力を通しやすくしてある。
こんなもの作れちゃう自分は天才じゃないだろうかと自画自賛ながら少し思う。
というわけでさっそく試験運用を。
といっても同じ河童に使ったんじゃ面白くないし。
うーん…天狗…かなあ
天狗は目がすごくいいって聞くから、その天狗から隠れることができたら完璧じゃないだろうか。
こっそり稲穂で鼻でもくすぐってみようかな。
たとえ相手が天狗様でも、バレなきゃいいわけだし。
うん、そうしよー。

山をしばらく通ったけど。
まったく姿が見えない。
普段は疎らに見かける天狗だけど。
何故か今日に限ってまったく見当たらない。
お、あれは人影。
それは白と黒を基調とした魔女のような服装を身にまとった…
「げげ、人間」
こんな山奥に?!
人間が!なんで!?
私は一目散に逃げていた。
逃げられるのが、恐れられるのが怖くて、自ら逃げ出していた。
後ろから弾幕の独特の音が聞こえる。
人間は私を追いかけている?
そもそもなんで人間がこんなところに?
ここは妖怪の山、人間にとってはとても危険な場所。
そんな場所のど真ん中になんで人間が?
それ以前にあの人間は私を恐れていない?
そのことを思うと胸が熱くなって、すごく嬉しい気分になったけど。
ここは人間にとって危ない場所だ。
というか今は山の上にいきなり神様がやってきて結構大変なことになってるという話を聞いた記憶が。
追い返さないと。
そうだ!せっかく人間がいるなら、光学迷彩スーツを試すチャンス!
私は光学迷彩スーツを起動して人間の方に向かった。

結論から言うとあの人間は思っていたよりずっと強かった。
だから、私は人間を山の奥にこっそり向かわせた。
実際、事を解決に導いたのはあの人間らしい。
そりゃ強いわけだ。
山で天狗を見なかったのもその事件に追われてたかららしい。
光学迷彩スーツはこの時点では失敗作だった。
うまく起動はしてたんだけど。
水を使うため空気との違いから不自然な揺らぎが生まれてしまうからバレバレだったみたい。
とはいえその解決策は既に思いついていた。
まずはスクラップにされた私の三か月分の努力の集大成を直さないと。

山の上、新しくできた神社にて
わいわいと、人や天狗が集まっていく姿をすぐ近くで確認しながら、私は気泡を漏らす笑みの形に歪んだ口元を抑えて声を殺した。
光学迷彩スーツの弱点を解決するために私は水の中にいた。
水と空気の差で姿がバレるなら水の中にいれば揺らぐことはなく、私の姿は完全に隠れていた。
天狗からこの場所で人間と新しい神様との宴会があるらしいという情報を聞いて、朝早くからずっと湖の中で待っていた。
そのかいもあって誰も私の姿には気が付かなかった。
すぐ近くの楽しそうな声が水の中にいるせいでどこか遠くに聞こえる。
でも、その姿は楽しそうで、私は幸せだった。
ふと思い出し、背負っていたバッグから酒瓶を取り出した。
一緒に呑むために持ってきたんだけど、水の中じゃあ呑めないや。
私は酒瓶を正面に抱えながら思った。
人間がすぐ近くにいて楽しそうに宴会をしている。
だけど、私はそこにいない。
こんなに近くにいるのに、一緒には入れない。
水底は暗くて寂しい。
こんな場所だと流す涙を見ることもできない。
萃香もこんな寂しい思いをしていたんだろうか?
できるなら、今すぐあの輪の中に入りたい。
お酒を持ってきたから一緒に飲もうって。
でも、それは駄目だ。
人間と一緒にはいれない。
人間と楽しくお酒を飲むためにがんばって光学迷彩スーツを作ったのに、こんなにツラくて苦しくて寂しいなら、作った意味なんてなかった。
そう思った矢先だった。
妖怪の山で会った白黒の人間が、湖の方によって来た。
そして暫くこちらの方を見た。
ありえないと思いつつも視線が合ったような気がした
さらにありえないことにその人間は湖に向かって手を差し伸べた。
自分に?
まさか、そんなわけない
見えてるわけない。
私の姿は完全に隠れている。
絶対に見えているわけない。
だけど、もしこの手が自分に差し伸べられているなら。
私がその手を取ってもいいなら。
きっと、もうこんな寂しい思いはしない。
そう思うと、体は勝手に動いていた。
水底から光の差すほうへ。
私は人間の手を取っていた
水底にずっといた私の手は冷たくて。
人間の手はあまりにも暖かくて。
それだけで目頭が熱くなった。
湖面から上半身を出して、意味のなくなった光学迷彩スーツを停止させる。
宴会を楽しんでいた人達にどよめきが生まれる。
当たり前だよね、いきなり湖からでてきたんだもん。
だから、言わなきゃ。
私が誰で何をしにきたのかを。
「わ、私は河城にとり」
緊張で声が震えていたけれど。
「そ、その、宴会が、あるって聞いて」
一言ずつ伝えなきゃいけないことを声に出した。
「来たんだ」
拒絶されたらどうしよう。
「お酒も持ってきたよ」
この手に触れる温もりがなくなったらどうしよう。
「だ、だからさ」
だけど、私は受け入れてほしかった。
だから。
「盟友、一緒に呑んでいい?」
今までずっと言えなかった言葉を口にした。
怖い。
すごく怖い。
ただ人の言葉が。
このまま心臓が止まって死んでしまいそうだと思った。
時間が遅くなっているかのようにゆっくりゆっくりと人間が口を開く。
目の前の人間は笑って、ただ。
「おう」
とだけ答えた。
ただそれだけの言葉。
それは私が最も欲しかった、私を受け入れてくれる言葉だった。
「あああああああーっ」
うん、駄目だ、泣く。
それも思いっきり。
もう我慢できない。
体中の緊張が抜けて一気に涙が溢れた。
うわんうわんと子供のように声を上げて私は泣いた。
今までの苦労が意味なんてなくて、こんなに簡単な言葉一つで良いのが悔しくて。
そんなこと気にならないぐらい、ただただ嬉しくて、泣いた。
繋いだ温もりだけは決して離さないように強く強く握ったまま。

「ところで魔理沙」
宴会の席で私は人間、霧雨魔理沙の隣で酒を呑んでいた。
「んー?」
魔理沙も結構呑んでいるのか、顔がほのかに赤い。
「なんで私が湖にいることに気が付いたの?」
どうしてもそのことはわからなかった。
私の光学迷彩スーツは完成しているはずだった。
酔っているせいか魔理沙は妙に楽しげに語り始める。
「それはなーお前が朝早く湖に入っていくのを見てたんだ」
人間は、魔理沙は私のことをずっと見ていた。
「いきなり移動してきたこの湖がどこかに繋がってるわけないから。お前がなにをやってるか気になってずっと湖を見てたんだ」
特別な力を使ったわけでもないのに。
「でもお前がいつまでたってもでてこなくて、宴会が始まったから、もしかしたらまだ湖にいるんじゃないかと思ってて、時折、湖の方を見てたんだ」
ただずっと私のことを見ていた
「そしたら、湖の何もないところから気泡がでてきたから、いるんじゃないかと思ってさ」
そのことで私がいることに気が付いてくれた。
私は?
私は人間を好きで、いつまでも人間と共にありたいと思っていた。
だけど、私はなにかしていただろうか?
私は人間に恐れられて悲しくて一緒にいようとは思えなかった。
光学迷彩スーツなんてものまで作って、一緒にいれないという現実からいつまでも逃げようとしていた。
そんなのいくらでも変えることができるときっと人間は言ってくれるのに。
人間は私と一緒にいてくれる。
私はやっぱり人間が好きだ。
なら、私はいつまでも人間と、魔理沙と一緒にいよう。
濡れた体で魔理沙に抱きつきながら、私はそんなことを思っていた。
七作目なうそつきなくらげです
今回は友人の推薦でにとりを書くことになりました。
萃夢想から地霊殿に至るまでの話です。
自分はにとりすごく好きなのですが。
どうにも書きづらくて大層苦戦しました。
自分の中でのにとりのイメージは
「論理的思考に強いのに感情優先で、そのギャップに苦しむタイプ」
です。
にとりを書くなら「人間を好き」な話を書こうとはすぐに思ったのですが。
これがなかなか思いつかず、何を書いていいのか心底悩みました。
自分的にはにとりを愛らしく書けたつもりなのでそれなりに満足です。
もうちょっとうまく書けたらもっといいのですが、なかなか難しいです。
ついに、にとりを書いたので前の作品の続きとしてヤマメとにとりが魔理沙をめぐって喧嘩する話が書きたいです。難しそうですが。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
お手数でなければコメントお願いします。
嘘月海月
簡易評価

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コメント



0.410簡易評価
3.30名前が無い程度の能力削除
継ぎ接ぎ感が凄いする
4.70名前が無い程度の能力削除
うむ
5.80名前が無い程度の能力削除
なかなか楽しめました
けれども練り足りない感が否めません
次の作品も期待しています
7.無評価嘘月海月削除
1>>
ご指摘ありがとうございます
なるほどーそのとおりかもしれません。
途中でにとりの設定を洗いなおしたせいでうまくかみ合ってないところがあったのかも。
最初に大まかな話の流れを書いてから、間を埋めるように描写を挿むという書き方が悪いのかも?。
あとにとりの一人称視点はちょっと自分には慣れず難しく、苦労しました。
読みやすくと思ってのことだったのですが、結果的には逆効果だったでしょうか?
なかなか難しいです。
今後は改めて流れを気にするようにしてみます。
ありがとうございました。
2>>
ほう・・・?
3>>
楽しんでいただけてなによりです。
練り足りない、というのはちょっと悔しいです。
もう少しがんばったらより楽しんでいただけたのかと思うとなおさらです。
まだまだ精進が足りませんね。
元気が出たらまたなにか書きます。
12.80コチドリ削除
物語終盤、にとりがバッグから酒瓶を取り出してからのくだりが好きです。

>一緒に呑むために持ってきたんだけど、水の中じゃあ呑めないや。

胸がキュッとした。愛らしいぜ、谷河童。

んで、ここからはちょっと苦い俺の個人的な意見。
にとりが抱えている寂しさや人間に対する憧憬を、もうちょい具体的に描いて欲しかったかな。
例えば人里にこっそり潜入した時を一つのエピソードに仕立てて、そこで描写するとか。
宴会のシーンも、もう少しボリュームがあれば良かったと思うところ。
酒宴に興じる皆と一人ぼっちのにとりが、より強い対比をもって読者の目に映ると愚考したので。

とにかく、にとりの心情がもう一段深く掘り下げられていれば、コメント冒頭で述べたシーンの
爆発力が更に高まったんじゃないかと思うのです。

結局読者、というか俺の指摘は後出しジャンケンみたいなもの。
最初から分の悪い勝負に挑む作者様には同情を禁じ得ない、ってお前が言うな、ですね。
範馬パパのチョキの如き、問答無用の快作を今後生み出されんことを祈っております。
13.無評価嘘月海月削除
12>>
なるほどー!確かに少し足りなかったかもしれません。
気合をいれて、文章を長くすればするほど読みにくくなってしまうという恐怖から、できるだけ短く短くしようと思っていたのですが。
それで内容が薄くなっては本末転倒ですね。
ご指摘ありがとうございます!
勇次郎とはハードルが高い気もしますがw
でもそれぐらい勢いのある作品書いて、おもしろいって思われてみたいですね。
がんばります!
応援ありがとうございます!
13>>
厚くて重い本、ですね。
見直してもなかなか違和感を感じることは難しいみたいです。
わざわざ補足コメントいただきありがとうございます。
さっそく直してみます
14.無評価名前が無い程度の能力削除
違和感を感じると言う言葉に違和感を覚える
どっちもあってるらしいけどね
16.無評価嘘月海月削除
14>>
うわあい。言葉の重複でございますね。
言葉を人様に見てもらう身としてはちょっと恥ずかしいなあ。