Coolier - 新生・東方創想話

変色のスカーレット

2011/08/08 18:21:59
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「妹様とお嬢様は、姉妹と言ってもあまり似ていらっしゃらないですね」

何気なく放たれた咲夜の一言である。

日が昇って少し経つ。吸血鬼ならばとうに就寝しているべき時間であるが、なんとなく眠れないというレミリアの命で、咲夜は豪奢な寝室で酒のお供を仰せつかっている。

「今はそうかも知れないけど、」

ワイングラスを傾けながら、眠そうにレミリアは反駁した。

「昔はそうじゃなかったのよ。わたしも金髪だったし。痩せてはいたけれど、よく『双子ですか』と聞かれたものよ」

「お嬢様が金髪、」

意外そうに咲夜が呟く。不健康に青白い素肌に、夜空から星を拭い去る雲のように艶のない灰色の髪のレミリアしか、咲夜は見たことがない。

「想像もできません」

「……そうね」

葡萄酒臭い溜息をつき、レミリアは薄く笑った。

「想像もつかないでしょうね。いいえ、想像を絶する、といったほうがいいかしら。フランはね、――ありがとう」

空いたグラスに再び葡萄酒が満たされる。酒瓶の口を拭う咲夜に礼を言うと、レミリアは言い継いだ。

「フランはね、ダンピールなの」

「『ダンピール』ですか?」

首を傾げる咲夜に葡萄酒を勧めつつ、レミリアは「そうよ」と言った。

「半分人間。あの子の母親はね、人間なの」

「え、」

「だからあの子は日の光を浴びても平気だし、流水に肉体を滅ぼすこともない」

グラスを空けると、新たに注ごうとする咲夜を制し、レミリアは自分で瓶を傾けた。

「もともとあの子にはヴァンパイアの力なんてなかったの。せいぜい長命の人間、というところかしら? 変化することもできなかったし、闇から魔物を作り出す力もなかった。

ヴァンパイアとして、それは無能であるということよ。魔力を有しないというのはね、……そうね、人間ならどう例えるのかしら。飛べない? 違うわね、里の人間はみな飛べるわけではないし、物理的に力があるわけでもないし、……やめたわ。考えるだけ無駄なことよ。

とにかくフランは無能だった。でも、それはヴァンパイアとして、というだけのこと。あの子はわたしにとてもよくしてくれてたわ。ベッドから起き上がることもできないわたしに、沢山尽くしてくれた。フランとわたしで、ようやく一人前のヴァンパイアってところかしら。血族婚を繰り返すヴァンパイアだもの、わたしのようなのが時折生まれたらしいわ。生まれ持った魔力に肉体が耐えきれないっていう」

今もって精力的に活動するわけではないものの、レミリアがベッドに閉じ込められている姿を咲夜は想像できず、「はい」としか答えられずにいた。

レミリアは相変わらずよくわからない微笑みを浮かべながら、

「ある時ね、わたしが発作に見舞われたことがあったの。あまり覚えてはいないのだけれど、多量の血を吐いたらしいわ。ベッドが血まみれで、呼吸も止まってたとか。……その時どうして死んでしまわなかったのかしらね。……ううん、なんでもないわ。とにかく、フランは慌てたらしいのよ。で、一人の魔女を連れてきた」

「それは、」

咲夜はヴワル魔法図書館の魔女の名を言おうとした。が、

「魔女の名はミザリィといったわ。この魔女はヴァンパイア社会でも有名な危険人物だった。吸血鬼の血を使って、何かよくないことを研究していたの」

くっくっと笑いながらレミリアは言った。

「魔女の研究が、滅びゆくヴァンパイアの肉体を維持するのに有用であると思ったのね。フランはわたしのために、魔女を屋敷に招いた。実際、魔女の作る薬はわたしの発作を抑えたし、服用している限り苦しみは取り除かれた。生まれて初めて自分の足で立ち上がれた時の感動は、今も覚えているわ」

病弱だったというレミリアが少しずつ元気を取り戻してゆくさまを聞かされ、本来ならば覚えるであろう喜びが、「ミザリィ」という名の不吉ゆえに素直に覚えられず、咲夜は何も言えずにいた。ただ、グラスの中の濃い葡萄酒を舐めるばかりである。

「ソワレ――ヴァンパイアの社交パーティのことね。ソワレにまで出られるようになるほど、わたしの体には健康がもたらされたわ。そのソワレで、わたしは妹をとても自慢したわ。ヴァンパイアの誰もが所有する執事よりも、わたしの妹は有能であると。フランドールはわたしの誇りであると。

……失笑を買ったわ。ダンピールが血族にいるなんて、ヴァンパイア社会では恥だもの。でも、わたしにとってそんな視線は関係なかった。フランはわたしの大切な家族だし、誇るべき妹であることに変わりなんてなかったから」

思わず、咲夜は涙ぐんだ。いつもは尊大に微笑んで他者を蔑んでいるレミリアが、ここまで素直な感情を吐露することに感動を覚えたのである。

「ダンピールを血族に有し、何よりも魔女ミザリィを召し抱えるわたしには、ヴァンパイア社会で地位を保証されることなんてなかった。別にそんなものを望んではいなかったけどね。

ある日、わたしはまた発作に見舞われた。健康を取り戻していた分、ショックが大きかったわ。でも、わたしは別によかったの。あの時死んでしまっていても、幸福に満たされていたと思うわ。献身的な妹がいて、有能の魔女が屋敷にいて。スカーレット家の嫡子として、世継ぎを得ないまま世を去ることに心苦しさは覚えたけど、でも個人としては幸福な人生だった。血に濡れた枕も、なんだか心地よかった気がするわ。

……ほんと、あの時死んでしまっていたらよかったのに」

喉を鳴らしながら葡萄酒を呷る。白い喉に、ひとすじの赤いワインが垂れた。

「死を覚悟したベッドで、わたしは夢を見たわ。どんな夢か覚えてないけれど。目が覚めた時、フランがいたわ。いつもみたいに可愛らしく笑っていたわ」

深いため息を吐くと、レミリアは顔を両手で覆った。

「……あの時、わたしは滅んでおくべきだった。あの子の血を拒むべきだった」

え、と咲夜は思わず声を発した。血を拒む? それは、つまり。

「太陽って、あんな感じね。すごく大きくて、暖かくて、眩しくて。夜の眷族が憧れるものがすべて詰まってたわ。フランは、あの時太陽になっていた。背中の羽が黄金に煌めいていて、目を奪われるほどきれいだった」

背中の羽が? フランドールの背にある羽は枯れ枝のように鋭く、宝石のような魔力結晶を七色に煌めかせているではないか?

「……どうしてあのとき受け入れてしまったんだろうって、数百年を経た今でも後悔しているわ。いいえ、そもそもわたしが生まれてきたことが間違いだったのかしらね。でもそうすると、ダンピールであるあの子は殺されていたかもしれない。何もかもが間違いね。運命から、悪意しか感じられない」

咲夜はぶるっと震えた。心臓に氷水を流し込まれるような、そんなゾッとする響きがレミリアの発した「運命」という言葉にはあった。

「朦朧とする意識の中で、フランが言ったわ。お姉様の苦しみを取り除いて差し上げることが出来るんです、って。ベッドへ上がってきて、自分の襟元を引き裂いたの。そうして、血を、」

レミリアの声が震えている。咲夜はもうやめさせようかとも思ったけれども、しかしそれが出来なかった。紅魔館当主レミリア・スカーレットの秘密。これを打ち明けられる機会は、今を逃せばもう一生来ないような気がした。

咲夜の心を知ってか知らずか、レミリアは深いため息を吐き、そのため息とともに言い放った。

「血を吸って下さい。そう言ったの」

咲夜は思わず泣き声を上げそうになった。なんという献身的な姉妹愛だろう!

「覚えておくといいわ、吸血鬼を殺すには同族の血を飲ませればいい。他者の魔力はヴァンパイアの肉体に凄まじい拒絶反応を引き起こすの。吸った本人は当然死ぬし、吸われた相手も唾液に含まれる魔力によって血液を腐敗させられる。生殖行為以外に、吸血鬼には粘膜交換の方法はないわ」

咲夜は首を傾げた。言葉を信用するのなら、血を受け入れたレミリアは姉妹ともども滅ぶのではないか?

「咲夜、」

「はい」

名を呼ばれ、咲夜は反射的に返事をした。おもてを覆う指の隙間から覗く紅い瞳が、レミリアの目が咲夜を捉えた。

「わたしの能力は何?」

「『運命を操る力』です。――あ、」

思わず声が出る。運命を操る程度の能力。だから、――

「違うわ。わたしの力はフランの血がくれたものよ。滅びを克服する力。運命を捻じ曲げる力」

正解と思っていたことを間違いと指摘され、咲夜は顔を赤らめた。

「フランの血は、すごく苦かった。吸血鬼なのに血の味が苦手なのはそのせいかしらね。とにかく、わたしは一命を取り留めた。金髪を失ったのはこの時ね。わたしは助かって、……でもフランはそうならなかった」

忌まわしげに吐き捨てるレミリア。

「何の魔力もなかったとはいえ、フランには確実にヴァンパイアの血が流れてるわ。その血液の半分がダメになってしまった。そして、残る人間の血液にわたしの魔力が混入した。禁忌による死と、眷族としての再生が同時に起こってしまった。……あの子の心は壊れてしまった」

レミリアは虚空を睨みながら言った。その視線の先にいるわけではないのに、咲夜は心臓が止まるほどの恐怖を覚えた。

「冷たくなってゆくフランを抱きしめていたら、ミザリィが血相を変えて飛びこんできたわ。レミィ、フランドールを見なかったか、って」

ぞわ、と咲夜の全身に鳥肌が立った。

「わたしの胸にいるフランを見つけて、魔女はその場に崩れたわ。そして、」

咲夜は悲鳴を上げていた。レミリアの髪がざわざわと逆立ち、背中のコウモリ羽がメキメキ音を立てて大きく開いてゆく。殺される、そう思った。

「『ラピディスが失われてしまった』って言ったの」

ぱきん、と音を立て、レミリアのワイングラスが割れた。

その音にはっとしたのか、レミリアがおもてを上げた。表情は、いつよりも柔和なものになっていた。

「……魔女ミザリィが、どうして吸血鬼の間で忌み嫌われていたのか理解したわ。妹を失って初めてわかるだなんて、愚かしいにもほどがあるけれど。魔女は『ピエール・フィロゾファル』を作りだそうとしていたのね。……グラス、借りるわね」

割れてしまった自分のグラスのかわりに咲夜のものに葡萄酒を注ぎ、くーっと飲み干してからレミリアは一息ついた。

「ラピディス・フィロソフォルム、またはピエール・フィロゾファル。幻想郷にはいくつかその本物があるから面白いわね。博麗の陰陽鬼神玉だとか、永遠亭の蓬莱の玉の枝だとか、冥界の西行妖なんかもそうね」

レミリアが落ち着いたのを見て、咲夜も胸を撫で下ろした。紅魔館で死ぬことは本望であるけれども、このような形は望んではいない。

「あのう、」

つとめて穏やかに、咲夜は口を挿んだ。

「浅学な咲夜にはわからないのですが、その、ラピディス、フィロソフォルムというのは何なのでしょうか」

「『賢者の石』のことよ」

くっくっと笑いながらレミリアは言った。

「ミザリィは賢者の石を追い求めていた。魔術師がこれを追い求めるのは別に珍しいことじゃないわ。ただ、完成させたのはこの魔女が初めてじゃなかったかしら」

すっと、咲夜の体温が冷えた。まさか。

「フランはミザリィの研究に付き合わされていたのね。いいえ、利用されていた、というべきかしら。わたしのために、ね。わたしなんかを生かしておくために、フランは魔女の実験道具にされていた。理解した瞬間、全身の血液が沸騰する思いがしたわ。

ミザリィは考えたのね。わたしに、レミリアに命の危険が迫れば、フランは自分の命を賭しても姉を助けようとするだろうって。だからわたしに毒を飲ませた。吸血鬼を生かす霊薬を作るくらいだもの、不死族を滅ぼす毒薬を調合するなんて簡単なことよね。

何も知らないわたしはミザリィの薬をいつもどおり飲んで、そして発作に襲われた。ミザリィはうろたえるフランにこうささやいたのね、あなたが賢者の石になればお姉さまは助かるって。

ミザリィの誤算は、フランが地下研究室から抜け出したこと。強力な睡眠薬で眠らせておいたのにね。せっかく完成した賢者の石が、手からすり抜けてしまった。まさかと思ったのね、わたしの寝室に来て、『フランドールを見なかったか』って。そして、石の力を全て失ったフランを見つけて絶望したのね」

レミリアは深いため息をついた。

「咲夜、」

「はい」

再び名を呼ばれ、咲夜はまた反射的に返事をしていた。

レミリアは何を考えているのかよくわからない微笑みを浮かべつつ、

「フランの能力は何?」

「『あらゆるものを破壊する力』です」

フランドール・スカーレット。ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。殺傷行為を厳密に禁じる幻想郷博麗大結界においてさえ、フランドールの弾幕は無害化されず相手を殺害する強烈な魔力を秘めている。それゆえに、彼女は紅魔館を出ることが許されない。

「ピエール・フィロゾファルには『あらゆるものを無制限に直す力』があった。この力を使いきったフランに流れ込んできたのは、運命を操る力を有するヴァンパイアの魔力。それゆえに、」

葡萄酒を再び呷ると、レミリアはふーっと息を吐いた。

「ゆえに、フランの力は反転した。直す力から壊す力へ。黄金に輝いていた羽はボロボロに崩れて、骨だけになったわ。そして、見る間に薄い皮膚が覆い、溢れだす魔力が七色の結晶になった。今と同じ状態ね。

ピエール・フィロゾファルから殺生石への反転。ああ、殺生石っていうのは『命を奪う有毒の力』を有した石のことね。鈴蘭畑の毒人形の心臓部や、霧雨魔理沙が持つ八卦炉の核にもこれが使われてるわ。フランが魔理沙になつくのは、自分と同じ匂いがするからなんでしょうね。

フランの羽が金色から七色へ変じてゆくのを見て、ミザリィはまた言ったわ。こんなのを望んでいたんじゃないって。……だから、望みをかなえてやろうって思ったのよ」

この上なく残酷な響きでレミリアは呟いた。

「お礼もしないといけないわけだし。わたしの健康を取り戻してくれたし、フランも完全な吸血鬼になることが出来たし。動かなくなったフランをベッドに寝かせてから、わたしはミザリィの横に膝をついたわ。そうして、その場に押し倒して、服を引き裂いて、胸に爪を立てたわ。アバラの隙間に指を入れて、骨を開いてやった。もの凄い悲鳴を上げていたし、抵抗もされたわね。どうでもいいけど。

肉の奥に、心臓が脈打ってるのが見えたわ。で、その心臓を掴み出して、丸のみにやったの。太い血管が邪魔で、引きちぎるのに苦労したわ」

想像して、咲夜は思わず口元を押さえた。忘れがちだが、あるじは残酷の代名詞である吸血鬼なのである。

「魔女の心臓に呪いをかけてやったのよ。未来永劫解き放たれることのないヴァンパイアの呪いを。咲夜みたいに絶対の忠誠を期待できないわけだし」

この言葉に、思わず咲夜はその場に跪いた。レミリアは笑いながら咲夜を立ち上がらせ、

「……わたしの可愛い咲夜。

ミザリィは青い顔をしていたわ。血を多量に失ったせいかしらね。どうでもいいことだけれど。

引き裂いた胸を閉じてから、わたしはミザリィに言ってやったわ。妹の壊れた心を直すまで生かしておいてやるつもりだが、いつまでもわたしが慈悲を有していると思うな。無能と分かった瞬間、ヒキガエルに変えて踏み殺してやるから心しておけ、って。

それから、」

冷たい体で咲夜を抱きしめつつ、レミリアは眠そうな声で言い継いだ。

「新しい名前をつけてやったわ。ミザリィなんていう不吉な名を奪ってね。

お前の命はわたしのものだが、お前自身が高貴なるスカーレットに列席を許されると思うな。お前は深紅ではない。不純物を含んだ薄汚い間色だ。研究するだけの存在だ。いや、それすらも許さぬ。不完全であいまいの、愚かな知をその名に冠してやる。

お前の名はこれより、『パチュリー・ノーレッジ』とする――」

咲夜は心臓の止まる思いがした。よもやとは思っていたが、ミザリィ=パチュリーとは!

咲夜の震えを感じたのか、レミリアはつと立ち上がった。

「つまらない話につき合わせたわね。……そろそろ眠るわ」

咲夜に何も言わせず、レミリアは大きなベッドに潜り込んだ。

「片づけてから、部屋を出なさい」

それだけ命じて、レミリアは寝息を立て始めた。

銀の盆にガラスの破片とワイングラス、そしてカラになった酒瓶を載せ、咲夜はレミリアの部屋を後にした。

何か、聞いてはいけないものを聞いた気がする。パチュリーが裏切り者だった? 少なからず咲夜はショックを受けていた。「パチュリィ」とは紫蘇科の植物であり、紫色を連想させる。それが、まさかそんな意味を持っているなど!

ふらふらしながら厨房へ赴く。割れたグラスの代わりを新調しなければならない。よく見れば、瓶にも亀裂が生じている。これも捨てなければならないだろう。

ゴミ袋に割れたグラスと瓶を入れると、咲夜はため息をつきかぶりを振った。今宵の話は忘れよう。あるじがはなったのはひとりごとだ。自分は、今までと変わらず紅魔館のメイド長として仕えておけばよい。パチュリーは、あるじの盟友である。それにかわりはない。変わりなどないのだ。

「名前、」

ふと、咲夜は呟いていた。自分の名も、レミリアにつけられたものだ。十六夜咲夜。誇るべき、名前。しかし。

この名に、何か含みはないだろうか。何故十六夜なのか。満月ではないのか。「満月の次の宵に花咲く」とは、何を意味するのだろうか。

咲夜はかぶりを振った。深く考えるべきではない。あるじに疑問を抱くなど、従者にあるまじきことだ。

と。洗い物をしている指先に、チクリと鋭い痛みが走った。洗剤の泡が、じわじわと紅く染まってゆく。

指を切ったらしい。よく見れば、たらいの奥底にガラスの破片がキラリと光っているのが見えた。注意深くそれを取り出し、ゴミ入れに捨てる。

咲夜は再び深いため息をついた。あるじのために新たなグラスを買いに行こう。咲夜は自分のグラスを洗い終え布巾で拭き棚に仕舞うと、厨房の窓から空を見上げた。

雲ひとつない空に照り映える太陽。雨は、降りそうにないように見える。

(了)
咲夜さん「金髪だったということは、あちらの毛も金髪だったということですね?!」
おぜう様「……」
咲夜さん「いや、そもそも生えていらっしゃらないんでしたね。失礼しました。……ふぅ」
おぜう様「パチェー!変態の治る薬も開発しなさい!」
梛 狛太郎
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コメント



0.710簡易評価
10.60名前が無い程度の能力削除
出来る事なら「妹は有能である」という点以外でも、愛情を示してくれたなら、と思いました。
他所の執事と比べて誇るお嬢様に対して「本当に家族なのか?」なんて疑念がちょっと湧いたり。
と言っても、これはお嬢様流のツンデレなのか、とか。
まだ幼かった故の、子供がおもちゃをとにかく自慢したくて放った言動なのか、など解釈してにやけたりもします。
病弱な姉と献身的な妹。確かな家族愛を読ませてもらいました。あとパチュリーさんがんばって。
16.80愚迂多良童子削除
ここからどういう経緯で「パチェ」「レミィ」と呼び合う仲になったのか。
そこが気になる。
18.80名前が無い程度の能力削除
あとがきで台無しだよ!

ミザリーって名前がててきた時点で色々予想はついたのだけれど、彼女=パチェはちょっと予想外。それ以降仲良くなって行くレミリアとパチュリーを見たい