新しい情報は新しい考察を導き、新しい知識となって旧い体を造り変える。人間より精神に依存する傾向が強い人妖は、日々新たな知識を得る事によって精神的に進化していく。
そう、だから今夜も、僕はまた一つ、進化する事が出来る筈だった。筈だったのだが……。
夜中までかかった店の掃除が一息ついたので、灯りを一つにして本を読もうと思っていた。今持っている本は最近仕入れたばかりで、まだ読んだ事の無いものだ。
ところが、椅子に座って読み始めようとした矢先、厄介な事が起きているのに気が付いた。
蟲だ。
黒、白、金、紅。薄桃色に、鮮やかな緑。よく見ればどの蟲も美しいが、何しろ数が多過ぎる。机や本の上は這うし、顔の周りは飛び交うし、小さな体にそぐわぬ羽音を立てるしで、とても鬱陶しい。その上、止せば良いのに灯りに飛び込み炎に成り果てる者までいる。
大量の蟲は目にも耳にも雑音となり、最早読書どころではなかった。香霖堂は森の傍にあるので普段も蟲が居ないわけではないが、これほど多くなると流石に無視出来ない。
僕は飛び交う蟲を払い除けながら、今夜の進化を再開する為にはどうしたら良いか考えることにした。
そもそも、これほど蟲が多いのはさっきまで店全体が明るかったからに違いない。いくつもある灯りを全て点けていれば、それぞれが蟲を惹き寄せる。結果として、店内の蟲の総量は増えるだろう。そんな時に他の灯りを消して、机の上の一つだけにすれば、蟲が集まるのは当たり前だ。
という事は、灯りを消せば蟲は居なくなる可能性が高い。だがそうすると、本が読めなくなってしまう。
「ジレンマだ」
簡単には済みそうになかったので、本は机に置いた。
この問題を解決するには、まず蟲という生き物を正確に捉える必要が有る。僕は記憶の中の蟲についての事柄を拾い集め、蟲が今の様な姿になった経緯を組み上げた。
今でこそ蟲は灯りに集まってくるが、地上に灯りが点いたのはここ数千年、数万年程の事に過ぎない。一方で、蟲はそれ以前から地球で暮らしていたという。昔の彼らも、今と同じ様に闇夜には光を求めたはずだが、いったいどうしていたのだろうか。
実は彼らは、月や星の光を求めて生きていたのである。
太古の昔、人間が誕生する遥か以前、蟲の先祖は水の中に棲んでいた。彼らは月と星の光を目指し、陸に上がる事を決意した。今居る地上の蟲は、皆水中から上陸した勇気ある者の子孫という事になる。
しかし、彼らは陸に上がっても、なお天体は遠い事を知った。どうやらここで、一部の蟲は諦めたようだ。そこで諦めた蟲の子孫は、今でも大地を這い回っている。彼らの特徴は羽が無い事だ。
その一方で、諦めなかった蟲も居た。彼らはやがて、ついに羽を手に入れ、本格的に天体を追えるようになった。その蟲こそ、羽虫と呼ばれる類の蟲であり、今こうして僕の読書を妨げている蟲である。こうして邪魔な程灯りに群れるのは、それだけ光への執着が強かった証なのだ。
この遠大な進化には、一説によると億単位の年月が費やされているという。半妖と言えど、僕にもそれほどの昔は想像すら出来ない。それだけの時間、同じ目標の為に努力と進化を続けた蟲には、正直なところ頭が下がる思いである。だが、だからと言って他人の進化を妨げるのはいただけない。
「他人の進化、か。そう言えば……」
そうだ。忘れかけていたが、香霖堂は主に人間の進化の産物を売る店であった。蟲の進化は確かに素晴らしいが、人間の方も負けてはいない。
僕はさっき片付けたばかりの商品の山をひっくり返し、中から人間の進化の証を掘り出した。この殺虫剤は少々古いものだが、効果はてきめんだ。
――ドタン、カラカラカラ
「ちょっと待ちなさい!待ちなさいってば!」
噴射口を一際蟲が固まっている場所へ向けた瞬間、急に店内が騒がしくなった。見ると、一人の女の子がこちらを睨みつけている。珍しい時間に来客があったものだ。
「いらっしゃいませ。営業時間は過ぎておりますが、何かお探しですか?」
「ちょっとちょっと。いらっしゃいませ、じゃないでしょ!何よその物騒な缶は。早くその殺虫剤を下ろしなさい!それと私は客なんかじゃないからね!」
客でないのなら、もてなす必要は無い。
僕はひとまず彼女を放っておいて、蟲の駆除に専念することにした。
「こら!人の話聴いてる?さっきから殺虫剤は止めろって言ってんでしょうが!それでも使うって言うんなら、この蟲の王、リグル・ナイトバグが黙ってないわよ」
最初から黙っている様には見えなかったが、今よりも五月蝿くなるという事だろうか。それでは、折角殺虫剤を使っても静かに本を読めない。
これ以上騒がしくなるのは困るので、僕は取り敢えず、殺虫剤を本の隣に置いた。
「リグルと言ったかな。僕は今、この蟲の群れに読書を邪魔されて困っているんだ。蟲は灯りに集まっているわけだが、僕だって灯りが無いと本が読めない。灯りを消さずに蟲を追い払うには、これが一番良いんだよ」
「良いわけないでしょ!そんなの使われたら追い払われるどころか死ぬってば。
大体、殺虫剤ってのは人間にだって無害じゃないのよ?ちょっと吸っただけで気分が悪くなるらしいし、沢山吸い込んだら死ぬかもしれないっていうのよ。知ってる?」
「ああ。それくらいは知っているよ。だが幸いなことに僕は半人半妖だ。殺虫剤くらいなら殆ど効かない」
「そんなぁ。殺虫剤が効かないなんて……」
殺虫剤が弱いかのように嘆くのはちょっと違う気もしたが、深くは考えない事にして、あらためて机の上の缶を取った。
「ふむ。まあそういうことだから、使わせてもらうよ。嫌なら下がっていると良い」
「そうじゃなくて!あっ、こら駄目っ!」
「!!」
――カラカラカラカラン
その時だ。突然大量の蟲が集まって、僕の手を黒々と覆い尽くしてしまった。慌てて殺虫剤から手を放したが、まだ何匹もしがみついている。酷い感触だ。
一方、この局地的な異変の犯人らしい少女は勝ち誇った様な表情でこちらを見ていた。
「蟲だからって馬鹿にしないでよね。私がやれと言えば、貴方なんてすぐ蟲たちの食事になるんだから」
人妖の僕を食べても美味しくはないよ、と言おうとしたが、何の解決にもならなそうだったので止めた。どうせ、不味ければ手を付けずに転がしておかれるだけだ。妖怪と本気で喧嘩をするのは、あまりに分が悪い。
ちなみに、一応妖怪と互角以上の人間も知り合いにいるので彼女たちを頼るという手も有ったが、こちらはこちらで厄介そうなので却下した。第一、今は草木も眠る夜明け前だ。人間なら皆寝ているだろう。
つまり、僕に残されているのは、なんとか彼女を説得して蟲共々帰ってもらう、ということだけだった。
「判ったよ。では殺虫剤は使わないことにしよう」
宣言してみたが、既にこの殺虫剤に手を伸ばす気は無くなっていた。缶は表面を真っ黒く蟲に覆われ、鮮やかだったはずの文字も黒い模様に隠されている。しかも、その模様自体が忙しなく動いているのだ。缶は既に、中身の殺虫剤よりも余程危険な代物に変わっている。
そこで僕は、彼女がこんな時間に都合良く(僕にとっては都合悪く)やってきた理由を尋ねることにした。
こういうときには、まず妖怪の目先を変えるに限る。彼らは意外と律義なので、言葉さえ通じれば話に乗ってくれる者も多いのだ。
「ところで、さっきのことだけど、どうして君は僕が殺虫剤を使おうとしたのが判ったんだい」
「ふふん。いい質問ね。私には蟲を操る力があるの。操れるんだから、蟲の言う事だって簡単に判るわ。貴方の蛮行なんて、私には蟲の知らせで筒抜けって事よ」
彼女は得意げに胸を張って答えた。妖怪には単純な者も多いから助かる。
助かるついでに、僕は彼女に一つ提案をしてみた。
「ほう。では、君から蟲に伝えてくれないかな。僕はこの灯りを本を読む為に使いたいと思っているんだが」
「駄目。蟲は夜には灯りを目指す生き物なのよ。本なんか読むことに、それを曲げる程の価値が有るわけ無いじゃない」
僕の提案は、にべも無く断られた。まあ、はじめからそう簡単に話がつくなんて期待していない。彼女にはどことなくこの店の常連に通じる雰囲気が有ったし、見かけと話ぶりはそいつらよりも幼そうに思えたからだ。
だがそれにしても、読書を馬鹿にするとは蟲の妖怪も堕ちたものだと思う。
空を飛べるようになる事。新しい知識を得る事。そのどちらにも必要なのは、自分に無い何かを手に入れようとする欲、言い換えれば、向上心や向学心である。本を読む事を軽んじるのは、これらを軽んじるのに等しい。
そこまで考えて、僕は自分の読書を再開する方法を思いついた。
欠けていた月は既に山の端に隠れ、漆黒だった夜空は次第に群青を帯びてきていた。太陽の持つ見えない光が、地平線を迂回して店にも届き始めている。
夜明け前。蟲の王を説得するには最も都合の良い時間だ。
「ん。もうこんな時間じゃないか。仕方が無い、折角だからお酒でも呑むかい」
少し唐突な気もしたが、僕はそう切り出してみた。
「え?お酒?呑んで良いの?」
リグルが、何を言っているのか判らない、というふうにこちらを見て言う。
それはそうだ。だが、それで断るような妖怪ではない、と僕は予想していた。
「あ、でも酒に酔わせて退治しようったってそうはいかないからね」
その返事は、了解してくれたと看做して良いだろう。
「退治だって?そんなつもりは無いさ。
――さてと、これがグラスだ。一つは夜光杯と言って、ちょっと古いものだね。もう一つは……まあ、新しい夜光杯、とでも呼んでおこうかな。これでお酒を呑んで良いから、その間だけ、少し話を聞いてくれるかい」
僕は棚から二つの小さなグラスを取り出し、そこにお勝手から持って来た紫色の葡萄酒を注いだ。
夜光杯は緑と白が不規則に混じったまだら模様の杯で、紫色のお酒はこれに注がれるとよく映える。対して新しい方のグラスには、一見すると色や模様は無い。葡萄酒を入れても、それだけでは何も起きない……様に見える。
そのなんでもない様な方をリグルに渡した。彼女はちょっと不服そうな顔をしたが、次の瞬間には中身を飲み干す動作に移っていた。
「ん。はい。まあ、少しなら聞いてやらない事も無いけどね」
リグルが威勢よく呑んだのを見て、僕も夜光杯を呷った。芳醇な色と香りが顔に触れる。
この葡萄酒は幻想郷では貴重なお酒に分類されるが、それだけの値打ちはある味だ。この上、更に読書が出来るようになるのなら今夜の収支は上等だろう。
「うん。まさに葡萄の美酒だね」
さあ、ここからが本題だ。
僕は二人分の二杯目を注ぐと、自分の杯を灯りにかざした。
「見たまえ。これが古人が詩に描いた、葡萄の美酒と夜光杯だよ。これは本来は月光にかざすべきなんだが、生憎今日はもう沈んでしまった。だから今は、これで勘弁して欲しい」
「綺麗ー」
半透明になるほど薄く磨かれた夜光杯は、同じく半透明の葡萄酒と絡み合って光に濃密な色をつけている。
「美しいだろう。夜光杯というのは、こうしてお酒を美味しく呑む為の道具なんだ。今みたいに他から光を借りることで、美味しい葡萄酒を更に美味しくする事が出来るんだよ」
それを聞いてリグルは自分のグラスを灯りにかざしていたが、そちらの方ではこれと言って感激することは無かった様で、早々に諦めて僕の夜光杯を見つめていた。
それは当然だ。なぜなら、彼女の持つ「新しい」夜光杯は、その使い方が古いものとは全く違うからである。
僕は自分の夜光杯をそっと置いて言った。
「さて、葡萄の美酒と夜光杯の美しさは判ってくれたと思う。でも、こんな風にどこかの光を借りてお酒を美味しくする時代は、外の世界では既に終わってしまったらしい」
「そうなの?外の人間ってつまらない奴らなのね。そういう連中だから殺虫剤なんて迷惑なものを作るのかなぁ」
「さて、それはどうだろう。僕としては、つまらない奴ら、と一概には言えない気もするね。何故なら、今君が持っているグラスは、その外の人間の手による道具、お酒を美味しくする為の新しい道具なのだから」
そう言って、僕は灯りを消した。群青に満ちた闇の中で、リグルの手元だけが黄緑色に浮かび上がった。
「うわあ……なにこれ。光ってるよ。蛍みたい」
「さっきも言ったけれど、それが外の人間の造った『新しい』夜光杯なのさ。人間は杯の為の光を求めているうちに、ついに自前の光を創り出してしまったんだ。これがあれば、もう月の光を借りなくて良い。たとえ月が見えなくても、お酒を美味しくする事が出来る。
それと、今はこちらの方が重要なんだが、このグラスの存在は人間が努力を怠らなかった証拠でもあるよね。少し時間はかかったけれど、人間はただ光を欲するだけの現状を脱し、自ら光を作るまでなったんだ。殺虫剤なんて便利な道具が出来るのも道理というわけさ」
「……ふん。何が道理よ。確かに凄いと思うけど、凄いとは思うけど、でも蟲なんて昔は飛べなかったのよ?こっちのほうがよっぽど偉いじゃないの。その蟲たちが殺虫剤なんかでカサカサ死んでいくのは許せないわ」
「そう、その通りだよ。蟲はかつて自分を高めることに真摯な生き物だった。君が言うように、羽が無かった蟲が羽を持つ様になったのもその一つだ。それにもう一つ、蟲が人間に負けていなかったことを示す明らかな証拠があると僕は思っているね」
僕は一度言葉を区切って、葡萄酒で口を湿らせた。お酒は意思の疎通を滑らかにするとともに、意思そのものに力を与える。
今の僕なら、どんな蟲でも説き伏せられる気がした。
「それが蛍だよ。月の光を求めていた人間が光る杯を造り出したように、月の光を求めていた蟲の一部は光る蟲になったのさ。自分に無いものを欲するだけでなく、無いものを自分の力で創るなんて、並大抵の努力じゃあない。称賛に値すると言えるね」
それゆえ、人間は勉学に励むとき蛍の光にあやかろうとする。蛍雪の故事とはそういうことであるし、外の世界の学校で使われている灯りに至っては、その名を蛍光灯と言うのだ。
「え?え……照れるなぁ」
「ところがだ。僕が見るところ、今の蟲にはかつての向上心、向学心は影も形も無いね。大体、昔の蟲は月を目指していた筈だ。勿論、大半の蟲は月を追う旅の途中で力尽きただろう。だが、その困難を克服して月に辿り着いた蟲は、月の狂気を吸って強力な妖怪と成った。蟲が、かつて鬼や天狗と並んで畏れられたのにはそういう理由が有るんだよ。
それがどうだい。今では月には見向きもせず、地上の手近な灯りでお茶を濁しているばかりじゃないか。そんなことでは蟲の力は弱まる一方だし、いつかの新聞にあった様な蟲の地位向上なんて有り得ない話だね」
「ぐ、うぅ」
あの時の新聞記事でインタビューを受けていたのが、たしかこの少女であった。
「うぅ。確かにそうかもしれないけど……でも、じゃあどうすればいいのよ」
「蟲が馬鹿にされている現状を変え、蟲が力を取り戻せる様になるには、昔のように自分自身を高めるしか無いだろうね。
その方法が、例えば読書だ。言うまでも無く情報は力だから、きっと蟲にも役立つと思うよ」
そのとき、漸く蟲の波が引いた。
僕は灯りを点け直して、読みたかった本を開いた。それともう一つ、
「本はあそこの売り物の棚から好きに取って構わないよ。ここで読む分にはお金は取らない。まぁ、僕としては気に入ったものを適宜買って行ってくれると嬉しいがね」
こちらから言いだした以上、実践まで導くのが誠実な商人の務めだ。
するとリグルは、僕が指差した棚から殺虫剤の型録を引っ張り出した。まあ、やはりというか、開いて早々とても嫌そうな顔をしている。
だがとにかく、これで僕も暫くは静かに本が読めるだろう。
自分の本を読み終えた時、店内は既に本格的な朝を迎えていた。見回すと、商品の箱の上でリグルが寝ている。足下に落ちているのは、彼女が読んでいた型録らしい。
近づいて拾い上げてみると、ところどころに爪で掻いたような跡が有った。彼女は、重要だと思うところを自ら考えて、進化の糧にしようとしたのだ。起きた時に覚えているとは限らないが、思考していた瞬間は確実に蟲の王の力となった筈である。
「少年老い易く、学成り難し」という言葉があるが、その解釈は人間にしては消極的過ぎる、と僕は常々思ってきた。
この文句は、学問修習の難しさを表したものでは決してない。成り難しという謙遜は、実は生きているうちに必ず成せるという確信の裏返しである。生きているうちに、ということは、死ぬまでに、ということであり、「少年」に寿命が有る事を表す。つまり、相対的に寿命の短い種族こそ勉学に向いているという事を示しているのだ。人間より遥かに長命な妖怪が遅々としてその生活を変えず、人間より遥かに短命な蟲が瞬く間に弱点を克服するのはこの為である。
そう考えた時、僕は背中に蟲が這う様な焦りを覚えた。
ひょっとしたら僕は、自分の読書したさの為に大変な間違いを犯してしまったのではないか。さっき彼女を言い負かしたのは、いたずらに蟲に知恵を付けただけではないのか。
だとすれば、次に現れる蟲は昨夜よりも数倍手強いに違いない。肉体的に強くなっていれば殺虫剤も恐れないだろうし、賢くなっていれば同じ手は通用しないだろう。
ちなみに、彼女には言わなかったが、ウランガラス自体にも蟲とは深い関係が有る。実は、この杯の光のことを外の世界では蛍光と呼ぶ。彼女が言った通り、蛍に似た色の光だからだ。僕はこれを、外の人間が蛍を真似して作った光に違いないと考えている。蟲の努力は、外の文明にすら先行しているということだ。
相手が小さな蟲だからと言って、馬鹿にすることなど到底出来ない。むしろ僕達は、謙虚な姿勢で森羅万象に学ぶべきだ。そして、その毎日の学びを基に、少しずつでも進化していく必要がある。
香霖堂のこういった作品は多く読めないのでこれからも応援したい。
余談ですが、蛍雪の功の格言どおり蛍で明かりで本を読むとなるとものすごい数の蛍が必要だそうですが
隣にリグルがいれば明かりの心配はなさそうですね。輝くおしり。
合っているようで間違っているような解釈は首を傾げてしまうことは多々あれど、
これが幻想(郷)的な発想なんだろうな、と最後には納得できてしまう。
蟲、蛍のキーワードを中心に綺麗にまとまっていてよかったです。
蟲はあまり好きではないのですが、このお話を読むと
「蛍が光るのは向上心の賜」とか「月を目指す」とか
えらくロマンチストに見えてしまうなあ
さて、蚊取り線香でもだしますかね。それならやさしくリグルさんに会えるはず!
確かに香霖堂には、蟲が大量に寄り付きそうです。おれもリグルに会いてえ。
幻想的というか、風雅な薀蓄を持つ霖之助に惚れました。
えらく楽しかったです。待っていた甲斐がありました。
現実逃避してないで勉強してきます
加えて、リグルとのやり取りもまさしく香霖堂という感じでした
それにしても、女の子口調のリグルはもっと増えるべきですね
それにリグルも可愛かったので満足
自分ももっと向学に励まないとなぁ。
奴ら鼻の中にまで入ってきやがるから嫌んなっちゃう
進化は向上心の現われという下りが新鮮でした。
そのあり方は幻想郷とは真逆ではありますが、
それが尚のこと香霖堂らしい。
そしてリグル可愛い