Coolier - 新生・東方創想話

こんなにもすごい幻燈結界幻想郷 プロローグ

2011/07/20 04:41:23
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オリキャラ注意
一億年後の幻想郷
設定意味不

ネタ探し






















こんなにもすごい幻燈結界幻想郷 ―――Phantasmagoria―――


人間と妖怪が共存している世界が実際、ここに存在する。
―――幻想郷ができてから、遥か一億年。博麗大結界と根本から支える遥か昔の賢者が作った結界が今はもうない―――
『―――共存にこれだけに限りはない―――』 by BBA

第110000026季 ―――里―――


今、『里の麓』と呼ばれる場所でちょうど歴史学をやっていたところ。
この幻想郷はもともと二つの結界があったんだとか、二人の妖怪と人間が大昔からこの幻想郷を守ってきたんだとか、いろいろ先生が長丁場に話している。
まあ、正直この範囲は難しくてよくわからないけど。
帰りのHR早く終わんないかなーなんて考えていた。

しばらくして、担任の四季・ブランゼッティ・映姫が入ってきた。
これでも人間らしい。

「ってことなんでー、次回テストなので、さっきも言ったように頑張ちゃってくださいねー」

あんな悠長に話してる先生が羨ましい・・・
きっと、あんな綺麗でスタイルがいいから赤点の心配なんて無かったんだね。
うん、そうだ、きっとそうなんだよ・・・
平安時代の人が持ってたようなものをいつも持ってるのが気になるけどね。

「それからー、妖怪の皆さん方は結界術式試験があるのでー、復習を忘れずにー」

『結界術式試験』これはこの学校の結構上のほうのランクのテストみたいで、これに受かればほとんど将来困らないらしい。・・・最近人間のほうが疎外されてるんじゃね?
そう世の中の理不尽さに嘆いていたら、いきなり先生に弾幕をなげつけられた。
それを私は華麗に避ける・・・ことはできなかった。
弾幕といっても本当に威力なんかないに等しいものだし、人間が出しているものだから躍起になって避けようとも思わない。痛いけど。
それと先生弾幕つくれたんだ―――

「紫苑さんー?大丈夫ですかー?先生がこんなにも有難いお話をしてあげているというのにー、いつもいつもあなたはお話を聞いていませんよねー、
朝のHRにしたってー、聞いていないように思われましたしー、第一今日の歴史学だってそうですよねー、紫苑さんはいつになったら・・・」

・・・始まってしまった。
この事ををうちのクラスでは『地獄の閻魔の大説教』と名称している。こうなってしまっては妖怪にすら担任を止めることは不可能になってしまう。1時間続くのは避けられない。
これでも他の人には心が広いように思われるが、何故か私のときだけ『大説教』になる確率が非常に高いように思われるのだが・・・

『またお前か』

そんな空気が私の心を氷射てやまなかった。
そして、クラスは当然その説教の巻き添えを食らうために当たり前だけど、私を除いた10割ほどの方々に睨みつけられました♪
今日は理不尽な日なんだと割り切ったほうが楽だね、きっと。

少女時間経過中・・・

「スケスケミル(ryですよ?」
「大丈夫です。問題ないです。」

そんな会話を最後に珍しく担任の説教が終わった。
もしかして今日はむしろ理不尽な日ではないのではないだろうか?

他にも大切な話があったらしい。来週に迫りきっている考査の話が再開される。

「今回は今までの範囲でも一番大切な所なのでー、200切っちゃった人は、
補修ですー♪」

うん、赤点の恐怖を知れ―――  世の中のみなさん赤点の恐怖をしっている人、挙手―――
なに、恐怖なんかない? いいね~十分逝けるよ。

 突然だが、この幻想郷にはある有名な迷文句が残っているらしく、BBAと云ふ人と曰く
『―――共存にこれだけに限りはない―――』らしい。
こんな言葉が教科書にポンと載るのに、なんで私の言葉は載らないんだ!
意味は、、、まぁ常識に囚われてはいけないのですね!とかそう言うニュアンスの意味なんだろう・・・、知るか

なんてことを考えているうちに先生の話が終わったらしく、一時間の後にやっとこせ帰れると思って、

「紫苑さん、また聞いていませんでしたねー、あとで職員室来てくださいね♪」

さとり妖怪ですか?いいえ、閻魔です。
やはり理不尽な日だった。




、、、しかしBBAってなんなんだ? あれ、誰か来たみたい・・・




「宜しいですかーっ!シーさまぁー!」


なんか来たよ・・・
ていうかシーさまぁとか大声で叫ぶな、恥ずかしいじゃん。
シーってまるでアレだからさ。馬鹿にしてんの?アホなの?死ぬの?
そう思いながら、呼ばれた方向に振り返ってみると、教室の後ろのほうからやけにデカイ尻尾を
ぶら下げた巨乳女がこちらに走りながら向かって手を振っている。

こいつは・・・そうだ、あだ名『九尾』だ。
なにより、でっかい尻尾はもってるし、耳もある。
それから、外見からして髪の色が鮮やかな金色で彩られて、とにかく狐だ。
先祖が狐からきているという迷信を信じ込んでいる傾向があり、とにかく
狐、狐、狐なんだよね、こいつ。ま、狐だけどね。

その無駄な脂肪分ぶら下げた女が猛スピードで近づいてくる。
多分、入学してからの最大の過ちなんだろうって今は思う。
少女の頭の中にあの日の記憶が甦ってくる―――



―――少女回想中―――




私が入学した当時、妖怪というのは里でまったく縁(ゆかり)のなかった存在で、一言でいうととても珍しかった。
だから100人もいるクラスのなかに一際目立っているあの尻尾が目に付いた。
というか、尻尾しか目に入らなかった。
尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾尻尾
私はそこまで駆け抜けて行った。
多分、人生で一番速かったんじゃないかと思われるくらい。

「うおぉぉぉい!!ちょーもふもふじゃん!やべー初めて御覧になっちゃったよ、私の目が初めての経験きちゃってるよぉぉ!」

クラスの中心で何かを叫んだ。
『後の祭り』これだけいい例はお目にかかることはできないだろう。

変人確定。

この私をああまでさせるあの尻尾がいけなかったんだと、今では思う。
決して責任転嫁などではない。決して。

「あの申し訳ないのですが、あなた様はもしかして―――」

―――回想終了―――

あの後のことはよく覚えていない。なんか会話が支離破滅だったことは覚えているけど。多分、恥ずかしさで頭がのぼせていたんだろう。
しかもその後、当たり前だけどクラスから避けられたね。
でも、どんなことがあっても、こいつと仲良くなるようなことがあってはならないと思う。
それがどんなにもふもふもふもふもふもふもふもな尻尾を持っていたとしても。
え?何故かって?
クラスのみんなから避けられてるし、なによりこの金髪九尾の性格がいかんせん、
―――やばかった―――

「シーさまぁっ」

そう言われるがままに抱きつかれて、私の顔に当たるものが妖怪と人間なのに何故ここまで私の心を
こんなに氷河期の真っ最中にさせることができるのか――― 生き物は不思議だなとつくづく思わされる。

「シー様はこれからどうなさるんですか!?私はなんでもいいですよ!」

なんでもって・・・正直周りからの視線痛いわー

「とにかく、この状態どうにかしてくれる?あのね、地味に重いのよ」

「あ、申し訳ないです・・・」

「どうなさるって、さっきも聞いてたでしょ。召集かかってんのよ、閻魔から。」

「あそっか、じゃあ私もいきます。大丈夫・・ですよね?」

何故か一瞬暗い表情を見せたが、私は無視した。

「?大丈夫に決まってるじゃない。条件付だけど」

「なんです、その条件って?」

私はしばらく考えてから、こう言った。

「まずは、そのシー様ってのやめてくれる?

割と本気で恥ずかしいのよ、それ。それからぁレズっ気を出すんじゃない!」

すんごい疑問そうな顔をして、

「レズっ気・・?なんだか、判らないけどシー様のお願いならできる限り善処しますけど、
名前は無理ですね♪」

ああ、笑顔がまぶしいわ・・、そして純粋すぎる・・・
ねえ、あんた妖怪でしょ!?こんな弱肉強食の世界でいきてけんの!?

「シー様はシー様ですからね。
なんならシーちゃんでもいいですが。」

「もう、どっちでもいいわ・・・」

仲良く閻魔の話しを聞きに行く事になった。



「ここか、ブランゼッティの職員室。」

「そうみたいですね。」

この学校はとても大規模で生徒の数に比例して、もちろん先生の数も増える。
すると、職員室もひとつでは足りなくなるから、どんどん増殖してくわけだねー。
と、ひとり解説していると。
ブランゼッティがちょうどそこを通りがかって、

「何、職員室多いなーみたいな顔でみてるんですか?」

さとり妖怪でした。

「まー、とにかく入ちゃってくださいー」

入ると、ブランゼッティの机は入ってすぐそこだった。
先生の机の上はまるで性格がにじみ出ていた。
綺麗、綺麗、綺麗。もう、その一言に尽きるくらいに。 
他の先生は考査が迫っているせいか、ほとんど職員室にはいなかった。
先に口を開いたのは先生のほうからだった。

「それはそうとー、なんでー、そこの狐さんもいるんですかー?」

そうだよな、よく突っ込んでくれた

「護衛です。」

「なるほど。」

これにて、この疑問は解決された。
あえてこの疑問については私も無視した。

「・・・で、先生話って何なんですか?」

「まあ、そう慌てないでください。」

驚いたことが一つあって、いつも語尾に甘ったるい余韻がいつもあるのに、何故かなくなって、
こっちもちょっと真面目になってしまった。
唐突に変なことを聞きいてきた。

「紫苑さんは、最近この幻燈幻想郷で魔女の目撃情報があるのを知っていますか?」

魔女?なんだそれは。てっきり、また話を聞けだのなんだのの説教だと思っていたのに

「・・・知らないみたいですね。」

「でも、確か魔女というのは一億年もの大昔にいたかどうかもわからい存在って習いましたけど?」

「あなたにしてはよく聞いていましたね。喜ばしいことです。」

「・・・でそれが、何なんです?」

「最近、噂があるんですよ」

「どんな?」

「その魔女が表れたる場所に人間の迷い込む道ありって」

「なんですか?それ?」

「ようは行方不明者が続出しているんですよ、ここ最近」

「実際、この学校でも被害がありますしね。その噂を聞きつけて、この学校の生徒が一生いかないような
場所に何人も面白半分でいってしまうんです。」

そして、この後に言葉を続けた。

「それで一つお願いがありまして・・・」

いや、待ってくれません?嫌な予感しかしないんだけど・・・

「待ってください!」

急に声を出したのは、驚いたことに金髪九尾だった。

「それ、私も一緒にやらせてください!」

「あの、私まだ何も言ってないんですけど・・・」

間をおいて、言った。



「その場所、調査するんですよね?」



私は先生の顔を見る。
先生はこちらを真面目な顔でみている
えーっとぉ・・・

「え?本気?本気とかいてマジって読むやつのパターンですか、これ!?
まだ、死にたくないですよ私!」

「ってかなんで私なの?先生だけで行ってくればいいじゃないですか!」

「いや、これには深~い事情があるんですよ、深~い事情が。
それはそこに着いたらお話しようと思うんです。」

「いやいやいや、今話しましょうよ。もったいぶらないでください。」

そう言って私は、金髪九尾の顔をみて―――



怖かった



今までも、いや、これからもずっと笑って、泣いて、ふざけて、そんな顔ばかりみるはずだったのに、
私は見たことがなかった、こいつのこんなに怖い表情を


「まあ、紫苑さんがどう言おうとー、これは決定事項ですー♪」

「それに加えてー、何故あなたなのかとー、いうとあなたにはこの学校でも随一の能力があるじゃないですかー」

それは誰にも話したことがなかったこと。親にすら・・・その親さえ知らないけど。




  「ね♪八雲 紫苑さん」


「やっぱり、今日は理不尽な日だわ」


一億年たって、ある少女たち?が一つの謎に挑む
それは幻燈結界幻想郷で起こっている小さな出来事
それは幻想郷を根本から覆すものだった
赤点って恐怖じゃないですか?
P-yukarin
[email protected]
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コメント



0.290簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
消されるのかな? 消されないのかな?
たぶん消されないと思う。
7.30名前が無い程度の能力削除
他ではあまりお目にかかれないこの個性的な世界で、これから何を見せてくれるか、期待したいな
10.70名前が無い程度の能力削除
うん、個人的には嫌いじゃない。
ただ、人を選ぶだろうな……。
13.50名前が無い程度の能力削除
赤点はヤバいですよね

一億年後とは…面白い設定にわくわくしてきます!
ラフな口語による一人称はちょっと引いてしまいましたが、これが時代といふものか…
続編、お待ちしております
15.80名前が無い程度の能力削除
純粋に面白かったです。
原作キャラが出そうもない分、割と自由な物語の広がり方に期待してます。

あと文章の体裁はあまり気にしない方なんですが、三点リーダーくらいは使った方がいいかなと。
16.無評価名前が無い程度の能力削除
これだけだとなんともいえないけど、続き面白そうだから期待してる。
ただ、文章が読みにくいかな
21.30名前が無い程度の能力削除
斬新な物に挑戦しようとする意欲はとても良いと思います
今後、話がどのように展開していくのか期待する気持ちもあります

ただ特定のキャラを指してババアの呼称で侮蔑する一連のネタが個人的に
大嫌いですので、今回は70点減算させていただきました
23.80名前が無い程度の能力削除
期待してますよー
25.40名前が無い程度の能力削除
世界観は好きですが、某サイトや某アニメのネタは寒くて個人的に嫌いのでちょっと低めの点
27.80名前が無い程度の能力削除
実質三人。まあまだプロローグだし、本編に必要なキャラがそれだけだった
のかも知れませんが、もっと騒がしい方が読んでて惹き込まれたかな、と。
小ネタのバランスは、私はこれでいいと思いますよ。