「はぁ~…どうするかな………」
妹紅は溜め息をついた。
それもそのはず先日妙な二人組みがやって来て、いきなり戦いを申し込まれ、妹紅は負けたのだ。
そしてその妙な二人は帰り際に、
『暇だったら私の神社に来なさい…こんな辺鄙な所にいるから他の人と仲良くなれないのよ』
と、言い残し去っていった。
「あいつらは輝夜の手先とは違う気がするし………
いかんせん殺気が無い………輝夜の手先だったら、殺気があるはずだ………
あの二人組みは遊びでやってるような感じだったし………
行ってみようかな?
神社に………」
妹紅はそう決めて慧音の所に向かった。
「慧音?居るかい?」
「どうした?妹紅」
慧音は洗濯物を干していた。
「先日妙な二人組みが来ただろう?」
「そうだな……博麗霊夢と八雲紫の二人だな」
「その霊夢の神社に行こうと思うのだが………」
「いったいどうしたんだ?」
妹紅はこれまでの経緯を簡単に話した。
「なるほど…そういうことか…」
「私はすぐにでも行ってくるよ」
「待て、私も付いていく」
「ありがとう、慧音」
妹紅と慧音は準備をして、博麗神社へと向かった。
「所で……博麗神社はどっちなんだ?」
「場所もわからないで行こうとしていたのか?」
「こうなったら………」
妹紅は懐から札を取り出し
「一度でも憑依したらまた憑依できる…」
『パゼストバイフェニックス!』
妹紅は霊夢に憑依した。
「ん、何か、私に、憑いた、ような、気が………」
境内の掃除をしていた霊夢は妙な違和感を感じた。
「この感覚は…あの時の不死人」
ボンッ
煙が立ちこめ中から妹紅が現れる。
「やあ、場所が分からないから無理やり来たよ」
妹紅が片手を上げて言う。
「あんたねぇ、場所くらい慧音に聞いたらどうなの?」
「まあ、いいじゃないか。無事来れたんだし………」
「あんたに憑依されると………こう、何か疲れるのよね」
「まあ、無理やり憑依してるからね…相手の気持ちなんか考えずに」
「妹紅ーーー!」
遠くから慧音が飛んできた。
「いきなりスペル発動して消えてしまうから吃驚したぞ………
まあ、行き先はなんとなく想像ついたからいいが」
「ごめんごめん、これで来た方が早そうだったから………」
「久しぶりね、慧音も」
「お久しぶりです、霊夢」
「ここで、立ち話もなんだし縁側でお茶でも飲む?」
「ありがたく頂こうかな」
「あ、私も頂戴します」
三人は縁側へと歩き始めた。
「それにしてもさぁ…
もうちょっとまともにこれないの?」
「今度は大丈夫…場所覚えたから」
「まったく……」
「ちょっと座って待ってて」
「わかった」
「わかりました」
霊夢は居間にお茶を取りに行った。
「それにしても…」
慧音は周りを見渡し一言…
「ここはいろんな妖精がいるな」
「慧音はそういうのが見えるんだっけ」
「ああ、そうだ。この神社の付近には低級妖精がたくさんいる」
「いいなあ、慧音は妖精が見えて」
妹紅は慧音を羨ましそうに見る。
「妹紅も見えるようにする?」
「できるの?」
妹紅は期待の眼差しを慧音に向けた。
「ああ。ちょっと目を閉じてくれ」
「うん」
慧音は妹紅の額付近に手を翳した。
ぱぁぁぁぁぁ………
「目を開いてごらん、妹紅」
「ん………あ、み、見えるよ。慧音」
妹紅は妖精達が見えてご機嫌だ。
「ふふ………」
「ねえ、妖精さん、貴女は何の妖精?」
(私は花の妖精よ、貴女はココに来るのは初めてみたいね)
「そうだよ、私達は初めてきたの」
(ここはとてもいい所よ、敵も味方もいないから。
皆友達になれるのよ)
「友達…か」
「妹紅…」
(友達は多い方がいいよ。楽ししね)
妖精は他の妖精を呼び寄せて、軽い踊りを踊った。
(ふふ………やっぱり楽しいわ)
「そう…だな。友達は多い方がいいな」
「妹紅…」
「そうよ、友達は多い方がいいのよ」
「霊夢………」
霊夢がお茶の準備をして戻ってきた。
「妹紅、あんたはね、友達の強さを分かっていないのよ。
友達はかけがいの無い強さを時として生み出すのよ」
「じゃあ、霊夢はあの時紫と一緒にいたが、それも友達の成せる技なのか?」
「あいつは………違うわね………あはは………」
「ちがうのか………」
「慧音だって、妹紅に近付かせないと必死になっていたしね」
「そうなのか、慧音?」
「私の力が及ばずに………」
「妹紅もさ、慧音がいじめられたりしてたら、怒るでしょ?」
「そりゃあ………」
「その気持ちを忘れないことね、ただ輝夜と殺しあってるだけじゃ、どう考えても妹紅が不利よ」
「な、なんでだ!?」
「妹紅は不老不死でしょ?
それは輝夜も同じ、あっちには月の頭脳と言われているほどの天才……八意永琳もいるわ。
慧音の知識も豊富だけど、永琳には勝てる見込みは薄いわ。
しかも永琳の部下、鈴仙、そしててゐ、それと大量の兎達がいるし、
とても貴女達二人の勝てる相手じゃない」
「だけど………!」
「いい加減、目を覚ましなさい!」
パンッ!!!!!!
霊夢は思い切り妹紅の頬を叩いた。
「!!!!!!」
「妹紅!?
何をするんだ!霊夢!」
「今の幻想郷で殺し合いをしている奴なんて妹紅と輝夜位のものよ!
どうしてそれに気付かないの!?
妹紅と輝夜が戦えば周囲まで被害が及ぶ事位知ってるでしょ!」
「う………そ、それは………」
「慧音………あんたは私達と妹紅が戦っているときに見ていたわよね」
「え………分かっていたのか」
「妹紅は気付かなかったみたいだけど………」
「そ、そうなのか、慧音」
慧音はコクンと頷く。
「しかも、妹紅の放った流れ弾が慧音に当たったのも知っているわ」
「慧音………それも本当なのか?」
「ああ、本当だ」
「ここで話しちゃいなよ。慧音」
「分かった」
慧音は落ち着くと話し始めた。
「妹紅…実際の所、私はお前に人を殺してもらいたくは無い…
死ぬ事は無いだろうが…傷つけあう事もやめてほしい!
妹紅は里の人とも仲が良いだろう…
でも、霊夢達や輝夜と戦っている時の妹紅を見ていると、
里人に見せていた笑顔は微塵も感じない。
里の子供達もあの妹紅の顔を見たらさぞ怖がるだろう………
妹紅!目を覚ましてくれ!
輝夜を怨むのは分かるが、殺し合いなんて止めてくれ!」
慧音は妹紅に思う事全てをぶつけた。
「………慧音………」
妹紅は少し考えて顔を上げて話し始めた。
「分かったよ、慧音。
これからは殺し合いはしない。
霊夢達に弾幕ごっこを教えてもらう。
それならいいか?慧音」
「私達の弾幕ごっこはあくまでも『ごっこ』だからね。
遊びでやってるのよ」
「それは、人を殺めたりしないか、霊夢……」
「ええ、もちろんよ」
「なら、これからはそうしてくれ。
お願いだから………うっ………うっ………」
慧音は全て妹紅に言った反動で泣き出してしまった。
「あー、よしよし、慧音は強い子だろ」
妹紅が慧音を抱き寄せて、抱擁する。
「なら、あんたたち此処に住まない?」
「神社に!?」
「そうよ。大それた奴は来ないし、しかもここなら博麗大結界の中だから大体の攻撃は威力が減少する。
しかも、低級妖精もいるから和むわよ」
「そうだな………しばらくやっかいになろうかな」
「ようこそ!博麗神社へ!」
「いいのか、霊夢………」
「まあ、境内の掃除や食事の準備位は手伝って貰うかもしれないけど………ね」
霊夢は軽くウインクする。
「境内の掃除なら私にやらせてくれ、いつも慧音に頼まれているから」
「食事の準備は私に任せてくれ、味は保障するから」
「うんうん、頼もしい言葉ね。
それじゃあ、合図を出すからちょっと待ってて」
「待って、合図なら私が得意だからやらせて」
妹紅は天高く飛び上がり鳳凰へと姿を変えた。
妹紅は天を優雅に飛び交う。
それに、反応したかのように、色々な低級霊が集まってくる。
「ん、何だ、この光は…。
あれは、鳳凰!?しかも博麗神社の方だな。
いってみるか…」
「何?この眩い光………
あれは、不死人の………
何かあったのかしら」
「………!
咲夜、神社へ行くわよ」
「いきなり何を………」
「気付かない?
この光を………」
「光………?
これは………あの不死人……」
「そうよ」
「幽々子様、下界で何か変化が………」
「不死人………行きたくないけど……気になるわね」
「コレくらいでいいかな」
妹紅は境内へ降り立った。
「とてもいい合図だったわ」
まもなくして………
それぞれ神社にやってきた。
魔理沙、アリス、咲夜、レミリア、妖夢、幽々子………
「みんな………」
「やっぱり何かあったぜ」
「不死人じゃない」
「今日はどうしたのかしら?」
「珍しい人がいるじゃない」
「半獣もいますね………」
「あまり来たくなかったけど………妖夢がどうしてもって………」
皆それぞれの意見だ。
「えー、集まって貰ったのは他でもないわ、ここ、博麗神社に新しい住人ができるわ」
「その二人か?」
「そうよ、ほら、挨拶しなさい」
霊夢に押し出される。
「あう…お久しぶりです。
今日からここへ住むことになりました。
藤原 妹紅です。
宜しくお願いします」
「私は上白沢 慧音。
私も今日からここへ住む事になった。
以後、宜しく」
「ああ、宜しくな」
「ええ、宜しく」
「宜しくお願いしますわ」
「ふん」
「こちらも以後宜しく」
「宜しくしたくないわ」
返答も皆それぞれだ。
「まあ、皆これからこの二人を宜しくね」
霊夢が纏めた。
その返答に皆頷いた。
幻想郷の端にある博麗神社。
端といえど、霊夢の存在は幻想郷の中心に位置する。
博麗神社は幻想郷全てを管理する場所。
博麗神社へ来る者は皆、霊夢の能力の虜になる。
しかしそこに住むと言う事は相当な重圧を受ける事になる。
時には幻想郷が泣く事もあるだろう。
時には幻想郷が怒る事もあるだろう。
それを博麗神社は………霊夢はその真実全てを身に受けなければならない。
妹紅と慧音の日常は新たな運命を辿る………
妹紅は溜め息をついた。
それもそのはず先日妙な二人組みがやって来て、いきなり戦いを申し込まれ、妹紅は負けたのだ。
そしてその妙な二人は帰り際に、
『暇だったら私の神社に来なさい…こんな辺鄙な所にいるから他の人と仲良くなれないのよ』
と、言い残し去っていった。
「あいつらは輝夜の手先とは違う気がするし………
いかんせん殺気が無い………輝夜の手先だったら、殺気があるはずだ………
あの二人組みは遊びでやってるような感じだったし………
行ってみようかな?
神社に………」
妹紅はそう決めて慧音の所に向かった。
「慧音?居るかい?」
「どうした?妹紅」
慧音は洗濯物を干していた。
「先日妙な二人組みが来ただろう?」
「そうだな……博麗霊夢と八雲紫の二人だな」
「その霊夢の神社に行こうと思うのだが………」
「いったいどうしたんだ?」
妹紅はこれまでの経緯を簡単に話した。
「なるほど…そういうことか…」
「私はすぐにでも行ってくるよ」
「待て、私も付いていく」
「ありがとう、慧音」
妹紅と慧音は準備をして、博麗神社へと向かった。
「所で……博麗神社はどっちなんだ?」
「場所もわからないで行こうとしていたのか?」
「こうなったら………」
妹紅は懐から札を取り出し
「一度でも憑依したらまた憑依できる…」
『パゼストバイフェニックス!』
妹紅は霊夢に憑依した。
「ん、何か、私に、憑いた、ような、気が………」
境内の掃除をしていた霊夢は妙な違和感を感じた。
「この感覚は…あの時の不死人」
ボンッ
煙が立ちこめ中から妹紅が現れる。
「やあ、場所が分からないから無理やり来たよ」
妹紅が片手を上げて言う。
「あんたねぇ、場所くらい慧音に聞いたらどうなの?」
「まあ、いいじゃないか。無事来れたんだし………」
「あんたに憑依されると………こう、何か疲れるのよね」
「まあ、無理やり憑依してるからね…相手の気持ちなんか考えずに」
「妹紅ーーー!」
遠くから慧音が飛んできた。
「いきなりスペル発動して消えてしまうから吃驚したぞ………
まあ、行き先はなんとなく想像ついたからいいが」
「ごめんごめん、これで来た方が早そうだったから………」
「久しぶりね、慧音も」
「お久しぶりです、霊夢」
「ここで、立ち話もなんだし縁側でお茶でも飲む?」
「ありがたく頂こうかな」
「あ、私も頂戴します」
三人は縁側へと歩き始めた。
「それにしてもさぁ…
もうちょっとまともにこれないの?」
「今度は大丈夫…場所覚えたから」
「まったく……」
「ちょっと座って待ってて」
「わかった」
「わかりました」
霊夢は居間にお茶を取りに行った。
「それにしても…」
慧音は周りを見渡し一言…
「ここはいろんな妖精がいるな」
「慧音はそういうのが見えるんだっけ」
「ああ、そうだ。この神社の付近には低級妖精がたくさんいる」
「いいなあ、慧音は妖精が見えて」
妹紅は慧音を羨ましそうに見る。
「妹紅も見えるようにする?」
「できるの?」
妹紅は期待の眼差しを慧音に向けた。
「ああ。ちょっと目を閉じてくれ」
「うん」
慧音は妹紅の額付近に手を翳した。
ぱぁぁぁぁぁ………
「目を開いてごらん、妹紅」
「ん………あ、み、見えるよ。慧音」
妹紅は妖精達が見えてご機嫌だ。
「ふふ………」
「ねえ、妖精さん、貴女は何の妖精?」
(私は花の妖精よ、貴女はココに来るのは初めてみたいね)
「そうだよ、私達は初めてきたの」
(ここはとてもいい所よ、敵も味方もいないから。
皆友達になれるのよ)
「友達…か」
「妹紅…」
(友達は多い方がいいよ。楽ししね)
妖精は他の妖精を呼び寄せて、軽い踊りを踊った。
(ふふ………やっぱり楽しいわ)
「そう…だな。友達は多い方がいいな」
「妹紅…」
「そうよ、友達は多い方がいいのよ」
「霊夢………」
霊夢がお茶の準備をして戻ってきた。
「妹紅、あんたはね、友達の強さを分かっていないのよ。
友達はかけがいの無い強さを時として生み出すのよ」
「じゃあ、霊夢はあの時紫と一緒にいたが、それも友達の成せる技なのか?」
「あいつは………違うわね………あはは………」
「ちがうのか………」
「慧音だって、妹紅に近付かせないと必死になっていたしね」
「そうなのか、慧音?」
「私の力が及ばずに………」
「妹紅もさ、慧音がいじめられたりしてたら、怒るでしょ?」
「そりゃあ………」
「その気持ちを忘れないことね、ただ輝夜と殺しあってるだけじゃ、どう考えても妹紅が不利よ」
「な、なんでだ!?」
「妹紅は不老不死でしょ?
それは輝夜も同じ、あっちには月の頭脳と言われているほどの天才……八意永琳もいるわ。
慧音の知識も豊富だけど、永琳には勝てる見込みは薄いわ。
しかも永琳の部下、鈴仙、そしててゐ、それと大量の兎達がいるし、
とても貴女達二人の勝てる相手じゃない」
「だけど………!」
「いい加減、目を覚ましなさい!」
パンッ!!!!!!
霊夢は思い切り妹紅の頬を叩いた。
「!!!!!!」
「妹紅!?
何をするんだ!霊夢!」
「今の幻想郷で殺し合いをしている奴なんて妹紅と輝夜位のものよ!
どうしてそれに気付かないの!?
妹紅と輝夜が戦えば周囲まで被害が及ぶ事位知ってるでしょ!」
「う………そ、それは………」
「慧音………あんたは私達と妹紅が戦っているときに見ていたわよね」
「え………分かっていたのか」
「妹紅は気付かなかったみたいだけど………」
「そ、そうなのか、慧音」
慧音はコクンと頷く。
「しかも、妹紅の放った流れ弾が慧音に当たったのも知っているわ」
「慧音………それも本当なのか?」
「ああ、本当だ」
「ここで話しちゃいなよ。慧音」
「分かった」
慧音は落ち着くと話し始めた。
「妹紅…実際の所、私はお前に人を殺してもらいたくは無い…
死ぬ事は無いだろうが…傷つけあう事もやめてほしい!
妹紅は里の人とも仲が良いだろう…
でも、霊夢達や輝夜と戦っている時の妹紅を見ていると、
里人に見せていた笑顔は微塵も感じない。
里の子供達もあの妹紅の顔を見たらさぞ怖がるだろう………
妹紅!目を覚ましてくれ!
輝夜を怨むのは分かるが、殺し合いなんて止めてくれ!」
慧音は妹紅に思う事全てをぶつけた。
「………慧音………」
妹紅は少し考えて顔を上げて話し始めた。
「分かったよ、慧音。
これからは殺し合いはしない。
霊夢達に弾幕ごっこを教えてもらう。
それならいいか?慧音」
「私達の弾幕ごっこはあくまでも『ごっこ』だからね。
遊びでやってるのよ」
「それは、人を殺めたりしないか、霊夢……」
「ええ、もちろんよ」
「なら、これからはそうしてくれ。
お願いだから………うっ………うっ………」
慧音は全て妹紅に言った反動で泣き出してしまった。
「あー、よしよし、慧音は強い子だろ」
妹紅が慧音を抱き寄せて、抱擁する。
「なら、あんたたち此処に住まない?」
「神社に!?」
「そうよ。大それた奴は来ないし、しかもここなら博麗大結界の中だから大体の攻撃は威力が減少する。
しかも、低級妖精もいるから和むわよ」
「そうだな………しばらくやっかいになろうかな」
「ようこそ!博麗神社へ!」
「いいのか、霊夢………」
「まあ、境内の掃除や食事の準備位は手伝って貰うかもしれないけど………ね」
霊夢は軽くウインクする。
「境内の掃除なら私にやらせてくれ、いつも慧音に頼まれているから」
「食事の準備は私に任せてくれ、味は保障するから」
「うんうん、頼もしい言葉ね。
それじゃあ、合図を出すからちょっと待ってて」
「待って、合図なら私が得意だからやらせて」
妹紅は天高く飛び上がり鳳凰へと姿を変えた。
妹紅は天を優雅に飛び交う。
それに、反応したかのように、色々な低級霊が集まってくる。
「ん、何だ、この光は…。
あれは、鳳凰!?しかも博麗神社の方だな。
いってみるか…」
「何?この眩い光………
あれは、不死人の………
何かあったのかしら」
「………!
咲夜、神社へ行くわよ」
「いきなり何を………」
「気付かない?
この光を………」
「光………?
これは………あの不死人……」
「そうよ」
「幽々子様、下界で何か変化が………」
「不死人………行きたくないけど……気になるわね」
「コレくらいでいいかな」
妹紅は境内へ降り立った。
「とてもいい合図だったわ」
まもなくして………
それぞれ神社にやってきた。
魔理沙、アリス、咲夜、レミリア、妖夢、幽々子………
「みんな………」
「やっぱり何かあったぜ」
「不死人じゃない」
「今日はどうしたのかしら?」
「珍しい人がいるじゃない」
「半獣もいますね………」
「あまり来たくなかったけど………妖夢がどうしてもって………」
皆それぞれの意見だ。
「えー、集まって貰ったのは他でもないわ、ここ、博麗神社に新しい住人ができるわ」
「その二人か?」
「そうよ、ほら、挨拶しなさい」
霊夢に押し出される。
「あう…お久しぶりです。
今日からここへ住むことになりました。
藤原 妹紅です。
宜しくお願いします」
「私は上白沢 慧音。
私も今日からここへ住む事になった。
以後、宜しく」
「ああ、宜しくな」
「ええ、宜しく」
「宜しくお願いしますわ」
「ふん」
「こちらも以後宜しく」
「宜しくしたくないわ」
返答も皆それぞれだ。
「まあ、皆これからこの二人を宜しくね」
霊夢が纏めた。
その返答に皆頷いた。
幻想郷の端にある博麗神社。
端といえど、霊夢の存在は幻想郷の中心に位置する。
博麗神社は幻想郷全てを管理する場所。
博麗神社へ来る者は皆、霊夢の能力の虜になる。
しかしそこに住むと言う事は相当な重圧を受ける事になる。
時には幻想郷が泣く事もあるだろう。
時には幻想郷が怒る事もあるだろう。
それを博麗神社は………霊夢はその真実全てを身に受けなければならない。
妹紅と慧音の日常は新たな運命を辿る………
これからはてるよと楽しい弾幕ごっこしてくださいってか。がんばれもこたん。
違った霊夢を見た気がします♪(ぉぃ
妹紅があんなにあっさり殺しあうのをやめることは無いと思いますが、なかなか違った雰囲気が見れてよかったですb