Coolier - 新生・東方創想話

組曲「紅魔狂想曲」 序曲~第5番

2005/06/02 06:52:12
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 宴会の時期が過ぎると、騒霊演奏隊・プリズムリバー三姉妹のスケジュールは途端にスカスカとなってしまう。
 さしもの幻想郷の住民とて、年柄年中、飲み狂っているわけではない。大体、毎日が宴会ではありがたみというものがなくなってしまう。どこぞの鬼じゃあるまいし。
 そんなわけで、シーズンオフになるとプリズムリバー三姉妹は暇を持て余すようになってしまうのだ。
 だが、座してこの状況に甘んじる彼女らではない。騒がずしてなんの騒霊か。呼び出されないのなら、こちらから乗り込むまで。
 そんな思考の下に彼女らが打ち出した営業企画、それは「慰問演奏」だった。
 私らも退屈だが、あんたらも退屈な夜などがあるだろう。そんな時、私たちの演奏はいかが? シーズン外の今ならお安くしときますよ? ――そんなコンセプトの企画である。
 これが意外と評判を呼んだ。「慰問」と銘打っておきながらボランティアでないのがアレだったが、そこに突っ込む者など幻想郷にはおらず、多くの暇人、暇妖怪が、彼女らを招くようになった。


 そして今夜も、彼女らは依頼を受けて、慰問を名目に騒ぎ立てる。
場所は紅魔館。幼き深紅の吸血鬼を主とする館。







  _________________________________

      幽霊楽団:組曲「紅魔狂想曲」
         ルナサ・プリズムリバー(Va)
         メルラン・プリズムリバー(Tp)
         リリカ・プリズムリバー(Keyb)

         フランドール・スカーレット(Ba)
  __________________________________




    序曲 「幽霊少女たちの音楽祭、その終焉と開演」


 紅い館の中で奏でられる楽曲の音色は、かすかながら外にも漏れ、夜気に染み入り、風に乗って溶けた。
 館の門番はそれが溶けきる前に耳ざとく聞き取り、ほう、と切なげに息を吐く。

「綺麗な音色……ああ、私も中でちゃんとしたのを聞きたかったなあ」

 今夜、楽団が慰問演奏に訪れると聞かされて、彼女はてっきり自分たち使用人に対する慰労イベントが開かれるものだと思い込んでいたのだ。だが現実は非情だった。
 少女はおあずけを喰らった子犬のような目を夜空に向けて、明日はいい日になりますように、と星に願う。
 しかし、彼女は知らなかったのだ。今夜、慰問演奏を直接鑑賞できなかったことの、幸運を。
 この後に館の中で起きる惨劇を避けられた、幸運を。



「なるほど。なかなかのものだったわ」

 館の深部にある大広間。そこでは最前まで流れていた音楽に対し、館の主が賛辞を送っていた。
 吸血鬼の少女、レミリア・スカーレット。
 傍らにはもちろん、メイド長の十六夜咲夜が控えている。
 そしてもう一人、レミリアの妹であるフランドール。
 今宵、プリズムリバー三姉妹が演奏を披露した相手は、このたった三人のギャラリーだった。
 長女のルナサは賛辞に応え、帽子を取って優雅なお辞儀を見せる。

「光栄です」
「咲夜が言ったとおりだったわね。弾幕はさほどじゃないけれど、音楽の腕は間違いないって。確かに、どこぞの幽姫に独占させておくのは惜しいわ」
「光栄至極ですが……」

 ルナサは頭を上げると、糸のように細めた目をまっすぐレミリアに向けた。

「私どもは、弾幕にも自信を持っております」
「……だとさ、咲夜」

 レミリアに視線を向けられ、咲夜はただにっこりと微笑むだけだった。
 華やかな音楽の余韻が残る和やかな場の空気を凍りつかせたのは、フランドールのひとことだった。

「あーあ、つまんなかった」

 低く抑えようという配慮もないつぶやきに、楽器を片付けようとしていた騒霊たちの動きが止まった。
 それに構わず、なおもフランドールは続ける。

「お姉様が一緒にって言うから付き合ったけど、こんな退屈なものなら止めておけば良かったわ」
「フラン」

 レミリアに厳しい視線を向けられると、フランドールはぷいっとそっぽを向いてしまった。
 溜め息混じりにレミリアは騒霊たちに告げた。

「ああ、妹が失礼をしたわ。まだこの子にこういうのは早かったようね。気にしないで」
「いや、こちらももっと曲目を考えてくるべきでした」

 ルナサは困惑しながらも、そう応じる。その後ろでは次女のメルランが場を繕おうとするかのような明るい笑顔を作っていた。
 が、二人の姉の後ろで、三女のリリカは言ったのだ。

「ま、お子様には分からないわよねー」

 ひとり言にしては大きすぎるつぶやきだった。もちろん、招待主たちの耳にも届いてしまう。
 がたん、と腰掛けていた椅子を揺らして、フランドールが勢いよく立ち上がった。

「なんですって?」
「やめなさい、フラン。あなたがいけない」
「リリカ、やめろ……すみません、口の利き方を知らなくて」

 レミリアが妹を叱責するそばで、ルナサもリリカを諫めようとしている。リリカは、普段ならこんな、何の得にもならない言動をすることなどない。となると、フランドールの発言が想像以上に腹に据えかねたのか。

「なによ姉さん。いつまでそんなにへこへこしてるのよー」
「こら、まだ雇用関係にあるんだから……メルランも笑ってないで、何か言ってよ」
「姉さん、苦労が絶えないわね」
「私にじゃなくて、リリカに言うの」

 それぞれの末妹は、姉の苦労もよそに、とうとう睨み合いを始めた。

「何さ、へたっぴ!」
「へへん、お子ちゃまには『きらきら星』くらいがちょうど良かったかもねー」
「なら……あなたは本物の星になるがいいわ!」

 高々と叫ぶ声に合わせて、フランドールの手に悪魔の尻尾を髣髴とさせる、奇妙に歪んだ杖が出現した。フランドールは鏃状になっている杖の先端をリリカに突きつける。

「これでお空の彼方にまで飛ばしてあげる。途中で燃え尽きちゃうかもしれないけれど」

 それを目にしたレミリアは、顔に諦観を浮かべ、ルナサに同情の視線を向けた。

「こうなると、止まるまでちょっとかかるわね。悪いけど、あなたたち、遊び相手になってあげてくれない?」
「え?」
「私は、せっかく良い音楽を聴いたのだから、この余韻にもうしばらく浸っていたいの。咲夜、後で私の部屋にお茶をお願い」

 それだけを言い残し、部屋の出口へと向かう。ルナサはそれを慌てて追った。

「ちょ、ちょっと待って……私たちに、あの子と戦えっていうの?」
「言葉遣いが素に戻っているわよ、被雇用者。報酬はその分増やしてあげるから、まあ適度に頑張ってみることね。『弾幕にも自信がある』のでしょう?」
 
 レミリアの切り返しに、ルナサはぐっと言葉に詰まった。
 ま、ストレスを発散すれば落ち着くから、と丸きり他人事のように言い置いて、レミリアは退室してしまう。それを為す術もなく見送ると、ルナサは恨めしげな目をリリカに向けようとした。
 リリカはちゃっかりフランドールとの間にメルランを置いて、こそこそと部屋から逃げ出そうとしているところだった。

「こら、リリカ!」
「あ、ルナサ姉さん、ええと……やっちゃいな!」
「あら、煽るだけ煽ってどこへ行くつもり?」

 リリカの前に咲夜が忽然と姿を現し、立ちはだかった。リリカはぎょっとなって足を止める。

「ちょっと、通してくれないかなー、そこの犬肉」
「あなたほど羊頭狗肉じゃなくてよ。さあ、まだステージは終わっていませんわ。妹様を存分に楽しませてあげてくださいな」

 そして出現時と同じく、唐突に姿を消す。室外への扉が、がちゃりと施錠の音を立てるのを、リリカは聞いた。
 部屋には三姉妹とフランドールのみが残された。
 フランドールが思い切り良く杖を振る。風切り音と共に、部屋の明かりが大きく揺れた。床に伸びる少女の影が、禍禍しくうごめく。

「やっぱりこっちの方が楽しいわよね。たまの弾幕ごっこ」

 悪魔の妹は無邪気に笑う。
 三姉妹は顔を見合わせると、やむなく楽器をもう一度手にした。

「ま、仕方ない。やってみるか」
「お客さんを楽しませられないまま帰るのも、悔しいしね」
「それじゃ、お代は見てのお帰りでー」

 それを聞いて、フランドールは楽しそうに背中の翼をはためかせた。

「もちろん、コインいっこでいいのよね?」




 窓はなく、唯一の出入り口には固く鍵が。

「密室……密室殺人」

 何を思ってか、メルランが不吉な言葉を口にする。ルナサがぎょっとして妹を見ると、次女はいつものように笑っていた。頼もしいやらどうなのやら。

「いくよっ」

 開幕はフランドールが伝えた。
 彼女の背中に、うっすらと魔法陣が浮かび上がる。
 のっけからのスペルカード宣言、それと同時、朱色の壁の隅、対極の位置に、また白い魔法陣がふたつ出現する。魔法陣は壁に沿って動き出し――



    第1番 「クランベリートラップ」



 高速で走りながら連続して弾を吐き出した。
 それはあたかも、壁に並ぶ銃眼から一斉に矢が放たれる光景にも似ていて。弾の列が三姉妹を押し包もうとする。

「姉さん、そっち行っちゃだめー!」

 リリカは、弾幕に追われて部屋の中央へと逃げようとしていたルナサに叫んだ。
「それが罠なのよ。隙間があるうちに外へ逃げて」
「あ、ああ、分かった」

 ルナサは追い詰められる寸前で弾の間をかいくぐり、外へ逃げた。冷や汗を浮かべながらメルラン、リリカと合流し、

「このままじゃ彼女の主演になってしまう。ステージを取り返すわよ」
「いいわよ」
「がってんー」

 三姉妹はそれぞれ、そばに浮かべている愛用の楽器に意識を送った。まずはリリカのキーボードがリード、それをルナサのヴァイオリンが追い、続いてメルランが揚揚たるトランペットの音を乗せる。

「霊車コンチェルトグロッソ!」

 重なり合う音は、大気を震わせると同時に弾を生み出した。七色の音色を帯びた弾幕と化す。
 迫りくる色とりどりの弾に、しかしフランドールはいささかも動じず、

「やっぱり退屈な音。せめて壊しがいくらいはあるのかしら?」

 右手の杖に炎を纏わせた。炎は杖の長さを超え、フランドールの背丈をも超え、さらに長く長く伸びていく。
 巨人のかざす剣となったそれを、彼女は軽軽と振るう。



    第2番 「レーヴァテイン」



 一閃。
 火の粉を撒き散らす大剣の一振りは、部屋の壁を削りながら演奏隊の弾幕を切り裂き、焼き払った。
 のみならず、その根源までをも破壊していく。

「これは……」

 三姉妹は異変に気付き、顔色を失った。合奏が、分解されつつある。
 ヴァイオリン、トランペット、キーボード――三つの楽器が奏でる、三つの調べ。それが重なり合い、一つの曲となるのだが、そのハーモニーをフランドールは無理やりに切り崩そうとしているのだ。「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」によって。
 一つの合奏が、三つの単奏になろうとしている。
 もはや重奏を維持できないと悟り、三姉妹は独自の判断で個々に独奏へと切り替える。
 けれども、事態はそれで済むものではなかった。
 突然、ヴァイオリンとキーボードが素っ頓狂な音色を発した。猛威を振るうフランドールの能力は、それぞれの独奏までをも崩壊させようとしていたのだ。
 ルナサとリリカは必死に楽器を制御しようとするが、虚しく、音は歪み、曲としての形を失っていく。このままではじき、ただの雑音に成り下がってしまうだろう。
 ただ、メルランだけは潜在的な魔力の強さゆえか、これにどうにか抗い、まともな演奏を守っていた。

「姉さん、リリカ!」

 頭上のトランペットを吹き鳴らしながら、メルランが声を張り上げる。こんな場合でも、口の端にわずかとはいえ笑みを刻んでいるのはさすがだった。

「正面は私が引き受けるわ。二人はあの刃が届かない位置を探して」
「分かった、無理はしないで」
「おっけー」

 ルナサとリリカは視線を交わし、左右に散る。相手の剣は巨大で、その分小回りが利かず、その点から言っても分散するのは効果的なはずだった。
 ところが、フランドールは三姉妹の動きを見ると、炎の刃を引っ込めてしまった。剣はいびつな杖へと戻る。

「そっちがばらばらになるのなら、こっちだって……」

 悪戯っぽく笑うその顔が、左右にぶれるのを三姉妹は見た。炎の剣が残した熱による蜃気楼か何かかとも思ったが、時と共にぶれはますますひどくなっていく。そしてとうとう、フランドールの像ははっきりと二つに分かれ、それぞれがまた二つに分裂し、ついには四つの同じ姿を生み出すに至った。



    第3番 「フォーオブアカインド」

 
 
 四体に分かれたフランドールは、一体が部屋の中央に残り、あとの三体はそれぞれ三姉妹の一人を標的として散開する。

「これで一騎打ちね!」

 中央に残った一体が、愉快そうに笑う。
 あれが本体か――真っ先に見破ったのはリリカだった。
 もっとも、看破するのはさして難しいことでもなかった。中央の一体だけが、背中に魔法陣を背負っていたのだから。じきに姉たちも気付くだろう。
 こんな局面では、分身は無視して本体を速攻で叩くのがセオリーだ。リリカは敵に応戦しながら、自分の相手となっているフランドールの分身を、ルナサの方へと誘導する。

「姉さん、任せたー」
「え、ちょっと」

 軌道を交錯、分身を上手く長女に押し付けると、リリカは本体に向かって飛ぶ。背後から非難の声が聞こえてきたが、いつものことだから気にしない。それに分身して力を分散したためか、相手の一体単位の戦闘能力は低下している。二体を押し付けられても、ルナサならある程度持ちこたえられると、リリカは踏んでいた。これは姉への信頼、いわば愛情よー、と勝手に思い込む。
 リリカは思念による不可視の指でキーボードを叩きながら、フランドール本体の懐に飛び込んだ。

「ベーゼンドルファー神奏!」

 至近距離で弾幕を展開、叩き込んでやる。
 無数の弾をその身に浴びながら、フランドールは苦痛を愉しむかのように唇の端をきゅっと吊り上げた。悪魔の笑み。

「やるじゃない、ちょろちょろとネズミみたいに跳ね回って……そんなあなたには、これね」

 すっと、フランドールの分身たちが消滅した。
 ルナサとメルランがほっと息をつこうとして、しかしそんな暇も与えられず、部屋にはまた新たな弾が縦横無尽に走る。
 緑色の弾は出現と同時、凍りついたようにその場に留まり、隣の弾と並ぶことで壁を形成した。壁は縦横にいくつも並べられ、大広間をいくつもの小部屋に区切ってしまう。



    第4番 「カゴメカゴメ」



 三姉妹は壁によって完全に分断された。弾によって構成される壁にはそれなりの隙間があるため、そこを通して互いの状態を確認することはできたが。

「メルラン、リリカ、無事なの?」
「大丈夫よ」
「こっちもー……うわっ、来たよ!」

 壁を造るだけで攻撃が終わるわけもなく。敵は壁の向こうから大きく輝く弾を放ってきた。
 大きな弾に押されることで、弾幕の壁は崩れだした。ただでさえ狭い部屋がさらに圧迫され、加えてそこに大弾がなだれ込んできた日には――

「うわっ、だめ、むぎゅー!」
「リリカ!」

 弾の波に飲み込まれてゆく妹の姿を目の当たりにして、ルナサは強引にそちらへ向かおうとした。
 しかしそんな彼女の姿に、フランドールはなおも激しく弾をばら撒く。放射状に、より高密度に広げられる弾幕は、今度こそ突破不能な壁と見えて……



    第5番 「恋の迷路」



 目の前に押し迫る弾壁に、ルナサは一瞬、凍りつく。
 しかし、絶対回避不能な弾幕などはないのだ。必ずどこかに活路はある。
 まずはこの壁をどう避けるか。右か、左か。単純な、しかし重大な二者択一。

「こっちよ、姉さん」

 メルランの声に、咄嗟に導かれ、ルナサは走る。壁に切れ目が見つかり、間一髪でそこへ飛び込んだ。弾壁の端がスカートの裾をかすめていった。
 メルランの疲れがにじむ笑みに迎えられ、ルナサは束の間の安堵を得る。だがそこにもすぐ新たな弾壁が迫り、足を止めてなどいられなかった。

「リリカはどこ?」
「分からない。でも、どんどんと離れてしまっているような……」

 このまま弾壁に沿って走っているだけでは埒が明かない。ルナサはそう悟ると、決断した。

「フランドールは中央にいる。私がそこへ飛び込むから、メルランはリリカをお願い」
「……他に道はなし、ね。頑張って、姉さん」

 うなずき返す暇も惜しく、ルナサは方向を転じる。
 中心、弾をばら撒き続ける敵に近付くには度胸がいる。壁の切れ目を潜り抜けるたびにルナサは多量の冷や汗を流した。
 落ち着け、と自分に命じる。耳をそばだてるんだ。弾を撃つのには音を伴う。敵の発射音でタイミングを掴む、自分なら、自分たちならそれができる。
 ルナサは常の如く目を糸のように細め、聴覚に意識を集中した。音に導かれて弾の迷路を進む。
 そしてついに本陣へと斬り込んだ。
 そこではフランドールが、初めて驚きの表情を見せていた。

「すごい、この迷路を乗り越えてくるなんて……」

 耳を貸さず、ルナサは全霊を込めてヴァイオリンの弓を引く。空気を切り裂くような高い音はそのまま弾幕の形を取り、フランドールを叩きのめした。

「このカード、もらったよ」

 弾壁が掻き消えるのを確認して、ルナサは小さくつぶやいた。
 そして、打ち倒したと思っていたフランドールが身を起こすのを目にし、戦慄する。

「やるわ、やってくれるわ、あなたたち。ここまでとは思ってもいなかった」

 フランドールの顔には敗色などかけらもない。むしろ歓喜の色で満ちている。

「でも、まだ半分。お楽しみはこれからなんだから!」

 その言葉にルナサは青褪める。まだ、半分だって? ブラフじゃないのだとしたら……いや、考えたくない。
 呆然となりかける彼女の前で、フランドールは大きく飛び退り、壁を背にすると杖を高々と掲げた。

「それじゃ、特別。本物の『きらきら星』を見せてあげる!」

 杖が振り下ろされると、部屋に七色の星が無数に瞬きだした。それは潮が引くかのような動きで一度フランドール側へ吸い寄せられ、それからルナサめがけて加速する。

長くなってまいりましたので、ここで一旦、休憩を挟みたいと思います。
喫煙、ご飲食はロビーのほうでどうぞ。
後半の部は、この後すぐの予定です。

え、疲れたから帰るって? ちょ、待って……
日間
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