Coolier - 新生・東方創想話

初夏の怨霊、半熟白玉(中編)

2005/06/01 12:00:07
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2日目/

春眠暁を覚えずというが、どこまでを春眠とするかが僕には未だに判断がつかない。
冷え込む日に布団に潜って蠢動することも、暖かい日差しによって華胥の地に誘われることもどこかしら春めいていると思うのだ。
今日は後者の方であり、僕は薄目を開けて窓から見える藤やつつじの白い花を観賞する。
昨日の疲れの所為か普段よりも頭の中がすっきりしない。
まるで霞が掛かったようであり、それに連動してか目に映っていた白い花々もぼやけていく。
だんだんと靄の占める割合が大きくなるにつれて、華胥の地の入り口が見えてくるような気がしていた。

―――ぼむっ
実際に音はしなかったが、感触としてはそんな感じだった。
目の前に迫ってきた靄が顔にめり込むという予想外の出来事と、顔に冷えたタオルを押し付けられたような衝撃と息苦しさに、僕は堪らず布団から起き上がる。
息を止められた時間は数秒にも満たないだろうが、驚きなども重なって僕の動悸は普段では考えられないような数値を叩き出していた。
僕は暫し胸を押さえて、軽く深呼吸を繰り返す。

「やあ、おはよう。」
大分落ち着いたところで、僕はふよふよと宙を漂っている霞に声をかけた。
流石は怨霊といったところでその起こし方にも容赦がない。危うく華胥の地ではなく黄泉平坂へと誘われるところだった。
そんな僕の挨拶が不満なのか、彼女は僕の周りを何度も廻る。
その様子から挨拶が不満なのではなく、布団にいる僕を急かしているのだとなんとなく察することができた。
「今から支度するから、ちょっと出て行ってもらえるかな?」
そう告げると彼女は了解したのか、音もなく壁をすり抜けて姿を消してしまう。
怨霊なら四六時中取り憑くのが常道なのだろうが、就寝と食事、着替えのときなどの場面において彼女は自主的に離れてくれる。
その微妙に幽霊らしくないところが、なんともあの少女の半身といった感じがする。

……あまりのんびりしていると、また彼女に息を止められるかもしれない。
またぼんやりしてきた意識に活を入れるために、僕は布団から立ち上がる。
思うところは色々残っていたが、少なくともこの無垢な信頼くらいには応えてあげようと何と無しにそう思っていた

着替えて自室を出ると、待ち構えていたかのように彼女が僕と顔を向き合わせるような形で浮いていた。
その辺りは卒がないというか、おそらく実生活でもこれが習慣なのだろう。
僕は右手を腰に添えるような格好で肩を大きく張らせる。
彼女はこなれた様子で肩と大体同じ高さに持ち上げられた二の腕の上へと着地した。
このポジションは昨日の試行錯誤の結果生み出されたもので、肩に止まると振り向く際に接触してしまうという欠点を見事に改善した姿なのである。
まあ、その代価として右手を使用できないわけだが、前述の通り必要最低限の生活の営みに対しては離れてくれるし、店番は左手だけでも十分だろう。
そもそも祟られているのだから、利便性を追求しようという考え方が根本的におかしいのだが……。
僕は未だに重心の定まっていない多少不安定な足取りで歩き出す。
彼女は早々に順応したようだが、どうにも僕は鷹匠のような気分が抜けないのであった。

彼女を腕に乗せながら店先の方へと移動する。
表を閉めているために店内は薄暗く、天窓から流れ込む光が逆に光の届かない部分を強調していた。
僕はそれを一瞥し変化がないことを確認して再び歩き出す。
だが、数歩も歩かぬうちに首筋に冷やりとした感触を受けて立ち止まった。
視線を右肩に移すと、案の定、彼女が尾を使って僕の首筋を突っついていた。
今日はそれくらいで充分な日なのだが、何も知らない彼女にはこれが不思議に思えても仕方がない。
「今日は店を開けない日なんだよ。」
僕は簡潔にそう告げる。
その僕の答えに、彼女は頭の部分を軽く捻ることで応えた。
……説明があまりにも簡潔すぎたらしい。
「品物を仕入れに行くんだ。」
それで合点がいったのか、彼女は大きく頭を上下させていた。
ややオーバーリアクション気味のその動作に腕が少し痺れるが、少女の素直な感動を受けて悪い気はしなかった。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


一向に流れることを覚えない空は錆が浮いたように赤く、変色し始めた雲は動く気配を見せない。
空が動かないから錆びたのか、錆びたから空が動けないのか?
そんな禅問答を思い浮かべながら僕は無縁塚を散策する。
色彩すらここでは忘れ去られてしまったのだろう、大地もただ空を写し取るだけの鏡に過ぎない。
見渡す限りの地平は赤く、雲とガラクタのみが何と無しに空と大地とを分かっていた。

ここは結界の狭間であり元来不安定で危険な場所であるが、勝手知ったる何とやらといった風情なのである。
だからといって油断しているわけでは決してない、中庸が大事であるという話なのだ。
特に今日は右腕が扱えないのだから幾らか気を引き締めねばなるまい。
……新参者のエスコートも必要であろうし。
右肩の方へ視線を向けると、生憎とそこには誰も乗ってはいなかった。
元々が大した重量ではなかった為に、考え事の最中にいなくなっても気がつかなかったのだろう。
視覚を通して事の発端を知った自分に内心舌打ちしながらも、軽く辺りを見回してみる。
白く発光する浮遊物体なんていくら無縁塚と云えど彼女くらいなものだろうが、……それらしいものは発見できなかった。
経験的に頭上の方にも注意がいくが、流石に頭に乗られたら『鈍感』の汚名を受け取ったばかりの僕ですら気がつく。
一応、頭上に手を置いて確認するが……。
あの少女のことだ、好奇心が先行してふらふらと彷徨い出てしまったのかもしれない。
「やれやれ……。」
頭に置いた手に行き掛けの駄賃として後頭部を掻かせて、僕は溜息をついた。

僕もここで幽霊を探すのは初めての経験だ。
いかにも無縁塚の名に相応しい作業ではあるが、幽霊はもう間に合っている。
……ややこしいことになる前に見つけ出したい。
そう一歩踏み出した矢先、背筋に悪寒が走った。
ゾクゾクと背筋が震える感覚は一般的に悪い予兆なのだそうだが、それ以上に僕はこれに良く似た感覚を知っている。
僕は首をできる限り後ろに回し、背中に張り付いている白い浮遊物体を発見した。

「……何をしているんだい?」
僕の問いに対して、彼女は背中にピッタリと張り付いたまま頭部を左右に振るだけである。
今までに見たことのない反応で、僕の方としても正直対応に困った。
「………………。」
試しに数歩進んでみたが、彼女は僕の腰から離れる気配はない。
背筋の悪寒も一時のことで今は気になるほどではないが、それでも歩き辛いことには変わりなかった。
「元の位置に戻ってくれないかな?」
離れて欲しいというのは些か言が強すぎるから、控えめな感じで僕は彼女に告げる。
その言葉に何故か身を竦ませて、先の問いとは比較にならないほど懸命に彼女は頭を振った。
「わかったよ……。」
僕は気圧された形で彼女の行動を容認する。
怨霊的行動というよりは単に必死なのだということだけは今の会話(?)でなんとなく理解できた。

……いったい彼女は何に必死なのだろうか?
しがみ付かれた幽霊に背中を押され――本人は無意識なのだろうが――ながら、僕はそんなことを考えていた。
鈍色の瓦礫には果てがなく、堆く積もる品々はさながら古戦場のような様相を呈している。
不気味というか、少なくとも小気味好いという印象は抱けない。
「ここの風景は嫌いかい?」
相変わらず僕の声に逐一身を縮めながら、彼女は躊躇いがちに頭を傾ける。
どうやらこの風景が原因というわけではないらしい……。
だが、この様子はどう考えても怯えが原因であることは間違いなかった。
こんな場所で少女が怖がるモノ。
真っ先に浮かぶものは風景でも雰囲気でもなくもっと具体的な『アレ』なのだが、僕はそれを真っ先に否定していた。
それは勘というよりも暗黙の了解に近く、寧ろ彼女に対する配慮と言い換えてもよい。
しかし、もはや選択肢はこれしか残されてはいなかった。

「……無縁塚は無縁仏を祭る場所。」
僕は声を低めてポツリと呟く。
その声に彼女は敏感に反応したことが背中越しに面白いように感じられた。
「縁者無き苦痛は如何ほどか? 打ち捨てられし怨情は如何ほどか? 積み上げ晒される慙愧は如何ほどか?」
声のトーンを徐々に上げるにつれて、背中に掛かる負荷も増大していく。
「骸すら色を失う幾星霜、残されしは無念のみ。憂いを晴らす術は無く、ただ闇雲に生者を呪う。」
再びトーンを下げると負荷と共に、接触している面積も縮んでいった。
この明らかな反応を内心で楽しみながら、クライマックスへと口調を更に陰湿にさせる。
「呪詛の言葉が尽きたなら、代わりに牙を生やせば良い。開いた口を閉じるには、首から生き血を啜れば良い。背後からそーっと近づいて、瓦礫を朱く染めれば良い。背後からそーっと近づいて……。」
彼女の耳元――所在は不明だが――に囁くように呟いて、僕は一気に後ろを振り向いた。
……当然、背後にいる怨霊は彼女だけであり、先程の言葉も雰囲気重視の口から出任せである。
それにもかかわらず、その唐突な言葉に彼女は伸縮を通り越し全身を棘状にして硬直していた。

……まさかとは思ったが。
変化に富んだ彼女の動きに感心しながら、ひとり大きく頷く。
まあ、人間だって夜道は通り魔に怯えたりするのだ。
幽霊が幽霊に怯えることも強ち可笑しなことではないのかもしれない。
僕と見詰め合うように硬直した彼女を見て、僕はなんとなく達観していた。


いくらか歩を進めても、収穫といえるほどのものは見つからない。
無縁塚の風景は逐一変化しているのだが、どうしても変化のないと空と平坦な大地によって無為な印象を抱かざるを得なかった。
実際問題として僕はここの成り立ちを深く知っているわけではない。
先程の出任せだって本当に出任せとは限らないのである。
単に今まで運よく遭遇しなかっただけで、瓦礫の中で息を潜めているものが居るかもしれないのだ。

……まあ、今はそんなこと如何でも良い。
あっさりと思考を廃棄して探索を再開する。
だが同時に、2、3歩進んでは立ち止まり背筋を伸ばすという動作を僕は繰り返していた。
その背筋の急激な伸縮の原因は云うまでも無く彼女にある。
相も変わらず僕の腰に取り憑いている彼女は、器用なことに定期的に自分の重量と体温を変化させて絶えず僕の神経を刺激していた。
情け容赦ない態度から機嫌を損ねていることは間違いないのだが、それでも腰から離れない辺り筆舌に尽くし難い彼女の心境を表しているのだろう。
今更だが、怪談の最中に背筋がぞくっとするのは怪談が苦手な幽霊が擦り寄ってきている証拠なのかもしれない……。

「……もうそろそろ許してくれないかな?」
腰に爆弾――既に爆発しているのだが――に堪えかねて、僕は約1日ぶりにそんな言葉を口にする。
極度の疲労で立っていることすら辛いのだが、腰掛けるにも彼女を椅子にすることは状況の悪化を招くこと必至であった。
僕は仕方なく折り曲げた膝に手を置いて、肩で息をつく。
休憩を許してくれるくらいには機嫌が直ったのか、僕は下を向きながらじっくり呼吸を整えていった。

一通り呼吸を整え終わり、地面から視線を持ち上げる。
「うん?」
そのとき、自分の数歩先で不意に何かが光ったように感じられた。

注意して見るとそれは勾玉のようである。
勾玉と球状に磨かれた2つの石に細い紐が通され、装飾品の類であることは一見して想像できた。
あまり僕の趣味にはそぐわない物であるが、収穫がゼロであった事と目が合ってしまった事が相まって僕はそれを拾い上げる。

小指ほどの大きさしかない装飾部を掌の中央にのせて、僕は己の能力によってそれを知覚する。
「……ふうむ。」
やはり用途を知ったからといって、僕の興味を惹くには至らない品である。
持ち運びに苦労するサイズはないが、持っていても詮無い。だからといって放り投げることも大儀だった。
そんなことで思案していると冷気が久方ぶりに首筋へと撫で付けられる。
いつの間に移動したのかわからなかったが、彼女は僕の肩に乗って興味深げに手の中のものを覗き込んでいた。
「これは『携帯ストラップ』といわれるもので、文字通り携帯電話という物体に取り付ける装飾品らしい。」
その説明に彼女はますます不思議そうに首を傾げる。
携帯電話というものは相手の顔を見ずに遠距離で会話――会ってもいないのに会話といえるのか?――のできる道具なのだそうだ。
僕は未だにお目にかかったことはないし、霊夢の話によるとあの紫と云う妖怪が持っているそうなのだが、彼女に関わるくらいなら知らないままで良いと思っているのであった。
「まあ、この石細工の装飾に限った場合、勾玉と小さな球体は金緑石、球体の方は特に猫目石をモチーフに作られているみたいだ。これは石英を使ったレプリカだけど……。一応、強運を祈願したお守りという用途もあるようだね。」
こちらの説明には得心がいったのか、彼女は大きく頷き返した。

……が、それでも彼女の興味津々といった様子は一向におさまる気配が無い。
僕からは彼女の目というものがあるのか知ることはできないが、もし彼女に目があったとしたら猫目石の方が先に目を逸らすのではないだろうか?
長年店を営んできた者としてこの雰囲気の意味を察せない訳がない。
「君はこれが欲しいのかい?」
努めて何気ない口調で話しかけたのだが、僕の言葉に彼女は面白いくらいに体を波打たせて僕の肩から飛び上がった。
図星か……。
悠々というにはやや性急な速度で空を旋回し始める彼女を見ていれば、それが正解だったということがよくわかる。
僕は込み上げてきそうな苦笑を何とか噛み殺しながら、掌を空に向かって差し出した。
「いいよ、これは君にあげよう。僕より君の方が大切にしそうだからね。」
僕の言葉をきいて、先程までの態度から一変して僕の手に彼女は吸い寄せられるかのようにやってくる。
そして、壊れ物にでも触るかのように彼女は恐る恐る尾を伸ばして、僕の掌から装飾品を掬い取った。

僕の肩の上にとまり、尾を頭の前に掲げるようにして彼女はそれを見つめている。
あの円錐形のような独特な尾であるが、特別な機能があるのか滑り落ちてくるような危なっかしさは皆無であった。
どちらかというとあの尾の方に興味が惹かれるのだが、まあ、漸く素直に肩にとまってくれて僕は密かに胸を撫で下ろすのだった。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


草木も眠る丑三つ時には3時以上も早いが、僕は既に夜着に包まっていた。
まだ星空が見えていたのならもう少し起きている気にもなるのだろうが、曇天模様の空は幽かに漏れる月の光によって土気色を帯びている。
色気のない空を見るくらいならと床に転がったのは良いが、睡魔が寄ってくるにはあと一味足りない。
体は昨日以上に疲労しているのだが、思考の方は不満なようである。
そのジレンマを振り払うかのように僕は軽く寝返りをうち、障子の方を向いた。
雲から月が顔を出したのか、障子に光が射す。
薄明かりに照らされた障子からは、見覚えのある白玉状のシルエットが浮かび上がっていた。

これ以上にないくらい幽霊的なシチュエーションにもかかわらず、何処か間の抜けた感じがするのは何故なのだろう?
そう感じながら、彼女に取り憑かれることもあと1日を残すだけなのだと僕はぼんやりと考えていた。
感傷に浸れるほど長い時を過ごしたわけではなく、渡り鳥が軒先で巣を作り去っていくという印象だけが胸に残る。
……そもそも、祟られたことを美化しようとしているのが間違いなのだ。
僕は再び寝返りをうち、障子から目を逸らす。
月は雲に隠れ、障子はもはや何も映してはいなかったのであるが……。

耳を澄ませば、夜風が新緑を揺らす音が聞こえてくる。
布団に入って息を潜めると、心音すら耳元で鳴っているように感じられる。
僕は本当に今頃になって、彼女の真意について考えを巡らしていた。
人間部分である少女はまあ、幽霊部分を残していくこと以外は考えていなかっただろう。
しかし、幽霊部分の方は未だに底知れないところがある。
あの外見から表情が読み取れないということも一因だろうが、行動にムラがあるのだ。
最初の非友好的な態度から僕の願いを聞き入れてくれたり、機嫌を損ねたり直したり、自主的に不干渉の時間枠を設けたり、装飾品を受け取って素直に喜んだりと、例を挙げればきりがない。
確かに現状としては人間部分の少女が宣言した通り、肩はこったし背筋が突然冷たくなったりもした。
それが幽霊部分の彼女の精一杯ならば僕もこのような疑念を抱いたりはしないが、彼女を見ているとルーチンワーク故にこなしているように感じられる。
ついでに祟られるのではこちらとしても堪ったものではないが、誠心誠意祟られるのと比べるとどちらとも選びがたい。
……睡魔が漸く重い腰をあげたのか雲散傾向の思考の中、それでも純粋に僕を祟りに来ているわけではないことだけは強く確信があった。

目蓋が重く圧し掛かってくるちょっとした間に、僕はもう一度障子の方に目を遣る。
僕の目蓋とは反比例に月は雲間から顔を出し始めていた。
まどろんでいくその幽かな意識の中、障子から徐々に浮かび上がっていく女性の影は一体誰ものだったのだろうか…………。
霊「ねえ、藍。あんたの尻尾って9本あるけど見分けつくの?」
藍「当然だろう? これがシュムナ、これが眩偽、これが斗和子、これが……」
霊「それって白面のもがっ!……」
魔「それ以上言うな、力のインフレが起こるぜ?」

というわけで、長らくお待たせいたしました(?)。中編です。
前後編にしようと思ったら、想像以上に長くなったので中編を加えてみました。
3日なんだから3つに分ける結果になるのは必然だったのだと今になって思うわけで……。

中編だけに特に盛り上がるところも意外性も無く進行していきます。
ただ、白玉に愛を込めるのみ。
少しでも琴線に触れてくれたら幸いです。
それと後編までお付き合いいただけたら更に重畳です。
葉爪
[email protected]
http://www2.accsnet.ne.jp/~kohaze/
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コメント



0.1360簡易評価
20.無評価名前が無い程度の能力削除
前編はどこでございますか?
21.無評価葉爪削除
作品集15の中にあります。
空白が長くて申し訳ない。