「ふぅ……」
やっとルーミアを寝かす事が出来たわ……
同年代の娘を抱えて運び、起こさないように布団に寝かせる。
それは、霊夢一人では結構な重労働だった。
「もう遅いし、私も寝ようかしら……」
自分の分の布団を敷こうと思い、ルーミアから離れようとすると、
ぐぃ……
急に袖を引っ張られた。
「ぅ……、寝ぼけて掴んだのかしら?」
ルーミアの寝顔が、少し不安そうになっている。
その寝顔を見て、
――トクン、
一瞬、胸が高鳴る。
「……仕方ないわね…」
呟くと、起こさないようにルーミアの布団にもぐりこむ。
安心したのだろうか、ルーミアの寝顔が安らかな表情になった。
「……まるで、子供ね……」
顔に掛った数本の髪を指で整えて、その寝顔をじっと見つめる。
「…………」
――トクン、
なんだろう、この感じ……
他の妖怪たちと同じ、はず……なのに…
オカシイ……私……どうしたんだろう……
オカシイといえば……この子の様子もちょっとオカシかったわね……
約束どおり手伝ってもらったから
夕飯をご馳走したけど……
△▼△▼△
もぐもぐもぐ……
よく咀嚼したあと、チラリと前方を見てみる。
「……ぁ」
何故かルーミアが、私の顔をじぃっと見てる
ぼーっとした感じで。
「どうかした?」
「ぅうん、なんでもないよぉ……ぇへへ……」
と笑うと握った箸でお芋を突き刺して頬張る。
もぐもぐと、嬉しそうに食べてる。
うーん、これだけならいつもと同じだと思うんだけど……
まぁいいや。
それよりも
「そういえばあんた、縁側でなにしてたの?」
ずっと気になってた事を聞く。
いつもなら「食べていい?」とか聞いてくるのに、今日はまだ聞かれてもいない。
「ぅ……えっと……魔法を使ってたの」
「まほう……って、魔理沙やアリスの魔法?」
「うん、……魔法…使ったの……ぇへへ……」
ルーミアが頬を染めてはにかむように笑う。
少しだけ、その笑顔が
可愛い……
そう、感じた。
私らしくも無い……
「ふーん……まぁ、私に被害がなければいいか……、それより、ルーミア」
「なぁに?」
「お箸の持ち方しらないの?」
「うん……始めてつかうから…」
うーん、ま、教えてあげるのも偶にはいいかな?
「えっと……こう持って…こう、」
と、箸を持つ手を見せて、教えてみるが
「こう?」
上手く伝わらないようだ。
「違うわよ……仕方ない、」
立ち上がると、ルーミアの後ろに回り込む。
「ぁ……」
覆いかぶさるように、
箸を持つ手を取って、ルーミアの肩から顔を覗かせる。
うん、やっぱりこの方が手っ取り早いわね。
「いい?、こう持って、……こう」
カチカチと箸を動かす。
「ぁ……ぅ……ん…」
あら……?
大人しいわね……
ルーミアはカチカチと箸を開いたり閉じたりを繰り返す。
「そうそう上手……」
ルーミアがカタカタ振るえている。
「ルーミア、どうかし……って、顔真っ赤よ!?
やっぱり病気なんじゃ?」
「ぁゃ……ぅ……」
見てて焦ってしまう程、顔が真っ赤になっていた。
それに、汗もかいている。
「ちょ、ちょっと……」
「ぅゅ~……」
妙な奇声を発すると、後ろにいる私にポフリと持たれかかってグッタリとしてしまった。
「ルーミア、ルーミア!」
△▼△▼△
気絶してしまったルーミアを布団に寝かせて、現在に至る。
結局ルーミアはそのまま眠ってしまった。
今の彼女は私の袖を握っている。
握られているので、布団に入れば、必然的に向かい合うようになってしまう。
「すぅ……、すぅ……、むにゃむにゃ……」
夢でも見ているのかしら?
眠くなってきた頭でぼんやりと考える
……そういえば、眠っている他の人の姿を見るのは初めてね……
――トクン、
少しだけ、鼓動が気になる。
「……ぅ…ん……」
寝ているルーミアがなにやら呟く。
「…寝言、ね……」
どんな夢を見てるのかしら……
眠ると言う行為は、無防備になること。
それは、体だけでなく、心も。
なので、夢の中ではどんな存在も素直になる。
それは偽る必要が無いから。
夢は、自分だけの世界。
夢は、素直な自分の心を映し出す鏡。
そのため、偽りの無い本心を寝言として、紡ぎだす。
霊夢はその事を知っていた。
だから、寝ているルーミアの顔を見つめる。
紡がれようとしている言葉を、待つ。
「………むにゃ……」
ルーミアの口が開き、
言葉を紡ぐ……
「……れ……ぃむ……ぅ」
――トクン、
私の、名前……
――トクン、――トクン、
ルーミアの寝顔が、嬉しそうに笑い、
――トクン、――トクン、心音が、うるさい……
――トクン、――トクン、このままじゃ、聞こえない……
――トクン、――トクン、……しずまれ!
――トク
音が、消えた。
そしてルーミアが、
偽りの無い本心を、
紡いだ。
「………………すき…」
――ドクン、
まるで止まっていた血液が纏めて流れ出したかのような鼓動と衝撃。
眠ろうとしていた頭が完全に覚醒する。
「――――――ッ!!」
自らの顔が朱色に染まるのが判る。
「――ッ」
正面、吐息の掛る距離にある、ルーミアの寝顔が直視できない。
目を閉じて、視覚を遮断する。
「……ぅぅ……」
――ドクン、――ドクン、
――ドクン、――ドクン、
ど、どうしちゃったの、私?
ただ、す…すきって、言われただけ……なのに…
――ドクン、――ドクン、
――ドクン、――ドクン、
熱病にかかった様に顔が火照る。
寝言だから、
その言葉に偽りはない。
寝言だから、
その言葉はとても真摯。
そして、言葉は
とても素直で、とても正直で、とても真っすぐな気持ちだから、
霊夢の心に、届いた。
は……初めて……好きって……言われた……
顔が……熱い……
胸が……苦しい…
落ち着け……
ゆっくりと、目を開ける。
「すぅ……、すぅ……、」
そこには安らかに眠るルーミアの無垢な顔
――トクン、――トクン、
やっと落ち着いた。
それでも、この寝顔を見ていると胸がドキドキする。
あぁーーーーーッ、もう、
自分が理解できない。
この寝顔のせいだ!
ルーミアのほっぺたを突付く。
「…んぅ……ぅ…」
あッ……起こしちゃった……
「れい、む……?」
ルーミアが目を覚ました。
△▼△▼△
「あ……れ?」
どうして霊夢の顔がこんなに近いの?
そう問いたそうな顔でルーミアがこちらをぼんやり見てる。
しかし、見つめ返す私はもっと大変だ。
先ほどの『寝言』のせいで胸がドキドキしっぱなしで、
上手く事情を説明できる自信が無い。
「………ぇ……ぁッ」
おぉ?
顔がどんどん真っ赤に……
「ぁッ…れ、れいむ……あ、ぇ…な、なんで……あれ?」
見事に混乱していた。
「…いっしょ……なん、で? ……はぅ……」
真っ赤になりながら百面相の後、節目がちに俯いてしまった。
なんだか「ぷしゅー」って擬音が聞こえそうなくらい小さくなってる。
「……ぷっ……っく…」
胸のドキドキが嘘の様に消えた。
「…?」
いきなり噴出した私をきょとんと見つめるルーミア。
「あはははははははッ」
もう、思わず大笑い。
「ななな……なんで笑うの?」
「だって、面白いんだもん、あんたの百面相……あはははっ」
「ぅう~……」
ルーミアが唸って真っ赤になって膨れる
「あははははッ…………ほんと、可愛い……」
一頻り笑ったあと、ルーミアを見つめてぽつりと呟く。
彼女が、夢で語った様に。
私も、自分の心を偽らない。
――トクン、――トクン、
優しく、心臓が鼓動する。
それが今は心地よい。
とても、とても優しい気持ちになれる。
「……ぇ……?」
その一言で固まるルーミア
「……私もあんたと同じ……病気がうつったみたい……
だから、暫くこうさせて……」
固まったルーミアをそっと抱き寄せる。
「ぁ……ぅ…」
引き寄せた時、ルーミアが俯いたので、
丁度、ルーミアの頭を抱きかかえる感じになる。
ぎゅ……
俯いて、額を私の胸につけたルーミアも、服の裾を控えめに握る。
「……」
「……」
暫くの間、お互い何も喋らず、ただ、温もりを感じていた。
「あ……あのね、霊夢……」
その静寂を、真っ赤になったルーミアが破る。
「……ん?」
「わ、私、……霊夢の事……す――」
「ルーミア」
彼女が言い終わる前に、言葉を遮る。
「もう言ったでしょ? ……私も同じ、って……」
顔が熱い。
今顔を見られたら、恥ずかしくて死んじゃうかもしれない……
「ぇ……ぁ―――」
意味を理解してくれたのか、胸の方から、小さく返事が聞こえた。
「……ぅん」
△▼△▼△
そのまま眠りについて、翌朝。
眠りから覚めて隣を見てみると……
霊夢はまだ寝ていた。
「………」
全て魔法のお陰でしたって聞いたら……やっぱり霊夢怒るかな?
……聞いてみよう
「ねぇねぇ、霊夢」
起きてるかな?
「なぁに?」
あ、起きてた……
「今、……幸せ?」
「……うん、幸せよ……」
優しい声が返ってくる。
「それが、……魔法のせいでも?」
「……物事には、全て始まりが必要なの。
今回は、その『魔法』がきっかけだった。
それだけでしょ?」
そう言うと、昨夜みたいに、私をぎゅって抱きしめてくれた。
まるで、そんな事関係ないよって言ってるみたい。
「……うん」
私も、しばらくこの温もりに甘える事にした。
「……朝ご飯、遅くなっちゃうね」
そう言いながらも、私は離れない。
だって、ほら……
「いいの、もう少しこのままで……ね?」
霊夢も同じ気持ちだから。
やっとルーミアを寝かす事が出来たわ……
同年代の娘を抱えて運び、起こさないように布団に寝かせる。
それは、霊夢一人では結構な重労働だった。
「もう遅いし、私も寝ようかしら……」
自分の分の布団を敷こうと思い、ルーミアから離れようとすると、
ぐぃ……
急に袖を引っ張られた。
「ぅ……、寝ぼけて掴んだのかしら?」
ルーミアの寝顔が、少し不安そうになっている。
その寝顔を見て、
――トクン、
一瞬、胸が高鳴る。
「……仕方ないわね…」
呟くと、起こさないようにルーミアの布団にもぐりこむ。
安心したのだろうか、ルーミアの寝顔が安らかな表情になった。
「……まるで、子供ね……」
顔に掛った数本の髪を指で整えて、その寝顔をじっと見つめる。
「…………」
――トクン、
なんだろう、この感じ……
他の妖怪たちと同じ、はず……なのに…
オカシイ……私……どうしたんだろう……
オカシイといえば……この子の様子もちょっとオカシかったわね……
約束どおり手伝ってもらったから
夕飯をご馳走したけど……
△▼△▼△
もぐもぐもぐ……
よく咀嚼したあと、チラリと前方を見てみる。
「……ぁ」
何故かルーミアが、私の顔をじぃっと見てる
ぼーっとした感じで。
「どうかした?」
「ぅうん、なんでもないよぉ……ぇへへ……」
と笑うと握った箸でお芋を突き刺して頬張る。
もぐもぐと、嬉しそうに食べてる。
うーん、これだけならいつもと同じだと思うんだけど……
まぁいいや。
それよりも
「そういえばあんた、縁側でなにしてたの?」
ずっと気になってた事を聞く。
いつもなら「食べていい?」とか聞いてくるのに、今日はまだ聞かれてもいない。
「ぅ……えっと……魔法を使ってたの」
「まほう……って、魔理沙やアリスの魔法?」
「うん、……魔法…使ったの……ぇへへ……」
ルーミアが頬を染めてはにかむように笑う。
少しだけ、その笑顔が
可愛い……
そう、感じた。
私らしくも無い……
「ふーん……まぁ、私に被害がなければいいか……、それより、ルーミア」
「なぁに?」
「お箸の持ち方しらないの?」
「うん……始めてつかうから…」
うーん、ま、教えてあげるのも偶にはいいかな?
「えっと……こう持って…こう、」
と、箸を持つ手を見せて、教えてみるが
「こう?」
上手く伝わらないようだ。
「違うわよ……仕方ない、」
立ち上がると、ルーミアの後ろに回り込む。
「ぁ……」
覆いかぶさるように、
箸を持つ手を取って、ルーミアの肩から顔を覗かせる。
うん、やっぱりこの方が手っ取り早いわね。
「いい?、こう持って、……こう」
カチカチと箸を動かす。
「ぁ……ぅ……ん…」
あら……?
大人しいわね……
ルーミアはカチカチと箸を開いたり閉じたりを繰り返す。
「そうそう上手……」
ルーミアがカタカタ振るえている。
「ルーミア、どうかし……って、顔真っ赤よ!?
やっぱり病気なんじゃ?」
「ぁゃ……ぅ……」
見てて焦ってしまう程、顔が真っ赤になっていた。
それに、汗もかいている。
「ちょ、ちょっと……」
「ぅゅ~……」
妙な奇声を発すると、後ろにいる私にポフリと持たれかかってグッタリとしてしまった。
「ルーミア、ルーミア!」
△▼△▼△
気絶してしまったルーミアを布団に寝かせて、現在に至る。
結局ルーミアはそのまま眠ってしまった。
今の彼女は私の袖を握っている。
握られているので、布団に入れば、必然的に向かい合うようになってしまう。
「すぅ……、すぅ……、むにゃむにゃ……」
夢でも見ているのかしら?
眠くなってきた頭でぼんやりと考える
……そういえば、眠っている他の人の姿を見るのは初めてね……
――トクン、
少しだけ、鼓動が気になる。
「……ぅ…ん……」
寝ているルーミアがなにやら呟く。
「…寝言、ね……」
どんな夢を見てるのかしら……
眠ると言う行為は、無防備になること。
それは、体だけでなく、心も。
なので、夢の中ではどんな存在も素直になる。
それは偽る必要が無いから。
夢は、自分だけの世界。
夢は、素直な自分の心を映し出す鏡。
そのため、偽りの無い本心を寝言として、紡ぎだす。
霊夢はその事を知っていた。
だから、寝ているルーミアの顔を見つめる。
紡がれようとしている言葉を、待つ。
「………むにゃ……」
ルーミアの口が開き、
言葉を紡ぐ……
「……れ……ぃむ……ぅ」
――トクン、
私の、名前……
――トクン、――トクン、
ルーミアの寝顔が、嬉しそうに笑い、
――トクン、――トクン、心音が、うるさい……
――トクン、――トクン、このままじゃ、聞こえない……
――トクン、――トクン、……しずまれ!
――トク
音が、消えた。
そしてルーミアが、
偽りの無い本心を、
紡いだ。
「………………すき…」
――ドクン、
まるで止まっていた血液が纏めて流れ出したかのような鼓動と衝撃。
眠ろうとしていた頭が完全に覚醒する。
「――――――ッ!!」
自らの顔が朱色に染まるのが判る。
「――ッ」
正面、吐息の掛る距離にある、ルーミアの寝顔が直視できない。
目を閉じて、視覚を遮断する。
「……ぅぅ……」
――ドクン、――ドクン、
――ドクン、――ドクン、
ど、どうしちゃったの、私?
ただ、す…すきって、言われただけ……なのに…
――ドクン、――ドクン、
――ドクン、――ドクン、
熱病にかかった様に顔が火照る。
寝言だから、
その言葉に偽りはない。
寝言だから、
その言葉はとても真摯。
そして、言葉は
とても素直で、とても正直で、とても真っすぐな気持ちだから、
霊夢の心に、届いた。
は……初めて……好きって……言われた……
顔が……熱い……
胸が……苦しい…
落ち着け……
ゆっくりと、目を開ける。
「すぅ……、すぅ……、」
そこには安らかに眠るルーミアの無垢な顔
――トクン、――トクン、
やっと落ち着いた。
それでも、この寝顔を見ていると胸がドキドキする。
あぁーーーーーッ、もう、
自分が理解できない。
この寝顔のせいだ!
ルーミアのほっぺたを突付く。
「…んぅ……ぅ…」
あッ……起こしちゃった……
「れい、む……?」
ルーミアが目を覚ました。
△▼△▼△
「あ……れ?」
どうして霊夢の顔がこんなに近いの?
そう問いたそうな顔でルーミアがこちらをぼんやり見てる。
しかし、見つめ返す私はもっと大変だ。
先ほどの『寝言』のせいで胸がドキドキしっぱなしで、
上手く事情を説明できる自信が無い。
「………ぇ……ぁッ」
おぉ?
顔がどんどん真っ赤に……
「ぁッ…れ、れいむ……あ、ぇ…な、なんで……あれ?」
見事に混乱していた。
「…いっしょ……なん、で? ……はぅ……」
真っ赤になりながら百面相の後、節目がちに俯いてしまった。
なんだか「ぷしゅー」って擬音が聞こえそうなくらい小さくなってる。
「……ぷっ……っく…」
胸のドキドキが嘘の様に消えた。
「…?」
いきなり噴出した私をきょとんと見つめるルーミア。
「あはははははははッ」
もう、思わず大笑い。
「ななな……なんで笑うの?」
「だって、面白いんだもん、あんたの百面相……あはははっ」
「ぅう~……」
ルーミアが唸って真っ赤になって膨れる
「あははははッ…………ほんと、可愛い……」
一頻り笑ったあと、ルーミアを見つめてぽつりと呟く。
彼女が、夢で語った様に。
私も、自分の心を偽らない。
――トクン、――トクン、
優しく、心臓が鼓動する。
それが今は心地よい。
とても、とても優しい気持ちになれる。
「……ぇ……?」
その一言で固まるルーミア
「……私もあんたと同じ……病気がうつったみたい……
だから、暫くこうさせて……」
固まったルーミアをそっと抱き寄せる。
「ぁ……ぅ…」
引き寄せた時、ルーミアが俯いたので、
丁度、ルーミアの頭を抱きかかえる感じになる。
ぎゅ……
俯いて、額を私の胸につけたルーミアも、服の裾を控えめに握る。
「……」
「……」
暫くの間、お互い何も喋らず、ただ、温もりを感じていた。
「あ……あのね、霊夢……」
その静寂を、真っ赤になったルーミアが破る。
「……ん?」
「わ、私、……霊夢の事……す――」
「ルーミア」
彼女が言い終わる前に、言葉を遮る。
「もう言ったでしょ? ……私も同じ、って……」
顔が熱い。
今顔を見られたら、恥ずかしくて死んじゃうかもしれない……
「ぇ……ぁ―――」
意味を理解してくれたのか、胸の方から、小さく返事が聞こえた。
「……ぅん」
△▼△▼△
そのまま眠りについて、翌朝。
眠りから覚めて隣を見てみると……
霊夢はまだ寝ていた。
「………」
全て魔法のお陰でしたって聞いたら……やっぱり霊夢怒るかな?
……聞いてみよう
「ねぇねぇ、霊夢」
起きてるかな?
「なぁに?」
あ、起きてた……
「今、……幸せ?」
「……うん、幸せよ……」
優しい声が返ってくる。
「それが、……魔法のせいでも?」
「……物事には、全て始まりが必要なの。
今回は、その『魔法』がきっかけだった。
それだけでしょ?」
そう言うと、昨夜みたいに、私をぎゅって抱きしめてくれた。
まるで、そんな事関係ないよって言ってるみたい。
「……うん」
私も、しばらくこの温もりに甘える事にした。
「……朝ご飯、遅くなっちゃうね」
そう言いながらも、私は離れない。
だって、ほら……
「いいの、もう少しこのままで……ね?」
霊夢も同じ気持ちだから。
どこでもいいよ!!!!!氏の描写に鼻血がとまらないよ!!!111!!
ルーミアの威力は半端じゃないぜ!
うお~~~~!そんな目でオラを見るな~~~~!!!
良いルミレイ(仮称)、抱っこ分、春を頂きました!
しかし、別に霊夢とルーミアじゃなくても話としては問題無くなってしまってるので
そこのトコだけ気になりました。
そしてすごいほんわかしてる・・・・。
最高です!!!!!