さて今回はしばらく時間が空いてしまったが、紅魔館の主…レミリアの防犯対策を確認することにする。
レミリアは吸血鬼…なので、時間は昼間に侵入する事にする。
「昼間―――か…紅魔館の警備の方が辛そうだな…
しかたない、正面から行くか!」
霖之助は紅魔館の正面から入ろうとした。
「ちょっと待ちなさい!」
「ああ、君は…」
「あ、霖之助さん…ってぇ、あの時はよくもやってくれましたね…」
「あの事か…もし僕の邪魔をするならあの地下帝国を咲夜君に言ってもいいんだよ…」
霖之助はメガネを触りながら言う。
「うっ…それだけは…」
「どうだい?」
「ううっ…しかたないです…」
美鈴は目から滝のような涙を流しながら言った。
「それじゃあ、咲夜君の部屋まで案内してくれないか?
僕一人だと怪しまれるから…」
「わかりましたぁ………」
そうして僕は美鈴に案内されて紅魔館に侵入する事に成功した。
「はい…ここですぅ…」
「ありがと…例の事は秘密にしておくから」
「お願いしますよぉ…あれがばれたら妹様の部屋に閉じ込められちゃいますよ…」
美鈴は既に死を意識して話している。
「大丈夫だよ…僕は口が堅いほうだから」
「では、お願いしますね」
美鈴と僕は分かれた。
コンコン
「咲夜君、居るかい?」
「どうぞ」
「入るよ」
ガチャ
「いらっしゃい、霖之助さん」
「やあ、久しぶりだね」
「随分時間があったけど…何かあったの?」
「いろいろとこっちも用があってね…
外界から品物を取り寄せたりしてるからね…」
「で、今日実行するの?」
「もちろんそのつもりだ!」
「私も協力するわ」
「よし、行こうか!」
僕と咲夜の二人はレミリアの寝室へと向かった。
「あそこよ」
咲夜の指した先には大きな扉があり、両側にメイドが二人いる。
「貴女達!」
「あっ、メイド長お疲れ様です」
「悪いんだけど…私はレミリアお嬢様に用があるの……外してくれない?」
「でも、お嬢様は今、睡眠中ですが………」
「いいのよ…睡眠中だからこそ、用があるの」
「はぁ………ですが、後ろの方は?」
「初めまして、森近 霖之助といいます。以後、宜しく」
「見知らぬ方を中にお入れするのは………ちょっと…」
「私がいいって言ってるのよ!」
「はっ、はいっ!申し訳ありませんでした!」
メイド二人はそそくさと扉を後にした。
「これで、よし」
「さすがメイド長だな」
「中に入るわよ…気をつけてね」
「ああ…」
ギイイィィィィィィ
扉をゆっくりと開けるが、大きな音が鳴る。
「う………ん………」
レミリアの反応に二人は立ち竦む。
「ん………すぅすぅ」
「はぁ~助かった」
「そんなに起きると危険なのか?」
「霖之助さんは知らないのよ!お嬢様の寝起きの怖さを!」
「とにかく近付くか…」
霖之助はさっさとレミリアに近付く。
「あっ…待って…私に先に見させて………」
「……どうぞ…」
霖之助はやれやれみたいな感じだ。
「………………」
咲夜は一分程レミリアの寝顔を凝視する。
「ああっ…」
急に咲夜が倒れた。
「どっ、どうした?」
霖之助が倒れそうになる咲夜を抱える。
「ああ~、お嬢様の寝顔をみられただけでも咲夜はしあわせですぅぅ~」
最早咲夜は、『ザ・ワールド』状態だ。
「ふむ、特に防犯の類は無さそうだな…
まあ、昼間眠る事と、警備のメイド達、そして咲夜…
これだけいれば必要ないという事か…納得した」
キイィッ、キッ、キイイイッッッッ!
その時、レミリアの部屋に居た蝙蝠が襲い掛かってきた。
「くっ、なんだ、この蝙蝠は…」
霖之助は手で振り払おうとする。
バシッ!
キュイイイィィィ………
霖之助の振り回していた手が蝙蝠に命中し、地面に叩き落した。
「!!!」
その刹那!
部屋の中に巻き起こる嫌な空気…
霖之助が振り向くと…
「誰…?貴方…?」
「ううっ…」
そこには物凄い形相でレミリアが立っていた。
「僕は霖之助だ、香霖堂の主人だ」
「で、何故貴方がここに…?
それに咲夜を抱きかかえて…何をしようとしてるの?」
「それは…君の防犯対策を調べようとして、ここまで来た!」
「防犯なんてね…必要ないのよ………私は!
咲夜!起きなさいっ!」
レミリアが声を上げる!
「はっ、はいぃっ!」
瞬間咲夜が目覚めた。
「咲夜!霖之助を外へ出せ!」
「はいっ!分かりました!」
咲夜は霖之助に襲い掛かる。
「ちょっ!話が違うじゃないか!?」
(ごめんなさいね…霖之助さん。
この埋め合わせは後でするから…)
咲夜が霖之助に耳打ちする。
(分かった…僕は全力で逃げるよ!)
「くそっ!とりあえず、逃げるっ!」
「逃がすかっ!サーヴァントフライヤー!奴を追えッ!」
レミリアの掛け声と共に蝙蝠が生まれ霖之助にしつこく付き纏う。
「さすがに部屋の中だと逃げ場が限られる…一旦外にッ!」
「させるかっ!」
パチィィィン
レミリアが指を鳴らした!
バタアァァァァァン
唯一の出入り口が閉じた。
「プライベートスクウェア!」
咲夜が結界を展開する。
霖之助は気付いたら咲夜に捕まれていた。
「なっ、何をする気だっ!」
「お嬢様の的になって貰います」
にっこりと笑って咲夜は言う。
目をレミリアに向けるとそこには巨大な槍を持つレミリアが居た。
「いいわよ!咲夜!上げてッ!」
その合図と同時に咲夜は霖之助を天高く放り投げた!
「全てを貫け!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
「こんなこと…ありかぁぁぁぁぁぁぁ!」
レミリアの投げた槍は霖之助を直撃し、そのまま遥か彼方まで飛ばした!
(大丈夫かしら…霖之助さん)
「咲夜…」
「はいっ」
「お仕置きね…」
レミリアはいつの間にか鞭を持っていた。
「はいぃぃ…」
「あんなのを侵入させたんだもの…たっぷりと可愛がってあげるわ」
「ああぁ~お嬢様~♪」
その日の紅魔館には咲夜の嬌声が響いたと言う。
「ああ………生きてるのが不思議な位だ…
あの槍が直撃してたのにな………
まあ、これも一つの奇跡だろうな…
そういえば美鈴が妹様とかどうか言っていたな
次行くとすればそこかな…
はぁ…今回は死ぬかと思った…
はは……今日は………疲れた…………少……………し………………眠る………………………か」
レミリアは吸血鬼…なので、時間は昼間に侵入する事にする。
「昼間―――か…紅魔館の警備の方が辛そうだな…
しかたない、正面から行くか!」
霖之助は紅魔館の正面から入ろうとした。
「ちょっと待ちなさい!」
「ああ、君は…」
「あ、霖之助さん…ってぇ、あの時はよくもやってくれましたね…」
「あの事か…もし僕の邪魔をするならあの地下帝国を咲夜君に言ってもいいんだよ…」
霖之助はメガネを触りながら言う。
「うっ…それだけは…」
「どうだい?」
「ううっ…しかたないです…」
美鈴は目から滝のような涙を流しながら言った。
「それじゃあ、咲夜君の部屋まで案内してくれないか?
僕一人だと怪しまれるから…」
「わかりましたぁ………」
そうして僕は美鈴に案内されて紅魔館に侵入する事に成功した。
「はい…ここですぅ…」
「ありがと…例の事は秘密にしておくから」
「お願いしますよぉ…あれがばれたら妹様の部屋に閉じ込められちゃいますよ…」
美鈴は既に死を意識して話している。
「大丈夫だよ…僕は口が堅いほうだから」
「では、お願いしますね」
美鈴と僕は分かれた。
コンコン
「咲夜君、居るかい?」
「どうぞ」
「入るよ」
ガチャ
「いらっしゃい、霖之助さん」
「やあ、久しぶりだね」
「随分時間があったけど…何かあったの?」
「いろいろとこっちも用があってね…
外界から品物を取り寄せたりしてるからね…」
「で、今日実行するの?」
「もちろんそのつもりだ!」
「私も協力するわ」
「よし、行こうか!」
僕と咲夜の二人はレミリアの寝室へと向かった。
「あそこよ」
咲夜の指した先には大きな扉があり、両側にメイドが二人いる。
「貴女達!」
「あっ、メイド長お疲れ様です」
「悪いんだけど…私はレミリアお嬢様に用があるの……外してくれない?」
「でも、お嬢様は今、睡眠中ですが………」
「いいのよ…睡眠中だからこそ、用があるの」
「はぁ………ですが、後ろの方は?」
「初めまして、森近 霖之助といいます。以後、宜しく」
「見知らぬ方を中にお入れするのは………ちょっと…」
「私がいいって言ってるのよ!」
「はっ、はいっ!申し訳ありませんでした!」
メイド二人はそそくさと扉を後にした。
「これで、よし」
「さすがメイド長だな」
「中に入るわよ…気をつけてね」
「ああ…」
ギイイィィィィィィ
扉をゆっくりと開けるが、大きな音が鳴る。
「う………ん………」
レミリアの反応に二人は立ち竦む。
「ん………すぅすぅ」
「はぁ~助かった」
「そんなに起きると危険なのか?」
「霖之助さんは知らないのよ!お嬢様の寝起きの怖さを!」
「とにかく近付くか…」
霖之助はさっさとレミリアに近付く。
「あっ…待って…私に先に見させて………」
「……どうぞ…」
霖之助はやれやれみたいな感じだ。
「………………」
咲夜は一分程レミリアの寝顔を凝視する。
「ああっ…」
急に咲夜が倒れた。
「どっ、どうした?」
霖之助が倒れそうになる咲夜を抱える。
「ああ~、お嬢様の寝顔をみられただけでも咲夜はしあわせですぅぅ~」
最早咲夜は、『ザ・ワールド』状態だ。
「ふむ、特に防犯の類は無さそうだな…
まあ、昼間眠る事と、警備のメイド達、そして咲夜…
これだけいれば必要ないという事か…納得した」
キイィッ、キッ、キイイイッッッッ!
その時、レミリアの部屋に居た蝙蝠が襲い掛かってきた。
「くっ、なんだ、この蝙蝠は…」
霖之助は手で振り払おうとする。
バシッ!
キュイイイィィィ………
霖之助の振り回していた手が蝙蝠に命中し、地面に叩き落した。
「!!!」
その刹那!
部屋の中に巻き起こる嫌な空気…
霖之助が振り向くと…
「誰…?貴方…?」
「ううっ…」
そこには物凄い形相でレミリアが立っていた。
「僕は霖之助だ、香霖堂の主人だ」
「で、何故貴方がここに…?
それに咲夜を抱きかかえて…何をしようとしてるの?」
「それは…君の防犯対策を調べようとして、ここまで来た!」
「防犯なんてね…必要ないのよ………私は!
咲夜!起きなさいっ!」
レミリアが声を上げる!
「はっ、はいぃっ!」
瞬間咲夜が目覚めた。
「咲夜!霖之助を外へ出せ!」
「はいっ!分かりました!」
咲夜は霖之助に襲い掛かる。
「ちょっ!話が違うじゃないか!?」
(ごめんなさいね…霖之助さん。
この埋め合わせは後でするから…)
咲夜が霖之助に耳打ちする。
(分かった…僕は全力で逃げるよ!)
「くそっ!とりあえず、逃げるっ!」
「逃がすかっ!サーヴァントフライヤー!奴を追えッ!」
レミリアの掛け声と共に蝙蝠が生まれ霖之助にしつこく付き纏う。
「さすがに部屋の中だと逃げ場が限られる…一旦外にッ!」
「させるかっ!」
パチィィィン
レミリアが指を鳴らした!
バタアァァァァァン
唯一の出入り口が閉じた。
「プライベートスクウェア!」
咲夜が結界を展開する。
霖之助は気付いたら咲夜に捕まれていた。
「なっ、何をする気だっ!」
「お嬢様の的になって貰います」
にっこりと笑って咲夜は言う。
目をレミリアに向けるとそこには巨大な槍を持つレミリアが居た。
「いいわよ!咲夜!上げてッ!」
その合図と同時に咲夜は霖之助を天高く放り投げた!
「全てを貫け!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
「こんなこと…ありかぁぁぁぁぁぁぁ!」
レミリアの投げた槍は霖之助を直撃し、そのまま遥か彼方まで飛ばした!
(大丈夫かしら…霖之助さん)
「咲夜…」
「はいっ」
「お仕置きね…」
レミリアはいつの間にか鞭を持っていた。
「はいぃぃ…」
「あんなのを侵入させたんだもの…たっぷりと可愛がってあげるわ」
「ああぁ~お嬢様~♪」
その日の紅魔館には咲夜の嬌声が響いたと言う。
「ああ………生きてるのが不思議な位だ…
あの槍が直撃してたのにな………
まあ、これも一つの奇跡だろうな…
そういえば美鈴が妹様とかどうか言っていたな
次行くとすればそこかな…
はぁ…今回は死ぬかと思った…
はは……今日は………疲れた…………少……………し………………眠る………………………か」
今まで以上に危険が、ありそうな予感がします。(苦笑
なにはともあれ続き楽しみにしてます♪
ああ、死んでしまったのですね、こーりん。残金全部盗られてもがんばれ、こーりん。次はザオラルかけてくれる仲間が一緒だといいですね。
さすがに妹様相手に残機0で挑むのは至難の業だと思います。
自作を楽しみにしております。