Coolier - 新生・東方創想話

40代のおっさんが幻想入り

2011/06/30 20:24:20
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 私の名は『ひろし』年齢は46で職業はサラリーマンをしている。
ある日私が目を覚ますと、まったく知らない場所に居た。
酔っ払って変な所に来てしまったのだろうか?いや、違う。
私は昨日酒を飲んではいない。ちゃんと自宅のベッドで寝たことも
記憶にある。だとしたら、なぜ私はこんな所にいるのだろう。
 どこに行けば良いかもわからなかったが、適当に方向を選んで
私は歩き始めた。私の居る場所は、見る限りそうとうな田舎のようだ。
アスファルトの道は一本も無く、電柱も見当たらない。
私の住んでいる町は都会だから、かなり自宅から遠い場所なのだろう。
 しばらく歩いていると、大きな館が見えた。門の所に人が立っていたので、
私は話しかけてみることにした。近寄ってみるとその人は中華風の服を
着ていた。まさか中国まで来てしまったのだろうか?そんな心配をしながら
おそるおそる声をかけてみる。

「すみません」

「わっ…いっいやっ…眠ってませんよ咲夜さん!…て、あれ?」

 目を閉じていたのでまさかとは思ったが、この女性は立ったまま眠って
いたようだ。しかし良かった、日本語は通じるらしい。

「道に迷ってしまって…ここは何処でしょうか?」

「あぁ…ここは紅魔館ですよ」

 そんな建物聞いた事が無い。

「いや、ここの地名を教えてくれませんか?」

「地名?えーと…幻想郷…ですけど?」

 また聞いたことの無い単語が出てきた。本当に何処なのだろうかここは。
そう考えていると、メイド服を着た女性が奥の方から出てきた。

「何をしているの?美鈴」

「あっ 咲夜さん!」

「あら、どちら様ですか」

「なんか道に迷っているらしいですよ」

「はい、ここは東京なのでしょうか?」

「とうきょう?」

 咲夜さんと呼ばれたメイドはしばらく考え込んだ後、中華風の女性に
話し始めた。

「美鈴、この人はひょっとすると外来人かもしれないわ」

「ええ!?」

「とりあえずお嬢様に事情を説明してくるわね」

 メイドは私に、少々お待ちくださいと言った後、館内入っていった。
私はもう一度、中華風女性に尋ねてみた。

「ここは東京なのですか?」

「ここは幻想郷です」

 幻想郷とはいったい何なのか。しかし、ここが東京ではないという事
だけは分かった。
 しばらくすると先ほどのメイドが出てきて、館内に案内された。
そこで、館の主だと言って出てきたのが、幼い女の子だった。
しかもその子は奇妙な格好をしていて、背中に羽のまで付いている。
これが噂に聞くコスプレという奴だろうか?
 私は少女に挨拶と自己紹介をすると、その少女は言った。

「レミリアどすえ」

「どすえ?」

 外見からは想像もつかない台詞だったので思わずそう言ってしまった。

「お嬢様、何ですかそれは?」

「外の世界の女性はこう言うらしいぞ」

「普通に話して良いかと思われます」

「そうか?では改めて、私はレミリア
 この紅魔館の主よ 私は見ての通り吸血鬼」

「外来人は吸血鬼を信じませんよ、お嬢様」

「あ、そうだったわね」

 全く話がわからない。何なのだろうか、吸血鬼やら外の世界やら…
混乱している私を無視して、レミリアは話を続ける。

「災難だったわね、ここに迷い込んじゃうなんて
 まぁこういうのはたぶん紫の仕業だから ちょっと尋ねてみるわね
 空き部屋がいくつかあるからここから出られるまではここに泊まっていくといいわ 
 地下に図書館もあるわよ パチェが許可するかどうか分からないけど
 一応使えるように頼んでみるわね あんまり何も無いところだけど…」

「ゆっくりしていってね!!」

 突然、中華風女が叫んだ。

「あっ 美鈴ずるい!その台詞私が言いたかったのに!!」

 そう言ってレミリアは泣きながら走り去ってしまった。
今だに状況がわからないが、どうやらここに泊めてくれるらしい。
この人達は私がここに来た理由に心当たりがあるようだし
とりあえず彼女達に従った方が良いだろう。

 メイドは私に、泊まらせてくれる部屋まで案内をしてくれた。
その後、地下室の図書館につれていかれた。

「許可が下りました この図書館は自由にお使い下さい」

 メイドはそう言うと、図書館の扉を開ける。
そこには結構な数の人々がいて、読書をしていた。
それをみたメイドが、驚いたような声をあげた。

「あっ咲夜さん、どうしました?」

 図書館から若い女性が現れて、メイドに話しかけてきた。

「小悪魔、なんで図書館にこんなに人が居るの?」

「たまには図書館を一般の人に公開しようと思いまして
 もちろんパチュリー様も同意していますよ」

「そういうことだぜ!」

 いつの間にか私の後ろに女性が立っていた。
 その女性もおかしな格好をしていて、まるで絵本に出てくる魔女のようだった。

「今回はいつもと違って簡単に入れるから楽でいいぜ」

「ただし魔理沙、テメーは駄目だ!! 盗むから!」

 子悪魔と呼ばれた女性は、分厚い本を片手に持って、私の後ろの魔女のような女性
に殴りかかった。

「いてて、そんなー」

「あ、ひろしさん、少々騒がしいですが自由に使ってください では」

 そう言うとメイドは去っていった。
 私は図書館に入ってみた。しかし、どれも見たことの無い本ばかりだった。
しかも、魔法やら妖怪やら、オカルトチックな本が多い。
しばらく図書館をまわって、ようやく私好みの本を見つけた。
私が取ろうとすると、横から手が伸びてきて私より先にその本を取られてしまった。

「あっ」

 私は思わず声を出してしまう。本を取った人物はそれに気が付いて
私に本を差し出してきた。

「すみません、これ読みたかったですか?」

「いえいえ、どうぞお先に 私は後でいいですから
 こういう本がお好きなんですか?」

「ええ、よく読むんですよ
 でもこういうジャンルは書店であんまり見かけないんですよねー」

「そうですよねぇ、私も好きなんですが
 あまり置いてないので困ったものですよ」

 そんな感じで彼と私は打ち解けていった。彼の名は霖之助といって
聞けば古道具屋の店主をしているらしい。彼と私は相性がよく。
その日から何度か一緒に食事に行ったりした。やがて私達は恋におちて
今では一つ屋根の下で同棲している。これからも私は幻想郷に住もうと
思っている。
小悪魔ちゃんマジ天使は少し休止。
息抜きに書いてみた。
ゴルゴンの首
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コメント



0.550簡易評価
4.70名前が無い程度の能力削除
よくある作品なので評価に困ったが、自分的には好きな文体だったので
5.50名前が無い程度の能力削除
個人的には悪くないとはおもう。
ただ小悪魔の三話のどうでもいいってのはどうかな?と。
他作品に対するコメント失礼。
7.100名前が無い程度の能力削除
.
9.90名前が無い程度の能力削除
おもわず笑ってしまった。
個人的にぜひ続きを希望。
10.無評価ゴルゴンの乳首削除
>>9
僕はホモじゃないんです 
続きは考えるだけでも気持ち悪くて書けませぬ
13.50名前が無い程度の能力削除
うん、こんなのもたまにはいいね。
21.60名前が無い程度の能力削除
あるぇー?
22.70名前が無い程度の能力削除
あるぇー?(゚-゚)
23.70名前が無い程度の能力削除
最後の急展開にワラタ
26.無評価名前が無い程度の能力削除
!!!?
31.100名前が無い程度の能力削除
とても楽しかったです、オリキャラのその後が楽しみですね。

・・・ん?最後?、・・・何を言ってるのかな?