Coolier - 新生・東方創想話

明日は明日の風が吹く

2011/04/29 17:15:53
最終更新
サイズ
7.22KB
ページ数
1
閲覧数
712
評価数
3/12
POINT
500
Rate
8.08

分類タグ

こんにちは、博麗霊夢です。

お金がありません。

今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

賽銭箱が空っぽのままです。

非常に困りました。

最近は妖怪も出ません。

というわけで、魔理沙の「宝くじ3億円ドッキリ」を4月1日にされたとき以来力を使っていません。

本当に困りました。

でも、いくら困っても腹は満たされません。

とりあえず、人間の里に降りてみようかと思います。




――――――――――――――――――――




やってきました人間の里。

夜の時間帯、やっぱりとてもいい匂いがします。

でも、今の私には苦痛でしかありません。

鯛焼き1個すら買えません。

来るんじゃなかったかな。

変な期待はするんじゃなかったかな。

いっそのこと、食い逃げでもしようかな―――



あれ、なんか目の前に地面が。

それに後頭部に鈍い痛みが。

そして、後ろから怒鳴り声が。


後ろを見てみると、あ、慧音先生。お久しぶりです。

さっきの言葉、口に出ちゃってたらしい。

大丈夫です、食い逃げなんてしませんよ。

……ダメだ、あまり聞いてない。

博霊の巫女としての自覚を持てだとか言われても……

あの、お金ないんです、私。

腹減って死にそうなんです、私。

今、こんなことしてる場合じゃないんです、私。

……え?お金貸してくれる?

ほんとにいいんですか?

あ、返すあてなら色々あると思います。



わ~い。

お金貸してくれた~

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

もう暗いし、後は帰って寝よう。

お金のことは……後で考えればいいさ。




――――――――――――――――――――




さて、慧音先生にお金を借りてから1週間がたちました。

そして、先生に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

また困りました。

でも、いくら困っても状況は解決されません。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

あ、ダメだ。おなかへってきた。

もたない。やばい。

どうしよう。

こんなことになるなら、昨日のうちに探しておけばよかった。

大体、借金増えてく一方じゃん。

誰だよ、後で考えればいいとかいった奴。



ん?あれ、魔理沙?

あぁ、いいところに魔理沙が来てくれた。

やぁ、久しぶり。

お金貸して。


……え?あぁ、別にいいじゃない。

一応親友でしょ?いきなりだからってそんなに怒ることないじゃない。

こっちはおなか減ってるの。


あ、貸してくれる?

まじで?

返すあては……まぁ、あると思うけど。


わ~い。

お金貸してくれた~

なんだか「トイチ」だとか言ってたけど。

まあいいや、慧音先生にお金返すときに聞こう。

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

今日は疲れたし、後は帰って寝よう。

お金のことは……まぁなんとかなるでしょ。




――――――――――――――――――――




さて、魔理沙にお金を借りてから1週間がたちました。

そして、魔理沙に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

またまた困りました。

でも、いくら困ってもお金は手に入りません。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

あ!紅魔館見つけた!

……あ。

貸してくれるかなぁ。

普通に考えれば無理だよなぁ。

諦めようかなぁ。

おなか減ったなぁ。


いいや、博麗霊夢、なにしてるの。

ここで引き下がってはいけないのよ。

ダメでもともと、行くしかないわ。

それに、無理だったら、門番を脅せばいいわよ。

多分、それで何とかなるわ。

よし、行こう。




――――――――――――――――――――




と、言うわけで紅魔館内。

門番いなかった。

よくクビにされないよなぁ。

あれでお給料もらってんのかなぁ。

詐欺だよなぁ。


あ、金目のもの発見。

って、魔理沙じゃないんだし、勝手に持ってくのは……

でも、誰もいないよね。

ばれないよね。

よし、この箱は私のもの……ってあれ、意外に重いな。

考えてみれば、中身を確認してなかった。

普通、確認するよね。

私としたことが、おなか減ってて冷静さを失ってたわ。

危ない危ない。

どんな時でも、冷静さを失わない。

それが大人の女性よね。

……何言ってるんだろう。

自分でも思う。

でも、まぁいいか。

とりあえず中身を確認しよう。


え?何これ。PAD?

何でこんなものが箱に?

こっちのほうが意味不明だった。

しかもよく考えてみれば、通路にきらびやかな箱が置いてあるほうがおかしいよね。

こんな長い道に一個だけ。

しかも中身がこれ。

一体誰のものかしら……


まぁ、考えても分かるわけないか。

中身だけ出して、箱だけ持って帰りましょう。



あれ、なんか目の前にナイフが。

それに後ろから殺気が。

そして、後ろから冷ややかな声が。


後ろを見てみると、あ、咲夜。久しぶり。

そのナイフ、しまってくれない?

あ、ダメ?

いや、決して盗もうとしたわけじゃなくて。

このPADが誰のか気になったわけで。

……もしかして咲夜の?

あ、赤くなってる。図星だ。

こんな咲夜、久しぶりに見たなぁ。


あ、そうだ。誰にも言わないからさ。

お金貸してくれない?

あ、OK?

意外とあっさりね。

本当に知られたくないのね。

あ、返すあて?

返すあては……ちょっと微妙かな。

じゃ、そういうことで、失礼しました。


わ~い。

お金貸してくれた~

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

なんか眠くなってきたし、後は帰って寝よう。

お金のことは……そろそろ考えなきゃ。




――――――――――――――――――――

中間。今日はお賽銭がたくさん入ってた。らっきー。

これで一週間くらいは過ごせそうかな。

そういえば、先週行った紅魔館。

あの箱、何であんなところにおいてあったのかしらね。

――――――――――――――――――――




さて、咲夜にお金を借りてから、2週間がたちました。

そして、咲夜に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

またまたまた困りました。

でも、いくら困っても……。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

いるはず。

いるはずなのに。

今日はなぜか見つからない。

いつもは見つかるはずなのに。

慧音先生でも、魔理沙でも、咲夜でもいい。

そこら辺から出てこないかしら。



結局、誰もいなかった。

このままだと、非常にまずい。

おなか減った。

おなか減ったよぉ……


ん?いまどっかから悲鳴が聞こえたような……

あ、妖怪が暴れてるっぽい。

妖怪が暴れるなんて何ヶ月ぶりかしら。

付近の村を襲ってるみたいね。

上等だわ。

私は今イライラしてるの。

……5秒でケリをつけてあげる。




――――――――――――――――――――




で、スペルカードで妖怪を瞬殺してやったわけです。

オーバーキルもしまくっちゃったわけです。

そして、今、村で歓迎を受けてるわけです。


はい、ご馳走です。

久しぶりに見た豪勢な食事です。

食べないとばちが当たるよね。

ってか早く食べよう。




――――――――――――――――――――




さ、そろそろ帰りましょう。

2週間分くらいは食った気がする。

それでも人間の体は不便なもの。

明日になったらまたおなかは減る。

だから、お金が必要。


……あ、要求する前に勝手に出てきた。

村長さん、ありがとうございます。

なぜか、咲夜さんに借りた額とまったく変わらない気がするけど。

これで借金が全部返せるな。

さ、帰りましょ。



――――――――――――――――――――



と、いうわけで博麗神社に帰ります。

とても、風が気持ちいいです。

そして、たった今、大事なことに気がつきました。

明日食べる分のお金がない。



ま、なんとかなるでしょ。

「明日は明日の風が吹く」ってね……
はじめまして、Dark+です。読んでいただいてありがとうございました。

初心者作品だと一目で分かったと思います。

言葉もあまり知らないような若輩者ですが……これから自分に合った物語形式を頑張って探していくので、皆さんよろしくお願いします。


あ、アドバイスください。お願いします。


ああ、分かる人にはわかると思いますが……本当は2日前に投下したかった。
せせると
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.290簡易評価
1.80名前が無い程度の能力削除
思ったより面白かった。
携帯小説みたいな感じ
2.60名前が無い程度の能力削除
霊夢頑張れ。絶対に頑張れ。
妖怪退治のお礼でちゃんと借金返した辺り好感が持てました。霊夢はこんな感じでギリギリ生きてるんだなあ。
楽しかったです。ただ改行が多くて文章も少なかったのでこの点数で。
3.無評価名前が無い程度の能力削除
前書きが酷い
5.70奇声を発する程度の能力削除
さくさく読めて面白かったです。
携帯からだとこれぐらいの改行の方が読みやすいなと思いました
9.無評価作者削除
すいませんでした!ということで前書きをちょっとだけ変えました。

これで大丈夫……なはず。
11.無評価名前が無い程度の能力削除
あと初心者を強調すると、避けられるから辞めたほうがいいとよ
12.無評価作者削除
難しいですね……分かりました。ありがとうございます。
13.無評価名前が無い程度の能力削除
本来美徳であるけど、謙遜も過ぎると鼻につくからね。
その辺りのバランスにもすぐ慣れますよ~w
次回作も頑張って下さい。