Coolier - 新生・東方創想話

明日は明日の風が吹く

2011/04/29 17:15:53
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こんにちは、博麗霊夢です。

お金がありません。

今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

賽銭箱が空っぽのままです。

非常に困りました。

最近は妖怪も出ません。

というわけで、魔理沙の「宝くじ3億円ドッキリ」を4月1日にされたとき以来力を使っていません。

本当に困りました。

でも、いくら困っても腹は満たされません。

とりあえず、人間の里に降りてみようかと思います。




――――――――――――――――――――




やってきました人間の里。

夜の時間帯、やっぱりとてもいい匂いがします。

でも、今の私には苦痛でしかありません。

鯛焼き1個すら買えません。

来るんじゃなかったかな。

変な期待はするんじゃなかったかな。

いっそのこと、食い逃げでもしようかな―――



あれ、なんか目の前に地面が。

それに後頭部に鈍い痛みが。

そして、後ろから怒鳴り声が。


後ろを見てみると、あ、慧音先生。お久しぶりです。

さっきの言葉、口に出ちゃってたらしい。

大丈夫です、食い逃げなんてしませんよ。

……ダメだ、あまり聞いてない。

博霊の巫女としての自覚を持てだとか言われても……

あの、お金ないんです、私。

腹減って死にそうなんです、私。

今、こんなことしてる場合じゃないんです、私。

……え?お金貸してくれる?

ほんとにいいんですか?

あ、返すあてなら色々あると思います。



わ~い。

お金貸してくれた~

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

もう暗いし、後は帰って寝よう。

お金のことは……後で考えればいいさ。




――――――――――――――――――――




さて、慧音先生にお金を借りてから1週間がたちました。

そして、先生に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

また困りました。

でも、いくら困っても状況は解決されません。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

あ、ダメだ。おなかへってきた。

もたない。やばい。

どうしよう。

こんなことになるなら、昨日のうちに探しておけばよかった。

大体、借金増えてく一方じゃん。

誰だよ、後で考えればいいとかいった奴。



ん?あれ、魔理沙?

あぁ、いいところに魔理沙が来てくれた。

やぁ、久しぶり。

お金貸して。


……え?あぁ、別にいいじゃない。

一応親友でしょ?いきなりだからってそんなに怒ることないじゃない。

こっちはおなか減ってるの。


あ、貸してくれる?

まじで?

返すあては……まぁ、あると思うけど。


わ~い。

お金貸してくれた~

なんだか「トイチ」だとか言ってたけど。

まあいいや、慧音先生にお金返すときに聞こう。

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

今日は疲れたし、後は帰って寝よう。

お金のことは……まぁなんとかなるでしょ。




――――――――――――――――――――




さて、魔理沙にお金を借りてから1週間がたちました。

そして、魔理沙に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

またまた困りました。

でも、いくら困ってもお金は手に入りません。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

あ!紅魔館見つけた!

……あ。

貸してくれるかなぁ。

普通に考えれば無理だよなぁ。

諦めようかなぁ。

おなか減ったなぁ。


いいや、博麗霊夢、なにしてるの。

ここで引き下がってはいけないのよ。

ダメでもともと、行くしかないわ。

それに、無理だったら、門番を脅せばいいわよ。

多分、それで何とかなるわ。

よし、行こう。




――――――――――――――――――――




と、言うわけで紅魔館内。

門番いなかった。

よくクビにされないよなぁ。

あれでお給料もらってんのかなぁ。

詐欺だよなぁ。


あ、金目のもの発見。

って、魔理沙じゃないんだし、勝手に持ってくのは……

でも、誰もいないよね。

ばれないよね。

よし、この箱は私のもの……ってあれ、意外に重いな。

考えてみれば、中身を確認してなかった。

普通、確認するよね。

私としたことが、おなか減ってて冷静さを失ってたわ。

危ない危ない。

どんな時でも、冷静さを失わない。

それが大人の女性よね。

……何言ってるんだろう。

自分でも思う。

でも、まぁいいか。

とりあえず中身を確認しよう。


え?何これ。PAD?

何でこんなものが箱に?

こっちのほうが意味不明だった。

しかもよく考えてみれば、通路にきらびやかな箱が置いてあるほうがおかしいよね。

こんな長い道に一個だけ。

しかも中身がこれ。

一体誰のものかしら……


まぁ、考えても分かるわけないか。

中身だけ出して、箱だけ持って帰りましょう。



あれ、なんか目の前にナイフが。

それに後ろから殺気が。

そして、後ろから冷ややかな声が。


後ろを見てみると、あ、咲夜。久しぶり。

そのナイフ、しまってくれない?

あ、ダメ?

いや、決して盗もうとしたわけじゃなくて。

このPADが誰のか気になったわけで。

……もしかして咲夜の?

あ、赤くなってる。図星だ。

こんな咲夜、久しぶりに見たなぁ。


あ、そうだ。誰にも言わないからさ。

お金貸してくれない?

あ、OK?

意外とあっさりね。

本当に知られたくないのね。

あ、返すあて?

返すあては……ちょっと微妙かな。

じゃ、そういうことで、失礼しました。


わ~い。

お金貸してくれた~

とりあえず腹が減ったから飯食おう。

なんか眠くなってきたし、後は帰って寝よう。

お金のことは……そろそろ考えなきゃ。




――――――――――――――――――――

中間。今日はお賽銭がたくさん入ってた。らっきー。

これで一週間くらいは過ごせそうかな。

そういえば、先週行った紅魔館。

あの箱、何であんなところにおいてあったのかしらね。

――――――――――――――――――――




さて、咲夜にお金を借りてから、2週間がたちました。

そして、咲夜に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。

困りました。

またまたまた困りました。

でも、いくら困っても……。

とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。




――――――――――――――――――――




さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。

そうすればそのうちお金貸してくれる人が……

いるはず。

いるはずなのに。

今日はなぜか見つからない。

いつもは見つかるはずなのに。

慧音先生でも、魔理沙でも、咲夜でもいい。

そこら辺から出てこないかしら。



結局、誰もいなかった。

このままだと、非常にまずい。

おなか減った。

おなか減ったよぉ……


ん?いまどっかから悲鳴が聞こえたような……

あ、妖怪が暴れてるっぽい。

妖怪が暴れるなんて何ヶ月ぶりかしら。

付近の村を襲ってるみたいね。

上等だわ。

私は今イライラしてるの。

……5秒でケリをつけてあげる。




――――――――――――――――――――




で、スペルカードで妖怪を瞬殺してやったわけです。

オーバーキルもしまくっちゃったわけです。

そして、今、村で歓迎を受けてるわけです。


はい、ご馳走です。

久しぶりに見た豪勢な食事です。

食べないとばちが当たるよね。

ってか早く食べよう。




――――――――――――――――――――




さ、そろそろ帰りましょう。

2週間分くらいは食った気がする。

それでも人間の体は不便なもの。

明日になったらまたおなかは減る。

だから、お金が必要。


……あ、要求する前に勝手に出てきた。

村長さん、ありがとうございます。

なぜか、咲夜さんに借りた額とまったく変わらない気がするけど。

これで借金が全部返せるな。

さ、帰りましょ。



――――――――――――――――――――



と、いうわけで博麗神社に帰ります。

とても、風が気持ちいいです。

そして、たった今、大事なことに気がつきました。

明日食べる分のお金がない。



ま、なんとかなるでしょ。

「明日は明日の風が吹く」ってね……
はじめまして、Dark+です。読んでいただいてありがとうございました。

初心者作品だと一目で分かったと思います。

言葉もあまり知らないような若輩者ですが……これから自分に合った物語形式を頑張って探していくので、皆さんよろしくお願いします。


あ、アドバイスください。お願いします。


ああ、分かる人にはわかると思いますが……本当は2日前に投下したかった。
せせると
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コメント



0.290簡易評価
1.80名前が無い程度の能力削除
思ったより面白かった。
携帯小説みたいな感じ
2.60名前が無い程度の能力削除
霊夢頑張れ。絶対に頑張れ。
妖怪退治のお礼でちゃんと借金返した辺り好感が持てました。霊夢はこんな感じでギリギリ生きてるんだなあ。
楽しかったです。ただ改行が多くて文章も少なかったのでこの点数で。
3.無評価名前が無い程度の能力削除
前書きが酷い
5.70奇声を発する程度の能力削除
さくさく読めて面白かったです。
携帯からだとこれぐらいの改行の方が読みやすいなと思いました
9.無評価作者削除
すいませんでした!ということで前書きをちょっとだけ変えました。

これで大丈夫……なはず。
11.無評価名前が無い程度の能力削除
あと初心者を強調すると、避けられるから辞めたほうがいいとよ
12.無評価作者削除
難しいですね……分かりました。ありがとうございます。
13.無評価名前が無い程度の能力削除
本来美徳であるけど、謙遜も過ぎると鼻につくからね。
その辺りのバランスにもすぐ慣れますよ~w
次回作も頑張って下さい。