こんにちは、博麗霊夢です。
お金がありません。
今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
賽銭箱が空っぽのままです。
非常に困りました。
最近は妖怪も出ません。
というわけで、魔理沙の「宝くじ3億円ドッキリ」を4月1日にされたとき以来力を使っていません。
本当に困りました。
でも、いくら困っても腹は満たされません。
とりあえず、人間の里に降りてみようかと思います。
――――――――――――――――――――
やってきました人間の里。
夜の時間帯、やっぱりとてもいい匂いがします。
でも、今の私には苦痛でしかありません。
鯛焼き1個すら買えません。
来るんじゃなかったかな。
変な期待はするんじゃなかったかな。
いっそのこと、食い逃げでもしようかな―――
あれ、なんか目の前に地面が。
それに後頭部に鈍い痛みが。
そして、後ろから怒鳴り声が。
後ろを見てみると、あ、慧音先生。お久しぶりです。
さっきの言葉、口に出ちゃってたらしい。
大丈夫です、食い逃げなんてしませんよ。
……ダメだ、あまり聞いてない。
博霊の巫女としての自覚を持てだとか言われても……
あの、お金ないんです、私。
腹減って死にそうなんです、私。
今、こんなことしてる場合じゃないんです、私。
……え?お金貸してくれる?
ほんとにいいんですか?
あ、返すあてなら色々あると思います。
わ~い。
お金貸してくれた~
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
もう暗いし、後は帰って寝よう。
お金のことは……後で考えればいいさ。
――――――――――――――――――――
さて、慧音先生にお金を借りてから1週間がたちました。
そして、先生に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
また困りました。
でも、いくら困っても状況は解決されません。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
あ、ダメだ。おなかへってきた。
もたない。やばい。
どうしよう。
こんなことになるなら、昨日のうちに探しておけばよかった。
大体、借金増えてく一方じゃん。
誰だよ、後で考えればいいとかいった奴。
ん?あれ、魔理沙?
あぁ、いいところに魔理沙が来てくれた。
やぁ、久しぶり。
お金貸して。
……え?あぁ、別にいいじゃない。
一応親友でしょ?いきなりだからってそんなに怒ることないじゃない。
こっちはおなか減ってるの。
あ、貸してくれる?
まじで?
返すあては……まぁ、あると思うけど。
わ~い。
お金貸してくれた~
なんだか「トイチ」だとか言ってたけど。
まあいいや、慧音先生にお金返すときに聞こう。
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
今日は疲れたし、後は帰って寝よう。
お金のことは……まぁなんとかなるでしょ。
――――――――――――――――――――
さて、魔理沙にお金を借りてから1週間がたちました。
そして、魔理沙に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
またまた困りました。
でも、いくら困ってもお金は手に入りません。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
あ!紅魔館見つけた!
……あ。
貸してくれるかなぁ。
普通に考えれば無理だよなぁ。
諦めようかなぁ。
おなか減ったなぁ。
いいや、博麗霊夢、なにしてるの。
ここで引き下がってはいけないのよ。
ダメでもともと、行くしかないわ。
それに、無理だったら、門番を脅せばいいわよ。
多分、それで何とかなるわ。
よし、行こう。
――――――――――――――――――――
と、言うわけで紅魔館内。
門番いなかった。
よくクビにされないよなぁ。
あれでお給料もらってんのかなぁ。
詐欺だよなぁ。
あ、金目のもの発見。
って、魔理沙じゃないんだし、勝手に持ってくのは……
でも、誰もいないよね。
ばれないよね。
よし、この箱は私のもの……ってあれ、意外に重いな。
考えてみれば、中身を確認してなかった。
普通、確認するよね。
私としたことが、おなか減ってて冷静さを失ってたわ。
危ない危ない。
どんな時でも、冷静さを失わない。
それが大人の女性よね。
……何言ってるんだろう。
自分でも思う。
でも、まぁいいか。
とりあえず中身を確認しよう。
え?何これ。PAD?
何でこんなものが箱に?
こっちのほうが意味不明だった。
しかもよく考えてみれば、通路にきらびやかな箱が置いてあるほうがおかしいよね。
こんな長い道に一個だけ。
しかも中身がこれ。
一体誰のものかしら……
まぁ、考えても分かるわけないか。
中身だけ出して、箱だけ持って帰りましょう。
あれ、なんか目の前にナイフが。
それに後ろから殺気が。
そして、後ろから冷ややかな声が。
後ろを見てみると、あ、咲夜。久しぶり。
そのナイフ、しまってくれない?
あ、ダメ?
いや、決して盗もうとしたわけじゃなくて。
このPADが誰のか気になったわけで。
……もしかして咲夜の?
あ、赤くなってる。図星だ。
こんな咲夜、久しぶりに見たなぁ。
あ、そうだ。誰にも言わないからさ。
お金貸してくれない?
あ、OK?
意外とあっさりね。
本当に知られたくないのね。
あ、返すあて?
返すあては……ちょっと微妙かな。
じゃ、そういうことで、失礼しました。
わ~い。
お金貸してくれた~
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
なんか眠くなってきたし、後は帰って寝よう。
お金のことは……そろそろ考えなきゃ。
――――――――――――――――――――
中間。今日はお賽銭がたくさん入ってた。らっきー。
これで一週間くらいは過ごせそうかな。
そういえば、先週行った紅魔館。
あの箱、何であんなところにおいてあったのかしらね。
――――――――――――――――――――
さて、咲夜にお金を借りてから、2週間がたちました。
そして、咲夜に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
またまたまた困りました。
でも、いくら困っても……。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
いるはず。
いるはずなのに。
今日はなぜか見つからない。
いつもは見つかるはずなのに。
慧音先生でも、魔理沙でも、咲夜でもいい。
そこら辺から出てこないかしら。
結局、誰もいなかった。
このままだと、非常にまずい。
おなか減った。
おなか減ったよぉ……
ん?いまどっかから悲鳴が聞こえたような……
あ、妖怪が暴れてるっぽい。
妖怪が暴れるなんて何ヶ月ぶりかしら。
付近の村を襲ってるみたいね。
上等だわ。
私は今イライラしてるの。
……5秒でケリをつけてあげる。
――――――――――――――――――――
で、スペルカードで妖怪を瞬殺してやったわけです。
オーバーキルもしまくっちゃったわけです。
そして、今、村で歓迎を受けてるわけです。
はい、ご馳走です。
久しぶりに見た豪勢な食事です。
食べないとばちが当たるよね。
ってか早く食べよう。
――――――――――――――――――――
さ、そろそろ帰りましょう。
2週間分くらいは食った気がする。
それでも人間の体は不便なもの。
明日になったらまたおなかは減る。
だから、お金が必要。
……あ、要求する前に勝手に出てきた。
村長さん、ありがとうございます。
なぜか、咲夜さんに借りた額とまったく変わらない気がするけど。
これで借金が全部返せるな。
さ、帰りましょ。
――――――――――――――――――――
と、いうわけで博麗神社に帰ります。
とても、風が気持ちいいです。
そして、たった今、大事なことに気がつきました。
明日食べる分のお金がない。
ま、なんとかなるでしょ。
「明日は明日の風が吹く」ってね……
お金がありません。
今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
賽銭箱が空っぽのままです。
非常に困りました。
最近は妖怪も出ません。
というわけで、魔理沙の「宝くじ3億円ドッキリ」を4月1日にされたとき以来力を使っていません。
本当に困りました。
でも、いくら困っても腹は満たされません。
とりあえず、人間の里に降りてみようかと思います。
――――――――――――――――――――
やってきました人間の里。
夜の時間帯、やっぱりとてもいい匂いがします。
でも、今の私には苦痛でしかありません。
鯛焼き1個すら買えません。
来るんじゃなかったかな。
変な期待はするんじゃなかったかな。
いっそのこと、食い逃げでもしようかな―――
あれ、なんか目の前に地面が。
それに後頭部に鈍い痛みが。
そして、後ろから怒鳴り声が。
後ろを見てみると、あ、慧音先生。お久しぶりです。
さっきの言葉、口に出ちゃってたらしい。
大丈夫です、食い逃げなんてしませんよ。
……ダメだ、あまり聞いてない。
博霊の巫女としての自覚を持てだとか言われても……
あの、お金ないんです、私。
腹減って死にそうなんです、私。
今、こんなことしてる場合じゃないんです、私。
……え?お金貸してくれる?
ほんとにいいんですか?
あ、返すあてなら色々あると思います。
わ~い。
お金貸してくれた~
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
もう暗いし、後は帰って寝よう。
お金のことは……後で考えればいいさ。
――――――――――――――――――――
さて、慧音先生にお金を借りてから1週間がたちました。
そして、先生に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
また困りました。
でも、いくら困っても状況は解決されません。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
あ、ダメだ。おなかへってきた。
もたない。やばい。
どうしよう。
こんなことになるなら、昨日のうちに探しておけばよかった。
大体、借金増えてく一方じゃん。
誰だよ、後で考えればいいとかいった奴。
ん?あれ、魔理沙?
あぁ、いいところに魔理沙が来てくれた。
やぁ、久しぶり。
お金貸して。
……え?あぁ、別にいいじゃない。
一応親友でしょ?いきなりだからってそんなに怒ることないじゃない。
こっちはおなか減ってるの。
あ、貸してくれる?
まじで?
返すあては……まぁ、あると思うけど。
わ~い。
お金貸してくれた~
なんだか「トイチ」だとか言ってたけど。
まあいいや、慧音先生にお金返すときに聞こう。
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
今日は疲れたし、後は帰って寝よう。
お金のことは……まぁなんとかなるでしょ。
――――――――――――――――――――
さて、魔理沙にお金を借りてから1週間がたちました。
そして、魔理沙に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
またまた困りました。
でも、いくら困ってもお金は手に入りません。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
あ!紅魔館見つけた!
……あ。
貸してくれるかなぁ。
普通に考えれば無理だよなぁ。
諦めようかなぁ。
おなか減ったなぁ。
いいや、博麗霊夢、なにしてるの。
ここで引き下がってはいけないのよ。
ダメでもともと、行くしかないわ。
それに、無理だったら、門番を脅せばいいわよ。
多分、それで何とかなるわ。
よし、行こう。
――――――――――――――――――――
と、言うわけで紅魔館内。
門番いなかった。
よくクビにされないよなぁ。
あれでお給料もらってんのかなぁ。
詐欺だよなぁ。
あ、金目のもの発見。
って、魔理沙じゃないんだし、勝手に持ってくのは……
でも、誰もいないよね。
ばれないよね。
よし、この箱は私のもの……ってあれ、意外に重いな。
考えてみれば、中身を確認してなかった。
普通、確認するよね。
私としたことが、おなか減ってて冷静さを失ってたわ。
危ない危ない。
どんな時でも、冷静さを失わない。
それが大人の女性よね。
……何言ってるんだろう。
自分でも思う。
でも、まぁいいか。
とりあえず中身を確認しよう。
え?何これ。PAD?
何でこんなものが箱に?
こっちのほうが意味不明だった。
しかもよく考えてみれば、通路にきらびやかな箱が置いてあるほうがおかしいよね。
こんな長い道に一個だけ。
しかも中身がこれ。
一体誰のものかしら……
まぁ、考えても分かるわけないか。
中身だけ出して、箱だけ持って帰りましょう。
あれ、なんか目の前にナイフが。
それに後ろから殺気が。
そして、後ろから冷ややかな声が。
後ろを見てみると、あ、咲夜。久しぶり。
そのナイフ、しまってくれない?
あ、ダメ?
いや、決して盗もうとしたわけじゃなくて。
このPADが誰のか気になったわけで。
……もしかして咲夜の?
あ、赤くなってる。図星だ。
こんな咲夜、久しぶりに見たなぁ。
あ、そうだ。誰にも言わないからさ。
お金貸してくれない?
あ、OK?
意外とあっさりね。
本当に知られたくないのね。
あ、返すあて?
返すあては……ちょっと微妙かな。
じゃ、そういうことで、失礼しました。
わ~い。
お金貸してくれた~
とりあえず腹が減ったから飯食おう。
なんか眠くなってきたし、後は帰って寝よう。
お金のことは……そろそろ考えなきゃ。
――――――――――――――――――――
中間。今日はお賽銭がたくさん入ってた。らっきー。
これで一週間くらいは過ごせそうかな。
そういえば、先週行った紅魔館。
あの箱、何であんなところにおいてあったのかしらね。
――――――――――――――――――――
さて、咲夜にお金を借りてから、2週間がたちました。
そして、咲夜に返すどころか今日食べる分のお金すらありません。
困りました。
またまたまた困りました。
でも、いくら困っても……。
とりあえず、他にお金を貸してくれる人を探してみようかと思います。
――――――――――――――――――――
さて、何のあてもなく、空中をさまよってみます。
そうすればそのうちお金貸してくれる人が……
いるはず。
いるはずなのに。
今日はなぜか見つからない。
いつもは見つかるはずなのに。
慧音先生でも、魔理沙でも、咲夜でもいい。
そこら辺から出てこないかしら。
結局、誰もいなかった。
このままだと、非常にまずい。
おなか減った。
おなか減ったよぉ……
ん?いまどっかから悲鳴が聞こえたような……
あ、妖怪が暴れてるっぽい。
妖怪が暴れるなんて何ヶ月ぶりかしら。
付近の村を襲ってるみたいね。
上等だわ。
私は今イライラしてるの。
……5秒でケリをつけてあげる。
――――――――――――――――――――
で、スペルカードで妖怪を瞬殺してやったわけです。
オーバーキルもしまくっちゃったわけです。
そして、今、村で歓迎を受けてるわけです。
はい、ご馳走です。
久しぶりに見た豪勢な食事です。
食べないとばちが当たるよね。
ってか早く食べよう。
――――――――――――――――――――
さ、そろそろ帰りましょう。
2週間分くらいは食った気がする。
それでも人間の体は不便なもの。
明日になったらまたおなかは減る。
だから、お金が必要。
……あ、要求する前に勝手に出てきた。
村長さん、ありがとうございます。
なぜか、咲夜さんに借りた額とまったく変わらない気がするけど。
これで借金が全部返せるな。
さ、帰りましょ。
――――――――――――――――――――
と、いうわけで博麗神社に帰ります。
とても、風が気持ちいいです。
そして、たった今、大事なことに気がつきました。
明日食べる分のお金がない。
ま、なんとかなるでしょ。
「明日は明日の風が吹く」ってね……
携帯小説みたいな感じ
妖怪退治のお礼でちゃんと借金返した辺り好感が持てました。霊夢はこんな感じでギリギリ生きてるんだなあ。
楽しかったです。ただ改行が多くて文章も少なかったのでこの点数で。
携帯からだとこれぐらいの改行の方が読みやすいなと思いました
これで大丈夫……なはず。
その辺りのバランスにもすぐ慣れますよ~w
次回作も頑張って下さい。