謎の欝っぽい話でできております。」
早苗さんはどう思ってるんだろうか…?
―――――夢を見た
「あっちの世界に居た時の夢...もう忘れたはずなのに」
あの時の私は普通の学生でちょっとの異能を持っているだけだった...
でもそれからすぐに力が強くなって、他人から忌み嫌われる存在になった
「早苗、大丈夫か?随分とうなされていたようだが。辛い事があるなら相談するんだぞ」
「...いえ、何でもないですよ」
(神奈子様には分からない、生まれた時から神様なんだから現人神の私の気持ちなんて)
そう言い黙って立ち上がった早苗を神奈子は心配そうに見ていた
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「早苗~あんまし神奈子に心配かけちゃダメだよ~」
あの後神奈子はしょげていた
「そうですね、今度から気をつけます」
「いやーそれにしても幻想郷には来ない方が良かったかねー。こんな力もこっちじゃ普通らしいしね。」
その後も諏訪子はあっちの世界の方が良かっただとか話していたがその言葉は早苗の耳には入らなかった
「..っふざけたことを言わないで下さいっ!」
「はえ?何か言ったっけ?」
「私がこの力でどれだけ人から虐げられてきたか、諏訪子様は知ってるんですか!」
諏訪子は黙っている、だが早苗は言葉を続けた
「私だって普通に学生生活を楽しんで普通に恋愛をしていたかったんです。でもそれすらも許されなかった!」
早苗はボロボロと涙を流しながら呟いていた
「友達だと思ってた人に嫌われる気持ちが分かるものですか...」
と言い、早苗は走り去って行ってしまった
「...神奈子、今の話聞いてた?」
柱の陰から神奈子が出てきて言葉を返した
「...あぁ、聞いていたよ。まさか早苗があそこまで思い詰めてたとはな」
「ねぇ神奈子。―――――」
「分かった...早苗の為だ」
二人はそう言うとどこかに飛び去って行った
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そして夜になり早苗は守屋神社に帰ってきたがそこには誰も居ない。
あるのは静寂だけだった
「...こんな私に愛想尽かしちゃったのかな」
早苗がそう呟いたその刹那――――
足元に穴が。いや、スキマが開いたのだ
そして早苗はスキマの中に放り出された
「なっ、何ですかいきなり、紫さん!」
「そうね、あの神様二人に頼まれたと言う感じかしら」
「ついでにお前の歴史も消してくれ...とな」
そう慧音が言葉を繋げた
「...なんで神奈子様と諏訪子がそんなことを...っ」
早苗は今にも崩れ落ちそうによろめいている
「今は只己の歴史を無くし眠りに就け」
「そして眠りが覚めればあなたは――――」
そこで彼女の意識が途切れた。だがそのことを覚えているはずも無いであろう
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早苗の目が覚めた時、彼女はベッドの中に居た
「なんかすごい夢見てたな...神様とか色々と」
しかしそんな『すごい夢』を見ても学校は始まる
「あっ、遅刻しちゃう。行ってきまーす!」
彼女が望んでいた普通女子高校生の一日は始まっている
「早苗ちゃん、おはよー」
「あ、―――さんおはよう」
そんな東風谷早苗の姿を空から覗く影が二つ有った
『これが...早苗の幸せなんだよね』
『ああ、早苗の生に私達は要らなくなったのさ』
そして二人の神の姿はフッと消えそこには何も残っていなかった
「?」
「どうかしたの?」
「いえ、あそこに何か居たかなって...居ませんよね」
ただ短いというか、描写が足りない。
あと、東風谷です。
ほんとだ、後で直しておきます。
あとコメントありがとうございました
葛藤が無いので結末もそこまで感動できないです。
次回作に期待します。