Coolier - 新生・東方創想話

うどんげ双曲線

2011/03/30 11:33:25
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 鈴仙・優曇華院・イナバは、なにかと比べてしまうお年頃。
「やめときなよ、思い知るだけだよ。持たざるものの哀しさを」
「うるさいよ、てゐ」
 邪魔する兎には毒草食わせてダウンさ。しかし進歩しないね。長いこと生きてるはずなのに、見分けられないものなのか。
 薬の配達やら代金の回収やら、永遠亭が開かれたおかげで駆けずり回る機会が増えた。鈴仙の目にとまるのは、見た目同世代の弾幕少女ばかりである。
(霊夢は、肌綺麗よね……手入れしてるみたいじゃないけれど。やっぱり温泉がいいのかな。でも、つやつやの髪ととんがり鼻で私のリードよね。魔理沙の髪質はちょっといいな。ふんわりしてかわいい。まあでも、いざ自分がああなったらストレートがいいって思うんだろな。よく会う天狗は、あれは皆気づいてないかもしれないけど、プロポーション抜群よね。胸のかたちなんて、うらやましい。足に筋肉つき過ぎなのが残念かなー。あれだけ速く飛ぶから仕方ないのかも。それに天狗って、あいつに限らずみんなお化粧がヘタ、雑なのよね)
 万事こんな調子である。褒めるばかりでは自分が傷つくので、引き算を忘れないのが月兎のたしなみ。
(パーフェクトメイドだなあ。手が荒れがちなのが惜しいな。爪の色が悪かったりするしね。ちびっ子主の世話もあるし、咲夜も大変だな。仕事量じゃ負けてないつもりだけど。早苗……守矢の巫女か。かわいいよね。生命力溢れてる。ただなー、私服のセンスがカイメツ的なんだよね。ぎょっとしたもん、紫のTシャツに黄緑の文字で、これ私のイニシャルなんです! って言われたときには。そういやあそこの神様二人、すんごい顔が和風なのよねー。って当たり前か。姫様は私を無国籍な顔っていうけど、あれよりはいいかな。マニアックよりは大衆受けよね)
 たぶん、この状態の彼女の天敵はサトリ妖怪である。
(妖精はずるいな。なんにも背負ってないくせにちゃんと女の子してるんだもん。でも馬鹿だし、のーぷろぶれむだけどのーふゅーちゃーだし、私は嫌だな。師匠の弟子で、いろいろ教わってる方がいい。不安になったりしないのかしら)
 また竹林に迷い込んだ三人組の妖精を案内しながら、そんなことを考えていたりする。
(なにこの天人くずれ。薀蓄ひけらかして、頭のいいつもり? くそー悔しいけど美人だな。ふん、でも知識ならうちの師匠の方がずっとずーっと上なんだからね)
 自分が敵わないと思う相手なら、せんせいちょっとお願いします。
(美人度だって、残念でしたー。姫様がいるもんね。私じゃまだ勝てないけどさ)
 末来の自分にも希望をこめてタッチしておく。
(狐耳に猫耳、ねずみ耳よりは断然、兎耳よね!)
 これには彼女のお仲間たる兎たちも賛同してくれるかもしれない、が。
(触覚!? これは手強いかも……)
 こうなるともはやその基準は理解されない。
 意識して比べようとしているわけではない。心が勝手に計りはじめるのだ。赤い瞳で、それなりに愛想をふりまいて、ものわかりのいい顔をしながら、比べるための目盛りは彼女の全身に刻まれて、月が満ちて欠けふたたび満ちるまでひりひりと疼いて責め追い立てる。





 いや、ひととき忘れることもある。姫がピアノを聴かせてくれればいい。
 永遠亭の奥に特別にあつらえた一室がある。四方の壁には半分に割った竹が波をうつように敷き詰められている。
 気まぐれに、輝夜はそこへ鈴仙を誘う。長方形の部屋の片側に、ピアノがある。どのくらい前からそこに置かれているのかはわからない。天板は、太古の地層のように、蜂蜜色の艶を放っている。
 鈴仙を反対の端に座らせて、姫はピアノにしがみつくようにして弾く。
 知らない曲ばかり、尋ねてもいつも教えてくれない。一度だけ同席した永琳が、ピアノの周囲をめぐりながら低い声で「レガート、レガート、レガート」と三回呟いたけれど、それが曲名だとは思えない。
 鈴仙はいつも、椅子の座板に指をかけて前かがみで聴く。なるべくまばたきをしない。輝夜が演奏を始めれば、窓のない部屋は屋敷から切り離される。何処とも知らぬ先を目指して荒波に揉まれる孤舟に乗っているようで、目を閉じればそれが現実になるような気がするのだ。
 輝夜は髪を振り乱し、あるいは鍵盤へ頬をすりつける。そのころにはピアノは鈴仙にとって原型を失い、とろとろにとけて流れて雨となり降り注ぐ。にわかに集束して黄金の鐘となり高らかに鳴り響いたと思えば、夜風にふるえる笹の葉よりも軽やかに力なく横たわる。誘うように、迷わすように、音符の舌先が肌の上を這う。あれは楽器のようで楽器ではない。鈴仙はいつもそう思う。見たことはないけれどあの天板の下には、月の最新の機械がまがまがしい配線をくねらせているんだ。もしくは、呪力で封じられた魔物がとぐろを巻いている、とか。
 だけど。
 仕組みなんてどうでもいいんだ。曲名なんて知らなくていいんだ。
 あんなに美しいのだから。
 それはこの世でただひとつ、比べる必要のないものなのだ。 
 演奏がつづいている間はなぜか苦しい。終わるころには、全身あますところなく撫でられほぐされたようになり、骨も筋肉も一緒くたになり熱をおびて立ち上がれなくなってしまう。
 だから弾き終えた輝夜にかならず先に立たれてしまう。あわてて傍に行こうとしても膝が笑う。申し訳なくて座ったまま拍手などしていると、なんとも意地の悪い目つきでまじまじと見おろされる。
「あ、あ、あの」
「もう、イナバったら。なんでそんなに縮こまってるの。ピアノは噛み付いたりしないのに」
 輝夜はたもとで口を覆って笑いをこらえている。
「こ、怖いんです」
 すばらしい演奏をありがとうございます。素敵です。癒されます。なぜか、そういうことが言えない。思っていないわけではないのに。
「ふん、怖がり。臆病者」
「はい、ええと、その」
「臆病兎。いい子ちゃんぶってさ、まわりの目ばっかり気にして。どうしようもない」
「いえ、う、ああ、あの」
 がくりと仰向いた鈴仙の頭を、輝夜は両手ではさんで少し持ち上げる。額と額をこすりあわせるようにして、わずか上からじっと見おろす。彼女の瞳に散る赤い色に、鈴仙は自身の目が光を持っていることを知る。ああ、わたし興奮しているんだ。
「不思議な目。不思議な耳。月兎って本当に不思議な生き物ねえ。生き物っていうより観測機械みたい。実は宇宙人の残した人類監視装置なんだろうチミ? ああ?」
 兎の耳をぎゅうぎゅう握られて声にならない悲鳴が出る。ころころと笑い声がして、姫の香りがすっと薄れる。やっと手足に力が戻って輝夜のところへいくと、鍵盤を拭きながら邪魔だと追い払われる。手伝おうとしても、いつも触らせてもらえないのだ。





 きれいっていつも言われたい。
 可愛いって沢山ちやほやされたい。
 兎なら身近に山ほどいるけれど、彼女らに持ち上げられても嬉しくない。そもそも懐いてくれないけど。やっぱり気になるのは部外の、ことに人間の目だ。
「よっ、今日も別嬪さんだね、兎の薬屋さん!」
 そんな声をかけられると一日気分がいい。巫女だのメイドだのが一緒にいるなら、優越感のおまけつきだ。そういう場合は八割、咲夜に持っていかれてしまうけど。ぐぬぬ。
 それでも鈴仙は頑張る。肌や髪の手入れを頑張る。可愛く見える角度だってばっちり計算している。里を歩けば若い男がスカートのあたりをちらちら盗み見てくるけれど、気づかない振りをする。ハンカチをわざと落として拾いながらさりげなくお尻を持ち上げてみたりして。
「うどんちゃん、お風呂長いっての。どうせ役に立たない美顔マッサージとか、愚にもつかない贅肉絞りとかやってるんでしょ」
 蚊帳をつるして初夏の宵、寝そべってカルテを書く永琳を団扇であおいでいると、湯上りのてゐがやってきて文句をつける。
「お風呂ぐらいいいじゃない。私たくさん働いてるんだから、あんたと違って。あとうどんちゃん言うな」
「わはは。ご苦労なこって。働かざるもの人にあらず。つまりは私らの証明なのにね」
 ごそごそと蚊帳に潜り込むてゐのすぐ後ろで、網目に阻まれた蚊が残念そうに引き返す。
「……やってるの?」
 インクつぼを引き寄せて、永琳はすらすらと胸腔の解剖図を完成させていく。おさげをといた銀髪の影が障子で揺れる。独り言のようだが、鈴仙にはすぐにわかった。
「あ、はい。いいえ」
「どっちなんだよ」
 笑うてゐは首筋に汗をかいている。水気を含んで重たげな垂れ耳をもちあげてせがんでくるから、風をおくってやると目を細める。――顔のマッサージは確かにしているけれど、お腹に余分な肉なんてついてないやい。
 ふと、てゐが目をあげる。永琳も首をかしげていた。聞こえてくる音の波は竹原をくぐる風のものではない。
「姫様のピアノの腕前って、どうなんですか」
 思い立って聞いてみた。扉を開け放して弾いているのだろうか。考えてみれば、あの部屋の外で輝夜のピアノのことを、この二人と話すのははじめてだった。
「どう、とは?」
「ピアノって他で聞いたことがないから」弟子は師匠が身を起こすだけで緊張する。襟ぐりの深い着物の前をあわせて、永琳は竹筒に汲んだ麦酒をひとくち呑んだ。「優劣とか上手下手って言っちゃうとおこがましいですけど、そういうのがわかんないんです」
「自分で決めなさい」
 ぴしゃりと言われる。
「は、はい」
「比較する前に、あなたがどう思うのか。それが大切でしょう。自分の目と耳は、自分で信じてあげないといけないのよ」
 わかっている。姫のピアノが曇りなき唯一無二のものであることは。
 めずらしく鈴仙は反論したくなっていた。百も承知、そんなことは疑っていない。そうじゃなくて、伝えたいことは――。
「すみません」
 うまく言葉にならない。
「やぁい。怒られてやんの」
 からかうてゐの脇腹を、師匠の死角から素早くつまんでやる。悲鳴をあげて身をよじるのを見れば涙目だ。餅をつくような手ごたえといい、どうやら風呂で腹肉をしぼっていたのは彼女の方らしい。



       +++





 月は巨大な無菌室のようだった。都市は縫い目のない一枚の布だった。
 白く広がる満月を見上げて鈴仙が思うのは、どうやってあそこで暮らしていたのだろう、ということだ。
 コオロギがころころ鳴く。
 竹林にぽかり開いた草むらに仰向けに倒れて、なよ竹の姫君は息絶えている。ひさしぶりに、藤原の娘と死力を尽くしたのだ。
 傷はすっかり癒えて、眠っているかのように整った横顔だ。復活も近いだろう。
 迎えに来た鈴仙は、切り株に腰掛けてそれを待っている。
 エノコロ草の房がお辞儀をする。輝夜の閉じた瞼の上を夜露が垂れて流れる。
 シンデイル……いきている。
 膝の少し上にとまった蚊を、鈴仙は軽くはたく。それだけで力をうしなって落ちていくのを草葉の闇が待ち受けている。おびただしい、目に見えない生命がその中でひしめき、獲物の予感に舌なめずりしている。だから地上は穢れているというのだ。
 死が縦軸なら、生は横軸。
 地平から地平へ弧をえがいて飛びぬけていく対称の曲線。それが意思ある者の姿だ。どんなに望んだとしても、ゼロに限りなく近づきながら交わることはない。命あるかぎり、もしくは死んでいる限り。
「ふふ」
 ならば姫様みたいなのは、Sの字で突き抜けていくのかしら、なんて思うと可笑しい。 
 とくん。
 鈴仙の特別な耳に、寂しげな鼓動がとどいた。錯覚かもしれないが、立ち上がってゆっくりと輝夜に近づいていく。
 月の光量は力を増し、照らされる肩や背中に重みを感じるほどだ。
 間近に見おろした輝夜は、まだ命が戻っていないようだった。屈み込んでその手をとる。自分の手のひらにのせて、うろ覚えにピアノを弾く真似をさせてみる。こんな感じだったっけ。
『不安なんです』
 月ではそう口にしたら叱責された。信じているものが、憧れているものがそれに足るものなのか。
 疑うのならそれは穢れだと、執着するなら欲望だと、片付けられた。
 それからあの白い街で、鈴仙は身の置き処をうしなった。足元に落ちる自分の影すら、油の波紋が浮いた汚らわしいものと思えて、仕方なかった。 
 ジリ……と、耳障りなノイズが混じる。月が満ちている証だ。
 取っ手のない刃物と化した銀円に向き合う。今なら信じられる。鈴仙を未熟と叱った彼女も、生き方に憧れたあの人も、切り立った山尾根に立つように、ぐらついた心を奥底に抱いていたのだと。
 今もまたそうして、あそこで暮らしているのだと。
 手の中の、姫の指がもぞりと動いた。
「ひゃあ」
 太ももをひっかかれて妙な声が出る。
「……蚊に刺されたの?」
 見れば、先ほどの場所が小さく腫れていた。鈴仙を支えに起き上がった輝夜が、まじまじとそこに顔を寄せてくるではないか。
「ごめんね、待ったでしょう」
「だから姫様、掻かないで」
「唾をつけてあげよう。蓬莱の玉よだれー。腫れ物が不死になるわよ」
「やめてください、ひぃ」
 へたりこむまで弄って満足したらしい。「ああ、喉かわいた」鈴仙を置いてさっさと歩き出し、広場の端で輝夜は首を傾けて空を見ている。
「そうか、満月か」
 まるで今気づいたと言わんばかりである。そして身をひるがえして竹林の影になる。
「ずっと月を見ていたの?」
 声だけが戻った。鈴仙はあわてて、その後を追う。
「ええ」
「あんまり見てちゃだめよ」
「満月だからですか?」
「そうじゃないわ」急いでいるのに輝夜の声はどんどん遠ざかる。枯れ落ちた竹の枝葉を踏む自分の足音ばかりが大きくなるようだ。「なんだってそうよ。一所を見続ければ、自分も相手もおかしくなってしまうのよ」
 どれだけ追いかけても追いつけない地平線。動悸が早まり、鈴仙は今や全力で走っている。汗か涙かわからない滴がこぼれる。
「ま、私みたいな美女が目の前にいたら、仕方がないけどね」
 唐突に耳元で囁かれる。驚いて立ち止まると何食わぬ顔で輝夜は肩を並べていた。見慣れた竹の配置と思えば、永遠の屋敷の外塀沿いの小路である。
「ほら言ったでしょ。他人の波長ばっかり頼りにするから、そうなるの」
 くふくふと輝夜は含み笑う。
「泣いた? 寂しかった?」
「泣いてませんよ」
「ふん」竹の葉をくぐりぬける月光だけであたりは十分明るい。「まーでもね。あんまり美人なのも考えものよ? 言い寄られるのを断るのも面倒だし、こっちも傷つくしね」
 ひょいと塀を飛び越えるのを、少しためらってからついていく。師匠はこういう横着にはうるさい。
 土壁を一枚隔てるだけで、空気も月光も暗がりさえも穏やかになる印象がある。ほっと気が緩むと、いまさら涙管に詰まって引っかかっていたような大粒が一滴こぼれて、鈴仙はあわてて手でぬぐった。
「ほら泣いてる」
 姫は背中にも目がついているらしい。からかわれるかと思えば、そっと寄り添って手を握ってくる。
「心配しなくっても、イナバも十分可愛いわよ。私が傍にいるんじゃ引き立たないけど、自信を持ちなさいって」
 そんなこと心配してません。
 どこまで本気なのかわからなかったが、鈴仙は不思議と不安にならなかった。
「姫様の美貌はどうでもいいです。またピアノを弾いてください」
 あっけにとられて目を見開いたかぐや姫は、熟れたかぼちゃのように頬を膨らませた。
「なにそれ。失礼しちゃう。もう絶対あんたにはきかせてあげない」
「お願いします。お願いします」
「いーやー」
 けれど屋敷の中庭に入り込むまで、輝夜は鈴仙の手を離さなかった。




 何も変わりない日々だけれど、それからしばらくして、鈴仙は姫のピアノを触ることを許されるようになった。
 月もない夜、部屋をしめきって一人、黒い楽器の前にすわり、一列にならんだ鍵盤をたたいていく。
 右から左まで。また左から右まで。
 押し込むように、ゆっくりと。
 いまだに、天板をあけて中を覗く勇気は出てこない。




<了>
お読みいただき、ありがとうございます。

うどんげちゃんの主観はこのSSに限ってのことでして、私ともども大目に見てやってください(土下座

永遠亭の面々は設定が多くて、だから逆にそぎ落とした書き方をしてみましたが、おかげで不明瞭になった部分もあったかと思います。
共感していただける部分があれば嬉しいですね。
鹿路
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コメント



0.2580簡易評価
3.100奇声を発する程度の能力削除
おー、すげー
何とも不思議な感じ
5.100名前が無い程度の能力削除
演奏の描写にうなり、対象曲線に頷き、楽しませていただきました。
毎作品、本当に楽しみにしてます。
6.無評価名前が無い程度の能力削除
うどんげがうじうじ可愛いです。
あと姫さまいい女。
7.100名前が無い程度の能力削除
点数忘れました
8.100名前が無い程度の能力削除
皓皓と輝く月に照らされた竹林。庭の植え込みに集く虫の声。
いつもながら作品全体に漂う美しい気配に絶句してしまいます。
その中で織り成される静かな、でも捨て置けない心の揺らぎの物語。
永遠亭の人々の心の距離感がたまらなく魅力的でした。

素敵な話をありがとうございました。

すみません。こんな事気にするのはどうかと思うのですが……、
> 天板は、太古の地層のように、蜂蜜色の艶を放っている。
> 月もない夜、部屋をしめきって一人、黒い楽器の前にすわり、
ピアノは鏡面仕上げ? それとも木目調ですか?(笑)
9.100名前が無い程度の能力削除
いやこれは巧い。
16.100名前が無い程度の能力削除
不思議、目が疲れちゃったわ
17.100名前が無い程度の能力削除
素晴らしいものを読ませていただきました
溜息しか出ないねこれは・・・

そして蓬莱の玉よだれが気になって仕方ないw
18.80名前が無い程度の能力削除
キースみたいな?
21.100euclid削除
まあ、なんだかんだと比べてしまいたくはなりますよね。
しかし姫様面倒見がいい、美しい。

こういう表現もおかしいのですが……
蚊帳のパートは夏の宵の色香が、最後のパートは月の光の香りが全体に漂っていて、なんというか不思議な心持でした。
23.100名前が無い程度の能力削除
深いな。
自分の貧弱な語彙ではそうとしか言えない。
24.100名前が無い程度の能力削除
溜息がでました。なんて綺麗な物語だろう
うどんちゃんの気持ちは分かる気がします
最初はせっこい自尊心もってんなーとか笑っちゃってごめんなさい
25.100名前が無い程度の能力削除
永遠亭大好き。
いつも素敵な話をありがとう。
28.100名前が無い程度の能力削除
情景も心情もいいなぁ
30.100名前が無い程度の能力削除
なんとも不思議な感覚です。
SFのような哲学のような……それが永遠亭なんですね。
34.100名前が無い程度の能力削除
実にテクニカルな掌編
こういうのこそ佳作というのだろう
満足です
35.90名前が無い程度の能力削除
ヘタレてるくせに安っぽいプライドだけははあるんだな。
ちょうカッコ悪い。
でも、気持ちはわかる。
40.90名前が無い程度の能力削除
久しぶりに良い永遠亭を見た。
48.100名前が無い程度の能力削除
主題も展開も面白いなあ うどんちゃん生々しいです
50.無評価鹿路削除
>ピアノは鏡面仕上げ? それとも木目調ですか?(笑)
一応黒ということで(笑)。歳月を感じさせる照り、みたいなのをイメージしてましたが、これじゃ確かに混乱しますよね……。
投稿前、落ち着いているつもりでそうでないのがよくわかります。そのままにしておきますが、指摘ありがとうございます。

コメントありがとうございます。
「せっこい」「ちょうカッコ悪い」「生々しい」、こういった感触を持っていただけたのなら、ある程度書けたのかな、と嬉しく思います。うどんげには悪いですが(笑
「うじうじ可愛い」鈴仙がますます好きになれたのも収獲でした。
51.100名前が無い程度の能力削除
うどんちゃんカッコ悪かわいいw
54.100名前が無い程度の能力削除
ため息しか出ない。
57.100過剰削除
うどんげは基本ダメな子
臆病で、自分よりも力が強い師匠にべったり。そうして自分の安全を確保して、地球人を見下す
まぁ自分の勝手なイメージでもあるけど
でも嫌いじゃないし、むしろなんだか保護欲が沸く
過去話とか意識するとね

そんなうどんげの内面をいざ書いてみると、やっぱうどんげは可愛いいなぁと思える
この話のうどんげはそんな自分にクリーンヒットでした
58.80名前が無い程度の能力削除
書いているのはいつもの作者さんのはずなのに、まるで鈴仙が宿って居るかのようだった。
文筆に触れる者であれば、先ず言葉ありき。鹿路さんの文は安心して読めるから好きだ。
60.100ice削除
自身の可愛いらしさを熟知している、この小悪魔っぽい優曇華ちゃんから生かさず殺さず弄ばれたい。
彼女は寔にコケティッシュです。

優曇ちゃんについては私事になりますけれども、漫画版儚月抄以降、F22持続性妄想性障碍を患っているとしか読み取れなくなってしまいましたり……。
故に精神障碍者と明言されて私宅監置状態にあるフランと並んで、表現することが著しく難しいキャラクターだと私には思えます。
その人物を、こうして巧みに表現される、鹿路様の慥かな実力を此度改めて垣間見たような気が致します。
62.100名前が無い程度の能力削除
姫様…素敵だ
65.100ヤマカン削除
読みやすいや
72.90名前が無い程度の能力削除
天板を開けられるようになるまでが長そうですね。
師匠の言葉が後押しにも枷にもなっていて、姫様からは全部見抜かれ諭されて、ウドンゲらしい弱さが出ていて可愛いです。