プロローグ
招待状
「○月×日 10時より、お茶会を開催いたしますが、来なくて結構です」
紅魔館メイド長 十六夜 咲夜
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9:00・・・・・・紅魔館内 厨房
咲「そこのケーキはテーブルの中央へ、クッキーが焼けたら・・・・・・・・・・」
厨房の中からキビキビと指示を飛ばす咲夜の声が聞こえてきた。作業を手伝っているメイリンが、
咲夜の横に置いてある紅茶を指差し、
メ「咲夜さん、そこの紅茶はどうしますか?」
咲「その紅茶はお嬢様用だから私が持ってくわ。あなたはそっちの普通の紅茶をもっていってくれ
る?」
メ「は~い」
などと準備を進めていると、
レ「どう?準備の方は順調?」
レミリアが厨房に入ってきた。
咲「はい。滞りなく進んでおります」
咲夜は手を休めずに答えた。
レ「まだ時間があるから、急がなくてもいいわよ」
そういってレミリアが厨房を後にしようとした時、不意に足をとめて、
レ「そういえば咲夜、招待状の方は送ってくれた?」
レミリアの質問に対して咲夜は、
咲「はい、招待状は送りました」
と、平然と答えた。
9:15・・・・紅魔館 庭園
咲「そういえば、メイリン戻ってこなかったわね・・・・なにしてるのかしら?」
咲夜が紅茶や、焼きあがったクッキーをワゴンに乗せて庭園までやってくると、
メ「でしょ?やっぱりそう思うでしょ・・・・私もね・・・・・」
なにやらたのしそ~におしゃべりをしているメイリンが目に入った。
咲「・・・・・」
おもむろにナイフを取り出し、
メ「それでもね~・・・(サクッ)」
ナイフが見事にメイリンの頭に命中した。
咲「準備もそこそこに楽しそうね。私も混ぜてもらえないかしら?(にっこり)」
頭を抱えてうずくまるメイリンを尻目にメイリンの話し相手に目を向けると、
咲「なに?アンタ達ほんとに来たの?」
と、あからさまに不機嫌な態度で魔理沙と霊夢に言った。
魔「あんな招待状がくれば意地でもくるぜ」
霊「なんなのよあの手紙」
咲「なにって招待状よ?書いてあったでしょ」
霊「どこが招待状よ!全然招待してないじゃない!」
咲「冒頭に招待状って書いてあったでしょ?だからあれは招待状なのよ」
これっぽっちも悪びれずに答えた。
咲「まあ、来ちゃったならしょうがないわね、私はお嬢様を呼んでくるからメイリンは残りを
持ってきて、アンタ達は適当にくつろいでて。」
魔「言われなくても、もうくつろいでるぜ」
二人ともすでに咲夜が持ってきたものに手を付けていた。
咲「まだ飲むな!つか食うな!」
10:00・・・・・紅魔館内 庭園
パクパク ゴクゴク
咲「それでは本日の主催者、レミリア様より開催の挨拶を・・・だからそこ食べるな!!」
メ「まあまあ」
一人鼻息の荒い咲夜はさておき、レミリアの挨拶が始まった。
おもむろに檀上にあがり、庭園に集まったメイド達に一通り目を向け、右手に持ったティーカップを
高々と掲げ、
レ「では・・・・・・乾杯!」
全メイド「「「かんぱ~~~~い!」」」
霊&魔-頭(短け~・・・)
こうしてお茶会が始まった。
・・・この時、あのような惨劇が起こるとは誰に予想することができただろうか・・・・
-- To be continued --
……伏線?
作調の関係で意図的にしているなら別ですが、そうでなければ是正した方が良いと思います。
まだ未完成との事ですので、ある程度まとまってから読みたいと思います