Coolier - 新生・東方創想話

霊夢はマイペース

2011/02/26 02:48:36
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 日差しの暖かい、春先の博麗神社。
霊夢は、コレといってするべきことも無く、退屈していた。
そんな時、林から境内に少年がふらふらと入ってきた。どうやら外の世界から迷い込んでしまったらしい。
元の世界に戻してやる前に、霊夢はちょっと悪戯してやろうと思った。

 霊夢は空に飛び上がり、その少年の後ろに回りこむと、そうっと地面すれすれまで降下した。少年は物珍しそうに神社を見つめている。大丈夫、ばれてない。少年の肩の後ろに、両手をかざした。1・・・2の・・・

「わっ!!」

 同時に両手で肩をつかんだ。

「!!っわああ!!」

 少年の体がビクッと跳ねて、バランスを崩しかけた。でも何とか持ちこたえた。霊夢は期待したとおりの反応に満足して、肩から手を離した。少年が霊夢のほうを向いた。

「いっいきなり!何するn・・・」

 声が途中からだんだん小さくなって消えた。少年は目を大きく見開き、霊夢の顔をまじまじと見つめた。

「・・・・・・ぇ・・・?」

 少年の目が、霊夢の顔から胸(腋だったかもしれない)、紅いスカート、そこから伸びた白い脚へと移り、また顔へ戻った。
何か信じられないというような表情で霊夢の眼を見た。霊夢が見つめ返すと、少年の頬に赤みがさした。
それから、やや緊張した声で訊いてきた。

「あの、ここ・・・何ていう神社?」
「ここは博麗神社よ。あ、もしかして参拝に来たの?それなら歓迎するわ」
「博麗神社って今言った?」
「・・・そうだけど?」

 少年はごくっと唾を呑んだ。

「霊、夢?」
「ええそう・・・って何で私のこと知ってるのよ?あなた外から来たんでしょう?」
「うん、いつのまにか林の中にいて・・・出ようとして歩き回ってたら、ここに着いて、この神社の人に、帰り道訊こうと思ってた    ら・・・・・・・・・博麗霊夢って、二次元にしかいないと思ってた。ほんとに、本物の霊夢に、・・・!」
「さっきから何言ってんのかわかんないんだけど・・・とにかく、帰りたいんでしょ?だったら――」

 そこで霊夢は、少年の右頬に切り傷があり、そこからけっこう血が滲んでいるのに気付いた。おそらく林の中をさまよっている間に、木の枝かなんかに引っかかって出来たものだろう。
 一応舐めとけば、と言おうと思ったが、彼が自分では出来ないとわかったのでやめた。けど、放っておくのもなんだし――舐めてあげるか。
 霊夢は少年に歩み寄って、頭に手をかけた。顔を頬の数センチ手前までぐっと近づけると、少年が慌てた。

「わっ、霊夢さん、ちょ――」
「いいから黙ってて」

 霊夢は頬の傷を、ぺろっと小さく舐めた。少年は変な声を上げ、体をぶるっと震わせたが嫌なわけではないらしく、特に抵抗はしてこなかった。霊夢はそのまま、ぺろぺろと舌で何度もくすぐった。少年は顔がもう燃えるように真っ赤で、呼吸が大分乱れていた。

「はっ・・・あ、はぅ・・・」

「ふぅ・・・ま、応急処置はこれでいいでしょ。ところで具合でも悪いの?さっきから顔熱いし、息も荒いけど」

 少年はどこか恍惚とした表情のまま、心臓のあたりに手を当てていた。しばらくして落ち着いたらしく、霊夢に頭を下げてお礼を言った。

「あの――本当に、ありがとうございました」
「別にいいわ。たいしたことじゃないし。それより大丈夫なの?調子悪いんだったらうちで休んでってもいいわよ」

 霊夢がそう声をかけると、少年は二つ返事で承諾した。なぜかすごく嬉しそうだった。





 そのあと少年は本当に風邪を引いて、永遠亭へ行くまでの間霊夢の布団で、霊夢に枕元で看病してもらうという幸せな経験をすることになった。

end
初投稿です。皆さんすごいな・・・
何かあったら、指摘してくださると喜びます。

追記
予想していた以上の数のコメント、評価ありがとうございました!
正直、皆さんに指摘されてやっと気づいたことが多かったです。最初は凹みましたが、なんかもう逆にやる気になりました。
最後まで読んで下さり、感謝!ありがとう!
にとろむ
http://
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コメント



0.210簡易評価
2.無評価名前が無い程度の能力削除
内容が足りない、ですね…。
昔話で例えるなら、桃太郎が鬼の登場前に終わってしまったような感じです。

この題材は先達が多いので、参考にしつつ、いつか続きを書いてみては?
6.10名前が無い程度の能力削除
現段階では
7.無評価名前が無い程度の能力削除
文がちょっと単調かな。

読み返してみて。
「~した。」「~った。」のよーな文章ばかりじゃない?
12.20名前が無い程度の能力削除
ここで終わりだと中途半端な気が…
13.無評価名前が無い程度の能力削除
よくこんな中途半端で中身スカスカな状態で投稿できますね、ある意味凄いわ(笑)
ちゃんと読み返しましたか?そして、ちゃんと面白い作品だと自分で納得しましたか?
もう一回ちゃんと構想を練り上げて形をしっかりと作ってから改めて投稿する事をお勧めします
14.無評価名前が無い程度の能力削除
何を指摘すればいいのか分からないほど酷い。
「・・・」じゃなく「…」を使って、記号(!や?)の後は空白入れればいいんでないの。
「何するn」なんてのは掲示板でのレスとかで使うべきもので、SSで使うようなもんじゃないよ。世に言う最低系SSではよく使ってるが創想話では嫌われるよ。
このSSのプロットを書いて正座して読んで、物語として成立してるかどうか考えてみたら?
15.無評価名前が無い程度の能力削除
作者のオナニー小説・・・
16.20名前が無い程度の能力削除
オリキャラ使うのは悪くないんだけど、初投稿で使うのは無謀過ぎる

オリキャラが活躍したり、明らかに作者の投影だったりするのは、メアリー・スーと言って同人界隈で最も嫌われることの一つだと覚えていくといいかも

例えば今回の霊夢とか行動が不可解
見ず知らずの野郎の傷なんて普通舐めようと思うかと考えると不自然だよね
それなりの理由が描写されてるならまだしも
19.無評価名前が無い程度の能力削除
一旦これ消して一年ぐらいROMってみる事を勧めるよ
あんたにはまだ創作は早過ぎる
ましてやオリキャラを使うなんて…身の程知らずにも程があるだろwww
20.50名前が無い程度の能力削除
すでに指摘された方がいますが、オリキャラはお話の中では基本的に異端な存在であり話の世界観とそのキャラの構成がしっかりしていなければうまくなじませることは難しいと思います。まして読み手に違和感を感じさせないのは至難の業かと…
正直言って読んでて悪いところばかりが目立ちました。構想の薄さ、読みにくい文章、宙ぶらりんの動機など挙げればきりがないですが初投稿ということでこれからに期待しています。
27.20名前が無い程度の能力削除
他の方が仰る通りオリキャラを違和感無く
今の幻想郷に馴染ませるのは難しいかと存じます。
どうしてもオリキャラを使いたいのであれば、
一人のキャラの過去の話などが比較的楽かと。

そして私がこれはいけないと思ったことが二つ
「二次元」という発言と霊夢の性格が公式に大きく反しています。
ギャグ重視の同人誌ではないのですから、
もう少しキャラをしっかり見てみて下さい
28.30名前が無い程度の能力削除
他の方が指摘されてる点は私も同意見です。
私の個人的な感想を言わせて頂きますと、あまり楽しめませんでした。
こういうシチュエーションは悪くないけど、感情移入できないオリキャラの男性が出てきて萎えました。よくあるギャグっぽいオイシイ展開は悪くないですけど、(こんなこと偉そうに言うとアレな奴だと思われてしまいますが、)文章でこの状況を面白く伝えるには圧倒的に技術が足りないと感じました。
「お前はどうなんだ!」と言われれば私も当然ダメダメですけどね(汗)
29.無評価名前が無い程度の能力削除
何これ
31.10名前が無い程度の能力削除
きもい