いつもの朝だった
いつもどおりの目覚ましの音
いつもどおりの風景
なぜなのかわからない、でもただ私はここにいる・・・。
星ちゃんの声がする。また何かドジでもしたのかな?
「ナズーどこー?ナズー?」
まぁまた宝塔でもどっかに置いてきたんだろう・・・。
ここは白蓮さんのお寺。私達はそこに間借りしている。
いつからここにいるかは覚えてない。まぁ長生きだからね。
「ご主人!いいかげんなんでもかんでも私に頼るのやめてください!」
「そんなこといわないでよ~・・・。」
この子達はどっちが主人なのかわからないなぁ。
「あっ!白蓮さんおはようございます」
「あら、相変わらず早起きさんね」
「私も寝てばかりではいられないんですんでねw」
「ありがとうね。たまにはやすんでもいいんだからね」
ここにきてから私はずっとお寺の手伝いをしている。
掃除や水汲みや食事の支度、働きすぎといわれるが何もしないのが性に合わない。
働かざるもの食うべからずというやつだ。
「ご主人!!何してるんですかぁ!!!そこは井戸ですよ!!」
まぁあの人たちは別として・・・
「さて今日もお仕事!お仕事!」
日差しが強い もうそろそろ夏の季節か・・・
私は夏が好きだ。暑いんだけど水が気持ちいい。
植物は花が咲いて動物たちも元気になる。
そしてこの時期になると何かを思い出す・・・
「なんだっけ?」
「いきなりどうしたんだ?水蜜」洗濯物を担いだ一輪がやってきた。
「いや、えっと、な、なんでもないよ!」
「おかしなやつだな~」一輪は笑いながら言った。
「ちょっとまってて、今井戸の準備するから」私は錆びた古いポンプを動かした。
気持ちよく水が噴き出す。
一輪は洗濯物をドサッと落とした。今日は一体何人分あるんだろな?
ここはよく迷い込んでくる人にも宿を貸す。その後ぬえさんがちょっと記憶を消してるみたいだけど。。。
私はあまり会う機会はないが、そういう人の世話までしている。みんな人間は嫌いじゃないらしい。
「どうしたんだ?悩み事でもあるのか?水難の相がでているよ」まじめな顔して言われた・・・。
「そんなんじゃないです!ちょっとこの季節になると何かを思い出すんですよ・・・」
「昔のことか?」
「わからないんです。うれしかったことなのか悲しかったことなのかすら・・・」
「まぁ私達は長生きだからね。人間なんかよりずっと」彼女は急に空を見上げた。
「私も空を見るたびに何か思い出すよ。でも多分長生きしすぎたせいか、何のことかわからないんだよね」
彼女の笑いは雲を散らす風のようだった。いつも私の小さな悩みを吹き飛ばしてくれる。
「まぁ!考えても仕方ないね!洗濯物手伝うよ!」
「おお!ありがとな!じゃあこっちの分やっといてくれ!」
「えっ・・・これ星ちゃんの・・・」
またいつもの朝が来る。もう夏真っ盛り。
以前夏が好きといったが前言撤回。夏なんてキライだ。
今日はちょっと買い物を頼まれている。
といってもここは幻想郷。限られた範囲にしかいけない。
「え~ととりあえず霖之助のとこにいけばいいのよね」
ここから香霖堂はかなり遠い。歩いて半日はかかる。
(だからまぁ私が行くんだけどね・・・。
「もう!あついよ~!」そんなことを15分毎につぶやきながら歩く。
「ふぅ、あと山ひとつってところか」
空を見上げる雲ひとつない青色が広がっている
どすん!
「いたぁい!」上を見ていたら誰かにぶつかってしまったようだ。
「ごめん!ごめん!大丈夫?」
「も~どこみているんですかぁ」小さな女の子が言った。
「ごめんね。ちょっとボーっとしてて」
「も~気をつけてよね!」しゃべりながら走り去っていった。
「あの子はたしか・・・式神の子だったかな?」昔神社でした宴会のときにでもいた気がするな。
「おっとそれより急がなきゃ!」
ガラガラッ!勢いよく扉を開けた
「霖之助さんいらっしゃいますかぁ!」あたりに気配はなかった
「ちょっとまってくれぇ」奥の方から声がした
私は店の中は物色する。。。変なものばかりだな。
ひとつ青色に輝く玉をみつけた。
「綺麗・・・」
「ごめんごめんちょっと倉庫の整理をしててね。いやぁ珍しいお客さんだねぇ」霖之助さんは大体いつも同じことを言う。
「その玉に興味があるかい?まぁキミも海の出身だからねぇ」
「買いませんよ」すすめられる前に断った。
「いやいやそんなつもりはないよ。それにこれは売り物じゃないんでね」
「なんなんですかこれは?」
「僕もよくわからないんだけど、海で何かを奉っていたものだと思うよ。最近拾ったんだ」
「ふーん」別に欲しいとは思わないがその玉の輝きは星屑のような、心を魅了されるようで不思議だった。
「そうそう!ちょっとまって、、、このメモのお使いを頼まれてて」
「どれどれ、あぁこれならすぐ用意できるよ」
「この小型発信機はたまたま最近入荷してたからね~運がいいよ」
(霖之助さんの店に無いものはないのだろか・・・というか白蓮さんは何に使うんだろう・・・
「はい、これで全部だよ」
「どうもありがとうございます。お金はいつものように」
「はいはい、夏だけど山はすぐ暗くなるからね。早く帰るんだよ」
私は店を出て帰路を辿った。ちょっとあの青い玉が名残惜しかった。
もう山は暗くなる。やはり夏だからといっていつまでも明るいものじゃない。
「え~ん!え~ん!」
「ん?」近くで子供の泣き声がする。
「おかぁさ~ん」木の陰に小さな女の子がうずくまっていた。
「どうしたの?」
「おかぁさんとはぐれちゃって・・・お姉さんはだれ?」
「私はみなみつよ。山の向こうのお寺に住んでるよ」
「お姉ちゃん変な格好、なんでそんな格好してるの?」
「これは船に乗る船乗りの格好なのよ!お姉ちゃんかっこいいでしょ!」
「海?ここら辺は山しかないよ?お姉ちゃんお寺の人じゃないの?」
「えっ?」
「あれ~ここにいたのかぁ」彼女は確か寺子屋の先生の・・・
「すまねぇな、ちょっと目を放した隙にどっかいっちまってよ。ちゃんと親のとこ連れて行くから」
「あぁ!うん、そうだったの、お願いしますね」
「お姉ちゃん!じゃあねぇ~!」小さな女の子は去っていった。
その後、帰った記憶は無いが気づいたら部屋にいた。
(たしかに私は海に囚われた幽霊。なのにもう海を何年も見ていない
そういえばなぜここに来たのかもわからない。なんでだろう。
いやそれよりも・・・
香霖堂にあったあの玉が頭から離れない・・・
あれは何か懐かしいようななんというか・・・
いつもの思い出すような感覚と違う、とても嫌な感覚がした。
今日もいつもと変わらない朝
じゃなかった・・・。
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
「チュゥーーーーーーーーーーッ!」
「ニャアアアアアアアアアアアン!」あれは昨日いた式神の女の子だ。
(めっちゃ追いかけられてる・・・
「こらぁ!ちぇん!やめなさい!」式神の子は首をつかまれた。
「あの子は!悪魔の子です!ここから去るのです!!」ナズーが必死になっていた。
「どうもすいません・・・うちの子が・・・」狐の女性が必死にあやまる。
「もしや私を捕まえてどこかの演劇団にでも売り飛ばすつもりだったんじゃ!」
「どうかしたんですか?」
「あーっ昨日のボーっとしたお姉ちゃんだ~!」
「ちぇん!もうだまってなさい!」
「むー」
「今日はどうしたんですか?」
「すいません。お邪魔しております。ちょっと我が主人の紫様が白蓮様に御用があるということで」
めったに使わない応接間は閉ざされていた。大事な話でもしてるのかな?
「いえいえ、何もありませんがゆっくりしていってください」
「もしや!宇宙からの使者!?」ナズーはまだ必死だった。
しばらくして紫さんが出てきた。
「藍、帰るわよ」
「わかりました。すいません、どうもお邪魔しました」
三人は挨拶をして早々と帰っていった。
「白蓮さんなにかあったんですか?」
「水蜜・・・ちょっと下界で問題があったみたいでね・・・まぁあまり気にしないで頂戴・・・」
白蓮様はあまり顔色がよろしくなかった。
まぁ幻想郷は常に異変ばかり起きるからしょうがないか・・・
「あの宇宙生物はどこに行ったんですか!もしやご主人をぉ!!!」
(ナズー・・・
その日夢をみた。懐かしい海の夢。
どんなところだったか思い出せないけど海なのはわかった。
そこに輝く青い玉があり、、、それは目の前で砕け散った。
朝起きるとそこにはいつもの朝は無かった。
すごい量の雨が降り続けている。空がまったく見えなかった。
白蓮様がいない。みんなには家にいろとだけ指示があったらしい。
「昨日言ってた・・・異変が原因なのか?」一輪が空を見ながらつぶやいた。
私はいてもたってもいられず家を飛び出した。
「あっ!ちょっとまて!」一輪がそんなことを言ったような気がした。
私はこの異変が何かなぜかわかる気がする・・・
行く場所はひとつ・・・八雲紫の住む場所
ほとんどいったこともない土地なのになぜか行くべき場所がわかる。
それは道が導いてくれるかのように。一時間もかからずに紫さんの住む家へついた。
雨は朝からまったくやむ気配が無い。それどころか激しくなっている気もする。
目の前の門が勝手に開いた。恐る恐る進んでいく。
中に入るとまるでこちらに来いと言わんばかりに一枚一枚扉が開いていく。
奥には紫さんがいた。
「待っていたわよ。水蜜さん」
少女のときは動き出した。
いつもどおりの目覚ましの音
いつもどおりの風景
なぜなのかわからない、でもただ私はここにいる・・・。
星ちゃんの声がする。また何かドジでもしたのかな?
「ナズーどこー?ナズー?」
まぁまた宝塔でもどっかに置いてきたんだろう・・・。
ここは白蓮さんのお寺。私達はそこに間借りしている。
いつからここにいるかは覚えてない。まぁ長生きだからね。
「ご主人!いいかげんなんでもかんでも私に頼るのやめてください!」
「そんなこといわないでよ~・・・。」
この子達はどっちが主人なのかわからないなぁ。
「あっ!白蓮さんおはようございます」
「あら、相変わらず早起きさんね」
「私も寝てばかりではいられないんですんでねw」
「ありがとうね。たまにはやすんでもいいんだからね」
ここにきてから私はずっとお寺の手伝いをしている。
掃除や水汲みや食事の支度、働きすぎといわれるが何もしないのが性に合わない。
働かざるもの食うべからずというやつだ。
「ご主人!!何してるんですかぁ!!!そこは井戸ですよ!!」
まぁあの人たちは別として・・・
「さて今日もお仕事!お仕事!」
日差しが強い もうそろそろ夏の季節か・・・
私は夏が好きだ。暑いんだけど水が気持ちいい。
植物は花が咲いて動物たちも元気になる。
そしてこの時期になると何かを思い出す・・・
「なんだっけ?」
「いきなりどうしたんだ?水蜜」洗濯物を担いだ一輪がやってきた。
「いや、えっと、な、なんでもないよ!」
「おかしなやつだな~」一輪は笑いながら言った。
「ちょっとまってて、今井戸の準備するから」私は錆びた古いポンプを動かした。
気持ちよく水が噴き出す。
一輪は洗濯物をドサッと落とした。今日は一体何人分あるんだろな?
ここはよく迷い込んでくる人にも宿を貸す。その後ぬえさんがちょっと記憶を消してるみたいだけど。。。
私はあまり会う機会はないが、そういう人の世話までしている。みんな人間は嫌いじゃないらしい。
「どうしたんだ?悩み事でもあるのか?水難の相がでているよ」まじめな顔して言われた・・・。
「そんなんじゃないです!ちょっとこの季節になると何かを思い出すんですよ・・・」
「昔のことか?」
「わからないんです。うれしかったことなのか悲しかったことなのかすら・・・」
「まぁ私達は長生きだからね。人間なんかよりずっと」彼女は急に空を見上げた。
「私も空を見るたびに何か思い出すよ。でも多分長生きしすぎたせいか、何のことかわからないんだよね」
彼女の笑いは雲を散らす風のようだった。いつも私の小さな悩みを吹き飛ばしてくれる。
「まぁ!考えても仕方ないね!洗濯物手伝うよ!」
「おお!ありがとな!じゃあこっちの分やっといてくれ!」
「えっ・・・これ星ちゃんの・・・」
またいつもの朝が来る。もう夏真っ盛り。
以前夏が好きといったが前言撤回。夏なんてキライだ。
今日はちょっと買い物を頼まれている。
といってもここは幻想郷。限られた範囲にしかいけない。
「え~ととりあえず霖之助のとこにいけばいいのよね」
ここから香霖堂はかなり遠い。歩いて半日はかかる。
(だからまぁ私が行くんだけどね・・・。
「もう!あついよ~!」そんなことを15分毎につぶやきながら歩く。
「ふぅ、あと山ひとつってところか」
空を見上げる雲ひとつない青色が広がっている
どすん!
「いたぁい!」上を見ていたら誰かにぶつかってしまったようだ。
「ごめん!ごめん!大丈夫?」
「も~どこみているんですかぁ」小さな女の子が言った。
「ごめんね。ちょっとボーっとしてて」
「も~気をつけてよね!」しゃべりながら走り去っていった。
「あの子はたしか・・・式神の子だったかな?」昔神社でした宴会のときにでもいた気がするな。
「おっとそれより急がなきゃ!」
ガラガラッ!勢いよく扉を開けた
「霖之助さんいらっしゃいますかぁ!」あたりに気配はなかった
「ちょっとまってくれぇ」奥の方から声がした
私は店の中は物色する。。。変なものばかりだな。
ひとつ青色に輝く玉をみつけた。
「綺麗・・・」
「ごめんごめんちょっと倉庫の整理をしててね。いやぁ珍しいお客さんだねぇ」霖之助さんは大体いつも同じことを言う。
「その玉に興味があるかい?まぁキミも海の出身だからねぇ」
「買いませんよ」すすめられる前に断った。
「いやいやそんなつもりはないよ。それにこれは売り物じゃないんでね」
「なんなんですかこれは?」
「僕もよくわからないんだけど、海で何かを奉っていたものだと思うよ。最近拾ったんだ」
「ふーん」別に欲しいとは思わないがその玉の輝きは星屑のような、心を魅了されるようで不思議だった。
「そうそう!ちょっとまって、、、このメモのお使いを頼まれてて」
「どれどれ、あぁこれならすぐ用意できるよ」
「この小型発信機はたまたま最近入荷してたからね~運がいいよ」
(霖之助さんの店に無いものはないのだろか・・・というか白蓮さんは何に使うんだろう・・・
「はい、これで全部だよ」
「どうもありがとうございます。お金はいつものように」
「はいはい、夏だけど山はすぐ暗くなるからね。早く帰るんだよ」
私は店を出て帰路を辿った。ちょっとあの青い玉が名残惜しかった。
もう山は暗くなる。やはり夏だからといっていつまでも明るいものじゃない。
「え~ん!え~ん!」
「ん?」近くで子供の泣き声がする。
「おかぁさ~ん」木の陰に小さな女の子がうずくまっていた。
「どうしたの?」
「おかぁさんとはぐれちゃって・・・お姉さんはだれ?」
「私はみなみつよ。山の向こうのお寺に住んでるよ」
「お姉ちゃん変な格好、なんでそんな格好してるの?」
「これは船に乗る船乗りの格好なのよ!お姉ちゃんかっこいいでしょ!」
「海?ここら辺は山しかないよ?お姉ちゃんお寺の人じゃないの?」
「えっ?」
「あれ~ここにいたのかぁ」彼女は確か寺子屋の先生の・・・
「すまねぇな、ちょっと目を放した隙にどっかいっちまってよ。ちゃんと親のとこ連れて行くから」
「あぁ!うん、そうだったの、お願いしますね」
「お姉ちゃん!じゃあねぇ~!」小さな女の子は去っていった。
その後、帰った記憶は無いが気づいたら部屋にいた。
(たしかに私は海に囚われた幽霊。なのにもう海を何年も見ていない
そういえばなぜここに来たのかもわからない。なんでだろう。
いやそれよりも・・・
香霖堂にあったあの玉が頭から離れない・・・
あれは何か懐かしいようななんというか・・・
いつもの思い出すような感覚と違う、とても嫌な感覚がした。
今日もいつもと変わらない朝
じゃなかった・・・。
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
「チュゥーーーーーーーーーーッ!」
「ニャアアアアアアアアアアアン!」あれは昨日いた式神の女の子だ。
(めっちゃ追いかけられてる・・・
「こらぁ!ちぇん!やめなさい!」式神の子は首をつかまれた。
「あの子は!悪魔の子です!ここから去るのです!!」ナズーが必死になっていた。
「どうもすいません・・・うちの子が・・・」狐の女性が必死にあやまる。
「もしや私を捕まえてどこかの演劇団にでも売り飛ばすつもりだったんじゃ!」
「どうかしたんですか?」
「あーっ昨日のボーっとしたお姉ちゃんだ~!」
「ちぇん!もうだまってなさい!」
「むー」
「今日はどうしたんですか?」
「すいません。お邪魔しております。ちょっと我が主人の紫様が白蓮様に御用があるということで」
めったに使わない応接間は閉ざされていた。大事な話でもしてるのかな?
「いえいえ、何もありませんがゆっくりしていってください」
「もしや!宇宙からの使者!?」ナズーはまだ必死だった。
しばらくして紫さんが出てきた。
「藍、帰るわよ」
「わかりました。すいません、どうもお邪魔しました」
三人は挨拶をして早々と帰っていった。
「白蓮さんなにかあったんですか?」
「水蜜・・・ちょっと下界で問題があったみたいでね・・・まぁあまり気にしないで頂戴・・・」
白蓮様はあまり顔色がよろしくなかった。
まぁ幻想郷は常に異変ばかり起きるからしょうがないか・・・
「あの宇宙生物はどこに行ったんですか!もしやご主人をぉ!!!」
(ナズー・・・
その日夢をみた。懐かしい海の夢。
どんなところだったか思い出せないけど海なのはわかった。
そこに輝く青い玉があり、、、それは目の前で砕け散った。
朝起きるとそこにはいつもの朝は無かった。
すごい量の雨が降り続けている。空がまったく見えなかった。
白蓮様がいない。みんなには家にいろとだけ指示があったらしい。
「昨日言ってた・・・異変が原因なのか?」一輪が空を見ながらつぶやいた。
私はいてもたってもいられず家を飛び出した。
「あっ!ちょっとまて!」一輪がそんなことを言ったような気がした。
私はこの異変が何かなぜかわかる気がする・・・
行く場所はひとつ・・・八雲紫の住む場所
ほとんどいったこともない土地なのになぜか行くべき場所がわかる。
それは道が導いてくれるかのように。一時間もかからずに紫さんの住む家へついた。
雨は朝からまったくやむ気配が無い。それどころか激しくなっている気もする。
目の前の門が勝手に開いた。恐る恐る進んでいく。
中に入るとまるでこちらに来いと言わんばかりに一枚一枚扉が開いていく。
奥には紫さんがいた。
「待っていたわよ。水蜜さん」
少女のときは動き出した。
どのくらいの長さで完結するものか分からないが、もう少し話が先に進んでくれないと思わせ振りな描写も活きてこないんじゃないだろうか。
こんな感想だけど投げ出さないで続きを書いて貰いたい。