――あなたが好きよ?―
――へえ。―
――本当よ?―
――……でも。―
ふう、と彼女は息を吐き、笑った。
――分かったわ。もう、諦める事にする。―
――……すいません。―
――私を振るなんて、命知らず。―
彼女は微笑みながら言った。
――本当に、申し訳ありません。―
――……マジメ。―
――頭でっかちです。―
――何それ。―
――洒落です。―
――洒落にも成ってないわ。―
すると彼は、はは。と笑った。
……気がした。
――……では、行ってきます。―
――…………。行ってらっしゃい。―
彼は、居なくなった。
大妖怪の、昔の話であった。
大妖怪の唄。
開演。
「――っ……………………!!」
彼女――八雲紫は、とても寝覚めが悪かった。
「………………まだ、引きずってるの?」
と、誰かに言う。
自分になのだろうか?
それとも……
彼に
なのだろうか?
分からない。
「…………作りましょうか」
と紫は言い、寝間着を脱いでからいつもとは違う服に着替え、正座で机に向かう。
その後は、文鎮を置く音、墨をする音と筆の走る音は有ったが静かだった。
途中で
「……やっぱり正座は止めましょう。苦手ね」
と言い、姿勢を崩す事は有ったが。
最近、紫様は机に向かう事が多くなった。
何か有ったのだろうか。
でもご飯は朝昼晩、食べているし……グータラも普通だし……。
…………気にしないでも良いか。
さて、仕事をするか。
「朝御飯は何にするかな〜♪」
中身は…………卵、使うか。
卵を使って……卵かけご飯、味噌汁……具は豆腐だな。
後は………………ふむ。
「ふぁ……おはようございます、らんさま……」
ん、
「橙、おはよう」
起きたか。
「おひゃようございま……ふぁぁ……」
………………可愛いなあ。
「ああ、そうだ橙。何食べたい?」
「んにに…………!」
ん、身体伸ばした。
覚醒するな。
「ん、ふう……。おかずですか?」
「ああ」
「………………」
……尻尾が揺れている……くっ…………頼むから考え事するとき尻尾を揺らさないでくれっ……!
可愛い……!
「あ!」
「ん?」
「卵有りますか?」
「有るが……ご飯に掛けて食べようかと思っていたんだが」
「にゃ……!」
おお、嬉しそうだ……。
「橙は本当に卵が好きだな」
「はいっ! それでですね、目玉焼きにウインナーを薄切りみたいにしたのを混ぜてみるのはどうですか!?」
ふむ…………。
〜式神想像中・・・〜
「良いかもな、作ってみよう!」
「ありがとうございます!」
尻尾が……揺れ…………。
〜式神創造中・・・〜
「よし、出来た。それじゃあ橙、私は紫様を呼んでくるから、待っててくれ」
「はい!」
「…………はあ、難しいわ」
紫は溜め息を吐く。
「才能が、無いのかしら」
……ふと、思い出す。
――貴方って、才能有るのね。―
――才能じゃ、無いよ。―
――嘘。―
――……才能なんて、此処には無いんだ。―
――……じゃあ、何処に?―
――はは、分からないや。……才能なんて、無いんだ。―
――どうしたの?―
――あ、いや。何でもない。―
――……それより、才能が無いなら貴方の才能は何?―
――……努力さ。―
「…………才能なんて、無い。有るのは、努力だけ……」
…………ええ。と一言呟いた。
「……ん。そろそろ出来るかしら」
と時間を見て、朝御飯が出来そうな頃だと確認した紫は、戸の前に立った。
ガラッ
行間。
「うわあああああああああああああああああ」
「きゃあああああああああああああああああ」
「ああ吃驚した」
「ええ私もです」
「まさか開けようとした瞬間目の前に藍が居るとは……汚いなさすが式神汚い」
「汚くないです。……では、「「いただきます」」」
三人は少し大きめの茶卓に、ご飯と豆腐の味噌汁、橙が考案した目玉焼きを載せて囲む。
「目っ玉っ焼き〜♪」
「うん、美味しそう」
「さて、醤油はっと。ん」
「あ、ありがとうございます!」
橙は目玉焼きには醤油ににんにくとしょうがを少量混ぜた橙専用の醤油を藍に取ってもらい、掛ける。
「〜♪」
紫はスキマから醤油と塩が別に入っている小瓶を取りだし、醤油を少な目に、塩を若干醤油より多目にしたが、全員で一番少ない。
「…………ほっ」
藍は普通の醤油を掛け、丁度の所で上げた。
多目だ。
「藍、掛けすぎじゃない?」
「多いです」
「……い、いや。私には此れくらいが」
「何処の老人よ」
「…………いただきます」
「いただきなさい」
と紫は藍ににっこりと笑い掛ける。
「っ…………ん」
黄身を割り、回りに広げてからパクリ、と一口。
「……えふっけほっ」
「ほおら塩っぱい」
「うう……」
「……そう言えば紫様は少な目ですね」
「塩っぱいのは苦手なのよ」
「そうなんですか?」
「そう」
それ以外は平気なのだけれど、と苦笑した。
「(……じゃあ何で塩掛けるんだろう……)」
「橙は黄身を割らないのね」
「あ、はい。卵の味を味わいたいんです。なので少し食べてから割るんです」
「………………なら、最初に醤油を掛けなくても」
「ぁ……………………醤油は別です」
「今『あ』って言った!」
「い、言ってません。ほら冷めますよ」
「……まあ良いわ」
「私空気っ」
諦めたら其処で死合終了ですよ?
「諦めてないし命掛けてねぇっ」
「…………ごちそうさま」
……さて、もう皆は食べ終わって居ないから…………。
此処で……いや、そんな気分じゃ無いわ。
…………うん。
「出掛けましょう」
人里に開きますか。
紫はスキマから出て歩き出す。
「んーっ! ……良い天気ね」
伸びをして……歩き出す。
前へ。
――へえ。―
――本当よ?―
――……でも。―
ふう、と彼女は息を吐き、笑った。
――分かったわ。もう、諦める事にする。―
――……すいません。―
――私を振るなんて、命知らず。―
彼女は微笑みながら言った。
――本当に、申し訳ありません。―
――……マジメ。―
――頭でっかちです。―
――何それ。―
――洒落です。―
――洒落にも成ってないわ。―
すると彼は、はは。と笑った。
……気がした。
――……では、行ってきます。―
――…………。行ってらっしゃい。―
彼は、居なくなった。
大妖怪の、昔の話であった。
大妖怪の唄。
開演。
「――っ……………………!!」
彼女――八雲紫は、とても寝覚めが悪かった。
「………………まだ、引きずってるの?」
と、誰かに言う。
自分になのだろうか?
それとも……
彼に
なのだろうか?
分からない。
「…………作りましょうか」
と紫は言い、寝間着を脱いでからいつもとは違う服に着替え、正座で机に向かう。
その後は、文鎮を置く音、墨をする音と筆の走る音は有ったが静かだった。
途中で
「……やっぱり正座は止めましょう。苦手ね」
と言い、姿勢を崩す事は有ったが。
最近、紫様は机に向かう事が多くなった。
何か有ったのだろうか。
でもご飯は朝昼晩、食べているし……グータラも普通だし……。
…………気にしないでも良いか。
さて、仕事をするか。
「朝御飯は何にするかな〜♪」
中身は…………卵、使うか。
卵を使って……卵かけご飯、味噌汁……具は豆腐だな。
後は………………ふむ。
「ふぁ……おはようございます、らんさま……」
ん、
「橙、おはよう」
起きたか。
「おひゃようございま……ふぁぁ……」
………………可愛いなあ。
「ああ、そうだ橙。何食べたい?」
「んにに…………!」
ん、身体伸ばした。
覚醒するな。
「ん、ふう……。おかずですか?」
「ああ」
「………………」
……尻尾が揺れている……くっ…………頼むから考え事するとき尻尾を揺らさないでくれっ……!
可愛い……!
「あ!」
「ん?」
「卵有りますか?」
「有るが……ご飯に掛けて食べようかと思っていたんだが」
「にゃ……!」
おお、嬉しそうだ……。
「橙は本当に卵が好きだな」
「はいっ! それでですね、目玉焼きにウインナーを薄切りみたいにしたのを混ぜてみるのはどうですか!?」
ふむ…………。
〜式神想像中・・・〜
「良いかもな、作ってみよう!」
「ありがとうございます!」
尻尾が……揺れ…………。
〜式神創造中・・・〜
「よし、出来た。それじゃあ橙、私は紫様を呼んでくるから、待っててくれ」
「はい!」
「…………はあ、難しいわ」
紫は溜め息を吐く。
「才能が、無いのかしら」
……ふと、思い出す。
――貴方って、才能有るのね。―
――才能じゃ、無いよ。―
――嘘。―
――……才能なんて、此処には無いんだ。―
――……じゃあ、何処に?―
――はは、分からないや。……才能なんて、無いんだ。―
――どうしたの?―
――あ、いや。何でもない。―
――……それより、才能が無いなら貴方の才能は何?―
――……努力さ。―
「…………才能なんて、無い。有るのは、努力だけ……」
…………ええ。と一言呟いた。
「……ん。そろそろ出来るかしら」
と時間を見て、朝御飯が出来そうな頃だと確認した紫は、戸の前に立った。
ガラッ
行間。
「うわあああああああああああああああああ」
「きゃあああああああああああああああああ」
「ああ吃驚した」
「ええ私もです」
「まさか開けようとした瞬間目の前に藍が居るとは……汚いなさすが式神汚い」
「汚くないです。……では、「「いただきます」」」
三人は少し大きめの茶卓に、ご飯と豆腐の味噌汁、橙が考案した目玉焼きを載せて囲む。
「目っ玉っ焼き〜♪」
「うん、美味しそう」
「さて、醤油はっと。ん」
「あ、ありがとうございます!」
橙は目玉焼きには醤油ににんにくとしょうがを少量混ぜた橙専用の醤油を藍に取ってもらい、掛ける。
「〜♪」
紫はスキマから醤油と塩が別に入っている小瓶を取りだし、醤油を少な目に、塩を若干醤油より多目にしたが、全員で一番少ない。
「…………ほっ」
藍は普通の醤油を掛け、丁度の所で上げた。
多目だ。
「藍、掛けすぎじゃない?」
「多いです」
「……い、いや。私には此れくらいが」
「何処の老人よ」
「…………いただきます」
「いただきなさい」
と紫は藍ににっこりと笑い掛ける。
「っ…………ん」
黄身を割り、回りに広げてからパクリ、と一口。
「……えふっけほっ」
「ほおら塩っぱい」
「うう……」
「……そう言えば紫様は少な目ですね」
「塩っぱいのは苦手なのよ」
「そうなんですか?」
「そう」
それ以外は平気なのだけれど、と苦笑した。
「(……じゃあ何で塩掛けるんだろう……)」
「橙は黄身を割らないのね」
「あ、はい。卵の味を味わいたいんです。なので少し食べてから割るんです」
「………………なら、最初に醤油を掛けなくても」
「ぁ……………………醤油は別です」
「今『あ』って言った!」
「い、言ってません。ほら冷めますよ」
「……まあ良いわ」
「私空気っ」
諦めたら其処で死合終了ですよ?
「諦めてないし命掛けてねぇっ」
「…………ごちそうさま」
……さて、もう皆は食べ終わって居ないから…………。
此処で……いや、そんな気分じゃ無いわ。
…………うん。
「出掛けましょう」
人里に開きますか。
紫はスキマから出て歩き出す。
「んーっ! ……良い天気ね」
伸びをして……歩き出す。
前へ。
改行が多すぎて、まるで携帯小説を読んでいるような気分になるし読みづらい。
視点の話は分かるかな。一人称と三人称が混ざっていていて不快なんだ。
ちゃんと視点は固定して書くべき。
例えば、この作品なら一人称で固定してしまった方が絶対に良い。
私ならそうする。きっと皆そうする。
三点リーダも多すぎ。三点リーダの意味も分からないかもしれないから一応言っとくが…←これ。
三点リーダは使えば使うほど良いってものじゃない。
そして根本的に、前後編に分ける必要が皆無。この程度の文量と話なら十分一つにまとめきれるはず。
まぁ、早く投稿して評価して貰いたいって欲は分かるがね。
「文章の基本」などでぐぐって最低限のノウハウを身につけたほうが早いと思います。
東方の二次以外の媒体は興味ないかもしれませんが、二次小説でも基本は大事ですよ。
少なくとも前作の50倍はマシになったと思う。解読不能レベルは脱出してる。ただし50倍良くなってこの点数ということを頭に入れてくれ。
どうしても書きたいようなのでもう「基礎を身につけろ」なんていうのはいい加減諦める。散々いわれた結果がこの作品だからね。
が、地の文はぶっちゃけこれでも圧倒的に少ない。会話文で補ってるうちはそういわれても仕方ないと思ったほうがいい。
というかこれ、結局最初のくだり無しで八雲一家に朝飯食わせるだけでも成立してるよな。
「彼」ってのが誰だかしたないが、最終的に続きが全く気にならなかった。
「彼」のことを考える紫の思考をもっと多めにするか、ラストに入れるなり工夫したほうがいい。
「此処で……いや、そんな気分じゃ無いわ。」っていう文章だけじゃ弱すぎて、いきなり文章をぶった切られた感じしかしない。
前編後編に分ける場合、せめて次回作が気になるような終わらせ方をしたほうがいいと思う。
まぁあれだ。何だかんだ言って毎回読んでる俺もいる
・ケータイ小説のような文体に「其処」とか「有った」などの無駄な漢字変換は似合わない。
・視点は紫に固定した方が読みやすい。
・まず短くてもいいから話を完結させてから投稿するようにした方がいい。
こんな思いつき程度の走り書きを「投稿するに足る一作品」として認識したらアカン。
一度小説の執筆を打ち切り、小説の書き方をWebでもなんでもいいので調べ、その上で高得点、高Rateを取っている作品をしっかり研究すべきです。
現在、まだ3作品目ということで(初投稿作品から10000点以上をマークしている作者さんもいますが)色々アドバイスされていますが、そのアドバイスに従わず、自分の書きたいことを羅列するだけでは小説書きとして成長出来ないだけでなく、作品を見てくれる人そのものがいなくなってしまいますよ。そろそろ物書きビギナーという名の免罪符は使えなくなる頃ですよ。
作品に対するアドバイスは、他の人と同意見であること、また、そのアドバイスが受け入れられる確率が限りなく低いことを考慮し、控えさせて戴きます。
書き続ければ間違いなく上達しますので、それは心配する必要ありません。
他人の感想、意見はとても大事ですが、同時に自分も高めていかないとそれらの意見を有効利用できません。落ちついて、確実に一歩づつ前進していきましょう。
くれぐれも創作活動が嫌いにならないように。
まぁ見てのとおり。既にこれだけフリーレスやアドバイスをいただいてるわけですよ。
優しい人がたくさんいますね。でも、もう厳しく言わないと分からないでしょう?
以下、厳しく言いますよ。
この作品集の100作品中、レートの高さ順に並べ替えると今のところ下から3作品が全て貴方の作品です。
レートの低い、評価の低い、叩かれている作品をお持ちの方は他にもたくさんいますが、彼らのソレと貴方のコレの意味は全く違います。
彼らはある一定水準の実力を持っている上で新しいものに挑戦し、結果的に失敗をしてその失敗を次への教訓としています。貴方の場合は人の注意を無視して独りよがりな妄想を撒き散らしているだけです。
何も伝わってこないだけでなく、「他人に伝えたい」という作者自身の意気込みすらも伝わってこない。
恐らく既に作者の名前を見ただけで作品を読むのを放棄している方もいるでしょう。
一度や二度だけでなく、何度も自分の作品を読み返してみてください。そうすれば自分の作品の欠点や、どこをどう補えばいいのかが分かるはずです。
しかしそれでも尚「何故こんなに自分の言いたいことが読者に伝わっていないのか」、「何故こんなに似たようなアドバイスばかりなのか」などと思うようならば、はっきり言って現在の貴方の実力は絶望的です。
ここは得点を取るためのサイトではありませんし、レートで競争するサイトでもありません。
しかし貴方の作品はそれ以前に人に見せられるものじゃないし、最低限の基準を満たしていない。
その証拠がこのレート。
レート4以下というのは場合にもよりますが、普通に書けていれば出る数字ではないし、100人中100人がマイナスな評価をしている作品です。
100人中100人が「不味い」っていう飯は誰も食いたくないのですよ。
もし怖いもの見たさで食べる人がいても、得点という代金は支払いたくないでしょう。
あと、分類は検索による作品探しをしやすくしたり作品の中身を大まかに知るためのものなので、作者自身の名前を入れる必要はありません。
主要な登場キャラの名前を入れるべきです。貴方の作品を探したければ作者検索すればいいだけなので。
目の肥えた他の読者さん達の的確なアドバイスを受けてもまだ分からないようなので私がハッキリと言っておきます。
読者としてこんなに酷い作品を乱発されたのは久しぶりです。
アドバイスを見れば分かるでしょう?「本を読め」というアドバイス。
それを言われるということは作品のどこをどう直せばいいとかそういう手直しを加えてなんとかなるというレベルではなく、根本的に物語が死んでしまっているということです。
直しが効かないほど壊滅的な構成、文章、表現だというを自覚すべきです。
嫌でも自覚してください。
少し熱くなりすぎました。
最後に。悔しかったら実力を付けて貴方の作品にケチをつけた連中(主に私)をギャフンと言わせてみてください。
叩かれた悔しさをバネにして高得点を得た作家さんだってたくさんいます。
次に全く成長が見えなかったらもう何も言いません。
ただ、ここが貴方だけの遊び場じゃないということを考えてくださいね。
Rate計算式は、一見面倒臭いものですが、要するにRate値×5が得点評価の平均点です。つまり、Rateが4未満というのは、大部分の人が20点未満、つまり最低点の10点を与えている、ということです。
書いていれば何時かは上手くなれる…、確かにそういう人もいますが、それはほんの一握りですし、貴方のレベルではそれは幻想のまた幻想でしょう。即刻、その幻想を捨て、研究しましょう。でないと(まず不可能でしょうが、万が一)良い作品を書けたとしても作者名だけで閲覧回避の対象になりますよ。この作品がボーダーラインです。そろそろこの作者の作品を本気で見ようなどという愚かな選択をする人がいなくなり始める頃です。
本気なのにこんなもんか、で妥協してるって所が本当に本気なのか疑ってしまいます。
まぁ、色々問題はあると思いますがあれです。
創作頑張れ
僕も少し前まで、とあるサークルでシナリオライターをさせてもらっていましたが、先日クビになりました。
理由は多々有りますが、その一つに『日本語が壊滅的』というものがあります。
サークルに在籍していた頃、先輩方はしきりに僕に本を読めと口をすっぱくしておっしゃられていました。
でも、僕はそれに従いませんでした。読むのが怖かったからです。
自分の能力の無さを知ってしまうような気がして、それが評価されている作品ほど僕は読みたくありませんでした。
だけれど、サークルをクビになって作品を作る必要がなくなったので、とりあえず今更ながら人の作品を読み始めました。
そこで初めて、自分がいかに日本語を知らなかったのか、文章というものを考えなかったのかを思い知らされたんです。
今、こう書いていてもあまり綺麗な文章とは言えないのですが‥。
単純に本を読めといわれても、何を読んでどういうところに注目すればいいのか?など、初めは分からないかもしれません。
それでもいいんです。まずは何か読んでみてください。
読む時は勉強だと思って煮詰めながら読んではいけません。
そうすると、長続きしないからです。
だから純粋に、その小説を‥物語を楽しもうという気持ちで読んでみて下さい。
読めば読むほど、自然と文章の特徴というものがつかめると思います。
それと、元シナリオライターとして、少しストーリー性についても触れておきますね。
ストーリーを想像するというのは、いろいろな知識がないと出来ないことです。
これは小説に限らず、ゲームでも漫画でも何でも良いので、他の人が作った作品に触れてみてください。
そして大事なのは、作品に触れて面白いと思ったか、つまらないと思ったか、です。
面白いと思ったらなんで面白いと感じたのかを突き詰めて考えてください。
つまらないと思った場合も同じです。
これを繰り返すと、貴方にとって何が良いストーリーで、何がつまらないストーリーなのかが見えてくると思います。
100人居て、100人全員が面白いというストーリーは、事実上存在しえません。
必ず、ストーリーというのは賛否両論分かれるものなのです。
ですから、一部批判があっても気を落さないでください。
ですが、現状の作者さんのストーリーはあまり受け入れられていないようですね‥。
僕も残念ながら、今は受け入れられないです。
作者さんは自分の作ったストーリーを見て、面白いと感じましたか?
そして、感じたのならそれを言葉で説明できますか?
自分が作ったものを、自分で面白いと思うのは大切なことです。
だって、作った当人がつまらないと思いつつ書いた作品を、他の人が読んで面白いわけないですよね?
だから、自分が作ったものを自分で評価するのはいいことなんです。
ただし、ちゃんと納得できる根拠がないといけません。
根拠がないと、『独り善がり』という現象に陥ります。
ストーリーを考えるときは、常に『自分が読者だったら』という点を考慮してみてください。
たぶん面白い‥ではだめです。絶対面白い!を創造してください。
貴方と同じ『面白い』を共有できる人は必ず居ます。
だから、自分が信じたストーリーを作り上げてくださいね。
これを仕事にしている人たちは、締切りなどに追われ、中途半端な作品を出さざるを得なくなり、結果、批判されるような作品になってしまうということはあります。
ですが、ここに投稿する分には、そういった締切りに追われることはまず無いと思うので、じっくり時間を掛けて考えてみてください。
後は、すでにやられているかもしれませんが、プロットを書くことも大切です。
プロットというのは、ストーリーのメモ書きみたいなものです。(ご存知でしたらすみません)
アイディアを書き出すことで、いつでも見直しが出来るようになります。
そうすると、先ほど書いた何が面白くて、何がつまらないのかを、自分のストーリーに対して検討することが出来ます。
いわゆる、見直しという作業ですね。
これも大切なことなので、欠かさないでください。
さきほど、ストーリーを学ぶならゲームや漫画でも良いと書きましたが、それを文章に起こすには、やはり小説はいずれ読まなければいけません。
そして、その時自分の能力の無さに落胆するかもしれません。
ですが、それを恐れていると痛い目を見てしまいます。
だから、どうか恐れずに頑張ってください。
頑張れば、いつか結果はそれに答えてくれます。
これは僕の経験則ですが、努力は絶対に裏切りません。
後、これは自分の考えですが、最近本を読んで新しい語彙や表現を学ぶのが楽しくなったんです。
理由は、表現の幅が広がれば、自分の文章がもっと楽しくなるって思えるようになったからです。
学ぶために読むというよりも、楽しくするために読む、と考えると気持ちが楽になるかもしれません。
最後に、長文&駄文失礼しました。