Coolier - 新生・東方創想話

新年のご挨拶

2011/01/01 21:38:57
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※文才の無い素人が書いた文章です。
 内容も非常に残念な物となっております。
 どんな物でも大丈夫だ、という広い心の持ち主の方のみお読みください。











「お嬢様、新年明けましておめでとうございます。」

「・・・・・・」
口に手を当てて、レミリアはなにやら難しい顔をしている。

「如何なさいました?」
「咲夜・・・今日の夕食、パチェも呼んでおきなさい。」
「かしこまりました。」
そう言うと咲夜は部屋を出て行った。


~数十分後~

テーブルにレミリアとパチュリーが向き合うように座っており、
少し離れた所に咲夜が立っている。
「呼び出してしまって悪かったわね。」
「かまわないわ、さっそくで悪いのだけれど私を呼び出した理由を聞いてもいいかしら?」
「あなたと夕食を楽しみたかったのよ。」

「・・・・・・」

「ふぅ」
そう言いながらレミリアが両手を上げ顔を左右に振っている

「分かったわ、パチェ・・・」
「なに?」
「あけましておめでとう」

「・・・・・・」
パチュリーがまた無言になる。
先ほどとは違い難しい顔をして悩んでいる様子、そして

「なるほどね、それが私を呼んだ理由と言うわけね。」
「理解が早くて助かるわ、それで?」
「焦らないでレミィ、まずは咲夜の意見を聞いて見たいわ。」
そういいパチュリーは咲夜の方に顔を向ける。

「咲夜」
「何でしょう、お嬢様」
「あけましておめでとう」
「おめでとうございます」
満面の笑みで答える咲夜
それを見て「やはり」と言わんばかりにパチュリーが頷いている。

「なにか解った様ね」
パチュリーの反応を見たレミリアが問いかける。
「いいえ何も」
レミリアの冷たい視線に耐えかねてパチュリーは言葉を続ける
「あなたの疑問に対するヒントは得られなかったわ、でも」
「でも?」
「咲夜の反応が一般的と言う事よ」
「どういう事?」
「言い方を変えれば、あれが普通の人間の反応と言うことよ」
「・・・なるほど、にんげん・・・ね」

少し考えこんだ後にレミリアが口を開く
「つまり、私たちと人間の違いに疑問を解く鍵があると?」
「ええ、私はそう考えているわ」
「レミィも解ってると思うけど、
あれは昔からの習慣いわば恒例行事みたいなもの現在の人間と言うよりも昔の人間と言うのが正解ね」
とパチュリーはつけくわえた。

「咲夜」
「はい」
「私たちと人間の違いは何かしら?」
「そうですね、一般的ではありますが身体能力や寿命と言ったところかと」
「そうよね・・・じゃあ今と昔の人間の違いは?」
「難しいですが、文化や文明でしょうか?」
「ふむ」

(寿命が違う、寿命が短い、いや今と昔では人間の寿命はそれほど変わってはいないはず・・・
それにそのための誕生日。
では文化や文明の違い、だがそれがどう関係あると言うのかしら?)

レミリアが悩んでいるのを見てパチュリーが口を開く
「レミィ、あなたはもっと視野を広くするべきよ」
「どういう事かしら」
「何が明けましてなのかしら」
「っ!!そうか、そういうことね!!」
「そういう事よ」
と言い満足げな顔をするパチュリー

数秒後
「あの、パチュリーさん」
弱弱しく話しかけるレミリア
「なにかしら?」
「え~と、どういう事かしら」

テーブルについていた肘を滑らせて前のめりになりつつパチュリーが言う
「あなた、いい加減にしてくれる・・・」

姿勢を正したパチュリーが気を取り直して説明を始める
「レミィあなたは、明けましておめでとうと聞いて違和感を覚えたはず、そうよね」
「ええ」
「そしてこう考えたはずよ、何が「おめでとう」なのか?と」
「その通りよ」
「ではまずそこから説明するわ」

「んんっ」と咳払いをしてパチュリーが説明を続ける
「まず、何がめでたいか、レミィ、今と昔の人間の違い覚える?」
「ええ、咲夜は文化や文明が違うと言っていたけれど」
「そう、文明よ。文明の進歩によって人間はどうなると思う?」
「そうね、人間は調子に乗るんじゃないかしら?」
「その通りよ。そして、増長した人間は夜を恐れなくなる」
「つまり、本来は夜が無事に明けておめでとうってことかしら?」
「ええ。そして、次第に使われなくなり年一回の年明けのみに使われるようになったのよ。
 それで、夜が明けてではなく年が明けておめでとう的なニュアンスになったのよ」

「なるほど、さすがパチェね」
うんうん、と首を縦に振り納得しているレミリア

「いいえ、まだよ」
頷いているレミリアを見てパチュリーが言葉を挟む
「聞きましょう」

パチュリーが説明を再開する
「あなたは納得したようだけど今の説明とあなたの
 違和感とは何の関係もないわ」
「?どういう事かしら」
「私たち・・・妖怪と人間の違いを覚えてる?」
「ええ、身体能力や寿命でしょ?」
「ええ、でも今重要なのは活動時間よ」
「なるほどね、大体解ったわ。続けて頂戴」

「ええ」と言いパチュリーは説明を続ける
「つまり、夜が明けて嬉しいのは人間だけ、私たち特に吸血鬼であるレミィに
 夜が明けておめでとうと言っても納得いかないでしょう?」
「そうね」
「レミィに対して使うなら太陽が沈んでおめでとう。暮れましておめでとうかしら?」
「だそうよ、咲夜」
そう言い咲夜の方に顔を向けるレミリア
「申し訳ありません、お嬢様」
と謝罪する咲夜



「お嬢様、暮れましておめでとうございます」
「ええ、おめでとう」
いつも読んでいるだけだったので
年明け記念に何か書こうと思い一日かけて書きました。
自分に文才が無いのは知っていましたが、ここまでの物とは・・・

さて、遅くなりましたが本年も良いお年を
ハマーD
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コメント



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4.100名前が無い程度の能力削除
暮れましておめでとう…これは流行る!
7.80名前が無い程度の能力削除
読んで「ああ、確かに」と思った
8.100こーろぎ削除
暮れおめ!
楽しかったですよ
9.100名前が無い程度の能力削除
なるほどあたらしいwくれおめ!
落ち着け!とヤジを飛ばす必要のない落ち着いた作風で安心しましたwww
19.80名前が無い程度の能力削除
あーなるほどw遅ればせながら暮れましておめでとう!