Coolier - 新生・東方創想話

一週間

2010/12/26 13:59:38
最終更新
サイズ
14.08KB
ページ数
1
閲覧数
953
評価数
9/19
POINT
1180
Rate
12.05


 

だが、もし語り手が姿を消してしまったら、誰がテクストの内容を語るのだろうか。

Hugh Kenner 『The Mechanic Muse』 














 一週間前、或いは後へ。























 は窓から外を眺めています。間も無くこの世は夕闇に飲み込まれつつあり、夜と光のあわいの、薄暮の濃紺が空から落ちてくるあの時間でした。あぁ綺麗だな、なんて思ったりして。降りしきる雪の気ままに舞い散る様を、お茶片手にぼぉっと眺めておりました。私は、この窓を見、その切り取られた風景を見ながら大きくなったのでした。外では草原や湖がきらきらと夕焼けを照り返して輝き、その遠くの山が寂しそうに、空に聳えています。この小さな窓は、謂わば私と外界を結ぶ入り口のようなものでしょうか。私はほっとします。私、降りしきる雪を見ていると、母と父のことを思い出します。上から下へ、右から左へ流れている粉雪の様は、只管寒々しいものでしたが、同時に何か暖かな感情を抱かずに居られない、そんな風景でした。私は手元に置いた本を開き、こんな文句を見つけ、思わず嬉しくなりました。私はそっと『堅た雪かんこ、湿め雪しんこ』なんて口ずさむのでした。私は本を読むのが大好きなのですが、たまに地下の大きな図書館の、上層部に位置する誰も寄り付かない小さなテラスに腰掛けて、思いに耽っているのでした。柔らかな橙色のランプだけが灯っており、あとは真っ暗でした。何もかも白く染めつつ雪の舞の中で、何かが小さく跳ねるのを認めました。あれは何かしら。あれは狐じゃないかしら、と私は考えました。確かにしなやかな体から、尾っぽのようなものが伸びて宙に輪を描くのを、見たのです。私は狐の言葉というのを、一度だけ聞いたことがあります。それは音階を持たない、風のようなものだと聞いたことがあります。私はそっとそれを口ずさんで見ます。『こっちへオイデマセ、こっちへ。狐どん、』こんな風に動物と言葉を交わす私のことを、貴方達はどう思うでしょうか。狂っていると思っているのではないでしょうか。私も実は内心そう思っております。寧ろ完全に狂ってしまいたいと思ってもおり……何しろここ六十年ばかり、悪化した喘息が脳のほうにも影響を及ぼしているらしく、確かに掃いても掃いても埃は積もる一方だし、こんな話はやめます。この辺りは狐の遊び場であり、しょっちゅうこちらへ白い姿を見せては、私を遊びに誘っているのでした。ここらの狐は私が住む城の、奇妙な領主によって《グラス》とか、《デリーロ》とか《トレヴァー》とか何だか良く判らないセンスの命名を授かっていたのですけれども、私は日本風に、ごんべぇさんとか呼んでいました。そういえば、私が座っているこのお屋敷は、湖の真ん中にぽっかり浮ぶ中島の柔らかな土の上に立っているのですけれども、時折商人がこの中島のお屋敷へやってくるために、小さなお舟を渡すわけでしょ、その時狐が飛び乗って、必死に《乗せてくれち、乗せてくれち。後生じゃ後生じゃ…・・・》と懇願する狐があったそうです。いつの話だったかしら。十年前……?兎に角、商人は吃驚仰天、あの島に何の用だ、あすこは化け物屋敷やぞ、と商人は忠告するのですが、一向に聞き入れないというのです。《これはお礼や、どうか受け取って…・・・》と覚束ない手でお銭を差し出した時には商人も何か特別な理由があるのかしらと、ついつい憐憫の情が沸き、乗せてやったという話で御座います。本当かどうか、知らないのだけれども。私は本を読みます。この城の《地下図書館/カタコンベ》に眠る膨大な書物達の知識をどこかへ敷衍するということも無く、ただ自分の頭の中で遊ばせることしかすることが無いのです。そんなことをしているうちに私の頭の中に悪い病気が住み着くようになりました。まぁ兎に角、《地下図書館/カタコンベ》に眠る書物の著者は、とうの昔に死んでしまった人々なのです。私はそっと彼等に思いを馳せてみます。きっと普通の人間だったでしょう。本の意思というものがあるなら、と私は仮定します。本の意思はきっと人間の体を借りて、巷間に顕現出てきたのでしょう。私は妄想に負けないように、言葉を得るため、またページを開きます。情愛の屈辱の聖なる母、母の苦悩を知るすべての母の母、苦しみの汝の娘を汝の娘を……何かしら、これは。《地下図書館/カタコンベ》に眠る本の幾つかは、バラバラに千切れた物を再び修復したものがあったりします。ところが別の本のページが混ざったりしているものがあり、成程、これは子供の悪戯かしらんなどと考えたりするのでした。私も本のページをバラバラにして遊んで本を作り直すということをしました。《カタコンベ》は大きな大きな空洞でした。手を叩くとどこまでも響き渡るほど大きな地下室で、最初は何にもありませんでした。少しずつ本が増えていき、図書館らしくなった時、私はあっと驚きました。ところでこれはどこから来た本なのかしら!まぁいいかと思いつつ、私はそっとページを捲ります。成程狐達はそっと、私に呼びかけている気が致します。それはそっと絵本の扉を開いていきます。巡り会って……。私はふと雪の中に小さな帽子を見つけました。最初、それは野鼠の死骸のように見えましたが、よくよく見ると確かに帽子なのでした。粉雪が舞う中、私は無性に気になって、身支度を整えました。寒くないように外套を着ると、私の体は少しだけ丸くなったような気がしました。私は大きなお屋敷の中を歩いていきました。その途中、このお屋敷で働くメイドと擦れ違ったような気がしたのですが、果たして、それは実体であったのか。まさか、時間を歪曲させ、このお屋敷を管理運用しているといわれる彼女の生命の温もりを僅かに残しただけに過ぎない幻影では無かったか。私にはそれを確かめる術は無いのですが、私を止めなかったところを見ると、どうやら私の外出を見逃してくれた模様。私は扉を開けました。寒風が入り込んできて、肌をちくちくと刺すのです。帽子を深く被りなおしました。




 いというものに匂いがあることに気がついたのは、私は百歳目の誕生日を迎えてからでした。扉を開けた瞬間気がついたのは、鼻腔の奥を突くような、体液の饐えたような匂いでした。狐達はもうそこにいませんでした。きっと中島のどこかにある塒へ帰っていったのでしょう。帽子を拾い上げました。寒さでカチカチになった帽子は、鳥打帽でした。ウスヨゴレタ、汚らしい帽子でした。また濃緑色の地味なものでした。これは誰のものかしら。様々な推測が私の中を駆け巡りました。私は混乱寸前の頭を一つぶら下げて、私は寒空の下を歩き出しました。汀までやってきて、私はそっと宙に浮くのでした。昔、その様を見たある魔法使いが、恰もギュスターブモロウの《出現》のようだと仰る人もありましたが、私自身その絵画を見たことが無いため、お伝え様が無いわけですが。私は湖の上に立つ目に見えない橋のようなものを歩く気持ちで、対岸へ渡り切ったのでした。私の口蓋から白い息が漏れています。あたりは静まり返っておりました。まるで一切の音が排除されたような空間でした。あと三日もすれば雪で埋もれるに違い無いこの場所で、私は文字通り一人きりで帽子の持ち主を探す旅に出るのでした。私は帽子をポッケの中に入れました。私は常々、帽子というものにちょっとした思想を考えていたのでした。それはつまり、帽子というのは持ち主の意思を孕んでいるのではないかということ。そして私はその鳥打帽子から何か労働者風の思いを受け取ったのでした。私にはきっと相応しくないんだろうななんて思ったりして、私は毎日良く判らない本を読んで、おかしな夢想に耽っているだけの魔法使いなんだから、きっと私よるも立派な人物なんだろうなぁと思ったり。だって毎日毎日働いて、きっとくたくたになっているんだろうか。私は暫く持ち主の姿を考えながら、森の中を歩いていました。その時遠くの方から鐘の音が聞こえました。不思議なことでした。どこからともなく、聞こえてくるのです。鐘の音はどこからか響き渡り、私の耳を震わせるのでした。一体今日は何なのだろうかと思いつつ、行き先を迷っていました。一つは里へ降りる道があるし、もう一つは一層、森の中へ潜って行く道がございました。そうだ、人里へ行こうと思いました。《カタコンベ/地下図書館》を離れるのは心苦しいものがあったのだけれども、あの、流線体と呼ばれる回廊の中、所狭しと並ぶ本棚と詰め込まれた書物の世界。本の一つ一つは訳の判らない本なのですが、それ自体が世界を構成する無意識界を流れる言葉であり、畢竟周りを取り囲むものもまた訳の判らないものでしかないという結論に私は辿り着くのでした。カタコンベは巨大な橋であり、常に何者かの気配が漂う生き物そのものであります。橋といってもいくつもの橋が、直径二百メートル程の大きな穴の中に掛かってい、真上から覗けば恐らく幾重にも重なった蜘蛛の巣ように見えることでしょう。ずっと真下へ落ちていく穴はどこまで続いているのかまるで見当もつきません。橋の袂には入り口があり、他の橋や別の書庫へ続く階段や回廊に繋がっています。図書館はまるで筒のようだ、と仰った人もあるそうです。私も何だかそう思います。



 里はいつもの通り、静寂に飲み込まれておりました。私は里のぐるりをめぐるお堀の、一番狭くなっているところをえいを飛び越えました。私の体から一瞬質量が消え、あっという間に里に降り立ちました。私はぼんやりとしていました。まだ夜ともいえない夕暮れの中でしたが、往来は全く人気が無いにも関わらず家々の窓から明かりが漏れており、そこから笑い合う声が聞こえてきます。私は暫く道の真ん中で立ち竦んでいて、途方に暮れておりました。私は意図的に、電柱に取り付けれた街灯の光を避けるようにして、漂浪きながら、家の窓硝子を覗こうとしたりしました。一体どこから私は探し回ればいいのだろうか、と。ごちゃごちゃと道路標識やら馬車やら河童製の車やらが並ぶ道はすっかり凍りついており、危うく転びそうになりました。ポッケの中で帽子に触れながら考えあぐねておりました。お前の持ち主は一体どこにいるのだろう。取り合えず目についた家の扉を開きました。すいません、というと奥の方から一人の妻女らしき若い女性がやってきました。最初ははいはいとお酒を飲んでいたのでしょう、上機嫌に真っ赤になっていた顔で出迎えてくれたのですが、私を見るやどんどん蒼褪めていくではないですか。やはり突然訪れるというのは失礼だったか、と思いながら暫く妻女と見詰め合っておりました。彼女は固まっておりました。すると奥の方から子供がやってきました。母親がはっと飛び出して子供を奥の部屋に隠してしまいました。
 出て行け、この悪魔め、地獄へ帰れ。
《あの、この帽子どなたのかご存知ないでしょうか……》と私が言おうとしても中々言葉になって現れません。おかしなことでした。そうするうちに家の中が騒がしくなって参りましたので、私は逃げ出すように後にしました。何故言いたいことが口に出てこないのであろう。私はその後何件か家を回ったのですが、同じような目に合いました。最後の家では思いっきり木の棒で打たれてしまい、大きな瘤が出来てしまいました。私は大人しく城に帰ることにしました。その帰り道、私はしきりに魚のことを考えておりました。あのバラバラ本の中では魚のことはかいてないのですが、全体的に俯瞰したような読み方をすると、魚のことが書いてあったのです。海の底には沢山の魚が泳ぎまわっていて、群れを作っています。ところがさらに深く深く海を潜るととても大きな魚がいます。それは大きな口と厚ぼったい唇を有し、こそこそと隠れるようにして泳ぎ、プランクトンなんかを食べて暮らしているのです。私もそんな魚になりたいと思ったことがあります。あと、私は海というものを前に一度、見たことがあるのです。それは生臭く、決して物語に出てくるような綺麗なものとは言えませんでした。そんな物だと思いましたが。その時、私はその大きな口の魚には出会うことはありませんでしたが、その時、岩場にびっしりとくっ付いた貝に気がつきました。私は何故か、美しいと感じたのです。細長い貝殻から瑞々しい肉が動き、空気に身を晒す様というのは。可愛らしい。私はこんな貝や魚になってみたいという気持ちがありました。単純な生き物の世界で、唯一つ生き方だけを背負って、複雑な生命のつながりにありたいと思っていました。図書館も何もかも捨て、私は何故かそんなことを考えるのでした。生臭い海に揺られ。




 うだ。ついでに森の中に住む魔なる者達に会いに行こうと考えました。そうだ、そうしようと思い私は里を抜けました。森の中にある家々には私と同じような魔法使いとかが住んでおるのですが、今日に限って誰もいないのでした。おかしいものだと思い、どこかへ出かけてしまったのだろうかと感じながら私は家に帰ったのでした。あの居心地の良い城へ私は戻る事にしました。私が帰ると、城も何やら忙しない様子が伺え、一体今日は何なのだろうかと考えながら扉を開けました。確かにいつもの大広間であり、天井画や階段やふかふかの絨毯にも変わったところは無いのですが、それでも奥の方から賑やかな音のようなものが聞こえるのでした。私が複雑極まりない道のりを得、地下図書館へ戻りました。あの大きな筒に掛かる橋の一つに、彼女は待っておりました。片手に大きなワインボトルをぶら下げておりました。私の旧友の、吸血鬼でした。私の読み止しの本を拾い上げて、読んでいました。目の奥が赤く、濁っていました。アルコールで真っ赤になっているのです。

 貴方、この本何なの。
 本。
 ページがバラバラよ。
 そうなのよ。何と言うか、前バラバラになっちゃった本があって、それを元に戻そうとしたらこうなっちゃった。
 そうなの。難しいわね、この本。
 魚のことが書いてあるのだけれども。
 魚なんてこの本に出てこなかったわ。一体どこに、そんなことが書いてあるの。誰のどの本の、どのページに書いてあったの?どんな魚なの。
 全体的に読めば書いてあるのよ。でも誰も言ってないし、書いてないの。本というのはそういうものなの。そんなのはどうでもいいの。魚の名前?そんなの誰も名前はわからないわ。どうでもいいの。大事なのはそのお魚についてなの。大きな口で、何でも飲み込んでしまいそうなんだけど、実は深い海のそこでびくびく怯えながら、小さい魚なんかを採っていて。あと貝も書いてあるの。海辺にびっしりこびり付いてるの……。
 貴方って物知りなんだね。
 
 突然、何故か思いっきり抱きしめられました。私はひどく驚きましたが暫くそのままでいました。とても暖かく、お父さんとお母さんの感じがしたのでした。 

 今日はどこへ行っていたの?
 少し、人里へ行っていたの。ねぇレミィこの帽子が落ちていたんだけれども。誰のか知らない?私人里中を探していたんだけれども、どうしても見つからなかったの。しかも、打たれちゃった。
 魔法でやっつけちゃえば良かったのに。
 そうすればきっと皆怒るもの。
 優しいのね。
 ねぇ、貴方。この帽子誰のかしらない?私気になってしまって。もう何も喉が通らないというくらいなの。外に落ちていたのよ。私、知らないことがあると落ち着かなくなるの。きっと貴方なら知っていると思って。
 しらないわ。きっと木こりとか、猟師のでしょう。それか、新しくこっちへやってきた誰かのなんでしょう。よくいるじゃない、こっちに引っ越してきたり、急に姿を現して悪さをする奴。ちょっと前の私達みたいに。
 随分昔のような気がするね。
 随分昔よ。何十年も前。
 そんなにむかしだったかしら。
 そうよ、昔よ。

 私は暫く考えて、帽子を橋から投げ捨てました。あまりにも汚く、やはり誰かの労働者のものだと決めたのです。その瞬間、おぞましい感じがし、煙草の匂いについつい怒りが沸き、投げ捨ててしまったのでした。ふわふわと軌道を描きながら、ゆっくりと虚空の中を落ちていきます。どこまでもどこまでも。一体、どこへ落ちていくのでしょうか。誰にも判りませんでした。未明の深海へ落ちていくのではないか。どこかで海と繋がっている気がするのです。その証拠に、時折穴の中から風とともに、あの生臭い香りがするからでした。

 それに、随分里が騒がしかったの。どうしたの、一体。私、判らなくてざわざわして、怖いのよ。どうしてなの……。
 何って今日が何だかしらないの?それも知らないで本なんか読んでいたのね。皆でお祭りしているのよ。お酒飲んで。貴方もさっさといらっしゃい。ご馳走沢山あるのよ。貴方の大好きな暖かいおそばもあるし。貴方、難しいことばっかり考えていて、今日が何なのか判っていなかったのね。

 どうしてお祭りなの?

 彼女は随分呆れたように言ったのだった。

 今日は三十一日よ。あと三十分で、やっと来年になるのよパチェ……。貴方は色んなこと知っているけれども、肝心なことは何にも知らないのね。ほら、行きましょう。やっと来年よ、きっと来年も良い年になるわ……。




 
 
読んでくださりありがとう御座います。

漂浪き 
されき、と呼びます。意味は、あてどなくさまよい歩くという意味だそうです。
佐藤厚志
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.340簡易評価
5.60名前が無い程度の能力削除
レミリアに魚の事を語る場面が面白かった
これからも我が道を行ってくれ!
8.100oblivion削除
あっと言う間に雰囲気に飲まれました。
10.100名前が無い程度の能力削除
やられた、時期的にクリスマスだとばかり思っていて、
ついでに話の中に出てきた本のように誰も言わないけどクリスマスの話とかやるんだろうと途中から思って読んでた。
二重に裏をかかれました、面白かったです。
12.100名前が無い程度の能力削除
最後のお嬢様の言葉が好きだわ
13.100愚迂多良童子削除
いい雰囲気でした。
人里が排他的であるのにはすこし驚きました。幻想郷の人間は妖怪に比較的フレンドリーなイメージがあったもので。
それから、「漂浪きながら」の読みがわからないので教えてもらいたいです。

誤字報告
>>きっと私よるも
「よりも」が正しいと思います。
あと、《地下図書館/カタコンベ》が一箇所《カタコンベ/地下図書館》となっています。
こういう固有名詞などは表記を統一したほうがよろしいです。
14.90名前が無い程度の能力削除
パチュリーの感情の機微がとても綺麗でした。
16.100名前が無い程度の能力削除
無茶振りに応えてこその漢だぜ
18.90保冷剤削除
蟹になりたいね。
キツネの正体と鳥打帽の持ち主が読み解く鍵になっている気がするのだけどこれはちょっと思いつかない。勝手な推測をして楽しむならば、キツネというのはパッチェさんラヴで島に渡り本に紛れ(微妙に増えた本=キツネっぽくも読める)読み・語られることで永らえようとし、これに成功したとか。
東方でハンチング帽というとあの人しかいない気もするが……最終的にパチュリーは家に帰り、悪魔のあいだにしか自分の居場所がないことを発見しこの帽子を投げ捨てるところを見ると、コミュニケーションを諦め改めてマンボウになろうと決意した、というわけでしょうか。しかし世間に邪険にされて強がるパッチェさん可愛いな。して、一週間というのは……? パチュリーのことかー!
よかったです。
19.100名前が無い程度の能力削除
パチュリーの本に対する解釈が非常に心惹かれる描写でした。