Coolier - 新生・東方創想話

正夢にご注意を!

2010/12/17 20:37:13
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今宵は満月であった。

月は妖怪の妖力を増す。

それは月が満ちるほど強く、欠けるほど弱くなる。

勿論、半人半獣の上白沢慧音にも言えることであった。
彼女は半人半獣故、普段は人と変わらぬ格好をしている。
が、満月の時のみ、獣化し、見た目も角が生えより獣に近付く。

そしてなによりも___

「もこたんハァハァ」

藤原妹紅への思いがより一層強くなるのであった。



いつも通り妹紅は慧音の家へ来ていた。
そしていつも通り妹紅は慧音に襲われた。
そこまではいつも通りだった。そこまでは。

だが、そこからいつも通りではなくなった。
慧音が妹紅に、
「結婚しよう!」
と言いだしたのであった。

もちろん妹紅は断る。

だが、そこで慧音が引き下がるわけがない。

そして、創ってしまった。

「妹紅と慧音が結婚する」という歴史を!


翌日、博麗神社にて

プリズムリバー三姉妹が演奏をする中、結婚式が行われた。
といっても中身は宴会だが。

「結婚おめでとう!」
皆が口々を揃えて言う。

なんでこんなことになってしまったんだろう。と妹紅は思う。
妹紅以外の記憶が改ざんされていたのだ!

妹紅自信記憶が残っている故、どうしても納得がいかない。
確かに慧音はずごく大切な人だ。
好きか嫌いかといえば好きだ。
だからといって恋愛感情かといえば違う。
むしろこれは友情に近い好きと解釈している。いや、絶対そうだ。

ハァ~と妹紅はため息をつく。
もう一度思おう。なんでこんなことになってしまったんだろう・・・。

「あら、あんまり楽しそうじゃないわね。何かあったのかしら?」
霊夢だ。やはり博麗の巫女。
勘が鋭いのである。
妹紅は霊夢に全てを打ち明ける事にした。

少女説明中・・・

「そう・・・。それは大変ねぇ」
霊夢は呟く。
以外にも落ち着いている。
「そうなんだ。それで、この歴史をどうにかしたいんだが・・・。」
本当にどうにかしたい。このままでは色々アレな気がする。
「それなら大丈夫よ。」
「え?」
「だって、これ夢だもの。」
「ええええぇぇぇぇぇ!?」

満月の昼、迷いの竹にて

「と、とんだ夢をみたな・・・。」
さっきの夢が本当だったら・・・と思うとゾッとする。
夢でよかった。
とりあえず今日は慧音の家へ行かないようにしよう。

と言っても暇だ。
久しぶりに輝夜の所へ殺し合いにでもいくか。

少女移動中・・・

「輝夜ーいるかー?」
「あら、妹紅じゃない。いるわよ。」
以外に早く出てきた。
いつもは中々出てこようとしないのだが、今日はどういう風の吹きまわしかすぐ出てきた。

「「じゃあ、早速」」
その合図で即座にスペルカードを唱える。

「神宝『ブリリアントドラゴンバレッタ』」
瞬間、大量のレーザー光線が襲ってくる。
妹紅はそれを軽々とよけてみせた。
「フン」
妹紅は鼻で笑う。が、輝夜はさも気にしてないような態度で次のスペルを唱える

「神宝『ブディストダイアモンド』」
同じくレーザー攻撃。
ただ、こちらのレーザーは発射後当たり判定がでるまでに少し時間があり、固定故、先ほどよりはよけやすい。
だから、油断してしまった。
レーザーとは別の星弾に被弾したのだ。
「くっ」
妹紅は不満をもらす。
ブラウスをよく見ると切れており、そこから血が出ている。思ったより深い傷を負ったようだ。

「ちょっと、大丈夫なの?」
輝夜が駆け寄る。
いつもなら、ここで私の勝ちね。などと言って私の事など微塵も心配しないのに。
やっぱり何かある。ここで輝夜の策に乗っては駄目だと思い、
「ほっといてくれ」
と突き放しておく。
「なによ、心配してあげてるのに。本当は永遠亭に来て手当をしてもいいんだけどー・・・。今はちょっと込み合っていてね。これで勘弁してちょうだい。」
そう言って輝夜は自分の服の袖を引きちぎり、被弾した部分へあてがう。
「か、輝夜!?なにもそこまでしなくても・・・。」
妹紅は戸惑う。
まさか服を引きちぎってまで手当てしてくれるとは思わなかったのである。
「いいから、静かにしてなさいよ。別にいいわよ。服の袖くらい。同じ服何着も持ってるもの。」
お前はアニメのキャラクターか。と突っ込みたいところだが、私もそうだった。
基本二次元のキャラクターはゲームも含め、同じ服を何着も持っている事になっているのである。
でもまぁたまには輝夜に世話になってもいい・・・かな。という妹紅がいるのであった。

数分後・・・

「ほら、手当て終わったわよ。次は妹紅の番よ。」
言われて私は立ち上がる。
次は私の番だ。
元々蓬莱の薬により、回復力は並大抵じゃない。
かといって先ほどの傷は完治したわけではなく、まだズキズキと痛むが、ここで負けるわけはいかない。
それに、手当てしてくれたのに手を抜くのは失礼だ。
ここは本気を出さないといけないとおもい、渾身の力を振り絞って、スペルを放った。
『フェニックス再誕』
弾幕が放たれようとした時だった。

「そこまでです。姫様。準備が整いました故、永遠亭へ。」
輝夜の従者、八意永琳だ。
「姫様、そして妹紅様、どうぞ永遠亭へお帰りください。」
私と永琳とではそこまで親睦があるわけではない。
なのに様付け・・・?多少の疑問を覚えながらも永遠亭へ向かう。
そこで見た光景とは・・・

誕生日おめでとう!___

永遠亭のメンバーは勿論、霊夢などの人間も、はては八雲紫のような最強クラスの妖怪も揃いに揃って、
「誕生日おめでとう」
その、言葉をかけられた。
勿論、その中に慧音もいた。

私は一瞬戸惑ったが、小さくあ、と呟いた後、気付かぬうちに目じりから液体が零れる。

そういえば、今日は私の誕生日。
正確にいえば、慧音と初めて出会った日だ。

その昔、私はとある理由により不老不死になった。
そして暫くして一人の半人半獣、上白沢慧音と出会った。
そのころにはもう、私は自分の誕生日を忘れていた。
だから、慧音は言ってくれた。
―私たちが出会った日を誕生日にしよう― と。
覚えててくれたんだ・・・。

気付かぬうちに大量の涙が零れていたようだ。
足元はビショビショ。
それでも構わず、私は泣き続ける。
「ありがとう、ありがとう」と言いながら・・・。

まさか、祝ってもらえるとは思わなかった・・・。
本当に、本当に、皆ありがとう・・・。

「実は慧音が全部用意してくれたんだぜ?招待状を描いたのも慧音。お前、愛されてるんだな。」
魔理沙が言う。

「本当なのか・・・?慧音。」
「あ・・・ああ。」
顔を赤らめながら慧音が言う。ちなみに満月故獣バージョンだ。

「それで・・・だな。誕生日プレゼントなんだが・・・」
やけに慧音がモジモジしている。
そこまで凄いプレゼントなのか?

そして、そのプレゼント、とは・・・
「は?紙・・・?」
紙だった。正真正銘の。
何かの間違いかと思い、じっくり観察してみる。
そこに見える文字は・・・

婚 姻 届

「はぁぁぁぁぁぁ!?」
普通誕生日にこんなの渡すか!?
なんの意図があって・・・

「妹紅、結婚しよう」

正夢にはご注意を。

その後、夢通りになった後、普通の姿に戻った慧音が正気に戻り、歴史を元に戻したのは言うまでもない。
お読みいただきありがとうございましたァァァァァ!!!
初めまして。ゆんと申します。
このたび東方のssを投稿させていただきました。
いやはや私がssを投稿する日がくるとは夢にも思いませんでしたが。
それにしても駄文・・・ですよね。
ギャグと感動を入り混ぜちゃった的な。
ノリとテンションと思いつきで書いちゃったので所々変な所がありますが。
皆様の心の隅っこにでも残っていれば幸いです。
それでは、またどこかで。
ゆん
[email protected]
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コメント



0.300簡易評価
1.30名前が無い程度の能力削除
設定はよかったですが、小説描写が足りないです。もう少し努力しましょう
3.30名前が無い程度の能力削除
悪くないんだがなあ

あんまり自分の書いたものを駄文だとか言いなさんな
5.80名前が無い程度の能力削除
うーむ、もうちょっと細かい描写があればよかったかなあと思います
ですがおもしろかったですよ!
11.30名前が無い程度の能力削除
結婚した事実をなかったことに?
12.50幻想削除
初投稿おめでとうございます。
話の流れがやっぱりまだ慣れてないという感じがしましたが、
設定とオチはいいと思いました。