「私の瓢箪を返せぇ~~~!!!」
今にも泣き出しそうな、しかしどこか怒気を含んだその声は、閑静な魔法の森にひっそりと佇む霧雨邸
を、揺るがした。
声の主は皆さんご存知、この前の事件の主犯である、鬼、伊吹萃香。
この前の事件、というのは毎日のように続く宴会、そして現れては消える妖霧のコト。
萃香自身は別段悪気があった訳ではなく、ただ宴会が大好きなので、生まれ持った「萃める」力で皆を
操り、宴会をさせては自分も楽しんでいただけなのだ。
この、黒白が現れるまでは。
宴会の幹事として目を付け、萃める力で幻想郷中の人間、妖怪、その他諸々を集めさせ、宴会を開かせ
ていたのに、まさかいち早く自分の存在に気づくとは。
ただの宴会好き、と高を括ってしまった事がいけなかったのかもしれない。
とにかくその黒白は黒白なりの探し方で自分を見つけ、そして、在ろうことか、倒されてしまった。
鬼である自分を。
人間は鬼を恐れ、鬼は人間を攫う。
その関係はすでに崩れ去ってしまったのか。
そんなこんなで萃香は「実験対象」と称され、ここ霧雨邸に連れ込まれたのだった。
「こら~~~!鉄鎚で割ろうとするなぁ~~!!」
「いや~でも中を見んことには仕組みがわからんし。」
いま、黒白こと霧雨魔理沙が夢中なのが、[幾らでも酒の湧いてくる瓢箪]。
いったいどういう原理で酒が無限に溢れて来るのか、そのことが魔理沙の好奇心に火を点けた。
点けてしまった。
その所為で萃香は大事な瓢箪を略奪され、自身も邪魔せぬよう小さな檻の中に入れられてしまった訳だ。
「だからぁ~~!仕組みなんてないって言ってんでしょ!!」
檻の中から抜け出せず、必死に出ようともがきながら怒号を飛ばす。
「世の中仕組みのない物なんてあるもんか。絶対仕組みを暴いてやる。」
そんな萃香の怒号にも全く動揺せずに涼しい顔で答える魔理沙はその手に持った鉄鎚を振り上げて、
カアァアン……!
「ああ~~~~~~~!!!!!」
非常に澄んだ音と同時に萃香の悲鳴が辺りに響き渡る。
一方は魔理沙が振り下ろした鉄鎚が瓢箪を直撃した音。
しかし、瓢箪は割れるどころかヒビすら入っていない。
だがそれは、魔理沙のショータイムを始まらせてしまう鐘の音となった。
「う~ん、割れないな…しょうがない、アレを使うか。」
「?」
隣の部屋のドアを文字通り蹴破り、その部屋の中で何かを探す。
「あっ、あったあった。」
望みのものが見つかったらしい、部屋の物色をやめ元の部屋に戻ってきた魔理沙が携えていたものは、
「ッなあ~~~~~~~!!??」
萃香の驚きも無理はない、魔理沙がその手に携えていた禍々しさ全開の、
「電動鋸(チェーンソー)だぜ。」
兇器。
「うわああ~~~それは反則だ、って言うかどこでそんなもん手に入れて来たぁ~~~~!!!??」
完全にパニックに陥った萃香を尻目に魔理沙は平然と
「ん?香霜堂だけど?珍しいものが手に入ったとか連絡きたんでな。」
入手元を。
「これはむこうじゃ猟奇殺人とかにも使われてるらしいぜ。まあこっちは人間少ないから猟奇殺妖怪、
になるのかな?」
恐ろしいことを。
恍惚した表情で電動鋸をうっとりと見つめる魔理沙を見て、萃香の背中に悪寒が走った。
正直、なかなか可愛い(と萃香は思う)少女がかなり凶悪な兇器を持っている図は洒落にならない。
どこぞのホラー映画も真っ青である。
「さて。」
その声に魔理沙を見たままパニクり半分、自我ぶっ飛び半分、になっていた萃香は我に返った。
先ほどの背に走った悪寒+強烈な焦燥感。
まって、
と懇願する間も無く魔理沙はエンジンを入れ、
電動鋸の刃の高速回転するジャリジャリという耳障りな音、
魔理沙はしばし呼吸を整え、
一思いに瓢箪めがけて振り下ろした。
実際には振り下ろす必要など無いのだが、そこら辺は使用法を知らない魔理沙の「振り下ろしたほうが
威力が上がる」論に基づいたものだと思ってほしい。
部屋の中を火花が舞い、瓢箪のある筈の場所は直視し難い光源になってしまっている。
勿論萃香には直視することができない。
………
……
…
やがて電動鋸と瓢箪が摩擦する耳障りで喧しい音が止んだ。
しかし、それが確認できても萃香は目を開けることができない。
自分が今まで愛用していた大切な瓢箪の無残な姿を見たくなかったから。
「…ほうほう。」
静寂を破ったのは電動鋸を持ったまま佇む魔理沙。
「……ひぐっ…」
萃香の中に抑えがたい感情がこみ上げてきた。
それは嗚咽となってすぐに萃香の表面上に現れる。
目頭もツンとしてきた。
これはいわゆる、泣きの兆候、というもの。
「これはいったい、何でできてんだ?」
「ぐずっ……ふぇ?」
萃香の方を振り返った魔理沙の手に握られていたものは、紛れも無い、萃香愛用の瓢箪。
電動鋸でアレだけ痛めつけられたにもかかわらず、瓢箪には傷一つ入っていなかった。
「…?」
安堵のため息をつく暇もなく、気がつくと魔理沙がじろじろと萃香を見つめている。
「な、何よ?気味悪いわね。」
「いや、鬼も泣くのか、と。正しく鬼の目にも涙、って奴だな。」
「!!どこに着目してんだ~!ってああ!魔道書に書き写すなぁ~~~!!」
一気に涙が吹き飛んだ。
「っと。もうこんな時間か。続きは明日だな。」
萃香を無視し窓を開け、空に浮かぶ月を見つけて始めてそんな時間になったことに気づいたように。
「瓢箪は預かっとくぞ~。こんな面白いもんは久しぶりだからな。」
萃香が反応するよりも早く魔理沙はそう言い放ち、部屋の外へ出て行った。
後に残ったのは、今の萃香には冷たすぎる静寂だった。
今宵は眠れそうにない。
寝る前に酒を飲む。
この習慣はもう萃香の生活からは切り離せないほど大切なものになっていた。
(瓢箪~~~……)
その言葉ばかりが反芻する。
ああ、こんなことになるんならあんなことするんじゃなかった、宴会をさせたりそれを霧になって傍観
したり……
ピーン。
萃香の頭の中の何かのスイッチが入った、…気がした。
同時に自分に対する怒りが物凄い勢いでこみ上げてくる。
ああ、なんて自分は馬鹿だったのだ、始めからそれを実行してれば魔理沙に泣き顔を見られる必要も無
かったのに。
(…霧になれば抜け出せるじゃん。)
自己嫌悪に陥り、自分の頭をポカポカ殴る。
別段本気で叩いているわけではないのでそんなに痛くないが。
暫くして気が済んだのか、萃香は自分の頭を殴るのを止め、
唐突に、まず足が霧散する。
侵食するように腿、腰、腹部、胸部、腕、首、
そしてとうとう、完全に霧散した。
霧散しても多少の移動能力は有している。
檻の鉄格子を意図も簡単にすり抜け、檻の外で結合。
背筋をう~ん、と伸ばし、萃香はようやく、自由の身になった。
(さて、これからどうしよう…)
そう。
抜け出せたは良いが、如何せん瓢箪はまだ魔理沙の手中にある。
それを奪い返さないことには萃香の安眠は約束されない。
さてはて、瓢箪を奪い返すにはどうしたらよいか。
(……………)
こういう時に限ってなかなか具体案は浮かばない。
それは人間も鬼も同じだ。
と。
カツッ………カツッ………
廊下から聞こえてきたその音に、萃香の心臓は飛び出しそうになった。
その音は紛れも無く魔理沙の足音。
この家には滅多に人は来ないという事実がそのことを如実に物語っている。
(もし今……見つかったら…!)
何をされるか判ったものではない。
(最悪の場合解剖とかされたりして…)
しかし、萃香のその行き過ぎた心配は杞憂に終わった。
魔理沙の足音は萃香のいる部屋を通り過ぎ、どこかへ向かっていってしまった。
どうやら萃香が抜け出したことに気づいた様子は無い。
息を潜め聞き耳を立てていた萃香はホッと安堵のため息をつく。
(助かったぁ~~…)
だが、
(でもいったいどこへ?)
同時に疑問もわいた。
どこへ向かったのだろう。
―もうこんな時間か。―
魔理沙のいった言葉が頭の中に引っかかり、
(そうかッ!)
閃いた。
魔理沙は自分のような物の怪と違い人間だ。
夜は睡眠をとり、明日に備えなければならない。
それの意味するところ、つまり、
(寝室!……か?)
そこしかない。
もし本当にそうだとしたらかなりのチャンスとなる。
人間は睡眠に入ってしまえばなかなか起きれない。
瓢箪を、奪い返す絶好の機会だ。
そうと決まれば話は早い。
深夜になるのを待つことにした。
…………
………
……
…
(もういい…かな?)
恐らく今の時間は丑三つ時位。
人間は完全に睡眠に落ちる時間帯だ。
もういい加減痺れも切れた。
忍び足でドアに近づき、音を立てぬようにドアをそっと開ける。
ドアは案外すんなりと、音も立てずに開いた。
その先にあったのは、微弱な月光で照らし出された長い廊下。
光と闇のコントラストが素晴らしく、美しかった。
(っと。)
危ない危ない。
こんなものに見とれてしまっては当初の目的を忘れてしまう。
さて、寝室に向か……
(しまった!)
萃香は重大なことに気がつき、絶望した。
(寝室って…ドコ!?)
右を見ても長い廊下、左を見ても長い廊下。
そしてその廊下には幾つものドア、ドア、ドア。
さながら無限回廊を見ているようだった。
(あ~~~~~~~~………)
何処までもある廊下と絶望的なまでの量のドア。
それに物凄い威圧感を覚えながら同時に、激しい徒労感に襲われる。
(一つ一つ調べる、……のか?)
途方も無い作業を目の当たりにしての当然の考えだった。
だが、萃香は今度は忘れなかった。
自分の非常に便利な能力、霧散。
紫曰く、最小の百鬼夜行。
これを活用しない手は、無い。
檻から抜け出すときと同様に足から上半身に向かって霧散。
しかし今度は、どんどん広範囲にへと広がっていく。
広がりきったその萃香もとい百鬼夜行は、ゆっくりとドアの隙間から部屋の中に侵入していく。
ある部屋にはどう使うのか萃香にはわからない道具達が犇きあい、
ある部屋にはほこりをかぶった箒たちが身を潜め、
ある部屋にはハンガーに掛けられた白い服、白い帽子。
そして、
(見つけたっ!!!)
その部屋には人が一人で寝るには大き過ぎるベッド、
その上で魔理沙が静かに寝息を立てていた。
その部屋の中で結合。
音を立てぬようにふわり、と着地する。
ここまでは問題なかった。
だが、
(瓢箪は…?)
それだけが見当たらなかった。
(いったいどこに隠したんだ?)
必死になってあたりを見回す。
「う~ん、…霊夢ぅ~~~~~…」
ズザァ~~~~!!
誇るべきスピードでその声に反応した萃香はヘッドスライディングでベッドの下へ滑り込む。
この際多少音が立っても仕方が無い。
「邪魔しに来たぜぇ~~~…ムニャムニャ………」
(なんだ、寝言か……)
まだ心臓がばくばくと鼓動している。
(人間の寝言ごときにここまでびびるとは、私も落魄れたな。)
ひっそりと自嘲しながらも、まだ萃香は冷静を保っていた。
部屋の中を見渡した限り瓢箪はどこにも無かった。
と、なると、
「霊夢ぅ~~……茶菓子は無いのかぁ~~~…」
もしかして、
「あぅ~~……私は穀潰しじゃないぜぇ~~…」
これは多少、気が引けるが確かめなくてはなるまい。
片目だけを霧散。
その霧を魔理沙の上に移動させ、結合。
(………)
布団が邪魔でよく見えない。
と、いうかその前に、霧の中に目が一つ浮いている様はかなり気味が悪い。
だが、そんなことお構いなしに
(仕方ない、…か。)
萃香は次いで左右の腕を霧散。
先ほどと同じようにベッドの上で結合させる。
霧から生えているため自由に動かせ、360度転回可能。
非常に便利だ。
その腕で起用に布団を、魔理沙を起こさぬようにそっとはぐ。
布団の下には魔理沙の、態度に似合わず意外と小さな体、そして、
(あった!)
萃香の大切な瓢箪。
(っていうか抱き枕代わりにするな!)
それを魔理沙は大事そうに抱えて眠っていた。
一度霧を体に戻し、精神を集中させる。
霧を経由して体の一部を操ることにも限界がある。
と、なれば…
(よっ、と)
頭の、鬼の象徴である角を引っ掛けぬように細心の注意を払いながら、ベッドの下から這い出す。
音を立てぬよう立ち上がり、
(……………)
できるだけ無心で、全身全霊をかけ魔理沙を起こさぬように注意しながら瓢箪に手を掛ける。
「霊夢ぅ~~…愛してるぜぇ~~~……」
唐突に、全くもって唐突に、響いた魔理沙の寝言と同時に、最大級の想定外の事態が起きた。
魔理沙が、瓢箪を離した。
それは喜ばしいことだった。
だが。
(なッ!ちょッ、ドコに顔を押しつけてんだぁ~~!!)
魔理沙のフリーになった腕は、萃香をガッチリと掴んでいた。
更に。
魔理沙の顔は、萃香の胸部に押し付けられていた。
大声で叫びたいが、如何せん魔理沙を起こすと後が怖い。
しかも、こんな状況下で。
だが、萃香はもうそんな事はどうでもよかった。
とにかく、この状況から逃れたかった。
「ッ離せッ!!!」
大声と共に魔理沙を突き飛ばす。
余り力は込めなかった為、魔理沙はなんとかベッド上で転がるに留まった。
「あぅ~~…霊夢ぅ~~~…突き飛ばすなんて酷いぜぇ~~~…」
アレだけの大声と、軽い突き飛ばしをうけてなお眠り続ける魔理沙。
ここまで鈍いとむしろ怒りより呆れが来る。
「ぁあ!…スペル発動するなんて卑怯だぜぇ~~……」
と、いうか。
(どんな夢見てるのさ?)
そちらのほうが気になる。
…とにかく当初の目的は達成した。
近くに転がっている瓢箪をひょいと持ち上げ、近くにある窓を開け放つ。
一陣の夜風が部屋に吹き込んで来た。
顔を撫ぜる冷たい風が心地よい。
(これでやっと。)
窓に足を掛ける。
(ここから抜け出せる、のか。)
窓の桟に立ち、後ろを振り返った。
そこにはあいも変わらず幸せそうに寝息を立てる魔理沙の、これまた幸せそうな顔。
それを見て、魔理沙の家に来て初めて、萃香は心の底からの微笑を浮かべた。
確かに、浮かべたのだ。
(見惚れてる…のか!?私は!?)
自分の浮かべた感情に驚愕した。
頭をブンブンと振り、今しがた浮かべた感情を捨てようと躍起になる。
鬼である自分が。
人間に、そんな感情を。
そのことが恥ずかしかった。
鬼である自分にとって、人間はからかうか攫う対象でしかない。
だが。
(それはそれで、いいのかな…)
心のどこかで、何かがそう言っている。
それが何かは特定できないが。
(これからは、人間ともっと接してみようかな……)
そうだ。
いつまでも昔からの先入観に囚われる事は無い。
そのことを、魔理沙は自分に教えてくれた。
「…ありがとう。」
そう眠っている魔理沙に言い放ち、
「霊夢ぅ~~…許せぇ~~~~……」
非常に嫌な予感、
桟を一気に蹴り、
次の瞬間、
「恋符[マスタースパーク]!!」
ゴシュウゥウウウゥウゥウウ………
萃香が今までいた窓が、壁が、虹色の光の束で吹き飛ばされた。
「寝言でスペルを発動するなあぁあ~~~!!!」
間一髪、飛び降りて無事だった萃香は、その光の束を見て、あらん限りの声でそう叫んだ。
次の日。
「ヘクシッ!……あぅ~~~…」
「どうしたのよ魔理沙。風邪でも引いたの?」
「いや、朝起きたら寝室の壁が吹き飛んでた。」
「何よそれ?」
「それと実験対象が脱走してた。あの鬼めぇ~~~……ヘクシッ……」
博麗神社の境内で、魔理沙と霊夢は茶を啜っていた。
魔理沙は風邪を引いた模様。
まあ壁を吹き飛ばしたのは魔理沙自身なので自業自得なのだが。
「なんで私の寝室から逃げる必要があったんだ、…ヘクシッ……」
だが魔理沙本人は自分が寝言で壁を壊したとは思っていない。
萃香が瓢箪取戻しがてら腹いせに壁をぶち壊したものだと思っている。
「…鬼なら朝方そこらで見かけたわよ。」
霊夢がいつも通りの落ち着いた口調で言った言葉に、魔理沙は激烈な反応をした。
「何ッ!!!ドコへいった、ドコにッ!!!!!」
その激烈な反応に少々慄き、しかし霊夢は
「さあ?まあ幻想郷の中のどこかじゃない?」
霞を掴む様な事を答えとして返した。
「よっしゃ!」
魔理沙が握りこぶしを固め、立ち上がった。
その様を驚いたように見つめる霊夢は、
「ちょっと探しにいってくる!」
信じられないことを魔理沙の口から聞いた。
魔理沙は言った事を本当に実行する辺りが恐ろしい。
そして、その実行力が在るからこそいままでの事件に乗り出してきたのだ。
「まあ頑張りなさいよ。」
神速の速さで境内から飛び降り、鳥居に向かって走り出していた魔理沙の背中に向かって声をかけた。
魔理沙に聞こえたかどうかはわからないが。
静かになった境内で、少なからず孤独感を感じながら、霊夢は茶を啜った。
幻想郷は今日も普通だ。
多少の異変があっても、数人の人間、妖怪が解決してしまう。
これが、幻想郷の「普通」のスタイル。
「待てこの鬼ぃ~~~!」
「いやあああぁあああああぁあああ!!」
「うちの壁壊したツケ、払ってもらうぞ~!」
「だからアレは魔理沙が寝言で~~!」
何か騒動が起こらないことには、普通ではない。
それがどんな騒動であれ、あらかた、どうでもいい騒動の首謀者は魔理沙だ。
「そんなの信じられるかぁ~~!」
「本当だってぇ~~~~~~!!」
(前言撤回、この人間だけとは接したくない!)
萃香は後ろに迫る魔理沙に恐れ戦きながらそう思ったのだった。
完
ぐずっ……ふぇ?」
泣きの兆候に入っている萃香にKOされました。反則だよ、これ~(悦
それは兎も角、こういう、ほのぼのな感じの話は好きです!