Coolier - 新生・東方創想話

東方雀鬼録(5)

2005/04/04 07:15:42
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幽々子の爆弾発言により、ものの見事に硬直に陥った一同。
数名、流れから取り残された者もいたが、それはあまり関係なかった。



「あああああうううううあああああえええええ」
今や動揺の極限まで達した感のある妖夢。
対する幽々子はというと……
「あ、言っちゃった。てへり」
あっけらかんとしたものであった。
「て、てへりじゃないですよぉぉぉぉぉ!!」



「はははははははははいてないいいいいいい!?」
「OH! ヨームイズノーパンガール? YEA!」
「ざ、斬新ね……」
たちまちパニック状態へと発展する会場。
「は、はいてないの、やっぱり、そうなの、そうなのね、そーなのかー」
いつの間にか戻ってきたのか、咲夜までも混乱していた。
ちなみに咲夜の格好はメイド服のままである。
もっとも、流石にレミリアの服は咲夜には物理的に着れないが。



「(ままままま不味いわこのままじゃ。なななんとかしないと!)」
周囲が騒ぎ出した事により、更に追い詰められた妖夢が、必死に思案する。
「(何か……何か……何か……)」
しかしこういう時は、焦れば焦る程、浮かばないものである。
「あああこうなったら全員斬り潰すしか……!」
切羽詰った妖夢が、楼観剣に手をかける。
「ち、ちょっと待ちなさい妖夢! それは流石に不味いわ!」
「離して下さい! もうこれしか方法が……」
そこまで言ったところで、妖夢がぴたりと動きを止める。
「妖夢?」
「斬る……?」
妖夢は、幽々子の手から逃れると、障子を大きく開いた。
見えるのは一面の夜空と……満月。
「(これだ!!)」


何やら決意した妖夢は、楼観剣を鞘に収めると、携えたもう一方の剣……白楼剣を抜いた。
「はぁあああああああ!!」
白楼剣を腰貯めに構え、剣気を充填する。

「魂魄が奥義……受けよ!!」

その一振りは、白玉楼の庭すべてに届くと言われる妖夢最大の奥義。
 『待宵反射衛星斬』
本来この技は楼観剣を用いるものだが、今回妖夢が使ったのは白楼剣である。
故にその射程範囲も、僅かに博麗神社一帯を網羅する程度であった。
が、迷いを断ち切るのが目的である以上、それで十分だった。

「斬っ!!」

部屋の端から端へと、まるで瞬間移動したかの速度で駆け抜ける妖夢。
技が成功したのを確信しつつ、ぱちん。と、白楼剣を鞘へと収めた。


「……まぁ、誰だって一日くらいはいてない日もあるわよね」
「そうね。大した問題でも無いわ」

パニックに陥っていた筈の宴会場は、嘘のように静けさを取り戻していた。
そう、妖夢は危機を乗り越えたのだ。
……一部だけ。



「(後は……)」
ちらりと隣を見やる。
「ダメよ」
「まだ何も言ってません」
「妖夢の言いたい事くらい分かるわ。続けたいんでしょう?」
「……はい」
「却下。これは命令です」
憮然とした表情で言い切る幽々子。
迷いを断った事でなお意固地になったようである。
アカンやん。
「……」
「……」
「……」
「……」
自然と睨み合う形となる二人。

「……」
「……」
「……」
「……うー……」
「……」

「……分かりましたよぅ……」
根負けしたのは妖夢だった。
「……良かった」
ぱっ、と温和な表情へと戻る幽々子。
この辺りは年の功という物だろうか。
「私は貴女の為を思って言ってるのよ……それは分かって頂戴」
幽々子は妖夢の肩に手を置き、いつになく優しげな口調で語った。
「……はい」
それは本来、美しい光景に分類されるものなのだろうが、
お互いの格好が余りにアレなので今ひとつ間抜けな雰囲気であった。
「……幽々子様」
「なぁに?」
「……せん……」
「え?」
刹那、幽々子の視界から妖夢が消えた。


一気に体勢を下げる。
獲物は必要無い。
というか使う訳にはいかない。
己の掌に霊力を収束させる。
狙うは一点。
立ち上がる力に、腰、腕の回転を乗せ……離つ!


「はあっ!!!」


幽々子が妖夢の姿を視界に捉えた時、既に掌は目前に迫っていた。
普通は何の反応も出来ずに直撃を食らうだろう。
多少の心得があるなら、防御の体制を取るべく動くという所か。
しかしながら、こういった緊急事態に際しての幽々子の反応は、常人とは一線を画す。
何を思ったのか、向かってくる掌に対して、勢い良く突っ込んだのだ。

「あ」

何故か突っ込んでくる幽々子を認識した妖夢が、間抜けな声を上げる。
無論、一度繰り出した技を止める事が出来る筈もなく……




ずがん、と、鈍い音がした。




思わず拍手を送りたくなるような、綺麗な放物線を描きつつ、吹き飛ぶ幽々子。
無論、ここは無限の空間では無いので、すぐに壁へと直撃。
そのまま重力に引かれ、ぽてりと崩れ落ちた。
「……へぐぅ……」
その呻きを最後に、幽々子は動かなくなった。



「……あ、あ、あ……」
妖夢は、己の主君を一撃粉砕した手の平を呆然と見詰めていた。
そして、次第にその体が震えだす。
「……よくやった。これでお前も一人前だな」
魔理沙が神妙な面持ちで声をかける。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ」
「まさかここまで思い切った事をやるとは思わなかったぜ、正直お前を侮っていたかもしれん」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ」
当然というか、妖夢の耳には何も入っていない。
錯乱が頂点に達したのか、どこからか紙と筆を取り出し、猛然と何かを書き始めた。


 つい、カッとなってやった。
 殺すつもりはなかった。
 今は反省している。
 幽々子様にはあの世で謝りたい。


達筆だった。


「殺すも何も、最初から死んでるじゃないの」
「大体、あんたらが住んでるのって元々あの世でしょ」
「うう……でも……」
「でもも案山子も無い。ほら、さっさと続きやるわよ」
未練がましく二枚目に入らんとする妖夢を、霊夢と咲夜が引き摺って行く。
その様子にはまったく迷いは見られない。
妖夢は白楼剣を使った事を、少しばかり後悔した。
「幽々子様ぁーーー!! お許しをーーーー!!」
叫びもむなしく、妖夢は雀卓へと縛り付けられた。
只今の人間卓の緊縛率50%。

 




<妖怪卓>


「ほら、いつまで寝てるのよ。さっさと起きる!」
「……ふぇ?」
声に促され、顔を上げた紫の目に入ってきたのは、メイド服を身に着けたレミリアの姿。
「……?」
続いて正面へと視線を移す。
「……うう……よーむー……」
そこにいたのは、卓に突っ伏して呻きを上げる妖夢……ではなく、妖夢の格好をした幽々子。
先程の妖夢の一撃は、肉体的よりも、精神的にダメージが大きかったようだ。
「……??」
更に左。
「ねえ、似合う? これ魔理沙とお揃いなのよ」
「オウ マホウツカイニ ミエナクモ ナイナ」
「何言ってるのよ。私は元々魔法使いよ」
どこから持ち出したのか、様々な衣装を広げるアリスと魔人形。

「……」
一体自分が寝ている間に何があったのだろう、と思案する。

10秒
20秒
30秒
ちーん

「ええと、私も巫女服か何か着たほうがいい?」
「はぁ?」
まったく解決になっていなかった。





東四局 三本場


五順目
「ふぅ……」
紫がため息を付きつつツモる。
「興が削がれたわ……こんなんじゃ勝っても嬉しく無いわねぇ」
「へぇ……大した自信じゃないの」
「オマエ ホドジャ ナイケドナ」
無論アリスとしては、その台詞が面白い訳も無い。
現在の得点状況はトップがアリス。
そこから大きく離れて幽々子、更に離れて紫、レミリアの順である。
普通に考えれば、ここから巻き返す事は至難の業だ。
「まあ……せっかくだから、見せてあげないとね。私って結構律儀なのよ」
「何をかしら?」
「あら、言ったでしょう?」
紫はくすりと笑いつつ、場へとリーチ棒を叩きつける。
「八雲紫の……本気の麻雀よ」


それを受けて、アリスの表情が真剣なものへと変わる。
アリスが親になってから、初めて他家が先にリーチをかけたのだ。
しかもまだ5順目である。

三四六六七345(3)(4)(5)(5)(6)

これが現在のアリスの手牌。
依然として引きは絶頂だ。
そして、ツモ5萬。
7萬を切ればタンピン三色確定のテンパイだが、いかにも危険に感じられる。
「魔理沙、どう思う?」
「ビビルナ ドウセタイシタモンジャネェ ガンガンイケ」
「分かったわ」
心強い言葉を受けたアリス、打7萬。
更にリーチもかける。
「あらあら、勢いって怖いわね」
紫に変化は見られない。すなわち、通し。
「ふん、勢いなんかで片付けないで欲しいわ。これは私と魔理沙の愛の力よ!」
『そんなものあって堪るか!!!』
悲痛な叫びをBGMに、淡々と切られていく牌。
レミリアは早くもオリに入っている様子だ。
一方、幽々子はイマイチよく分からない。
というのも、先程から、牌を見ていないのだ。
どんよりとした空気を纏って俯いたまま、適当にツモっては切り捨てるだけ。
その瘴気のだだ漏れっぷりに、浮遊霊やら地縛霊やらが結界を乗り越え、当社比5倍で寄り集まっている。
不気味な事この上無い。
「裏切られるって……怖いわね」
「ソウダナァ……」
そんな感想を口にしつつ、ツモ切りを繰り返す。
そして十一順目。
幽々子の切った北に紫が反応した。
「当たりよ。リーチのみ」
幽々子がゾンビのような動きで点棒を突き出す。
きっちり支払う辺り、まだ大丈夫なようだ。

「何よ、大きな事言っておいてリーチのみ?」
「タダノ ハッタリ ダロ」
洗牌しながら、アリスが毒付く。
「ふふ……」
紫はただ小さく笑うだけだった。

アリスの状況としては、さして変わったものはない。
親が流れてしまったのは痛いが、ここまでリードを奪えば気になるものでもない。

そう、思っていた。





南一局 五本場

「ロン、平和ドラ1」
静まり返った場に、良く通る紫の声が響き渡った。
「くっ……」
苦悶の表情を浮かべつつ、点棒を投げるように渡すのは……アリス。
南入してから、これが実に四度目の放銃である。
さして高い手があった訳でも無いので、得点上はまだアリスがトップに立っている。
が、この状況はそういった概念をまったく無へと返すものであった。
早い。
とにかく上がりが早いのだ。
今の放銃も僅かに四順目の事である。

「(一体どうなってるのよ……)」
アリスの配牌やツモは、変わらずに絶好調を保っているのだが、
ここまで速攻をかけられては手作りも何も無い。
捨て牌から待ちを推測する事も出来ない。

最初は積み込みを疑った。
しかし、洗牌の段階から観察しても、その様子は窺えなかった。
第一、積み込むならば親の紫は天和でも積めば済む事だ。
ならばすり替えか?
しかしそれも可能性は低い。
対面のレミリアも、同じように疑っているのか、紫を常に観察しているようだったが、
ここまで一度として手を止めたりする事は無かった。
レミリアに発見できない物が、アリスに分かる筈も無い。
では、これが純粋に平で打っている結果だと言うのか。
「分かんないよ……」
「……」
魔人形は、何も語らない。
ただ、無機質な表情でアリスを見つめるだけだった。




南一局 六本場

「さっきまでの勢いはどうしたのかしら?」
「……」
紫の挑発的な言葉に、アリスは何も返すことなく、その視線を下げた。
「(……少し苛めすぎたかもね)」
そう思いながらも、紫に手を緩める気は更々無かった。
これが勝負の世界なのだから。


「(余りにも異常すぎる……何らかの能力を使っているとしか思えない)」
一人、レミリアは思案する。
「(境界の操作? 違う、麻雀にそんな明確な境界線など存在しない)」
確かに紫はあらゆる境界を操る能力を持っている。
だが、それが麻雀のルール上で有利に働くかと言われれば、恐らくNOだろう。
例えば、テンパイとノーテンの境とは何か? 
あまりに漠然としすぎている。
他者の介入で簡単に変わるような物を境界などと規定できまい。
規定できない以上、操作も不可能という結論になる。
「(ならば……やはり直接的な操作しかない)」
すなわちイカサマだ。
レミリアは、紫に目を移す。
流れるような動きでツモり、そして切り捨て。
その一連の動作に、不自然な点はまったく見られない。
「(不自然じゃ……ない?)」
それは漠然とした閃きに過ぎない。
しかし、今、確かに一筋の光明が見えた気がした。



三巡目
「リーチ」
凛とした声に、びくりと肩を震わせるアリス。
声の主は無論、紫である。
「……うう……」
アリスはすっかり元の状態に戻ってしまっていた。
何を切っても当たってしまうのではないか……そんな心境である。
「(怖い……怖いよ……)」
助けを求めるように顔を横へと向ける。
「……?」
きょとん、とした表情のアリス。
その目に映るのは、変わらぬ姿の魔人形。
「ドウシタ アリス?」
「……」

「(この人形……何だっけ?)」

これまでのように、助けを求める事もなく、ただ呆然と人形を眺めるだけである。
「オイ キーテルノカヨ!」
業を煮やしたのか、魔人形がアリスを怒鳴りつけた。
「……! あ、ご、ごめんね。魔理沙の事を忘れるなんて……どうかしてたのかしら」
「マッタク ネボケルナンテ ヨユウダナ」
「……そうね」
僅かに生まれた疑念を押し隠すように、アリスは勢い良く牌を切り捨てた。
幸いにして、その牌は通った。



「……」
幽々子は、卓に伏せたまま、アリスと魔人形のやり取りを横目に見つめていた。
その視線には、訝しげなものが多分に含まれている。
「(……あの人形……)」



「ツモ。リーチ面前のみ」
二順後、難なく紫が上がる。
これで実に六連荘である。







<人間卓>



西四局


色々ありつつも、再開の運びとなった脱衣麻雀。
ここで一旦状況を整理しておこう。
得点の並びは、妖夢、霊夢、咲夜、魔理沙の順。
だが、今回それはあまり意味を成さない。
重要なのは服の残り数である。
妖夢は幽々子の服を着ているのだが、律儀にも上衣以外はすべて脱いでいたため、
状況的には先程までと何ら変わっていない。
魔理沙も小物が少なくなってきており、そろそろ危険域といった所か。
しかも魔理沙は点数も残り少ない故、気軽に打てる状況とは言いがたい。
咲夜と霊夢はまだ振込みが無い故、フル装備を保ち続けている。

誰かを脱がしきるまで終わる事の無い、恐怖の脱衣麻雀。
その結果や如何に。




八順目
この局は、淡々と進んでいた。
食い荒らしも無く、一同黙々と手作りに励む。

「(それにしても……)」
そんな中、咲夜が上家へと視線を移す。
「ううう……そんなつもりじゃなかったんですよぉ……」
今だ懺悔を続ける妖夢の姿が見えた。
「(この子、どうしてはいてないのかしら……)」
考えていたのはそんな事であった。
迷いは断ち切られた筈なのだが、やはりその事実の影響は大きかったようだ。
咲夜は、前局の段階ですでに妖夢がはいていないという仮説を立てていた。
その仮説は、見事に的を射ていたのだが、根本的な所は今だに不明である。
元々、推理好きな所がある咲夜が、この事について思いを巡らせるのは必然であった。




 仮説1 『単にはき忘れた』

これは有り得ないわね。
どんな生活をしていたら下着をはき忘れるって言うのよ。
いくらなんでも考えられないわ。





「ロン。タンヤオ平和だ」
「そうよ、あり得る筈が無いわ」
「……いや、無いって言われても現実に当たってるんだが」
「……へ?」
手を見る。
確かに、魔理沙の当たり牌を切っている。
無意識の内に洗牌から、理牌まで行い、更に場を進めていたようだ。
咲夜はカチューシャを外しつつ、先程の仮説に補足を加えた。

「無意識の内にはき忘れる可能性も否定できない。保留」





北一局

「(他には……)」
咲夜は凝りもせずに再び思案に暮れていた。




 仮説2 「何らかの理由で脱がざるを得なかった』

脱がなきゃいけない理由……ねぇ。
そんなものあるのかしら。
破れたとか、汚れたとか……
……汚れた?
ま、まさか……




「ロン、東のみ」
「だ、ダメ! それはダメよ!!」
「ダメじゃないでしょ。ほら、脱ぎなさい」
「……へ?」
どこかデジャヴを感じる光景。
見れば、霊夢が倒牌している。
その当たり牌を切っているのは……やはり咲夜だった。
デジャヴどころではない、数分前の出来事だ。
「……」
無言で、エプロンを外す咲夜。
「(下らない事を考えてる場合じゃないわね)」
咲夜は妄想をゴミ箱に放り捨て、場へと意識を戻した。





北一局 一本場

「(でもねぇ……)」
速攻で咲夜の思考は逸れていく。
やはりというか、どうしても意識がそちらへ向くのを押さえきれないのであった。




 仮説その3 『むしろはかない事に意味があった』

どんな意味よ……
あ、でも、確かノーパン健康法って聞いた事あったわね。
なんでも下着の締め付けが血行を悪くしているとかなんとか。
……眉唾ね。
誰が言ってたんだっけ。
確か……ああ、そうよ。美鈴よ。
「咲夜さんもやってみたらどうですか?」ってねぇ、あんた。何でそんなもの私に勧めるのよ。
私を何だと思ってるのかしら。
ああ、思い出したら腹が立ってきたわ。
昨日だってそうよ。
「今日は暑いですねぇ」って、胸元思いっきり開いてまぁ。
本人が意識してない分、余計に気に障るのよ。まったく……





「あ……ロン。三色同刻トイトイドラ3……」
「少しくらい大きいからって調子に乗るんじゃないわよッ!!!!」
「ひっっっっ!?」

「……ん?」
どうやら、また無意識の内に牌を切っていたらしい。
跳満の直撃、12300点である。
「(流石にこれ以上は不味いわね……)」
そう反省しつつ、点棒を突き出す咲夜。
が、何故かその相手である妖夢が、震えながらペコペコと頭を下げていた。

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、私が全部悪いんです。
 エンゲル係数が一向に下がらないのも、西行妖が開花しないのも
 師匠が出て行ってしまったのも、全部私の責任です。ごめんなさい……」
訳の分からない事を言いながら、ひたすら謝り倒す妖夢。
これが普段の妖夢であったのなら、先程の怒声にも、無視するか、怒鳴り返すか、呆れるかのどれかだったろう。
しかし、今の妖夢は余りにも精神的に不安定過ぎた。
故にこのような意味不明な事態に陥っているという訳だ。


訳が分からないのは咲夜だ。
何故、勝った筈の妖夢が謝っているのか。
「(へ? 何で? どうして?)」
咲夜は動揺のあまりか、スカートから脱ぎ始めてしまった。
まだリボンや靴下が残っているというのにだ。
「おお……」
「流石ね……」
感嘆の声を上げる魔理沙と霊夢。
咲夜の下着は、完全で瀟洒なメイドにふさわしい、大人びた意匠の凝らされたものだった。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
「………」
延々と謝り続ける妖夢を、呆然と眺めていた咲夜だったが
状況を飲み込んだのか、次第に罪悪の念にかられていった。
「(ああなんてことなの……この子には何の罪も無いのに……)」
咲夜は立ち上がると、ゆっくりと妖夢へと歩み寄った。

「ごめんなさい、ごめんな……ふぇ?」
妖夢の懺悔は、咲夜の抱擁によって強制的に止められた。
「妖夢、貴女は何も悪くないの、だから謝ったりする事無いのよ」
頭を撫でながら、優しく語り掛ける咲夜。
その表情は慈愛に満ちたものだった。
「う、うぇぇ……」
「よしよし……」
感極まったのか、咲夜の胸に顔を埋め、泣き出す妖夢。
それにも咲夜は嫌がる事なく、頭を撫で続けていた。


「……」
「……」
霊夢と魔理沙は、その光景をジト目で眺めていた。
それは感動的な場面の筈である。……本来なら。
しかし、その片方は下半身下着姿のメイドであり、もう片方は椅子に縛り付けられたダボダボ和服少女である。
様々な意味で異常と言わざるを得ない。
「……麻雀すっか」
「……そうね」
二人は既に、諦めの境地に達していた。







<妖怪卓>



南一局 七本場

五順目

既にイーシャンテンとなっていた紫が牌をツモる。
「ぬーーーーーーーー」
そしてこれでテンパイ。
「うーーーーーーーー」
リーチをかけるべく、点棒を取り出す。
「くーーーーーーーー」
「ってさっきから騒がし……」
紫の言葉が止まる。
先程から延々と唸り声を上げていたのはレミリアだった。
何やら手牌に両手をかざしては、真剣な目付きで念を込めている。
「ふーーーーーーーーー」
「……何してるの貴女」
「うるさい! 集中を乱さないで!」
「はあ、左様で……」
「はーーーーーーーーー」
良く分からないが、それが紅魔館の技法なのだろう。
紫はそう結論付けると、捨て牌を横へ傾けた。
「リーチよ」


レミリアは至って大真面目であった。
結局の所、紫がイカサマをしているのかどうかは、判別が付かなかった。
すると残されたのはもう、牌そのものを細工している可能性くらいである。
ならば、手当たり次第探るしかない。とレミリアは考えた。
その為の行動が……これである。
「ぬーーーーーーーーーーー」
牌の一つ一つに魔力を混め、何らかの仕掛けが施されていないかを探る。
本来ならこんなに必死になることも無いのだろうが、何故かこの麻雀牌、異様に魔力への耐性が高かった。
だからこのような唸り声が自然と出て来るのだ。
というのがレミリアの言い分である。
「くーーーーーーーーーーー」
念を込めつつ、適当に牌を切り捨てるレミリア。
それが本末転倒である事に気が付かない。
彼女もまた、狂気に囚われつつある一人だった。




さて、更に深刻なのはアリスである。
得点上の優位など、すでに頭の中から消え去ってしまっている。
それくらい、紫の一手一手は、アリスを追い詰めていた。
そして、ついに宣言されたリーチ。
「ね、ねぇ魔理沙、どうしよう? どうしたらいいの? ねぇ!」
「オチツケッテノ! イイカラ ワタシノ イウトオリニ シロ!」
「う、うん……」

アリスが魔人形の言に耳を傾けようとした、その時。
幽々子の人差し指がアリスに向けられ、小さく動かされた。

「……!?」
刹那、アリスの思考が一気にクリアになる。
「な、何? 私は何をしてたの……?」
「ナニッテ マージャンニ キマッテルダロ」
「……何、この人形……魔理沙……?」
「…アア?」


「(やれやれ……)」
幽々子は内心嘆息しつつ、再び卓へと伏せようとする。
「…ヨケイナコトヲ」
が、それを魔人形は許さなかった。
その作り物の目を幽々子へと向ける。
反射的に、それを見返してしまう幽々子。
「(あ、やば……)」
気付いた時は既に遅し。
幽々子の意識は、闇へと沈んだ。


「オイ アリス ナニモカンガエルナ ワタシノイウトオリニ ウゴクンダ イイナ」
「……」
「ヨシ ソレジャ ミギハジヲオトセ」
「……」
「…オイ ミギハジダッテノ」
「……違う」
「ハ?」
「……違うっ! あんたは魔理沙じゃない!」
不安、恐れ、焦り、怒り、悲しみ。
様々な感情がない交ぜになったまま、叫ぶアリス。
ここに来て、アリスはようやく気が付いた。
自分が、この人形に心を囚われていた事に。


「……」
魔人形が深く被っていた帽子を、くいと持ち上げる。
「!?」
その瞬間、アリスの身体のすべての自由が奪われた。
今までの、心理的な物ではない、直接的な支配。
「ヤレヤレ ソンナノ サイショッカラ ワカッテタローニ」
「あ……」
「マ コーナッチャ シカタナイナ。アトハ ワタシノスキニ サセテモラウゼ」
「や……」
やめて、と声に出そうとしたのだが、それも出来ない。
言葉すら封じられたのだ。


このアリスの究極のスペル『禁為―黒衣の魔人形』は、その名の通りまさに禁為であった。
アリスの押さえ切れない情念を人形に送り込んだ物。
それはまさに呪いに等しい。
想いをエネルギーとして吸収し、次第に自己を確立していく魔人形。
故にアリスは危険を感じ、それを封印していたのだ。
……別の理由もあったようだが。

しかし、こうして魔人形は場へと放たれた。
これまでに蓄積された想いに加え、博麗神社という特殊な場所条件。
更に、魔理沙本人がいる事による増幅効果。
それらを糧とした魔人形の力は、もはやアリス自身をも飲み込むものまで成長していた。
結果、暴走に至るのは、ある種必然とも言えた。


「ムダダゼ イマノ オマエジャ ドウニモ デキナイゼ」
「ああ……」
アリスの意思に逆らって動く右手。
右端の牌……東を掴み上げ、場へと持ち運ぶ。
「(だめ……! それを捨てちゃ……!)」
必死の抵抗を試みるアリスだが、手はまったく言うことを聞かない。
人形使いであるアリスが、人形に操られるのだから、これほど皮肉な事も無い。
「アンシンシロ イママデモ コウヤッテ カッテキタロ?」
「う、ああ……」
確かに今まで、すべてを魔人形の言うとおりにして打ち、それで勝利を上げてきた……その筈だった。
しかし、先程我に返った瞬間、アリスは気が付いてしまったのだ。
今までの勝利はすべて、偶然の産物であると。
魔人形には、相手の手牌を読むような細かい能力は備わっていない。
無論、牌を操る事も出来ない。
元が魔理沙であるが故か、偶々その直感力が有効に作用していただけだ。
が、既に魔人形は、魔理沙のコピーの域を超え、一つの存在として確立している。
従って、その直感も非常に怪しいものである。
先程から、まったく手が進まなくなったのは、その証拠だろう。

この東は当たりだ。
それは人形の物ではなく、アリス自身の直感だった。
「イイカラ サッサト キリヤガレ!」
「……!?」
しかし、アリスの最後の抵抗もむなしく、牌は場へと打ち付けられた。 


「……」
一瞬、思案した紫だが、すぐに思い直し倒牌した。
「……ロン。 リーチ、ホンイツ、ダブ東。跳満よ」

親の跳満の直撃、七本場で20100点である。
それは、これまでどう足掻いても払えなかった魔人形の呪いを、
一瞬でもでも断ち切るには、十分な衝撃だった。
かくも、お金は大事なのだ。

「アーティフルサクリファイス!!!」

アリスは咄嗟に魔人形を引っ掴むと、今切ったばかりの東へと投げつけた。
魔人形の呪いから完全に解き放たれるべく取った行動。
そして、同時に、今の振込みを認めたくないという心情の表れである。

しかし、紫の対策は完璧だった。
この面子での麻雀である。
途中で幾多のハプニングに見舞われる事くらいは想定済みだった。
今回の出来事も、当然予想の範疇内。
魔人形が東に直撃する瞬間に、予め仕込んであった防護結界が作動する。
その強力な結界は、魔人形をあっさりと弾き返した。

綺麗にベクトルを180度変え、すっ飛んでいく魔人形。
その先にあるのは……言うまでもなくアリスの顔だ。

魔人形がスローモーションでアリスに接近してくる。
何故か、その時のアリスは、
「もう少し顔も丁寧に作るんだったなあ」
等と、割とどうでもいい事を考えていた。






     
       爆    砕







「アリスっ!! 大丈夫か! 傷は深いぞ!」
崩れ落ちるアリスを、瞬間的に魔理沙が抱き止めた。
卓に縛り付けられていた筈なのだが、それは誰も気に留めなかった。
「ま……魔理沙な、の?……どうして……何も……見えない……」
「目を瞑ってるんだから当たり前だ!」
「そ、そう……それより……みっともない所……見せちゃったわね……」
「ああ、そうだな! 訳の分からん人形に頼ったあげく、振り込んだ瞬間に証拠隠滅を図ろうと爆破を試みて、
 その上、そいつが跳ね返って自分に直撃なんていう、幻想郷至上稀に見るアホな死にざまだ!
 でも私はそんな事気にしないぞ!」
「あ……ありがとう……それと……ごめんね……」
「言うな! 分かってる! その人形が私を模ったものだって事もな!
 だからもう喋るな! 肖像権料は魔道書20冊だ!」
「ねぇ、魔理沙……私……もう……ゴールしていいよね……」
「この大バカ野郎! 勝手にゴールなんてするな! その前に誓約書に一筆入れろ!」
「ふふ……そうだね……私……バカだ……」
かくり、と。アリスが頭を垂れた。

「お、おい、アリス?」
「…………」
アリスは答えない。
「アリスゥウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!」
魔理沙は泣いた。
いつまでも、いつまでも。
その手に、誓約書を握り締めて……




「ねぇ、漫才はもういいから、早く切ってよ」
「あ、ああ、悪い」
魔理沙が、その想いを振り切るように勢い良く立ち上がる。
が、勢いが良すぎたのか、抱きかかえていたアリスが、手からするりと抜け落ちた。

「あ」

がつん、と鈍い音が響いた。










七色の人形使い アリス・マーガトロイド   


         ここに堕つ













「よくも……よくもやってくれたな霊夢!!」
「え、わ、私?」
突然振られ、焦る霊夢。
それはそうだろう。
考えるまでも無く止めを刺したのは魔理沙だ。
「見てろよアリス……敵はきっと討ってやるからな……」
魔理沙はキッ、と霊夢を睨み付けると、憮然とした表情のまま席へと戻っていった。

「(……魔理沙までおかしくなっちゃった……)」
妖夢と咲夜がアレな現状、霊夢にとってはただ一人頼れる人物であった魔理沙だが
今の様子を見る限り、危険域を超えてしまっていると推測される。
ふと、隣の卓を見やる。
何やら牌に念を送り込む事に余念の無いメイド吸血鬼。
卓に突っ伏したまま、ぶつぶつと寝言やら呻きやらを洩らし続けている庭師亡霊。
白目を剥いてぶっ倒れている、それまでアリスと呼ばれていたもの。
どちらが悲惨かと言われれば、どちらも悲惨ですとしか答えようのない状況だった。
「(ああ、地獄ってこんなに身近なものだったんだ)」
もはやため息をつく事すら億劫である。
ふと、同じように人間卓を見ていた紫と視線が合う。
「……」
「……」
互いに浮かべた表情は……苦笑い。
こんな形ではあるが、初めてこの二人が通じ合えた瞬間であった。





「さて……どうしたものかしら」
点棒をしっかりと搾取した後、紫が一人ごちる。
レミリアと幽々子は、まぁ多少アレっぽいが継続可能だろう。
しかし、アリスがこれ以上戦えるとも思えない。
「しょうがないわね、ここで清算……」
「「ダメ」」
紫の言葉を、小さな声が遮った。
北家……それまでアリスが座っていた場所に立つ二体の人形。
上海人形と、蓬莱人形である。
「ダメって……貴方達のご主人様もあんな状況なのよ? 無理よ」
その、あんな状況に追い込んだ一因は紫なのだが、まったく気にした風も無い。
流石は大物である。
「「ムリジャナイ」」
二体の人形は、卓へと飛び乗ると、手牌を境に二手へと分かれた。
蓬莱が手牌側へ、上海が山側へ。
「まさか、貴方達……」
その位置取りから、紫は人形達の言いたいことを理解した。
上海と蓬莱が、頷きつつ同時に宣言する。

「「ワタシタチガ ウツ!」」



「言っておくけど手加減するつもりは無いわよ」
威圧的に言い放ったのはレミリア。
だが、牌に念を送り込みながらなので、威厳の欠片も無い。
「「ヘイキ」」
「なら私から言うことは無いわ、かかってらっしゃい」
「……私も良いわよ……どうでも……」
いつの間にか目を覚ましたのか、幽々子も賛意……らしき物を見せる。
「はぁ……ま、いいでしょ」
紫はひとつため息を付くと、山を崩し、洗牌を始めた。
それは再開の合図である。



北家 アリス→上海&蓬莱






『蓬莱、回線開くよ』
『うん、お願い』
『…………露西亜、京、オルレアン。聞こえる?』
『ああ、聞こえてる』
『こちらも感度良好ですわ』
『……OK』
三者三様の返答が、上海に届く。
『うん、それじゃこれから……』
『いいよ、言われなくても分かってる。後はお前達の仕事だ』
『そういう事です。宜しくお願い致します』
『……がんばれ』
その言葉と同時に人形達からの念波が、ある一本を除いて途切れた。

『……ありがとう、みんな……』

人形達はすべて魔力を糧として活動していた。
その魔力の供給源であるアリスが意識を失ってる今、人形達は残存する魔力のみで活動している。
元々の貯蓄量が多い上海や蓬莱はともかく、他の人形の活動可能な時間は、ごく少ない。
アリスから偵察の役目を請け負った人形……露西亜、京、オルレアンの三体も例外ではない。
人形達は考えた。今の自分達に出来る事は何か。
その結論が出るまで、さしたる時間はかからなかった。
映像回線……すなわち、カメラとしての役割に徹し、少しでも長い時間、映像を届ける事だと。

『届いたわ。そっちに転送する」
その映像を上海が中継、一つに纏めた後に蓬莱へと送る。
実質、一人で打ち筋を考えなければならない蓬莱の負担を少しでも軽減する為に。
『……うん、大丈夫。ばっちり全部見えてる』
『当然よ』
ここから上海に出来るのは、牌の運搬や、牽制といった直接的な行動のみ。
『勝てる……よね』
『違うわ。勝てるか、じゃない。勝つの』
『そう、だね』
蓬莱が弱気になるのもよく分かる。
対戦相手はいずれも、アリスですら適わない程の力を持った大物妖怪達。
そんな怪物相手に、作られた人の形でしかない自分達が勝負を挑むなど、笑い話にしかならないだろう。
が、それは弾幕や格闘といった戦闘での話。
麻雀という形態だからこそ、自分達にも勝機がある。
そう上海は考えていた。

先程の会話の内容はよく分からなかったが、この麻雀に負けると大変な事になるというのは理解できた。
その結果次第では、アリスと離れ離れになるであろう事も。
確かに、時々突飛な行動を取ったりする事もある……つい先程までのがそうだ。
しかし、そんな事は問題じゃない。
新しい魔法が使えるようになったとき、自分の事のように喜んでくれるアリス。
沢山の衣装を作っては、嬉しそうに着替えさせてくれるアリス。
お使いがきちんと出来たとき、褒めてくれるアリス。

そんなアリスが人形達は大好きだった。




蓬莱は思う。

上海が戦おうと言い出した時は、少し驚いた。
アリスが勝てなかった相手に、私達で勝てるのだろうか、と。
けれど、そんな事を言ってる場合じゃなかった。
今、アリスは戦えない。
このまま何もしなければ、それで終わりだ。
そんなの良い筈がない。
私達はまだ動ける。
だから……今は私達がアリスを守らなきゃ。

こんな時、自分の優柔不断さが恨めしく思える。
対して上海は即断即決、まるであの黒白魔法使いのようだ。
それが頼もしく思えると同時に、少し羨ましい。
でも、打ち筋を私に任せたという事は、それだけ信頼してくれてるという事でもある。
その信頼を裏切る訳には行かない。
必ず勝つ。
自分の為、上海の為、人形達の為、そしてアリスの為に。

『もう大丈夫……行くよ』
『うん』
意を決して、蓬莱が一つの牌を取り上げる。
人形達の戦いが始まったのだ。








そんな上海達との会話から完全に無視された形の一体の人形があった。
サングラスにチョビ髭、首からはカメラをぶら下げている、何とも風変わりな人形である。

人形は静かにポジションを確認する。
斜め65度……遠い。この位置では満足する結果は得られまい。
匍匐前進で少しずつ角度を変える。
決して悟られてはならない。
今度パクられたら終わりだ。
そんな事を考えながら、人形は完全なアングルを探し続ける。

ただ一体。己の使命を果たす事だけに集中する人形。
その名も存在も、誰も知ることは無い。


どうも、YDSです。
第五話お届けします。

……えーと、毎度の事ですが、展開が良く分かりませんね。
どうして麻雀話なのに、こうもあらぬ方向へ逸れるのか……。
そのせいで分量も増えました。ダメダメです。
でも収束に向かってるのは確かです。多分。きっと。

……えー、では次回もよろしくお願いします。
YDS
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コメント



0.4010簡易評価
1.100七死削除
ツボ!

リーチ
咲夜 下半身テンコー
妖夢幽々子 一発
マリ マリアリ
レミリャ 全力
奮起 上海人形 補佐多数

数え厄満成立。    もうこんな局面怖くて見てらんない(((((∩Д∩))))
8.80名前が無い程度の能力削除
てへり。
22.80悪仏削除
麻雀はこうも人間(妖怪)を狂気へ導くのか・・・
何がそこまで掻き立てるのか・・・
恐ろしい・・・
26.無評価瀬月削除
紫、7連荘ですか。
じゃあ、次局以降の上がりは全て役満扱い(しかも親)ですか?
まぁ、八連荘ルールがあれば、ですけど。

がんばれ上海と蓬莱。
次に直撃喰らったら即死確定だ(え~
30.80裏鍵削除
YDSさん、あなたは最高です(゚ー゚*)
麻雀だけならいくら良くてもまぁそんなもんだろう止まりですが、これは……!!!
続編大期待です!
31.100名前が無い程度の能力削除
ほんと東方麻雀は狂喜の沙汰だぜ! でもそんなお馬鹿な皆に萌えまくる自分がいる。

常識最後の砦、霊夢頑張れ霊夢(上海と蓬莱も)
34.100シゲル削除
負けないでくれ、上海に蓬莱。。。
霊夢に紫様はどうするのか楽しみです♪
頑張ってください。
47.80TAK削除
頑張れ上海人形と蓬莱人形。
『勝てるか、じゃない。勝つの』というセリフに感動を覚えた。
本当に頑張れ。負ければ本当に本当に大変なことに…。
それと、もう一つ…。

>「OH! ヨームイズノーパンガール? YEA!」
この微妙な言い回し、一体誰の発言デスカ!?
57.90しん削除
アリスゥウウウウウウウウウウウウウウウウ!!! カムバック!!!!
58.100空欄削除
現在発動中のスペカ
妖怪卓

八雲 紫
即殺「八雲連荘」
アリス 
即撮「独立の田代人形」
レミリア
即察「牌の運命」

幽々子 なし

妖夢
禁忌「ノーガード下半身」
咲夜
禁忌「今日はスカートから」
魔理沙
禁忌「死に体から貪る暴利」

霊夢 なし

……なあ、これってスペカアリアリルール?
61.90nagare削除
カオスもここまで来ると普通に見えてくるのが恐いですね!

スイマセン嘘です、大嘘です、全然普通じゃありません。orz+
素敵過ぎて麻雀やりたくなっちゃいますよ!
87.90名前が無い程度の能力削除
田代自重しろwwwwwwwwwwwwwwwwww
97.80名前が無い程度の能力削除
人形達に感動したじゃないか