それは、とある日の出来事である。
世の中、珍しいことっていうのはあるもので、長く生きているとそういうことにも遭遇するものらしい。
なんにしても、その珍しいことが一生のうちにあるか無いかっていうレベルなんだから、ある意味で私はラッキーだったかもしれない。
「……妹様、それ遠まわしに私が馬鹿だって言ってません?」
「そんなことないよ。心底はた迷惑なやつだとは思ってるけど」
「うぅ……妹様はいつからこのような毒舌になられたのでしょう? おとめ座な私はセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられません!」
「お前もう黙れよ」
ジト目でそんなことを紡いでやると、返事の変わりに返ってきたのは小悪魔の「けほけほ」という咳だった。
本当に、心底珍しいことではあるのだけれど、あの病気なんてかかりそうに無い小悪魔が風邪で寝込んでしまっているのだ。
そんなわけで、彼女の今日の仕事はすべて休み。
先ほどまで仕事に行くといって聞かなかったのだけれど、パチュリーに今日一日休んでしっかりと風邪を治すように『命令』されては、小悪魔もいうことを聞くしかない。
目の前で彼女がベッドで横になっているのも、すべてはそういう理由なのである。
「ほら、つらいんでしょ? ちゃんと寝てないと」
「うぅ……不甲斐ないです。妹様も私の傍にいるとうつっちゃいますよ?」
「あら、あなたは私を何だと思っているのかしら? 人々が恐れおののく吸血鬼よ? 風邪なんて引くわけが無いじゃない」
自信たっぷりにそういって、私はクスクスと笑ってみせる。
実際、私は今まで風邪にかかったことなんてないし、そも吸血鬼が風邪にかかるなんて間抜けな話は聞いたことが無いわけで。
そんなわけで、小悪魔の心配もまったく持って杞憂なのだ。
普段は遠慮なく人様に迷惑かけているのだし、こんなときだけ遠慮せずにどんと構えとけばいいのである。
そんな私の思考を知ってか知らずか、小悪魔は気まずそうな表情で視線をそらし。
「……この間、お嬢様が風邪で寝込んでたんですが」
……お姉様ェ。
「と・に・か・く! 今日はずっと休んでるのよ? あなたの場合、目を離すとすぐに仕事に戻りそうだわ」
「あはは、いやですねぇ妹様。私、そんなに信用ないですか?」
「少しでも信用があると思ってるあなたの思考回路に驚くわ」
自然と息をするように悪戯を繰り返すこいつが、どの口を持ってそんなことをほざくのやら。
仕事をするときはまじめなのだけれど、それでも隙あらばさまざまな悪戯を仕掛けてくるのがこの小悪魔なのだ。
小悪魔に対する信用? なにそれおいしいの?
でもまぁ、彼女なりに私のことを心配してくれてるって言うのは、なんとなくわかる。
だからって、こんな時ばかり変に遠慮なんかしちゃってさぁ。私とこいつの仲だというのに、いまさら遠慮なんて私たちには不要だろうに。
「言っとくけど、いくら言ったって私は動かないよ? 私が勝手に、好きでここにいるんだから。面倒なのに絡まれたと諦めるのね」
「ふふ、そうですか。それじゃあ、何も無い部屋ですがゆっくりしていってください」
「そうね。もとよりそのつもりよ」
そんなやり取りを交わして、私たちはくすくすと笑った。
まったく、私も彼女もひねくれているものだ。
こんなやり取りを常々交わしていれば、性根がひねくれもするかと不思議と納得できるかもしれないけど、それもまぁ、悪くないか。
コホコホと、相変わらず止まらない咳をしながら、彼女はゆっくりと寝返りを打つ。
向こうを向いたのは、せめてこちらに風邪の菌を飛ばさないためか。
それにどれほどの効果があるかはわからないが、まったく持ってへんなところで気を使うやつだ。
そんな彼女にため息をひとつついて、私は頬杖をつきながら部屋を見回す。
質素な室内は必要最低限のもの意外はあまり置いておらず、唯一の例外が彼女の寝ているベッド。
小悪魔お手製のフェルト生地の人形が所狭しと並んだその場所は、質素な室内において唯一華やかな、女の子らしい場所。
その人形はお姉様だったり、パチュリーだったりと、今までであったことのある人や妖怪、妖精ばかり。
なんとも器用なものだと、相変わらず感心する。
「お薬は飲んだ?」
「えぇ、先ほどパチュリー様が調合なされたのを」
「そ、ならいいわ。あとは、ちゃんと眠ってしっかりと風邪を治すだけね」
「そうですねぇ。実はさっきから、薬の副作用かどうも眠くて……」
こちらに振り向きながら答えた小悪魔の表情はその言葉のとおり、目がとろんと今にもまどろみに沈みそう。
おそらく、今目を瞑ってしまえばすぐに夢の中へと旅立てることだろう。
くぁっと欠伸をひとつこぼして、彼女はうとうとと視線をさまよわせている。
そんな彼女に苦笑して、私は前髪を持ち上げるように額をなでる。
高熱のせいで手のひらに伝わる体温はいつもより熱くて、彼女が本格的に弱っているのだと知らせてくれた。
まったく、こんな高熱で仕事をしようとするんだから、放っておいたら死ぬまで働いているかもしれない。
「こんな熱があるのに仕事に行こうとするなんて、あんたは馬鹿よ小悪魔」
「……結局馬鹿だって言うんですね」
「こんな熱で仕事しようとしてたらそうも言いたくなるわよ。まったく、馬鹿は風邪を引かないなんて所詮は迷信でしかないのね」
「辛口ですね妹様」
「何をいまさら」
自信満々に答えてやれば「それもそうですね」なんて、どこか嬉しそうな言葉が返ってきた。
額に当てていた手をどかして、「でしょ?」と否定するでもなく私も笑って。
そんな時間が楽しいって思えるんだから、私もきっと馬鹿の一人なんだろうけれど。
「小悪魔、何かしてほしいことある?」
「そうですねぇ」
うつらうつらと、今にも彼女は眠ってしまいそう。
答えを聞く前に眠ってしまうかなぁと思っていたころ、小悪魔は名案を思いついたといわんばかりににっこりと微笑んだ。
熱のせいで上気した表情が妙に色っぽいと感じたけれど、それはひとまず思考の隅に追いやっておくことで、ここはひとつ。
「手、握っててくれませんか?」
その声は、今にも消えてしまいそうな声色で。
けれども、彼女の表情はどこか嬉しそうで。
それはまるで、母に甘える子供のようだと、そんなことを思ってしまった。
「いいの? 勢いあまって握りつぶしちゃうかもよ?」
「いいんですよ。私の知っている妹様は、そんなことしない優しいお人だって知ってますから」
ほにゃりと、緩い笑顔を浮かべてそんなことをのたまった彼女に、果たして私はどう返答すればよかったのか。
狂気の妹だとか、気の触れた破壊の権化だとか、いろんな良くない噂が飛び交う私に、そんな笑顔でそんな言葉をのたまうのは、きっと彼女以外にはいないわけで。
まったく、とんだ変わり者だ。
それを嬉しいと思ってしまう私も、変わり者には違いないのだろうけれど。
「これでいい?」
「はい」
壊れ物を扱うように、優しく撫でるように、小悪魔の手を握る。
色白の手は艶やかで、長く細い指に目を奪われてしまいそうだ。
触っているとすべすべしていて、ずっとこうしていたいと思ってしまえる。
そんな私のことに気づいているのやら、彼女はウトウトと本格的に舟をこぎ始め。
「……あったかぁい」
その言葉を最後に、とうとう瞼を閉じた彼女はすーすーと静かな寝息を立て始めた。
穏やかな表情のまま夢の国へと旅立った彼女の手は、しっかりと私の手を握り返してくれていて。
吸血鬼の私の手なんて暖かくなんて無いだろうに、大事そうに抱えて幸せそうで。
いったい、どんな夢を見ているというのだろうか。
まぁ、小悪魔のことだ。きっと飛びっきりの、素っ頓狂な夢を見ているに違いないのだ。
「やっぱり、小悪魔は馬鹿だよ」
何しろ、私にこんな無防備な姿を見せるんだ。殺されたって文句言えない。
私のうわさを知っている人がこの話を聞けば、自殺願望だと思うやつだってごまんといるだろう。
それでも、私はそんな馬鹿が嫌いじゃない。
あどけない童女のような寝顔をさらす彼女の無防備さは、本来責められるべきことなのかもしれないけれど。
けど、いいのだ。だって、今この瞬間だけは、彼女のこの寝顔は私だけのものなんだから。
「まったく、私のほうこそセンチメンタリズムな運命を感じずにいられないわね」
ため息をつきつつ、そんな言葉をこぼしはしたけれど。
でもまぁ、もうちょっとこうしていたっていいかなぁなんて、そんなことを思ってしまう。
だって、しょうがないじゃないか。
今この掌に感じる彼女の体温は、こんなにも暖かくて、こんなにも優しい気持ちに慣れるから。
クスクスと、私は笑みをこぼす。
こうして彼女の寝顔を眺めているのも悪くないと思えて、そんな自分自身がおかしかった。
けれども、不思議といやな気分じゃない。
掌を握って、彼女の暖かさを感じて、能天気な寝顔を眺めるだけ。
そんな飽きてしまいそうなこの行動が、こんなにも楽しいと誰が想像できるだろう。
たぶん、彼女が目覚めるまでずっとこうなんだろうなぁ思考して、それも悪くないと思えた自分に苦笑する。
さてさて、彼女が目覚めるのはいつになるやら。
それまでは―――こうやって彼女のことを、思う存分堪能させてもらうことにしよう。
世の中、珍しいことっていうのはあるもので、長く生きているとそういうことにも遭遇するものらしい。
なんにしても、その珍しいことが一生のうちにあるか無いかっていうレベルなんだから、ある意味で私はラッキーだったかもしれない。
「……妹様、それ遠まわしに私が馬鹿だって言ってません?」
「そんなことないよ。心底はた迷惑なやつだとは思ってるけど」
「うぅ……妹様はいつからこのような毒舌になられたのでしょう? おとめ座な私はセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられません!」
「お前もう黙れよ」
ジト目でそんなことを紡いでやると、返事の変わりに返ってきたのは小悪魔の「けほけほ」という咳だった。
本当に、心底珍しいことではあるのだけれど、あの病気なんてかかりそうに無い小悪魔が風邪で寝込んでしまっているのだ。
そんなわけで、彼女の今日の仕事はすべて休み。
先ほどまで仕事に行くといって聞かなかったのだけれど、パチュリーに今日一日休んでしっかりと風邪を治すように『命令』されては、小悪魔もいうことを聞くしかない。
目の前で彼女がベッドで横になっているのも、すべてはそういう理由なのである。
「ほら、つらいんでしょ? ちゃんと寝てないと」
「うぅ……不甲斐ないです。妹様も私の傍にいるとうつっちゃいますよ?」
「あら、あなたは私を何だと思っているのかしら? 人々が恐れおののく吸血鬼よ? 風邪なんて引くわけが無いじゃない」
自信たっぷりにそういって、私はクスクスと笑ってみせる。
実際、私は今まで風邪にかかったことなんてないし、そも吸血鬼が風邪にかかるなんて間抜けな話は聞いたことが無いわけで。
そんなわけで、小悪魔の心配もまったく持って杞憂なのだ。
普段は遠慮なく人様に迷惑かけているのだし、こんなときだけ遠慮せずにどんと構えとけばいいのである。
そんな私の思考を知ってか知らずか、小悪魔は気まずそうな表情で視線をそらし。
「……この間、お嬢様が風邪で寝込んでたんですが」
……お姉様ェ。
「と・に・か・く! 今日はずっと休んでるのよ? あなたの場合、目を離すとすぐに仕事に戻りそうだわ」
「あはは、いやですねぇ妹様。私、そんなに信用ないですか?」
「少しでも信用があると思ってるあなたの思考回路に驚くわ」
自然と息をするように悪戯を繰り返すこいつが、どの口を持ってそんなことをほざくのやら。
仕事をするときはまじめなのだけれど、それでも隙あらばさまざまな悪戯を仕掛けてくるのがこの小悪魔なのだ。
小悪魔に対する信用? なにそれおいしいの?
でもまぁ、彼女なりに私のことを心配してくれてるって言うのは、なんとなくわかる。
だからって、こんな時ばかり変に遠慮なんかしちゃってさぁ。私とこいつの仲だというのに、いまさら遠慮なんて私たちには不要だろうに。
「言っとくけど、いくら言ったって私は動かないよ? 私が勝手に、好きでここにいるんだから。面倒なのに絡まれたと諦めるのね」
「ふふ、そうですか。それじゃあ、何も無い部屋ですがゆっくりしていってください」
「そうね。もとよりそのつもりよ」
そんなやり取りを交わして、私たちはくすくすと笑った。
まったく、私も彼女もひねくれているものだ。
こんなやり取りを常々交わしていれば、性根がひねくれもするかと不思議と納得できるかもしれないけど、それもまぁ、悪くないか。
コホコホと、相変わらず止まらない咳をしながら、彼女はゆっくりと寝返りを打つ。
向こうを向いたのは、せめてこちらに風邪の菌を飛ばさないためか。
それにどれほどの効果があるかはわからないが、まったく持ってへんなところで気を使うやつだ。
そんな彼女にため息をひとつついて、私は頬杖をつきながら部屋を見回す。
質素な室内は必要最低限のもの意外はあまり置いておらず、唯一の例外が彼女の寝ているベッド。
小悪魔お手製のフェルト生地の人形が所狭しと並んだその場所は、質素な室内において唯一華やかな、女の子らしい場所。
その人形はお姉様だったり、パチュリーだったりと、今までであったことのある人や妖怪、妖精ばかり。
なんとも器用なものだと、相変わらず感心する。
「お薬は飲んだ?」
「えぇ、先ほどパチュリー様が調合なされたのを」
「そ、ならいいわ。あとは、ちゃんと眠ってしっかりと風邪を治すだけね」
「そうですねぇ。実はさっきから、薬の副作用かどうも眠くて……」
こちらに振り向きながら答えた小悪魔の表情はその言葉のとおり、目がとろんと今にもまどろみに沈みそう。
おそらく、今目を瞑ってしまえばすぐに夢の中へと旅立てることだろう。
くぁっと欠伸をひとつこぼして、彼女はうとうとと視線をさまよわせている。
そんな彼女に苦笑して、私は前髪を持ち上げるように額をなでる。
高熱のせいで手のひらに伝わる体温はいつもより熱くて、彼女が本格的に弱っているのだと知らせてくれた。
まったく、こんな高熱で仕事をしようとするんだから、放っておいたら死ぬまで働いているかもしれない。
「こんな熱があるのに仕事に行こうとするなんて、あんたは馬鹿よ小悪魔」
「……結局馬鹿だって言うんですね」
「こんな熱で仕事しようとしてたらそうも言いたくなるわよ。まったく、馬鹿は風邪を引かないなんて所詮は迷信でしかないのね」
「辛口ですね妹様」
「何をいまさら」
自信満々に答えてやれば「それもそうですね」なんて、どこか嬉しそうな言葉が返ってきた。
額に当てていた手をどかして、「でしょ?」と否定するでもなく私も笑って。
そんな時間が楽しいって思えるんだから、私もきっと馬鹿の一人なんだろうけれど。
「小悪魔、何かしてほしいことある?」
「そうですねぇ」
うつらうつらと、今にも彼女は眠ってしまいそう。
答えを聞く前に眠ってしまうかなぁと思っていたころ、小悪魔は名案を思いついたといわんばかりににっこりと微笑んだ。
熱のせいで上気した表情が妙に色っぽいと感じたけれど、それはひとまず思考の隅に追いやっておくことで、ここはひとつ。
「手、握っててくれませんか?」
その声は、今にも消えてしまいそうな声色で。
けれども、彼女の表情はどこか嬉しそうで。
それはまるで、母に甘える子供のようだと、そんなことを思ってしまった。
「いいの? 勢いあまって握りつぶしちゃうかもよ?」
「いいんですよ。私の知っている妹様は、そんなことしない優しいお人だって知ってますから」
ほにゃりと、緩い笑顔を浮かべてそんなことをのたまった彼女に、果たして私はどう返答すればよかったのか。
狂気の妹だとか、気の触れた破壊の権化だとか、いろんな良くない噂が飛び交う私に、そんな笑顔でそんな言葉をのたまうのは、きっと彼女以外にはいないわけで。
まったく、とんだ変わり者だ。
それを嬉しいと思ってしまう私も、変わり者には違いないのだろうけれど。
「これでいい?」
「はい」
壊れ物を扱うように、優しく撫でるように、小悪魔の手を握る。
色白の手は艶やかで、長く細い指に目を奪われてしまいそうだ。
触っているとすべすべしていて、ずっとこうしていたいと思ってしまえる。
そんな私のことに気づいているのやら、彼女はウトウトと本格的に舟をこぎ始め。
「……あったかぁい」
その言葉を最後に、とうとう瞼を閉じた彼女はすーすーと静かな寝息を立て始めた。
穏やかな表情のまま夢の国へと旅立った彼女の手は、しっかりと私の手を握り返してくれていて。
吸血鬼の私の手なんて暖かくなんて無いだろうに、大事そうに抱えて幸せそうで。
いったい、どんな夢を見ているというのだろうか。
まぁ、小悪魔のことだ。きっと飛びっきりの、素っ頓狂な夢を見ているに違いないのだ。
「やっぱり、小悪魔は馬鹿だよ」
何しろ、私にこんな無防備な姿を見せるんだ。殺されたって文句言えない。
私のうわさを知っている人がこの話を聞けば、自殺願望だと思うやつだってごまんといるだろう。
それでも、私はそんな馬鹿が嫌いじゃない。
あどけない童女のような寝顔をさらす彼女の無防備さは、本来責められるべきことなのかもしれないけれど。
けど、いいのだ。だって、今この瞬間だけは、彼女のこの寝顔は私だけのものなんだから。
「まったく、私のほうこそセンチメンタリズムな運命を感じずにいられないわね」
ため息をつきつつ、そんな言葉をこぼしはしたけれど。
でもまぁ、もうちょっとこうしていたっていいかなぁなんて、そんなことを思ってしまう。
だって、しょうがないじゃないか。
今この掌に感じる彼女の体温は、こんなにも暖かくて、こんなにも優しい気持ちに慣れるから。
クスクスと、私は笑みをこぼす。
こうして彼女の寝顔を眺めているのも悪くないと思えて、そんな自分自身がおかしかった。
けれども、不思議といやな気分じゃない。
掌を握って、彼女の暖かさを感じて、能天気な寝顔を眺めるだけ。
そんな飽きてしまいそうなこの行動が、こんなにも楽しいと誰が想像できるだろう。
たぶん、彼女が目覚めるまでずっとこうなんだろうなぁ思考して、それも悪くないと思えた自分に苦笑する。
さてさて、彼女が目覚めるのはいつになるやら。
それまでは―――こうやって彼女のことを、思う存分堪能させてもらうことにしよう。
風邪の万能薬は、家族の暖かさだと思います。
儚月抄でこぁとフランが出てないのは、二人一緒にいたからですねわかります
軽口を叩きあいながらもお互いを心配している光景。
芸術ですな。
でもフランに風邪うつって、今度はこぁが看病する流れですよね、コレw