現代妖怪板定期OFFのレポート
主催の豆狸です。今月15日に、第四十八回妖怪板定期OFFが開催されましたので、その報告です。
約50年前に数人の妖怪で始められた妖怪だけの飲み会ですが、今回のOFFでは50人近くの妖怪に参加していただきました。今回も賑やかな集まりとなりました。
場所の提供は前回に引き続き二宮さんが。今回も、廃校での開催となりました。二宮さん、ありがとうございました。
PM8:00に現地集合だったので、7時半ごろに学校へ行くと、そこにはすでに花子さんの姿が。「今日は早いですね?」とたずねると、「職場がなくなっちゃって、暇なのよ」と
切ないお言葉が……。二人しんみりしていると、黄色い救急車さんがいらっしゃいました。その体格ゆえ、夜でも明るくなった昨今はおちおち外にも出られなかったと言う彼ですが、
ついに、外に出ても誰にも気づかれなくなってしまったため、今回が最後と覚悟を決めて、参加してくださったそうです……。
今までにも、彼のように消えていった妖怪は数知れず。いつも明るく皆を楽しませてくれたさっちゃんさん、後部座席の濡れ女さん……。生活様式の変遷にあわせて、消えていった
妖怪は数知れず。所詮我々は人間たちの意識によってやっと存在できるモノ、時代の流れには勝てないのでしょうか……
しかし! 明るいニュースももちろんあります! なんと今回は、2人もの方が、新しく参加してくださりました。泳ぐカーネル氏、死神トトロ氏のお二人です。情報媒体の急激な発展により、
我々のような存在も誕生しやすくなっているのかも……?
さて、日付けも変わり、総勢50人でのどんちゃん騒ぎ。一時期3ケタの大台に乗ったことも考えれば、少し寂しい気分にもなりますが、年に一度の大騒ぎ、皆さん一年分の鬱憤を晴らすかのごとく、
飲めや歌えやの大騒ぎ。気づくと午前3時をまわり、そろそろ周囲が明るくなってきたので解散しました。
そうして廃校に残ったのは総勢5名。掲示板でたびたび話題に出たので覚えている方もいらっしゃるとは思いますが、「幻想郷がないなら自作しちゃおうぜ作戦」の参加者です。
幻想郷。それは、人間に忘れ去られた妖怪たち、「幻想のモノ」が集まる桃源郷。そんな噂がネット上で流れ始めたのはいつごろだったでしょうか? 私たちは、それに惹かれ、
憧れていたのです。結局忘れ去られるにせよ、こそこそするのはもうやめにしたい。そう考えた私たちは、「似たようなもの」を作ってしまおうと考えたのです。
というわけで校舎に残って一日待機した私たち。日が明けた頃に、「近くに丁度良い盆地がある」と道案内を買って出てくださった人面犬氏の後について薄暗い山奥へ。
数時間歩き、私たちは気付くと広い盆地に出ていました。そうして……
結論から言うとね、ほんとにありました。幻想郷。いきなり天狗に拘束されてね、あれよあれよという間に和室で正座。
目の前にめちゃくちゃ綺麗なお姉さんが居て、その隣にやっぱり綺麗な妖狐が居て……
一から十まで説明させられました。そしたら、
「で、どうするの? 外界に帰る? ここに残るの?」
と尋ねられ。
「残ります!」
と反射的に答えておりました。
いやね、まさか本当にあるとは思いませんでした。でも、めっちゃ良いとこ。我々のようなものの存在を信じてくれる人間は居るし、旧知の仲間もいっぱい居たし。
でもネット環境は無いんですよ、残念ながら。残念だと思うことが情けなくもありますが。今えは郷の管理人さん(さっきの綺麗な女の人)に頭下げて使わせてもらってます。
聞けば、「境界を操る程度の能力」だとか。凄いですね。
みんなも来たらどうですか?
主催の豆狸です。今月15日に、第四十八回妖怪板定期OFFが開催されましたので、その報告です。
約50年前に数人の妖怪で始められた妖怪だけの飲み会ですが、今回のOFFでは50人近くの妖怪に参加していただきました。今回も賑やかな集まりとなりました。
場所の提供は前回に引き続き二宮さんが。今回も、廃校での開催となりました。二宮さん、ありがとうございました。
PM8:00に現地集合だったので、7時半ごろに学校へ行くと、そこにはすでに花子さんの姿が。「今日は早いですね?」とたずねると、「職場がなくなっちゃって、暇なのよ」と
切ないお言葉が……。二人しんみりしていると、黄色い救急車さんがいらっしゃいました。その体格ゆえ、夜でも明るくなった昨今はおちおち外にも出られなかったと言う彼ですが、
ついに、外に出ても誰にも気づかれなくなってしまったため、今回が最後と覚悟を決めて、参加してくださったそうです……。
今までにも、彼のように消えていった妖怪は数知れず。いつも明るく皆を楽しませてくれたさっちゃんさん、後部座席の濡れ女さん……。生活様式の変遷にあわせて、消えていった
妖怪は数知れず。所詮我々は人間たちの意識によってやっと存在できるモノ、時代の流れには勝てないのでしょうか……
しかし! 明るいニュースももちろんあります! なんと今回は、2人もの方が、新しく参加してくださりました。泳ぐカーネル氏、死神トトロ氏のお二人です。情報媒体の急激な発展により、
我々のような存在も誕生しやすくなっているのかも……?
さて、日付けも変わり、総勢50人でのどんちゃん騒ぎ。一時期3ケタの大台に乗ったことも考えれば、少し寂しい気分にもなりますが、年に一度の大騒ぎ、皆さん一年分の鬱憤を晴らすかのごとく、
飲めや歌えやの大騒ぎ。気づくと午前3時をまわり、そろそろ周囲が明るくなってきたので解散しました。
そうして廃校に残ったのは総勢5名。掲示板でたびたび話題に出たので覚えている方もいらっしゃるとは思いますが、「幻想郷がないなら自作しちゃおうぜ作戦」の参加者です。
幻想郷。それは、人間に忘れ去られた妖怪たち、「幻想のモノ」が集まる桃源郷。そんな噂がネット上で流れ始めたのはいつごろだったでしょうか? 私たちは、それに惹かれ、
憧れていたのです。結局忘れ去られるにせよ、こそこそするのはもうやめにしたい。そう考えた私たちは、「似たようなもの」を作ってしまおうと考えたのです。
というわけで校舎に残って一日待機した私たち。日が明けた頃に、「近くに丁度良い盆地がある」と道案内を買って出てくださった人面犬氏の後について薄暗い山奥へ。
数時間歩き、私たちは気付くと広い盆地に出ていました。そうして……
結論から言うとね、ほんとにありました。幻想郷。いきなり天狗に拘束されてね、あれよあれよという間に和室で正座。
目の前にめちゃくちゃ綺麗なお姉さんが居て、その隣にやっぱり綺麗な妖狐が居て……
一から十まで説明させられました。そしたら、
「で、どうするの? 外界に帰る? ここに残るの?」
と尋ねられ。
「残ります!」
と反射的に答えておりました。
いやね、まさか本当にあるとは思いませんでした。でも、めっちゃ良いとこ。我々のようなものの存在を信じてくれる人間は居るし、旧知の仲間もいっぱい居たし。
でもネット環境は無いんですよ、残念ながら。残念だと思うことが情けなくもありますが。今えは郷の管理人さん(さっきの綺麗な女の人)に頭下げて使わせてもらってます。
聞けば、「境界を操る程度の能力」だとか。凄いですね。
みんなも来たらどうですか?
花子さんもスペルで使われてしまったことですし。
二宮とか、銅像自体みないし、人面犬に人面魚なんて、もはや死語ですし。
書くに当たって、いろいろな都市伝説を調べたのですが、懐かしくなるような伝説が多くヒットする反面、最近噂の不思議というものが、非常に少なくて驚きました。
昔からこういうものが好きだっただけに、少し寂しい気もします。
コメントをどうもありがとうございました。
玖爾 様
コメントをどうもありがとうございます。できるだけ楽しそうな妖怪たちを書こうとしました。
できれば、彼がが幻想郷にたどり着くまでをもっと長い文章で読んでみたい気がします。
現代に生きる妖怪たちの悲喜こもごもというか、群像劇というか、そんな感じのを。
コメントありがとうございます。分量が足りなかったのは、本当に申し訳なかったです。
11 様
すいません、折角この作品を開いていただいて、それでもなにか、あなたに伝えられなかったのは、完全に私の力量不足です。
次は、もっと面白いものを、書いてみせます(背水の陣
14 様
明るいほうがいいのですよ。守屋勢のように元は強大な力があった、とかならともかく、今も昔も弱小妖怪なら、全て分かった上で今を楽しんでいても不思議は無いと思うのです
行けるもんなら行きたいです!
ありがとうございます。私も行きたいです。
現代妖怪たちの悲喜こもごもが読み取れますね~