Coolier - 新生・東方創想話

マジョの奇妙な冒険  ~「マズイ」は「グルメ」か?~

2010/10/04 17:17:50
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――幻想郷



郷の地平に日は落ちかけていた。



「最初にキノコを食べた者を尊敬する…… 毒かもしれないのにな…… ただの幸運なバカがたまたま食べたら大丈夫だったのか…………? それとも………飢えで追いつめられた必死さが切り開いた発見なのか?」

魔理沙の頬を冷たい汗が伝っていた。
その険しい視線の先には、毒々しい臭気を放つ得たいの知れない料理が鎮座している。

「今日のはね……ちょっと自信作なの……!」

テーブルの向かいでアリスが顔を紅潮させてもじもじとうつむいていた。


今日の夕飯はアリスのお手製リゾットだ。

森の草花と木の実をふんだんに使った、魔の森でとれた材料のみを使った『森のリゾット』だという。
料理上手のアリスが腕を振るった創作料理である。だが『創作料理』と言うところに、これから起こる「異変」の落とし穴があったと言う事に魔理沙は気づいていなかった。
料理上手の『創作』ほどきわどい試みはないことは一つの真理だ。
最初はいい。
それなりの腕と知識がある為、それに見合った料理が出来上がる。魔理沙もこれまで十分に堪能させてもらった。新しい発見や驚きを与えてもらったと自信を持って言える。
しかし、それらは次第にエスカレートして行く。本人らにして見れば殻を脱け、未知の領域に目を向け始めるといった所だろう。

(それこそが危険なのだ……っ!!)

魔理沙は木の匙をぐぐっと握り締めた。

彼らの思う『未知の領域』が、時に郷の人妖の常識を遥かに超越したギャラクシーな世界に飛んでしまうことこそ、憂うべきなのだ。
ことに『魔法使い』という種族はその辺の感覚がおかしい。ネジが百本くらい飛んでいると言っても過言ではない。

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド………………ッッッ!!!!!!!

圧倒的なプレッシャーに魔理沙はたじろいだ。しかし「だが断る」などと言える訳が無い。
目の前のアリスは、自分に料理を食べてもらうことを、一つの楽しみにしているらしいのだ。
いっつも色んな物を作っては食べさせてくれる。今日だってそうだ。つまり悪気は無いのだ。100%無い。
そんなアリスの心意気を「断る」など、魔理沙のプライドが許さなかった。ことにこれは食べ物だ。食べ物を粗末にしてはいけないと言うことは、幼少の時分から叩き込まれている。

「う、うまそうだなあ……。じゃあ、い、いただくとするぜ」 

魔理沙は木の匙を器の中に沈めた。
魔の森の植物は別に毒があるというわけではない。むしろ大変な栄養があるのだ。ただ、薬用や魔法以外の用途に使われ無いのはひとえに味が悪いからである。

うばぁしゃあああああ………………っっ!!!!!

匙で救い上げた物体は凶悪な唸りをあげている。やっぱ毒だ。絶対毒だ。

ぱく。

「ん~~~ん」

魔理沙は目を閉じて香りを堪能する様に背筋を伸ばした。傍目にはさもおいしそうに見えるその仕草に、アリスの表情も一気に明るくなっていく。

ぐぎょわぁぁぁぁああああぁぁ~~~~~~!!!!!!!!!!

魔理沙のなかで悲鳴があがっていた。

「……ど、どうかな……?」

アリスが上目遣いに聞いてくる。魔理沙の外見の反応を見てアリスの冒険が確信的なものに変わりつつあるらしい。
魔理沙の強靭な精神力が、内面のパニックを微塵も表に出さないでいた。

「ああ、いいぜ……。森の植物の香りがそのまま生かされてる。さすがアリスだぜ……」
「そ、そんな……言いすぎよ」

言い過ぎではない。まさにその通りなのだから。魔の森の瘴気がそのまま魔理沙の体内を蝕んでいた。

「今回は栄養分を重視してみたの……とっても体にいいのよ」

アリスは紅潮した顔をあげて言う。良薬口に苦し。そういえば、最近徹夜続きで疲れただのだるいだの色々言ってた様な気がする。

ばかばか!! 私のばかばかばか!! あほ魔理沙!! あほう使いーーーーー!!!!

魔理沙のなかでもう一人の魔理沙が絶叫した。

『創作』の危険性の中に、「栄養分を重視しすぎる」ということが報告されている。栄養分を重視するあまり他がお留守になるのだ。まあこれはお留守どころか味の方が「幻想郷入り」してるけどな。

ぐぎゃおおおおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!

魔理沙の中では魔力の放射能漏れ大パニックがつづいていた。
それでも魔理沙の肉体は優雅に匙を動かせ続けている。彼女の気高き覚悟と黄金の様な意志がこの劇物を飲み干しているのだ。
アリスはそんな彼女の姿をチラチラと見ている。なんでもアリスは食べてる所を見るのが好きなのだそうだ。それだけに気の緩む余地は無い。

ますたースパーク!! ますたースパーク!! ますたーーースパーーク!!!!

魔理沙のなかで小さな魔理沙が大魔砲を連発していた。

(ぐうおおおぉぉぉ……マジやめてっ……!! マジやばいから……っ!! マジやばっ……っっ!!)

魔理沙の胃袋がケロちゃんジャンプをし始めたその時だった。

コンコン……

「あら? 誰かしら?」

家の扉をノックする音が魔理沙の意識を紛らわせた。

『アリス、私よ。借りていた魔導書を返しに来たわ。開けて頂戴』
「ああ、パチュリーだわ」

アリスはイスからガタンと立ち上がる。

――救いの女神だ……っっ!!

魔理沙はくわっと瞳を見開いた。
口の中のリゾトッを一気に飲み込み、近くにあった花用のジョウロを掴み、口の先を咥えごくごくと中の水を飲み干す。
吐き出すなどと言う無粋なことは絶対にしない。
向こうで「あらいらっしゃい」というアリスの声が聞こえる。パチュリーの話し声が良く聞こえるようになった。家の中に招き入れたらしい。
その間、魔理沙は永遠亭でくすねてきた万能胃薬を口に放り込む。

「よう。先に邪魔してるぜ……って、あら? めずらしいな」

魔理沙は何事も無かったように手を挙げて振り向いた。そこにいたのは二人の人物。パチュリーと八雲紫だった。めずらしい組み合わせだ。

「ごきげんよう魔理沙」

紫は扇で口元を隠し、胡散臭い笑顔を浮べている。

「さっきそこで会ったのよ。なんだかくっついて来ちゃって……」

パチュリーの眠そうな顔がうざったそうに歪んでいる。そんな二人の横からアリスが笑顔で現れる。

「いいじゃない。二人とも夕飯まだだって言うから、一緒しようと思って」

これもアリスの機嫌がいいからだろう。どうやらアリスはお手製リゾットを二人にも振舞うようだ。魔理沙の苦労は無駄ではなかったわけだ。

(二人か……! 心強い援軍だぜ!!)

魔理沙の顔に凶悪な笑みが浮かんだ。



「いいか、良く聞け」

テーブルに座っているパチュリーと紫を前に魔理沙は口を開く。
アリスは二人の料理を準備する為、奥の厨房に行っている。幸い人形達も一緒に連れているので今この部屋にいるのは彼女達だけだ。

「まず先にこれを見てくれ」

魔理沙は自分の前にあるホコリよけのフキンをさっと持ち上げた。
その下にあった先ほどまで自分が食べていた『森のリゾット』がパチュリーと紫の前に晒される。

「ん~何かしら?……っはっ!!!」
「こ、これはっ!!」

紫はすばらしい身のこなしでイスの後ろに飛びのいた。パチュリーも負けないほどの機敏な動作で飛び退き、魔法障壁を展開させる。

「ち、ちょっと!! イキナリ何よ!」

美しく輝く魔法障壁の向こうで、紫が結構な剣幕で睨みつけてくる。

うばぁしゃあああああ………………っっ!!!!!!!!!

目の前のリゾットからは地獄の瘴気が絶え間なく放たれていた。
さすがは大妖怪と大魔法使いといったところか。これを口にする前から瞬時に強烈な瘴気に気づいたらしい。
これが危険な物であると、彼女らの本能が察知したのだろう。

「ククク……おいおいその反応はあんまりだぜ。先に見せておいてよかったな」

帽子を押さえながら魔理沙は苦笑をもらす。
目の前の二人は剣呑な空気をまとったまま視線を合わせている。状況がよく飲み込めていないようだ。

「まず、お前達は先に知るべきだ。こ,れ,が,食,べ,物,で,あ,る,こ,と,を,認,識,し,な,け,れ,ば,な,ら,な,い」

鋭い視線を交わしていた紫とパチュリーはハッと目を見開く。次の瞬間その目に驚きの光が宿った。

「ま……まさか……っっ!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…………………………ッッ!!!!!!!

「な………………何………………ですって…………っっ!?」

二人の驚きの表情にみるみる戦慄が広がっていくのがはっきり分かった。

「メシをご馳走になりにきたんだろぉ~~? 夕飯をよぉ~~~~」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………………………っっ!!!!!!!

「ううおおおおおぉぉぉぉ…………!!!!!」

パチュリーは恐怖の叫びをあげる。自分達が地獄の門の入り口に立っていることをようやく認識したようだ。

「ス、スキマを……!! ス、スキ……『スティッキィ・フィンガーズ』ッッ!!!」

紫は動転のあまり意味不明の言葉を叫ぶ。突如現れた巨大なジッパーをビィーー!!と引きおろすと、その中に沢山の目が浮かぶ亜空間が現れた。

「さっ、させるかあ!!!」

魔理沙はそうはさせじとばかりに紫の腰にしがみつく。せっかくの援軍をみすみす逃してたまるか。

「むっ!! むきゅーーー!!」

状況を理解したパチュリーもぎゅーと紫にしがみつく。

「ちょ! 離しなさいっ!! ……この!」

紫はげしげしと魔理沙を足蹴にして必死に逃れようとしている。なりふり構わずパチュリーのほっぺをむきゅーと抑えつける。

「ごるぁ!!! ババア!! ……てめ! 私達をおいて自分だけ逃げる気かあっ!!!」
「わ、私は郷を管理する役目があるのよ……!! 人情としては忍びないけどここで死ぬわけにはいかないのっっ!!」

紫は妖怪の賢者にあるまじき悪態をついて必死にスキマに体を突っ込もうとしている。


「なにしてるの?」

彼女達の前で鍋を手にしたアリスが首をかしげていた。
先ほどの喧騒が嘘のようにピタリとやんだ。


紫は芸術的な素早さでイスに座りなおした。魔理沙とパチュリーも残像すら残さぬ勢いで元の位置に着席している。

「い、いやあ~ちょっと忘れ物を取りに行こうかとおもってぇ~アハハハ~」
「いや~二人ともあんまりハラ減ったって言って落ち着きなくてな~ やれやれだぜ」

魔理沙は困った様な顔つきで首をふった。大妖怪と大魔法使いが眉を八の字にして刺すようなメンチをきっている。

「そう、よかった。そう思ってたくさん作ってきたのよ!」

アリスはにっこり微笑んでテーブルの真ん中にどんと鉄鍋をおいた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………………………っっ!!!!!!!

三つの皿に装われた『森のリゾット』は凶悪無比な毒気を放っていた。

(鳥肌が立っている……? な……なんだ……っ!? このプレッシャーは……!!)

紫はごくりと喉を鳴らす。目の前の物体からはびりびりと纏わりつくような圧力が伝わってくる。力の弱い妖怪ならこれを見ただけで一目散に逃げ出してしまうだろう。
傍らではパチュリーの青白い顔が土気色に変わっている。ヤバイヤバイ。もうやばいよこの娘。

「もう! 緊張しなくっていいんだから! 遠慮しないで沢山食べてね」

満面の笑顔のアリスに促されるように、三人は誰からともなく匙をとった。
だれも一言も言葉を発しない。紫は震える手で救い上げたリゾットを口に運ぶ。

ぱく……

「………………………………ん~。いい香りねえ。おいしいわ」

紫の中では大宇宙草創の火がビック・バンを起して弾けていた。

ぐごべらひでぶぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~ぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

「………………………………ホント。おいしいわ……」

パチュリーもめずらしく笑顔でもぐもぐとリゾットを咀嚼している。その心の内は紫ですら見抜くことができない程完璧な笑顔だった。

ぶぎゅうぅぅぅぅううううううううぅぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!

パチュリーの中でもやはりロイアルフレアの大連射が起っていた。

(ご……ご、ごのままでは……ぜ、全滅……してしまうわ……っ!!)

紫は体内で起る天地創造の爆発に笑顔で耐えながら拳を握り締めた。



マヨヒガの門には夕焼けのオレンジ色の光が差し込んでいた。

「ん?」

八雲藍は門前でふと空を見上げた。
掃除が終わり、清めの水を打っていた彼女は胸に伝わった違和感に顔を上げる。
夕暮れの空を、蝶の様な形をしたリボンがヒラヒラと舞っていた。

「……これは」

そのリボンはよろよろと、まるで息も絶え絶えな風に藍のもとに降り立ち、力尽きたようにぼうっと小さく火をあげ燃え尽きてしまった。

「なぬっっーーーーっ!!!!??」

藍の目玉が飛び出した。

リボンが燃え尽きてしまったと同時に、紫のメッセージと彼女の置かれている危機的状況が藍の中に流れ込んでいたのだ。
藍は急いで尻尾の毛をふわっとむしり息をふきかける。すると自分の姿をした無数の式神が現れた。

「郷の皆に知らせてくれ!!! 早く!!」

慌てる藍の指示に式神達は一斉に飛び立っていく。

(え、エライこっちゃ!!! 早く紫様を助けに行かねばっ!!!)

藍は台所から「藍ちゃん用☆」と書かれた銀のスプーンをつかみ出すと、それを握り締め夕暮れの空に飛び立った。



「う……うおお……」

異変解決の専門家、博麗霊夢は棒立ちになっていた。

ガランと手から木の匙がこぼれる。

「う……れ、霊夢……」

紫はなんとか半身を起して霊夢に手をのばす。が、体が言うことを利かない。かすむ視界の中に霊夢の後ろ姿があった。
フワリと霊夢の袖が揺らいだ。霊夢はそのまま棒を倒すようにゆっくりと倒れていく……。

どさりっ……!

悪夢の様な光景が広がっていた。

慧音が、早苗が、妹紅が、地底の妖怪が、幻想郷の仲間達がその周囲に累々と倒れ臥している。

「あ……あばっ……あばっ……!!」

文が白目を剥いて泡を吹いている。
その向こうでは中天に指を高々とかざしたまま、永江衣玖が気を失っていた。
アリス・マーガロイド亭の庭先には、悪夢としか言いようの無い悲劇的な光景が広がっていた。

『せっかくだからお外で夕日を見ながら食べましょうよ!!』

バトルフィールドを屋外に移したのは紫だった。幻想郷中に放たれた藍の救援信号に応え、続々と駆けつけてくれた仲間達と共に、アリスの家の前にある木のテーブルに場所を移したのだ。
ここはたまに宴会が行われる場所だ。いつもの郷の憩いのダイニングが、まさか悪夢が繰り広げられる地獄のステージとなろうとは。
だが悲劇としか言いようの無い危機的状況にもかかわらず、誰一人としてこのリゾットを吐き出したり、「まずい」などと言う物はいない。郷の仲間達全員がアリスの心意気をその身を以って受け止めているのだ。幻想郷の底力だった。

カラーン……!!

また匙が落ちた。

香霖堂店主・森近霖之助までが、遠くで棒立ちになっているのが見えた。

「こ……香霖……!! し、しっかりしろ!!」

比較的動ける魔理沙が懸命に店主の元に這ってゆく。

「ま……魔理沙か……い?」
「そうだ、私だ……っ!! しっかりしろ……!!」
「あ……あの……壺をっ……!!」
「……え……?」
「あ……あの……壺をっ……霧雨の大旦那に……届けてくれよっ……!!」

霖之助はふらふらと虚空に手を伸ばす。おそらく彼の前には、いつも店で大事に磨いている壺の姿がありありと浮かんでいるのだろう。

「香霖……!! 待て!! しっかりしろっっ!!」

「あ……あれは……い……いいものだっっ……!!」

森近霖之助は爆発した。

「こーりーーん!!」

魔理沙の慟哭がこだました。紫は必死にパラソルを杖に体を持ち上げる。彼女の傍らでは式の八雲藍がピクピク痙攣しながら横たわっていた。

「ぐ……!! 鈴仙!! ひるんでは駄目よ!! いきなさい!!」

まだ元気な者もいた。あの悪魔的なモノを口にしていない類の者達だ。

「ちょ!!! ムリですよ師匠!! ムリムリ!! ぜったいムリです!!」
「食べ物を粗末にしてはいけないっ!! 今こそ永遠亭の生き様を見せるのよ!!」

八意永淋はすさまじい剣幕で鈴仙に命令する。

「う……うわああああああ!!!!」

鈴仙はヤケクソ気味に物凄い瘴気を放っている鉄鍋に向かって突っ込む。

「ば、ばんざーーーい!!!!!!」

スプーンを抱きかかえて鈴仙は鍋に突進する。

どっか~~~ん!!「ぎゃぴーーーーー!」

「う、うどんげちゃん!!! ち……ちっきしょおお~~~~!!!!」

それを見た因幡てゐもやぶれかぶれで突っ込む。

ちゅど~~~ん!!「ぎょえ~~~~!」

「てゐいいいいぃぃぃぃ!!!!!」

輝夜の叫びがこだました。

「ええい!! おのれ!!」

輝夜は歯噛みして振り返る。兎達がスプーンを抱えて血走った眼で彼女を見つめていた。

「ひるむな!! 今こそ月の民の意地見せよっ!!!!」

うおーーーーー!!!!!

輝夜の檄に永遠亭の月兎達が一斉にドドドーーと突進していく。

「かかれかかれーーーー!!!!」

この世に二つとない身を惜しげもなく晒して月兎達は次々と爆発して行く。
魔理沙はその壮絶極まりない光景に奮い立った。

「全,員,で,掛,か,ら,な,け,れ,ば,な,ら,な,い!! 全,員,で,や,ら,な,け,れ,ば,こ,の,異,変,は,解,決,で,き,な,い!!!」

紫はぎりりと歯を食いしばり立ち上がる。

「うおーー!! いざ南無三ーーーーーーーーーーっっ!!!」

魔理沙の傍らを命蓮寺の一団が勺を掲げて駆け抜けていく。
累々と倒れる河童達を文字通り踏み越えて突っ込んでいく様は勇壮の一言に尽きた。

どっかーーーん

「ぎょえ=========!!!!!!!!!」

「やらせはせん!! やらせはせんぞおお!!!」

爆風をぬってボロボロの八坂神奈子が絶叫する。あいてが粥だけに守矢二柱は比較的善戦していたがもう限界が近い。

「貴様ごとき『ライスシャワー』に守矢の栄光はやらせはせん!!! この私がいるかぎり!! やらせはせんぞおぉおぉぉぉ!!!!!!」
「悲しいけど!!! これって今日の夕飯なのよね!!!!!」

八坂神奈子と洩矢諏訪子の最後であった。

「うう……この先は……い、いかせは……っっ!!」「………………」

紅美鈴が立ったまま気を失った。

「『心意気は受け止める』『食べ物を尊重する』。“両方”やらなくっちゃあならないってのが“メイド”の辛いところね。覚悟はいい?私はできてるわ」

咲夜は魔理沙に瀟洒そう言い残し鍋に向かう。

「ま、待て……っ!! 咲夜……!!」

「うおおーーー!! 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄っっ!!!!!!」

ドグシャアアアァァァ……ッッ!!!

咲夜の体が瀟洒に宙を舞った。

「ああ……っっ!!」

魔理沙は悲劇のような光景に思わず目を閉じる。

「う……うおおおおお!!!! い、いくわよフラーーンっっ!!!」
「オ、オーケーーー!!! 姉さまーーーーっっ!!!」

上空で叫び声がした。見るとレミリアとフランドールが恐怖に顔を引きつらせて絶叫していた。
小さな二つのシルエットの後ろにみるみる十字の光が収束していく。

「げ!! や、やぶぇ!!!! 全員退避だぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!」

真っ赤に染まる空を見て魔理沙は叫ぶ。

すると、さっきまで辺り一面で虫の息で倒れ臥していた仲間達は、目の覚めるようなすばらしい反応で一斉に退避してしまった。

「ちょっ!!! え?? ええっっ!!!???」

魔理沙の目玉が飛び出した。彼女は木のテーブルの横に一人取り残される。

『『 ダブルバーーニングファイアアアァァァァーーーーーー!!!!!!!! 』』

レミリアとフランドールは手を繋いで紅い光の塊となって突っ込んでくる。手には子供用の先のまん丸いスプーンが握られていた。

「いやいやいやいやっっ!!!! ちょっーーーーーーー!!!!!!!」

逃げ遅れた魔理沙はぶんぶん手を振ってアピールするがもう遅い。

カッッ!!

ドゴゴゴゴゴゴッーーーーーーーーーーーーッッ………………!!!!!!!!!!!

大爆発と共に魔理沙の体は塵の様に吹っ飛んでいった。



魔理沙は自宅のテーブルに腰掛けていた。

「こ……ここは……?? 森は……? リゾットはどうなった……!?」

魔理沙はあたりをキョロキョロと見渡す。気がつけば、魔理沙の自宅はすっかり綺麗に整えられている。あれだけゴロゴロしていた魔法アイテムも魔導書もどこにも見当たらない。
まるで他人の家の様だ。

「…………??」

魔理沙は状況が飲み込めなかった。しかし何故だろう?なんだか凄く懐かしい気がする。魔理沙は混乱する記憶の糸を懸命に手繰り寄せた。

「さあ、出来たよ~」

突然した声に魔理沙は顔を上げた。

「魅魔………………様……………………」

魔理沙は唖然として目を見開いた。驚愕のあまりそれ以上の言葉が出ない。
そこに居たのは紛れ得も無く、かつての魔理沙の魔法の師である魅魔であった。

「はいよ。お前の大好きな魔の森のキノコスープだ」

魅魔は呆然とする彼女をよそにテーブルに一つの鍋を置いた。魔理沙の記憶の底に埋もれていた懐かしいにおいが漂ってきた。
そうだ。これは魅魔様の家だ。
正確には元魅魔のアトリエであった。今は魔理沙が自宅としているが、昔は彼女の研究室だったのだ。家の中も、調度品も、あのころのままだ。

「み、魅魔様……!! こ、これは……? あたしはいったい……??」

「どうしたんだい? 早く食べないと冷めちまうよ?」

魅魔は腰に手をあてて怪訝な顔をしている。魔理沙は思わず鍋の中に視線を落とした。
そこにはかつて彼女が大好物と言っていた『魔の森のキノコスープ』が湯気をたてている。

「こ……こいつは……この瘴気は!! アリスのリゾットだ……っっ!!」

魔理沙は驚きの声を上げた。魔理沙の記憶に埋もれた懐かしい香り。それはつい先ほどまで彼女が地獄の瘴気と恐れていたリゾットの香りそのものだったのだ。

「リゾット? 何言ってるの、あなたこれが大好きだったじゃないのさ?」

魅魔の言葉に魔理沙ははたと気がついた。
魔の森の草やキノコには、高い栄養素と覚醒作用がある。現在魔理沙が強い瘴気の立ち込める森に住んでいるのも、ひとえに彼女の強い意志と夢の為だった。

――そう、魔法使いになると言う夢だ。

この森の栄養素は魔法使いにとってこの上ない養分となる。魔理沙はこの森の食物が実は大嫌いだった。死ぬほどマズいからだ。

(でもこれを食べれば私も魔法使いになれる! 魅魔様の様になれるんだ!)

魔理沙はそう信じ「大好物」と偽って一生懸命魔の森の野菜を食べていたのだ。それは小さな子供が、強くなるためにピーマンや牛乳を食べる様と同じだ。

「そうか……そうだったのか……!!」

魔理沙は全てを理解した。大きくなって様々な「おいしいもの」を口にしていく内に、昔の純粋な心を忘れてしまっていたのだ。
強い魔法使い。魅魔の様な魔法使いになるために必死で努力していたあの志を、いつしか忘れてしまっていたのだ。

「魔理沙……」

ふいに聞こえたやさしい声に魔理沙は顔をあげた。
そこにはさっきまでとは違う魅魔のやさしい笑顔があった。その瞳の奥には聖母の輝きがあった。魅魔は全てを分かっているのだ。魔理沙はそれを確信した。

「魅魔様!! 私は!!!」

魔理沙はイスから立ち上がろうとした。魅魔のやさしい白い手がそれを制した。

「お前は立派にやってるじゃあないか……“意志”は同じだ……。お前が小さな時に抱いていたその“意志”は……今……お前のその心の中に再び戻っているのだよ……魔理沙」

魅魔の声が心の奥に染み渡るように響いた。
ふと、後ろを見るとドアの壁に彼女の愛用のホウキが立てかけてあるのが見える。

「もう行かなくては……私は仲間の所に戻らなくては……!!」

魔理沙はよろよろとドアの方に向かう。何だか理由は分からないが行かなければならない。早く帰らなければならないという気持ちが心の中に湧き上がってくる。

「魔理沙」

後ろで魅魔の声がした。魔理沙は振り返った。

「……お前は立派にやったのだよ……そう……わたしが誇りに思うくらい立派にね……」

魅魔は手をかざしている。その手から放たれた白い光がゆっくりと魔理沙の視界を覆っていった。
魔理沙は暖かい光に包まれ、意識を手放していった。


―あたしこんな役ばっかだよ……しくしく……―


ゴアアアアアアアアァァァァーーーー!!!!!!

物凄い風圧で魔理沙は目を覚ました。

「魔理沙ぁ!!」

パチュリーは森の上空に吹っ飛ばされている魔理沙を認めた。すかざず両手をクロスし、呪文を紡ぐ。

『木符!!ハーミット・パープル!!(隠者の紫!!)』

魔の森から無数のツタがゴアゴアゴアッ!! と一気に伸びていく。そのツタは複雑に絡み合い、あっという間に魔理沙の体を受け止めた。

「へへ……すまねぇ! パチュリー!!」

魔理沙はツタの籠のなかで白い歯を見せていた。

「わかったよ魅魔様……!! 魅魔様の心意気が“言葉”でなく“心”で理解できた!」

魔理沙は最後の力を振り絞って立ち上がった。

「魔理沙あなた……っ!!」

パチュリーと紫は言葉を無くした。言いようの無い感動と力が、胸の奥から沸き起こってくるのを感じる。

「好き嫌いをしてちゃあ強い魔法使いになれないもんなあぁぁ!!!」

魔理沙は周りのツタを弾き飛ばした。

「そ、その通りよ……っ!!」

地面で霊夢が膝をついて叫んだ。彼女は最後の力を振り絞って立ち上がり、魔理沙に叫ぶ。

「この郷には食べたくても食べられない巫女だっているんだからっ……!!」

いやいや、それお前じゃん。ていうかさっき全力で逃げてた様な……。
離れたところで地底の妖怪・古明地さとりが必死に体を起している。

「ア、アリスの……『栄養あるものを食べてもらおう』と言う気持ちに偽りはありません……。料理に最も大事なのは「心」なのですから……っ!」
「……いっちばん遠くに逃げてさえなければカッコ良かったんですけどねぇ……」

さとりはお燐の言葉をスルーした。

「いまこそ皆の力を合わせる時ですっっ……!! もう一息じゃないですか……!!」

早苗や守矢の二柱が立ち上がった。
彼女らに呼応するように、天子が、にとりが、チルノが立ち上がった。幻想郷の仲間達が、最後の力をふりしぼって次々に立ち上がる。さっき凄い勢いで逃げてたけどそれはノータッチだ。

「うおおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉーーーーーーーー!!!!!!!!!」

紫は感動の雄叫びをあげた。

「その通りよ!! いまこそ郷の皆の力を合わせる時なのよ~~~~~!!!!! 皆で渡れば赤信号も怖くは無いのよ~~~~~!!!!!!」

それは違う。絶対違う。彼女達が最後の一口に挑む為、スプーンを握り締めたその時だった。


「ふ~、なんだか今日は先客万来ね~」

家の中からアリスが姿を現した。その後ろに人形達に抱えられた大きな釜が浮かんでいる。彼女らは一斉に硬直した。

「みんな=! まだまだたくさんあるからどんどんお替りしてね~~~!!!」

幻想郷は全滅した。









後にこの事件は『七色の粥異変』と呼ばれ、異変解決に乗り出した冥界の味皇によって鎮圧されることになる。
しかしこの事件の顛末は、幻想郷を滅ぼした忌むべき記憶として、人々の歴史から葬りさられた。
郷を救った最後の希望の象徴たる桜の咲く季節に、無病息災を願って『七草粥』が食べられる風習のみ、人々の記憶に残った。



(了)
アリスにはババを引いてもらったけど……好き嫌いすんなよ!……ていうのをグワッと書いてみた……感じ?……ホント済みませんでした。
お嬢様
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コメント



0.2350簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
いろいろ突っ込むべきなんだが、この疾走感でどうでもよくなった…。最高に「ハイッ!」ってやつだッ!!
4.100名前が無い程度の能力削除
何故ジョジョネタ入れたしwwwww
今回も楽しかったです
8.80名前が無い程度の能力削除
こーゆー突っ走り系好きだー!

ちょっとキャラ名の誤字が多いですね
彗音→慧音
紅妹→妹紅
霖之介→霖之助
10.100名前が無い程度の能力削除
アリスの手料理というだけで濃厚な青汁さえも美酒となる。
さぁ鍋ごと貰おうか。
11.100名前が無い程度の能力削除
加勢を求められた時みんな思ったんだろうな。
「料理上手のアリスの創作料理なら美味いに決まってる。ちょうど腹も空いていたところだ。他の連中の分まで食ってやる」
追究され未知の領域に達した料理が、常人の舌に優しいものではないとも知らずに。
13.100名前が無い程度の能力削除
レシピがあるやつはちゃんと作れるのね、アリス
心の(中の)鍋がちゃんとできてりゃ、何をどれだけ突っ込めばどうなるかってわかるはずなのにっ……

ウマ(フツ)メシとマズメシが半々っぽいアリスに乾杯
15.100名前が無い程度の能力削除
幻想郷は風になった――
幽々子が無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった――
涙は流さなかったが、無言の少女の詩があった――
奇妙な友情があった――
16.80名前が無い程度の能力削除
嫁のメシは不味い
愛情だけじゃど-しようもないんだ
創作料理?お前は何を言ってるんだ?本当に味見したのかっ!?

俺はアリスはマズメシ嫁じゃないと信じるんだぜ・・・
18.100名前が無い程度の能力削除
>森近霖之助は爆発した。
俺の腹筋も爆発した
徹頭徹尾笑い通しだったわ
21.100名前が無い程度の能力削除
「思い込む」という事は
何よりも「恐ろしい」ことだ………
しかも 創作料理の味や栄養分を優れたものと過信している時は
さらに始末が悪い

あとミマサマは犠牲になったのだ……
22.80名前が無い程度の能力削除
>冥界の味皇
それで居なかったのか…。最初から呼んでおけば、こんな事にはww
23.100奇声を発する程度の能力削除
もう何処から突っ込めば良いのやらwwwwww
29.100名前も財産もない程度の能力削除
随所のJOJOネタ、小ネタに笑わせていただきました。面白かったですw

後半の展開には目頭が熱くなりました。一歩退けばシュールな光景だろーけどね!!w
33.100名前が無い程度の能力削除
「お嬢様! あんたは俺の...」(爆)
34.100名前が無い程度の能力削除
アリス以外全員ジョジョ顔で再生されたよ畜生!

この勢いが大好きです
36.80名前が無い程度の能力削除
誰もまずいと言わない辺りアリス愛されてるなwww
39.10名前が無い程度の能力削除
酷く面白くない
40.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙ッ!おまえの命がけの行動!僕は敬意を表するッ!

いや面白かったです
テンポよく一気に読めました

一点指摘ですが、永遠亭の月兎は鈴仙だけで後は地上の兎のはず
41.90名前が無い程度の能力削除
紅妹ってなんだよ フランかよ
42.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
2番様 ナイスなコメントありがとう!!WRYYYYYYYYYYーーーッッ!!!! お嬢様
    一番コメントありがとうございますわ。心より感謝致します。 冥途蝶
4番様 また見てくれたのね!ありがとう!!ディモールト・グラッツィェ!! お嬢様
    ベリッシモ(とても)ありがとうございますわ 冥途蝶
8番様 またあったわね・・!ありがとう!!また見にきてね!! お嬢様
    幻想郷の皆は名前がややこし過ぎですわ 冥途蝶
10番様 漢wwww!!漢がいるわwww!!!!!! お嬢様
     漢!!!!!! 冥途蝶
11番様 アリスはデキる娘だから。。理解できるのは味皇ぐらいね お嬢様
     また次回も是非お読みくださいませ 冥途蝶
13番様 アリスはデキる娘だから・・・。私はアリス大好きよ! お嬢様
     料理上手の『創作』ほど危険なものはないことはh 冥途蝶
ワウム様 触覚も目も言葉もいらない…伝わるよ…動作だけで充分だ お嬢様
     私はお前に出逢うために1万数千年もさまよってたのかも知れぬ 冥途蝶
16番様 愛情でなんとかしてあげてぇぇぇぇ~~~!!!!! お嬢様   
     アリスはデキる娘ですわ 冥途蝶
18番様 くっだらない話たのしんでくれてありがとう!! お嬢様
     ……美しい音色だろう…… 冥途蝶
21番様 ウイルスは許可しないィィィィィーーーッ!!! お嬢様
     魅魔様って結局どうなってしまわれたのでしょうか 冥途蝶
22番様 彼女のお話はいづれ書きたいと思ってる。また見に来てね! お嬢様
     この間「ミスター味っ子」を初鑑賞しましたので・・ 冥途蝶
43.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
奇声を発する様 
     またきてくれた!!!ありがとう!!すっごいうれしい!! お嬢様
     お名前に似合わず意外に冷静なコメントですわ 冥途蝶
名前も財産もない程度の能力様 
     もう、なにこれ↑ウケるwwwwwww!!!!! お嬢様
     「東方」てジョジョのオマージュが散りばめられてると思うのよ お嬢様
     レミィにもDIO様と全く同じセリフがございますし・ 冥途蝶
ジェリド・メサ様 
     お前にわわかるまい!!この鍋を通して出る瘴気がっ!!! 魔理沙
     ジェリドかっ! 冥途蝶
35番様 それって『ムーディ・ブルース』wwww!!!! お嬢様
     もんの凄いシュールな絵ですわ 冥途蝶
37番様 アリスは愛されキャラなのよー!!今回はババ引いてもらっただけ! お嬢様
     お読みいただきありがとうございます。またお立ち寄り下さいませ 冥途蝶
40番様 折角読んでくれたのにホントごめんなさい。またよかったら見に来てね お嬢様
パンナコッタ・フーゴ様
     設定ミス!!??これは気がつかなかったわ!!! お嬢様
     ウイルスは許可しないィィィィィーーーッ!!!!!! 冥途蝶
42番様 誤字誤字!!ホントごめんなさい! お嬢様
     申し訳ございません。宜しければまたお立ち寄り下さいませ 冥途蝶
46.100名前が無い程度の能力削除
グルメ…泥棒…?
あぁ、グルメ成分が誰かに泥棒されてしまったのですね…(泣)
何時もはギャグもありつつほんのり良い話を交えられるのが特徴ですが、今回は良い話に見せかけられた(良い意味での)シュールさが際立つ作品だと思いました。
焼肉の時とは違った勢いに圧倒されましたねぇ。
でも、こういったノリは大好物です。
ま、今日も幻想郷は平和でしたとさ、まる
47.90名前が無い程度の能力削除
一種セルフパロディという感じがしなくもありませんw 楽しいお話でした。
アリス自身は味見をしていてどう感じていたんだろうとか思ったりもしますが。
そう言えば、多くの漫画(特にギャグもの)には殺人料理の使い手がいるものですけど、
幻想郷だとだれがふさわしいでしょうかねぇ?

あと魅魔様の愚痴w
50.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
47番様 ああ・・いつも読んでくれてる人ね・・。ありがとう。もう今回はネタだから、ホント、住みませんでした。。
     よかったらまた次も読んでね!ありがとう! お嬢様
     焼肉読んでくれてるんですね!!ベリッシモ・ありがとうございます!! 超門番
48番様 ホントすみませんでした。殺人料理の使い手は何と言っても魅魔様かしらね! お嬢様
     う~ん・・意外に白蓮さんとか星さんとかマジメそうな人があやしい・・ 超門番
     紫じゃないかしら? 冥途蝶
53.80名前が無い程度の能力削除
このリゾット、クレイジーダイヤモンドで材料まで直したら
パール・ジャムじゃなくてパープルヘイズのカプセルが入ってそうだな
55.無評価お嬢様・超門番削除
54番様 コメントありがとう!!返事おくれてごめんなさい!!そして変な話でごめんなさい! お嬢様
     うばっしゃゃぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!   超門番
58.100名前が無い程度の能力削除
ブラボー!!oh ブラボー!!!!!!
59.無評価お嬢様削除
59番様  おっと、、おそくなってゴメンなさい!気づかなかったわ。この話はめちゃくちゃ過ぎて反省点
      なんだけどね。楽しんでくれて嬉しいわ。よかったら新作も見に来てね!      お嬢様
62.90糸目削除
この疾走感たまんないよ!!なんかいろんなネタ使ってますね。特にこーりんのつぼで笑いました。
63.無評価お嬢様・超門番削除
糸目様  このお話に評価をくれてうれしいわ!ありがとう!
     ネタ入れすぎて途中良くわかんなくなっちゃった!て感じよ。また次回も見に来てね!  お嬢様
     マグベ中将の壺はキシリア様に渡ったんでしょうか。。気になります!夜も眠れませんよ! 超門番
64.80名前が無い程度の能力削除
えいよう……まんてん……?勢いのまま進んで失速せずに一気に最後まで突っ走った印象です。作者様の作風的に考えて食べ物でたとえると、何だろう、ハンバーガーというか焼き鳥というか。決して高級では無いんだけど物凄く美味しい、気づけば食べ終わっているような「もっとくれ!」って言いたくなる作品でした。
65.無評価お嬢様・超門番削除
65番様  読んでくれてありがとう!!
      これでまだモノ足りないって相当のファイターさんだよね!!ww
      評価もバラバラなお話だったけど読んでもらえて光栄よ!   お嬢様
      勢いとネタだけですよね・・www 今見ても笑えますよ、、 超門番
87.90名前が無い程度の能力削除
アリスの料理の味も知る者は『絶望』と思うだろうが、逆だッ!明日『死ぬ』と分かっていても『覚悟』があるから幸福なんだ!『覚悟』は『絶望』を吹き飛ばすからだッ!幻想郷はこれで変わるッ!