お姉ちゃんを殺そうと思った。
お姉ちゃんを殺さなければ、奴を殺せないから。立ちふさがるものはお姉ちゃんといえども容赦しない。
お姉ちゃんは奴を死守しようとするだろう。
よろしい。ならば戦争だ♡
最終目標は奴を殺しつくして解剖すること。
早速だが奴について知ってる情報を列挙しよう。
まず、奴は黒い色をしている。見ようによってはブラックダイアモンドのような色合い。宝石のような光沢。なめらかでつやつやで、きっと世の中の風塵にさらされたことのない綺麗な肌。
綺麗♥ 綺麗♥
そのわりに、体躯は全体的にやわらかい。
押した。
殺さない程度に押した。
潰せば、ぐちょりとすぐに形が崩れそうだった。
残念ながら名前は知らない。誰も教えてくれなかったし、私も聞いていなかったからだ。
けれど、とても珍しい種族ということはわかる。
今日始めてお姉ちゃんに見せてもらったの♡
私は珍しいものに目がない。目はあるけれど目がないなんて変な表現。でも本当。人よりも好奇心が露骨に表れるのだろうと思う。なぜなら無意識と好奇心はとても近しい場所にあるからだ。あらゆる生命体はおそらく好奇心によって駆動されている。
生命が移動しようとするのは『どこかに行きたい』からだ。
違う。『誰かに会いたい』からだ。
いやそれも違うかな。『何かを見たい』からだ。
うん。これが一番しっくりくる理由。
私がこんなにも好奇心を発散させているのも、何かを見たいからだ。
珍しいこと。今までに見たようなことが無いこと。例えば内臓とか脳髄とか、グチャリ、ピチャリとつぶれるところとか。
見たくないかしら?
うん。見たい。見たい。
今日の私は絶好調♥
今日の私は一人称。
へい。ようっ。ちぇけらっちょ。
普段はこんなにも何かに一直線に想いを向けることはないの。
今はとても例外的。
私の自我はこんなにも統一されている。
ああ……。
殺したい♥
奴について、もうひとつ。
奴は正確には”奴ら”だった。当初お姉ちゃんが見せてくれたとき、奴らは私とお姉ちゃんみたいに対存在だったの。
私がいて、お姉ちゃんがいる。
お姉ちゃんがいて、私がいる。
鏡あわせ。
でも私の鏡は歪んでいる。歪像。
お姉ちゃんは奴らを私とお姉ちゃんとで共有することを望んだ。
つまり、互いに奴を一匹ずつ所有する。
そんなこと私は望んでいない。鏡は歪んでいる。お姉ちゃんと私は対にはなれない。
それをわかっていない。
一人称するのも疲れるわ。
私は私が所有していた奴を殺した。時間にして一分ほど前のできごとかな。私のモノになってからすぐに潰したわ。そのときの私は興奮のあまり、どういうふうだったか覚えてなかった。
痛恨のミス。
いたたって感じ。
だめだめ、こんなんじゃ本当に殺したって言えない。
対象を嘗め尽くすように殺さないと意味がない。
きちんと死にゆく過程を観察しないと意味がない。
性急すぎたの。
だめだめ。そんなんじゃだーめ。
殺したりないわ。
ぜんぜん、まったく、殺したりない。
手のひらに残っている奴の残滓。
私はペロリと舐めとる。ぐつぐつと膨れ上がる殺意。
たぶんいま私は笑っている。
私のデータベースを参照すれば、微笑度35パーセントアップってとこかしら。
単純な算術は私の得意分野。
ニから一を引けば狂人が計算しても答えは一ってところが良い。
好きとか嫌いとか、
愛してるとか愛してないとか、
おいしいとかおいしくないとか、
嬉しいとか哀しいとか、
していいこととかしてはいけないこととか、そういった定性的評価は苦手。
苦手というよりお姉ちゃんとズレが激しくて使いものにならない。
話がかみ合わない。通信規格が違いすぎる。
その点、算術は平等だ。
生や死よりも平等だ。
あはっ。そうだよね。
お姉ちゃんの分が残ってるじゃない。
奴を殺さなきゃ。
「いけません。こいし様」
「あん?」
そこにいたのは、お燐とお空。
どっちもお姉ちゃんのペット。
いま、お姉ちゃんはどこかに行ってるからチャンスだと思っていたのだけど、やっぱりお姉ちゃんは私のことをよく知ってる♡
お姉ちゃんは尖兵を寄越してきたのだ。私が奴を殺そうとしているのを知っていたのかな?
ペットが尖兵なんてお姉ちゃんっぽい。
でも所詮、ペットはペット。
飼い主に勝てると本当に思っているのかしら。
お姉ちゃんほどの力もないくせに……。お姉ちゃんでさえ私には敵わないのにペットごときが私に勝てるはずがない。
「邪魔しないで欲しいなぁ。殺すよ」
「こいし様。さとり様の気持ちもわかってください」
お燐のほうが、どうやらお姉ちゃんの代弁者みたい。お空のほうはポケーっとしていて何を考えているのかわからない。
いやいや、それは私も同じか。
「どうせお燐にもお空にもお姉ちゃんにも私の気持ちなんてわかりようがないわ。私は対象aのシステムに不具合が生じている。すなわち、私には愛が無い。だから私は誰でも殺せる。たとえお姉ちゃんでもね。ましてやお姉ちゃんのペットに過ぎないおまえ達なんかすぐに殺しちゃうんだから」
「力づくでもお部屋に戻っていただきますよ。お空」
「へいよー」
お燐はゾンビフェアリーを使役し、お空はエネルギーをチャージし始めた。
ゾンビフェアリー。
ゾンビって確か外の世界の想像上のお化けじゃなかったかな。
のろのろと動いて、噛んだ相手はゾンビになっちゃう。
なんだかそれって、まさに……お姉ちゃんやお燐やお空たち。
私の世界を破壊しようとする存在と構造的に似ている。
世界はゾンビで溢れている。
愚鈍なる者たちこそが世界を支配している。現実から乖離している者たちこそが世界を支配している。特権的な階級。
殺しても殺したりない。
じゃあ殺せばいいんだ。なぜなら私にはそれができる。
よろしい。ならば戦争だ♡
「デュクシ♥ 」
ゾンビフェアリーの一匹を私はハート弾幕で破壊する。
粉々に砕けた。
と、いけない。忘れがちだけどゾンビフェアリーは自らの死を省みず、爆弾としての役割を果たす。近くで小粒の弾幕が破裂した。
わかっていればどうということはない速度。ふわりと避けた。
妖精の破裂には花がないわ。だって妖精なんてどこにでもいるし、ぴちゅっても全然おもしろくない。
妖精は死んでもべつにどうでもいい存在なのだ。
もちろん殺してはいけないというのがお姉ちゃんの命令である以上、できることなら妖精さんも死においやるような真似はしたくないだろう。愛を理解できない私でも、愛のデータは持っている。当てはまるデータから参照すれば、お燐は心の痛みを感じているのだろうと推測できる。
痛みに耐えてがんばるってのがお燐の決意。
多少の理性的行動を削ることで、私を消し去ろうとしている。
楽しくなってきた!
たかがペットだとあなどっていたけれど、そう簡単には殺されてくれないらしい。
背後から殺意を感じた。
お空のチャージが完了したらしい。撃ってきた。瞬間――私は半身の体勢をとって紙一重で熱線をかわす。ちりちりと肌を焼く感覚。
「お返し!」
ハート弾幕。
ピンクピンクピンク。
ピンク色のハート弾幕で溺れろ。
お空は避けようともしない。チャージ。二秒ほど。こんなに速いなんて――、たぶん一発目は全力じゃなかったのね。
鳥頭のくせに!
太陽みたいに大きな弾が私のハート弾幕を飲みこんだ。
肉薄する弾幕を床を転がることでかろうじて避け、動きの制限される地上から急速に浮上する。
「お燐」
今度はお空の声。
嫌な予感。
上空にはゾンビフェアリーたちが大量に待機していた。
ゾンビフェアリーは撃っても撃ってもまとわりついてくる。
完全な物量作戦みたい。
「あー面倒くさーい」
そろそろ一人称モードじゃ対処しきれなくなってきたっぽい。
だって一人称じゃ自我が構成されすぎて、逆に弱くなっちゃうんだもの。
こいしは本気を出すことにした。
いわゆる三人称擬制一人称である。三人称っぽいが実は一人称という思考形態である。
こうすることで、こいしは自由に動ける。ただ奴を殺す手はずが整えば解除するつもりだ。無意識モードでは楽しい自分も埋没してしまってよくわからない。
対象aは自我がある限りつかめず、自我を無くせば対象aも何がなんだかわからなくなる。
愛って難しいね。
「こ、こいし様が分身した!?」
お燐は困惑していた。
こいしは分身し、幾人もの同じ顔が微笑をたたえていた。見るものが見れば、あの紅魔館の箱入り娘フランドール・スカーレットがよく使うスペル『フォーオブアカインド』に酷似していることに気づいただろう。ただその数は四人どころか、数百を越えていた。
得体の知れない恐怖にお燐とお空は身をすくませていた。
動物的な本能がこいしの無意識に感応している。逃げるべきであると言っているのだ。そうするのが正しい。
「落ち着いて、お燐。どうせ偽物だよ」
「そうか! こいし様もさとり様と同じく催眠術が使えるんだ」
「催眠? 違うよ」
声が重なる。
こいしの手刀が一番近くにいたゾンビフェアリーに触れた。
その手刀にはなんの感情もなく、なんの躊躇もみられない。ただ無意識の行動と結果のみが因果によって結ばれる。
ゾンビフェアリーは悲鳴を上げる間もなく消し飛んだ。
「ころしまーす」
「お空。撃って。少しでもこいし様を近づけさせないで」
「わかった!」
お空は単発の弱い弾幕を連射した。
しかし、こいしの何人かに当たっても、こいしの意識の総体に躊躇はない。こいしの幾人かは弾幕に倒れたが、そのことがさらなる恐怖を生んだ。こいしの分身は催眠などではなく、手ごたえがある生身の身体なのだ。
偽物も本物もこの場合は関係がない。
ただこいしはゆるやかな速度で近づいてくる。
先ほどの意趣返しなのかまるでゾンビフェアリーのようなゆったりとしたスピードだ。
お燐が野生を全開にして吼える。
ゾンビフェアリーは死の大行進をし、こいしたちに向かって一斉突撃した。しかし妖精と妖怪では勝負にならない。物量的にも同等以上の差ができてしまっては、もはや時間稼ぎにすらならなかった。
非情なハート弾幕。
もはやピンクとブルーで埋め尽くされた空間は逃れる隙間すらない。
ゾンビフェアリーたちはハートそのものに押しつぶされるようにしてかき消えた。
ついでにお燐とお空も戦闘不能状態に陥った。
「今のうちに殺しておこうかな。お姉ちゃんが帰ってきたらうるさいし……」
「こいし。やめなさい」
「あ、お姉ちゃんお帰り」
噂をすれば影っていうのは本当だったらしい。
さとりは物憂げに、こいしっくわーるどの惨状を見た。
お空とお燐はピクリとも動かず、地霊殿の磨かれた床はいくつもヒビが入り、ステンドグラスは割れていた。
戦争の結果だ。
たいしたことはない。
さとりは一つためいき。
「これはどういうことなんです?」
「どうもこうもないよ。私はそいつを殺したいって思っただけ」
さとりの胸元には、奴が抱えられていた。どこにもいないと思ったら、さとりはきっちり隠していたのだ。
こいしの想念が移動した。
どうやったら、奴を殺せるだろう。
やっぱり……。
「お姉ちゃんを殺さないとダメかなぁ」
「私を殺す? こいしが私を殺すというのですか」
「そうだよ。だって私はそいつを殺さないといけないのだもの。ここにいるみんなはそいつを殺すってことで意見が一致しているの。ね? 多数決。お姉ちゃんは弱いよ。だってお姉ちゃんは一人だもの。勝てるわけないよ。だからどこかに行ってくれないかなぁ。隠れてたら殺さないでおいてあげるから。ね?」
「冗談は寝てから言いなさい。私があなたごときに殺されるわけがないでしょう」
「本当にお姉ちゃんってバカだよね! あーどうしてかな。どうしてお姉ちゃんはこんなにも愚かなのかな。どうしてこんなにも愚かなお姉ちゃんがお姉ちゃんなのかな。私は悲しいわ」
「だったら殺してみせなさい」
「わかった。じゃあ、もういいや。死ね!」
こいしは軍隊のように統率の取れた行動をとる。
すなわち、隊列を組んで一斉射撃。
はじけ飛ぶ。ハート弾幕。
さとりはタンッと小気味良い音を響かせて床を蹴り上げた。
「遅いわ。お姉ちゃん」
後列が第二射を撃つ。さとりはそれらのいくつかを手のひらではじきとばした。
こいしが悪いことをしたときに飛んでくるビンタに似た動作である。
こいしたちの動きがわずかの間止まった。
さすがにこいしより弱いとはいっても姉。
いくらかは手加減してしまうところなのかもしれないし、あえて言えば、こいしにとってさとりは天敵でもあるのだ。
「あーもう物量作戦で潰せー」
こいしたちは一斉に突撃する。
もはや損害を考えていない愚策である。
最前列のこいしがさとりの間合いに入る。指先でハートの形をつくってラブラブ光線を接射!
さとりは避けようともしなかった。
こいしにはさとりの姿が目の前で消えうせたように見えた。
「無意識でも催眠術にかかるとは思わなかったよ」
「無意識を誤魔化すのが催眠の極意ですからね」
さとりは爪先でこいしの胸をつらぬいた。
ひとり、こいしが崩れ落ちる。
「ああ、お姉ちゃんひどい。私を殺しちゃうなんてひどいなー」
「いまさらですよ」
「でも私が勝つよ。何人か死んでも絶対に殺されない。あとからあとから私は湧いてくるもの。欲望は際限がないもの」
「けれど――私もまた死ぬわけにはいかないのですよ。私は姉としてあなたを見守る義務がありますからね」
「うざいなぁ。お姉ちゃんの見守るっていうのは要するに私を殺すってことじゃない」
殺し返してやれ!
こいしはもはや隊列もなにもなく、さとりの元に殺到した。
ちょうどミツバチがスズメバチを集団戦闘で殺すときに用いる戦法だ。
こいしのうえにこいしが乗っかかり、そのまた上にこいしが乗っかかる。
圧死させる算段。
やがて二百体ほど残っていたこいしは残らず団子状になった。
「死んだかな。死んだかな。ね。死んだ?」
山積みになった下のほうのこいしは苦しそうに呻いているが、しかし、それでもこいしの大多数は勝利を確信していた。
もはやさとりは死んだのだ。
あとは奴を殺すだけだ。
こいし万歳。こいしの世界はこいしだけのもの♥
「させませんよ」
ドスっという音が響いた。
さとりのサードアイから延びたコードがこいしの身体に巻きついていた。
いままさに団子状になっているこいしたちは、さとりのコードで絡めとられていた。
「こんなコードで!」
こいしがコードの延びた先を見てみる。
と、そこでこいしは信じられないものを見た。
とことこと歩くグレーの姿。
さとりに似た憂鬱そうな顔。
ゾンビフェアリーの生き残りである。お燐とお空の身体の下に隠れていた数匹がこのときとばかりに飛び出してきたのだ。
こいしは焦ってコードを抜け出そうとするが、覚り妖怪のコードは一度絡まるともはや抜け出すのは絶望に近かった。
「あーあ。惜しかったなぁ」
こいしが最期に笑った瞬間。
ゾンビフェアリーはその場で自爆して、こいしもろとも地霊殿を吹き飛ばした。
ぷしゅう。
「こいし……どうしたんです」
ふと気づくと、さとりが目の前に立っていた。
こいしは呆然自失。
なにしろイドとスーパーエゴとの全面戦争がいましがた終わったばかりなのだ。
心の中は騒乱によって復興途中。
ありていに言えば、気力が萎えてなにもする気が起きない状態だ。
「あ、お姉ちゃんお帰り」
と、ぼんやり言うのがせいぜいだった。
それはいつものこいしとさほど変わらない、ふにゃっとした微笑である。
「よだれでていますよ。ふきなさい」
「むぎゅむぎゅ」
「そんなに食べたかったんですか。珈琲ゼリー」
「珈琲ゼリーっていうの?」
「ええ、そうですよ」
「へぇ」
「こいしの分。おいしかったんですか?」
「うん。とってもおいしかったわ♡」
「そんなに我慢しなくていいんですよ? 食べたいならお姉ちゃんは我慢できますからね」
「でも、お姉ちゃんの分は食べちゃいけないって思ったの……。だから我慢したの」
痛み分けではあるが、大勝利ではある。
なにしろこいしのスーパーエゴは不具合を抱えているから。
それでもなおイドの大侵略に耐えたのは奇跡に近い。
さとりは柔らかく笑った。
「我慢できるいい子には、ご褒美をあげましょう。ほら、こいし。お食べなさい」
「いいの!?」
「ええ、もちろんですよ。あなたが何かに興味を持つことが私は嬉しいんです」
「お姉ちゃん大好き♡」
それからこいしの珈琲ゼリー殺戮が始まった。
まずは頭の部分をスプーンで掬って、口の中に放りこむ。
ぐちゅぐちゅ。
ぐちゅぐちゅ。
歯磨きみたいによく味わう。
はしたないと言われてもしょうがない。
だってこんなにおいしいんだもの。
宝石みたいに綺麗で大好き。
柔らかい感触も大好き。ぷるんって感覚大好き。こんなの初めて。
お姉ちゃんみたいに大好き。
お姉ちゃんのほうが大好きだけど。
ざっくり切り取って解剖だ。
どうしてこんなに幾何学的に崩れるのだろう。
口のなかに放りこむと大人の味がする。大人の味ってよくわからないけど。
でもどうしよう。
殺意が溢れて止まれない。ドキドキする。恋しい。恋しい。
胸が張り裂けそう。
死ね♥
こいしは小さく口ずさむ。こいしは楽しく口ずさむ。もはやこいしを止める者はなにものも存在しない。こいしは自我の大通りを大手を振って凱旋できる。
我々は勝利したのだ。
そう、私はおまえを殺したい。
だから――
死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。死ね。
なぜか『互いにアーン』な図は浮かばず、さとり様はともかく、こいしちゃんからは最低でも口移し的な図が浮かんでしまってアウアウ
久々にこいしちゃんにときめいたSSでした
動物の本能として考えると、食欲というのは殺戮欲になるかもしれませんね。
こいしちゃんはみんなを食べちゃいたいくらい愛してるのかもしれない。
色々解釈できてろまんあふれていいっすなあ。
アレだな、ハートフルボッコって奴だな。
こいしから見ると一つのコーヒーゼリーもこんな風に見えるのかもしれませんね。
オリコン上、ID数ランキングベスト3の常連の伝説的なMMOでおきた伝説的なある事件
○県民事件を思わず思い出してしまったよ
つまり、 快不快 → 殺意(自我) → 対象への動作行為的帰結(排除、同化等)
自我が介入しないこいしの場合、もっと昆虫よりの(昆虫に自我が無いとは言い切れませんが)プロセスをとり、殺意を意識できないのがこいしではないでしょうか?
どうなのでしょう? よろしければレスお願いします。
自分の作品で言えば、『こいしっくわーるど』では以下のように書いとります。
↓
殺害が大好きといっても、快楽殺人者というわけでもなく、ただなんとなく、脈絡もなく、意味もなく、運命に似た動作に近い。スゥっと空気を肺に取り入れるときに、あらなにかしらと思った次の瞬間には手が血まみれになっていただけのこと。
だから65さんの言うように、原則は殺意を意識できないとは思う。
しかし同じく『こいしっくわーるど』で
↓
もっともこいしの場合、ほんのちょっぴり快楽原則がぶっ壊れているせいか、時々意味もなく誰かを殺したりすることもあったけど――、まあとりあえずのところ完全に機能不全というわけでもない。
とも書いてたりする。
あまり意識して書いてなかったけど、たぶんこいしは恋に恋してる状態と対象にきちんと恋する状態を揺れ動いているような感じで書いたのかも……?
恋ってこの場合殺意でもいいんだけど。
今回に限って言えば、こいしの中のさとりががんばって、こいしを殺してるから、わりと正常者っぽい意識状態だった的な?もっと具体化して言えば、珈琲ゼリーの一個目食べたあと、ずっきゅーんときたこいしは、その瞬間から戦時体制へと移行し、こいしはさとりに殺され続けていた。したがってこいしの殺意とは、珈琲ゼリーに対するものというよりはさとりに対するものだったのかもしれない。そこらをグチャリと粘液かき混ぜるように書いた気がする。
言葉にしたらなんか嘘くさいw
という感じでございます。
すると不安定ながらも自我が立ち昇る事実こそが、こいしが恋をしている証左ともとれるのですね。
しかしこいしが自我の解体によって心を閉じた(霧散させた)のならば、再び自我を築くのはパラドクスでしかありませんし、
今後のこいしちゃんの歩みが気になるところです。もちろんまるきゅーさんがそれを描いてくれると期待しての事でもあります。
今後のご活躍も願っております。返答有り難うございました。 一ファン
殺したいほど愛してる ってフレーズが浮かびました
ちょっとコーヒーゼリー殺してきます