~はじめに~
・かなり内容はひどいです。
・あるキャラが果てしなく手遅れな仕様です。
・着せ替え人形遊びって何だか……いやらしい。
聞こえるか? メディ萌えを求める同志の雄たけびが。
感じるか? メディスンの無限の可能性。
純粋なる幼女クオリティ!
吸血鬼や鬼みたいな外見だけで年をとってるなんちゃって幼女とは違うのよ!
よし、お前ら。
可愛いメディスンが見たいか!?
色んな姿のメディスンが見たいか!?
ロリさ全快の、ちょっぴり大人の階段を上ろうとするいじらしいメディスンが見たいか!?
なんちゃって幼女は邪道だ! 純粋な幼女を見たいやつはおらぬか!?
……よし、いいだろう。お前らの熱い歓声は私の心にブラックホールよりも深く響いた。
これより作戦を開始する。
――『メディに萌えているか』!
「ねえ、えーりん。何お空に向かって叫んでるのー? しかも右腕を突き上げて」
「ぐっはぁ!? い、いや、ちょっと故郷の月を思い出して気合を飛ばしていただけよ……それよりもそこに早速準備をしてきなさいな」
「わ、わかった。着替えてくるねー」
……ふう、危ない危ない。これまで築き上げてきたクールな表情を持ちながら本当は慈愛に満ち溢れている私のイメージが崩壊する3歩前だったわ。
今日はうどんげ達に絶対部屋には入ってくるなと言いつけてあるし、時間はたっぷりある。焦ることはない、じっくり楽しめばいいのだ。
白いカーテンの向こうではメディスンが私の用意した衣装に着替えている。この時のために隙間妖怪を説得し、手伝ってもらった。何かあいつってば地獄の鬼よりも恐ろしいものを見るような目してたけどそんな些細なことはどうでもよいのであった。
椅子に座ってしばらくしていると、ゆっくりとカーテンが開き、エプロンドレス姿になったメディスンが姿を現した。両肩の部分は膨らんでおり、頭の真ん中にはピンクの大きめのリボンを装着して、腕には熊のぬいぐるみを抱えた姿。まさに幼女クオリティ。
「えへへ、何だかお姫様みたい」
向こうでは鏡も用意していたので、それで自分の姿を見たのだろう。舌をぺろっと出してはにかむ姿がとってもキュート。
「似合うわ、充分お姫様として通用する」
全く、うちの姫様にも見習って欲しいものだ。こう……喜んでいながらちょっぴり自分には過ぎた服かもしれないと遠慮がちな仕草が。
この仕草が胸をぎゅっと締め付ける。
「ちなみにその熊の名前はジャンポールよ」
「わあ、可愛い!」
ぬいぐるみを愛おしそうに抱いてクルクル回るメディスン。どこぞの厄神など目ではない回転っぷりを見せ付ける。本当は夏服のあの黄色いフリフリのも
持って来たかったが隙間のアンポンタンが。注文したのに忘れてくるなんて何年妖怪をやってるんだと。ばーかばーか。いないから好きなだけ悪態を心の中でついてやった。今頃くしゃみをしているに違いない。ざまあ。
無邪気に走るメディスンを眺めながら、私は脳内でこの衣装についてのポイントをまとめている。いずれは総集編として半永久的に保管するつもりだ、『メディスンパーフェクトコスプレブック』として――。
脳内で、誰に言っているのかもわからないがとりあえずポイントを挙げる。これ、試験に出る確率は75パーセントだからメモしておくように。
元々のキャラ自体も幼女で金髪キャラで衣装自体も普通に似合うのだが、この衣装で「お兄ちゃん」と呼ばれたら大きなお兄さんのほとんどが頭がおかしくなって死ぬ。
さらにさらにですよ。お花の冠を作ってかぶせてくれるのよ、このメディスンが!
頭が嬉しさでパーンしても無理のない破壊力。壮大な鈴蘭畑で寝転がってると隣にメディスンが来て鈴蘭でできたお花の冠を持って無邪気に笑いながら
かぶせてくれるの。
着替えたメディスンを見た時、真っ先にこの光景が浮かんだわね。メディスン、恐ろしい子だわ……だがそれがいい。危うく撃墜されそうだった。いやはや……最初からこれならこの先が楽しみで仕方がない。思わず「うぇっへっへ」と下品な笑い声をもらしそうだったが天才の私は余裕でいつも通りのクールで優しい永琳お母さんの表情を保つ。さあ、次の衣装にまいりましょうか。
「うわあ……何か足がスースーして変な感じ」
一見すれば青を基準とした着物に見えるが、下はフリルのついたスカートに見える。ミニスカ和服というのかしら?
とにかく、普段は隠れているメディスンの細くて白い太腿が露になり、本人も慣れていないのか太腿を擦り合わせてもじもじしている。
これは……まずい……。
メディスンの太腿というレアなシチュに加えて恥じらいの表情を浮かべてこられるとは……逝ける。
「……えーりん?」
片膝をついて鼻を押さえる私を心配そうに見つめるメディスン。何だろう、情けないと思いながらもキュンキュンしてきちゃうのは……。
ああ、もっと心配するような目で見てほしいわ……っと、危ない危ない!
「し、失礼、ちょっとお鼻の悪くてね……それよりも、予想以上にぴったりね」
「そ、そう? ちょっと足が出てて恥ずかしかったんだけど、そう言われて安心したよ」
いえいえ安心したのは私の方よ。これに刺身包丁を持てば完璧なのだが刃物は危ないので取りやめにした。
「よ、よーし、メディスン。今度は私のイチオシの衣装を紹介するわ」
「本当?」
ふふ、期待に満ちた眼差しが体を火照らせてくるわね。最高にハイってやつになるわ。
「ええ。あなたが魔法少女の衣装よ」
「やったぁっ!」
子犬のようにピョンピョン飛び跳ねて喜ぶメディスン。あ、でもそんなに跳ねたらスカートの中が――。
見えた!
……絶対誰にも言わない。これは私だけの記憶として永遠に刻み込んでおこう。壮絶に……!
段々と呼吸が荒くなっていく。早く着替えを終えて出てこないかと組んだ足を揺らし、腕組みする。
「えっ……これって……」
カーテンの向こうからメディスンの戸惑った声が響く。確かに最初に見たら驚くかもしれない。
でも、それを越えて私の胸に飛び込んできて欲しいのだ。
「うう……今、行くね」
しばしの沈黙の後、意を決したのだろう、カーテンが開かれてそこには――。
「――っ!!」
今回私がイチオシにした衣装、それは。
『真・ソニックフォーム』だ。
黒のレオタード、絶対領域のエリアで輝く太腿、前で見えないが後ろはきっとお尻がぷりっと出ているに違いない。
……やばい、マジやばい。普段ならこういう衣装はある程度スタイルがないと生かされないというけどそれは平民の考えよ。
むしろ幼い、ガチな幼女こそこういうセクシーな衣装を着るべき、間違いない。このアンバランスさがいいのよ。
ええと……例えば……そうそう、女の子が少し年の離れたお姉さんに憧れて格好だけでも真似ようとするみたいな? ちょっと極端だけど。
まあ、その、あれよ。
「メディスン」
「う、うん、何?」
「襲ってい――」
ドグシャ!
一瞬、何が起きたのかわからなかった。頭に衝撃を受けたのだけはそれとなく覚えていて、そのまま私はうつ伏せに倒れこむ。
意識が消え行く前に首を動かすと、傘を持ってにっこりと笑っている宿敵・幽香が立っていた。
ふっ、それでこそ私の永遠のライバル。今回は私の負けだ、でも次はこうはいかない。
でも……せめて……メディスンの太腿とお尻に触りたかったぼはぁっ!
こうして永琳の野望は潰えた。
いつの世も天才は凡人には理解できない。そして天才は他の凡人をも自分と同じと考え、自分についていけない者には苛烈な対応をする。
織田信長も人使いが荒く、家臣達には実力以上の結果を求めてコキ使い、自分の思考や行動についてこれない者は厳しく叱責した。本能寺の変も彼に非がある部分はあるのだ。
つまり、まあ何が言いたいというと。
――幼女襲うのダメ、絶対。
~元ネタ~(登場順に)
・アイリス(サクラ大戦)
・刺身包丁さん(包丁さんのうわさ)
・真ソニックフォーム(魔法少女リリカルなのは)
EDテーマ『コンパロ飛行』
byランカ・メディー(大嘘)
(振り付けつきで「星間飛行」を歌ってるメディスンの姿をじっくり想像してお楽しみください)
・かなり内容はひどいです。
・あるキャラが果てしなく手遅れな仕様です。
・着せ替え人形遊びって何だか……いやらしい。
聞こえるか? メディ萌えを求める同志の雄たけびが。
感じるか? メディスンの無限の可能性。
純粋なる幼女クオリティ!
吸血鬼や鬼みたいな外見だけで年をとってるなんちゃって幼女とは違うのよ!
よし、お前ら。
可愛いメディスンが見たいか!?
色んな姿のメディスンが見たいか!?
ロリさ全快の、ちょっぴり大人の階段を上ろうとするいじらしいメディスンが見たいか!?
なんちゃって幼女は邪道だ! 純粋な幼女を見たいやつはおらぬか!?
……よし、いいだろう。お前らの熱い歓声は私の心にブラックホールよりも深く響いた。
これより作戦を開始する。
――『メディに萌えているか』!
「ねえ、えーりん。何お空に向かって叫んでるのー? しかも右腕を突き上げて」
「ぐっはぁ!? い、いや、ちょっと故郷の月を思い出して気合を飛ばしていただけよ……それよりもそこに早速準備をしてきなさいな」
「わ、わかった。着替えてくるねー」
……ふう、危ない危ない。これまで築き上げてきたクールな表情を持ちながら本当は慈愛に満ち溢れている私のイメージが崩壊する3歩前だったわ。
今日はうどんげ達に絶対部屋には入ってくるなと言いつけてあるし、時間はたっぷりある。焦ることはない、じっくり楽しめばいいのだ。
白いカーテンの向こうではメディスンが私の用意した衣装に着替えている。この時のために隙間妖怪を説得し、手伝ってもらった。何かあいつってば地獄の鬼よりも恐ろしいものを見るような目してたけどそんな些細なことはどうでもよいのであった。
椅子に座ってしばらくしていると、ゆっくりとカーテンが開き、エプロンドレス姿になったメディスンが姿を現した。両肩の部分は膨らんでおり、頭の真ん中にはピンクの大きめのリボンを装着して、腕には熊のぬいぐるみを抱えた姿。まさに幼女クオリティ。
「えへへ、何だかお姫様みたい」
向こうでは鏡も用意していたので、それで自分の姿を見たのだろう。舌をぺろっと出してはにかむ姿がとってもキュート。
「似合うわ、充分お姫様として通用する」
全く、うちの姫様にも見習って欲しいものだ。こう……喜んでいながらちょっぴり自分には過ぎた服かもしれないと遠慮がちな仕草が。
この仕草が胸をぎゅっと締め付ける。
「ちなみにその熊の名前はジャンポールよ」
「わあ、可愛い!」
ぬいぐるみを愛おしそうに抱いてクルクル回るメディスン。どこぞの厄神など目ではない回転っぷりを見せ付ける。本当は夏服のあの黄色いフリフリのも
持って来たかったが隙間のアンポンタンが。注文したのに忘れてくるなんて何年妖怪をやってるんだと。ばーかばーか。いないから好きなだけ悪態を心の中でついてやった。今頃くしゃみをしているに違いない。ざまあ。
無邪気に走るメディスンを眺めながら、私は脳内でこの衣装についてのポイントをまとめている。いずれは総集編として半永久的に保管するつもりだ、『メディスンパーフェクトコスプレブック』として――。
脳内で、誰に言っているのかもわからないがとりあえずポイントを挙げる。これ、試験に出る確率は75パーセントだからメモしておくように。
元々のキャラ自体も幼女で金髪キャラで衣装自体も普通に似合うのだが、この衣装で「お兄ちゃん」と呼ばれたら大きなお兄さんのほとんどが頭がおかしくなって死ぬ。
さらにさらにですよ。お花の冠を作ってかぶせてくれるのよ、このメディスンが!
頭が嬉しさでパーンしても無理のない破壊力。壮大な鈴蘭畑で寝転がってると隣にメディスンが来て鈴蘭でできたお花の冠を持って無邪気に笑いながら
かぶせてくれるの。
着替えたメディスンを見た時、真っ先にこの光景が浮かんだわね。メディスン、恐ろしい子だわ……だがそれがいい。危うく撃墜されそうだった。いやはや……最初からこれならこの先が楽しみで仕方がない。思わず「うぇっへっへ」と下品な笑い声をもらしそうだったが天才の私は余裕でいつも通りのクールで優しい永琳お母さんの表情を保つ。さあ、次の衣装にまいりましょうか。
「うわあ……何か足がスースーして変な感じ」
一見すれば青を基準とした着物に見えるが、下はフリルのついたスカートに見える。ミニスカ和服というのかしら?
とにかく、普段は隠れているメディスンの細くて白い太腿が露になり、本人も慣れていないのか太腿を擦り合わせてもじもじしている。
これは……まずい……。
メディスンの太腿というレアなシチュに加えて恥じらいの表情を浮かべてこられるとは……逝ける。
「……えーりん?」
片膝をついて鼻を押さえる私を心配そうに見つめるメディスン。何だろう、情けないと思いながらもキュンキュンしてきちゃうのは……。
ああ、もっと心配するような目で見てほしいわ……っと、危ない危ない!
「し、失礼、ちょっとお鼻の悪くてね……それよりも、予想以上にぴったりね」
「そ、そう? ちょっと足が出てて恥ずかしかったんだけど、そう言われて安心したよ」
いえいえ安心したのは私の方よ。これに刺身包丁を持てば完璧なのだが刃物は危ないので取りやめにした。
「よ、よーし、メディスン。今度は私のイチオシの衣装を紹介するわ」
「本当?」
ふふ、期待に満ちた眼差しが体を火照らせてくるわね。最高にハイってやつになるわ。
「ええ。あなたが魔法少女の衣装よ」
「やったぁっ!」
子犬のようにピョンピョン飛び跳ねて喜ぶメディスン。あ、でもそんなに跳ねたらスカートの中が――。
見えた!
……絶対誰にも言わない。これは私だけの記憶として永遠に刻み込んでおこう。壮絶に……!
段々と呼吸が荒くなっていく。早く着替えを終えて出てこないかと組んだ足を揺らし、腕組みする。
「えっ……これって……」
カーテンの向こうからメディスンの戸惑った声が響く。確かに最初に見たら驚くかもしれない。
でも、それを越えて私の胸に飛び込んできて欲しいのだ。
「うう……今、行くね」
しばしの沈黙の後、意を決したのだろう、カーテンが開かれてそこには――。
「――っ!!」
今回私がイチオシにした衣装、それは。
『真・ソニックフォーム』だ。
黒のレオタード、絶対領域のエリアで輝く太腿、前で見えないが後ろはきっとお尻がぷりっと出ているに違いない。
……やばい、マジやばい。普段ならこういう衣装はある程度スタイルがないと生かされないというけどそれは平民の考えよ。
むしろ幼い、ガチな幼女こそこういうセクシーな衣装を着るべき、間違いない。このアンバランスさがいいのよ。
ええと……例えば……そうそう、女の子が少し年の離れたお姉さんに憧れて格好だけでも真似ようとするみたいな? ちょっと極端だけど。
まあ、その、あれよ。
「メディスン」
「う、うん、何?」
「襲ってい――」
ドグシャ!
一瞬、何が起きたのかわからなかった。頭に衝撃を受けたのだけはそれとなく覚えていて、そのまま私はうつ伏せに倒れこむ。
意識が消え行く前に首を動かすと、傘を持ってにっこりと笑っている宿敵・幽香が立っていた。
ふっ、それでこそ私の永遠のライバル。今回は私の負けだ、でも次はこうはいかない。
でも……せめて……メディスンの太腿とお尻に触りたかったぼはぁっ!
こうして永琳の野望は潰えた。
いつの世も天才は凡人には理解できない。そして天才は他の凡人をも自分と同じと考え、自分についていけない者には苛烈な対応をする。
織田信長も人使いが荒く、家臣達には実力以上の結果を求めてコキ使い、自分の思考や行動についてこれない者は厳しく叱責した。本能寺の変も彼に非がある部分はあるのだ。
つまり、まあ何が言いたいというと。
――幼女襲うのダメ、絶対。
~元ネタ~(登場順に)
・アイリス(サクラ大戦)
・刺身包丁さん(包丁さんのうわさ)
・真ソニックフォーム(魔法少女リリカルなのは)
EDテーマ『コンパロ飛行』
byランカ・メディー(大嘘)
(振り付けつきで「星間飛行」を歌ってるメディスンの姿をじっくり想像してお楽しみください)
そういえばメディスンって東方では珍しい、年齢認証済みのリアル幼女なんですよね
とくにロリロリキャラに関しては尚のことだ
本来は漫画でやるようなネタなんだろうけど、メディスンの仕草やパーソナリティもキュートに書かれてたのがポイント高いぜ
ジェネリックでもいいから、番外編でぼちぼち続けてほしいところ
需要はすくないかもしれないけど、こいつはツボだったよ
ニヤニヤをありがとう!
…いや、なんでもない
最初のテンションが高すぎたせいか、どうにも失速気味だったように思えてしまったのが残念です。
どうせならもう古今東西の幼女キャラのコスプレをさせる壮大な大長編を書かれては如何でしょうか。
絶対読みます。あ、無茶振りですか、そうですか……。
メディスンがかわいすぎて生きるのが辛い