Coolier - 新生・東方創想話

無意識とそれに関わるいくつかの問題について

2010/09/02 01:04:30
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ここで問題です。


しろくて、やわらかくて、ほのかにちょっと甘いもの。

な~んだ?




わかった?


え?マシュマロ?


ちがうちがう。食べ物じゃないよ!


あ、でも食べちゃいたいって意味ではそうかな…。うーん。


マシュマロより、もっと素敵なもの!





そう、答えはね、


おねえちゃんのほっぺた!



あれ?

なんか複雑な顔してるのね。




ん~、じゃあもう一問出してあげる!




すこしコリコリして、やっぱりほのかに甘い匂いがするもの。

な~んだ?




さっきよりヒントが少ない?


えー?じゃあねー。



口に咥えて、はむはむってすると、声…じゃなかった、音が出るものだよ?



あ、その顔は、ちょっと分かってるでしょ?



そう、おねえちゃんの耳たぶだよ?


最初にはむってしてね、そのあと舐めてあげると、お姉ちゃんの身体がぴくってしてね…。


え?


もう帰りたい?



だーめ!まだ問題が残ってるんだから!



いーい?


桃色で、すっごく柔らかくて、ぷるぷるしてるんだけど、ちょっと湿り気もあるもの。

な~んだ?



ヒントあげるね!


「初めてはレモンの味」なんて言うけど、あれは迷信だから信じない方が良いよ?


おねえちゃんのはね、味なんか分からなくて、

蕩けちゃいそうだったんだから!




ね、ね。


正解は?



はえ?どうして味なんか知ってるかって?



そうそう、それが最後の問題。


私、古明地こいしは、如何にしておねえちゃんの味を知ってしまったのでしょうか?





わかった?











私が帰って来ると、おねえちゃんはいつもカーペットの上で横になっている。


無意識を操っているから、おねえちゃんは私が帰ってきたことに気付かない。

でも大きな音を立てたら起きちゃうので、私はそーっとリビングに入る。



すぐそこにソファーがあるんだから、そっちでお昼寝すればいいのに。

きっと、ペット達と遊んでるうちに、疲れて寝ちゃうんだね。


ふふ、おねえちゃんは可愛いなぁー。


私は椅子の背もたれに掛っていた膝かけを広げて、おねえちゃんのおなかのあたりにかけてあげる。

おなか冷やしたらよくないもんね。



そしたら、帽子をテーブルにおいて、ソファーに腰掛けるの。

おねえちゃんの顔がちゃんと見える位置。


それから、じーっとおねえちゃんを眺める。

頭のつむじから、スリッパが脱げて見えている、フリルのついた丈の短いかわいい靴下まで。



やっぱり、可愛いなぁ…。

おねえちゃんを見てると、こう、なんていうか、むわっとするの。




うーん、私、ちょっと変なのかしら?


でも、この時間が一番すき。




いつも諦観したかの様に私を見つめるお姉ちゃんが、この瞬間だけはすごく無防備で。

ああ、本当に食べちゃいたいな。




と、気がついたら、私もカーペットに膝を下ろして、おねえちゃんの顔を覗き込む体勢になっていた。



ぷるっとした唇が、柔らかそう…



っと、あぶないあぶない。

いけないことを考えてしまいそう。



無意識って怖いね!



前なんて、覗き込んでいたら、突然おねえちゃんが起きて、本当にびっくりしたんだから!

慌てて「おねえちゃんまつげ長いのね」とかいって誤魔化したけど!

そしたら、いつもみたいに「何言ってるの」ってジト目で見られちゃったけど…。


でも、私、知ってるよ。

おねえちゃんのジト目は、ほんとはね、照れ隠しなんだよ?


ほんとほんと。




そうそう、それで、その時はそれで終わっちゃったんだけど。


その後はね、慎重に慎重を期すようになったんだから!

衣擦れの音も立てないし、髪の毛もおねえちゃんに掛らない様にしてるの!



だから、その次の時は、ほっぺたをね、はむっとするところまで行きました!


え?だって、あまりにも白くて綺麗だったから…。



無意識って怖いね!



あんまり言うとしつこいかな?でも、しょうがなかったの、あれは。



でも一瞬!ほんとに一瞬だよ!


ちゅってして、おしまい!


健全でしょ?違うかなぁ…。





でもね、ほら。

ここまで来たら、どこまで大丈夫か試したくなるじゃない?

わかるでしょ?ね?



だから、その次の時は、耳たぶをぱくっとね?

えへへ。



いやー、あれはもうね。

最高にどきどきした!



ぱくっとしたらね、おねえちゃんの身体かぴくっ!ってしたからね、

私も思わず離しそうになっちゃったんだけど、動いちゃだめだー、って自分を抑えてね?


じーっとしてたら、おねえちゃんがまた寝息を立て始めたから、これはいける!って思ってね?

思わず…ね?


舌をこう、ちろちろと、…ね?


しちゃいました!



そしたらね、おねえちゃんがね、


「…っ…ぅん…」


とか漏らすの!


子猫みたいでね、ほんとに可愛い響きだったなぁー…。



でも、あんまりやると起きちゃいそうだから、それでおしまいにしたよ?




だから、耳たぶまでは大丈夫って知ってるの!


でもね、でもね。


いけないことだ、っていうのは分かってるんだけど…。



やっぱり目の前にしたら、我慢できなくなっちゃうなぁ…。




ね、この桃色で、ぷっくりとした唇を、

食べちゃってもいいかしら?




うんとね、大丈夫。

答えが何であっても、私はこう返すから。



では問題です。なんて返すでしょう?


あ、わかっちゃった?


そうそう。




無意識って怖いね!










おねえちゃんは上半身が仰向け。私がかけたひざかけの上に左手を置いて、右手は床に投げ出している。

下半身は少し半身になっていて、横を向いている。


すこし立った膝にあたらないように、身体を近づけて、私は右手をおねえちゃんの頭の横に置く。


音を立てない様に。

触れない様に。


私はそっと髪を掻きあげて、眼を閉じたままのおねえちゃんに顔を近づける。

そうそう、ちゃんと顔の角度も変えないと、ね。



ああ、本当に可愛いのね。

さっきから、私の唇がずっと乾いているの。

お姉ちゃんのと合わせたら、潤うのかしら?



ぴちゃ、と。


私は自分の唇を一舐めだけして、湿らせた。

そして、それをおねえちゃんの唇に。




はじめは、そっと合わせただけ。

湿り気を感じる暇もなく、ただふにっとした柔らかな感覚が一瞬。




物足りない。

耳を舐めても大丈夫だったんだもの。

きっと、もう少し大丈夫。




もう一度、合わせる。

興奮して、髪を掻き上げるのを忘れてしまった。少しだけ、私の癖毛がおねえちゃんの白い頬にかかる。



「…んっ…!」



思わず声が漏れる。


おねえちゃんが少し動いた気がしたけど、もう、止められる気がしなかった。




舌でちろちろとおねえちゃんの唇を舐めあげる。耳たぶにしたように。


唇ってつるつるしてる様で、結構かさかさなのね。

でも、やっぱり柔らかい。




我慢が出来なくなって、おねえちゃんの前歯を舌でつつく。


柔らかい唇の中で硬い感触なのが不思議な感じ。

前歯から奥歯の方に向かって、1本ずつ撫でるように動かしていく。



「…っ、んむっ…!ん…!」



聞こえているのは私の声かしら?


それともおねえちゃんの声?




もう何にも考えられないまま、夢中で舌を動かす。


蕩けるってこういう感じなのかしら。




「…んっ…!」



不意に、おねえちゃんの歯が動いた。


上顎と下顎が広がって出来た、微かな隙間。




もう、いいよね…?


ね、おねえちゃん?だいすきだもの。




その隙間に、舌を挿し入れる。


もちろん、そこにあるのは、おねえちゃんの舌。




唾液を絡ませるように、おねえちゃんの舌の表を、裏を掻きまわす。


やっぱり、味なんてしないのね。

強いて言えば、少し甘いのかしら?



でも、やみつきになりそう。これがおねえちゃんの味なのね。


しっかり覚えておくために、たくさん味わっておかないと。







そこからはよく覚えてないけど、

確かおねえちゃんの舌が動いた気がしたから、慌てて顔を離して、

身体から落ちてしまっていた膝かけを直して、

部屋を出た気がする。




もうずーっと、心臓が鳴りっぱなしだった。



おねえちゃん、ぜんぶ、だいすき。










あー…。


さて、ここで問題です。





妹が、ですね。


寝ている私に突然キスをしてきた場合は、


どうするのが正解でしょうか?





こいしが立ち去った後、私は身体を起こし、そっと自分の唇に触れた。

うん、湿っている。


まぁ、あんなリアルな感触が夢である訳が無いのだが。




頬や耳たぶまではまぁ、年頃の好奇心という事で看過していたのですが…。



これは、ちょっと、問題ですね…。



え、なにが問題か、ですか?


もちろん、悪くないと思っている自分が、です。




私がいつもカーペットで寝ているのは、こいしが帰ってきた事に気付くためです。

いつ帰って来るかわからないんだから、帰って来た時くらい相手してあげたいじゃないですか。


あの子の能力では、心の声や気配では帰宅したことに気付けません。

地霊殿も歴史ある、といえば聞こえがいいですが、古い建物ですからね。

気をつかって歩いていても、床に寝ていればさすがに音に気付くのですよ。



それで一度だけ、そのまま寝た振りをしたらどうなるかな、と思って起きないでいたら、

あの子が膝かけをかけてくれたので、ああ、お姉ちゃんは嬉しいよ、なんて思っていたら、

不意に顔近付けてくるんですよ。



あの衝撃といったらなかったですね…。



もちろん、満更でもなかったのですが。





さて、問題の答えですが。



私は湿った唇にもう一度手をやって考えます。


あの子との関係をどうするか?いいえ。


まだぎこちないあの子の舌使いを思い出して、少しはリードしてあげた方がいいのか、なんて考えているだけですよ。



まぁ、とりあえず、我が家は放任主義ですので。


しばらくは様子を見てみましょうか。







さて、ここで最後の問題です。




放っておいたら、あの子はどこまでしてくれるでしょうね?




答えは、ご想像にお任せします。







これは、ちょっと、問題ですね…。



え、なにが問題か、ですか?



もちろん、悪くないと思っている自分が、ですよ。
(・д)はじめまして。
こちらには初めての投稿です。ななせといいます。
宜しくお願いします。

今回はこいさとの百合百合しい感じの話です。ただそれだけです。
書きたかっただけです。無意識って怖い。

お楽しみ頂けたら幸いです。
ななせ
[email protected]
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コメント



0.2870簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
凄く百合百合しくて甘かったです
想像に任せたら大変なことになってしまうので
しっかり最後まで…
姉妹百合最高
6.100名前が無い程度の能力削除
なにも問題ないよさとりんもっとやれ!
前半こいしパートがこいしっぽい文体で良かった
無意識って怖いね!
12.90名前が無い程度の能力削除
うわーい! さとこいだー!!
13.100名前が無い程度の能力削除
ここらでひとつ姉妹の熱いディープキスが怖い
14.80名前が無い程度の能力削除
さとこい万歳。無意識って怖いね!
18.100v削除
何これ甘い。無意識こわい。

?の後は空白開けた方が見やすい報告。
22.100名前が無い程度の能力削除
無意識って怖いね!
25.100名前が無い程度の能力削除
姉妹百合はキュンキュン度が高くて良い、仕事の疲れが癒される…
29.100名前が無い程度の能力削除
甘すぎて砂糖吐いた
31.100名前が無い程度の能力削除
言うことは決まってるな
無意識って怖いね!
あまあまのゆりゆりで幸せですわー
35.100名前が無い程度の能力削除
二人ともかわいい!
39.70名前が無い程度の能力削除
あめええええええええええええええ
64.100名前が無い程度の能力削除
けしからん、もっとやれ。
無意識って怖いね!
70.90名前が無い程度の能力削除
無意識なら仕方ない。