氷結恋娘
あたいは最強の妖精だ。
人間はもちろん、妖怪だって怖くない。
なのに――なのに、なんで人間から逃げてるんだろう?
「なんなのよ、あいつ……!」
魔法の森を高速で飛ぶ。
顔が、身体が熱くなっているのが自分でも分かる――何かおかしい。
でも、それが何を示しているのかは分からなかった。
「あたいのことが好きだなんて……」
速度を落とし、手頃な木の上に降りる。
呼吸を整えようと深呼吸をするが、どうやってもソレは治まりそうになかった。
ひょっとしたら呪いでもかけられたんじゃないだろうかと、チルノは思った。
「どうしよう……大ちゃんに相談してみようかな……?」
チルノは再び飛び上がり、霧の湖を目指した。
本当ならその人間をコテンパンにしてやりたかったが、そうできる自信がなかったのである。
解呪なら巫女に頼む――その発想はチルノにはなかった。
「チルノちゃん、それはきっと恋だよ!」
「鯉?鯉がどうしたの?」
無事に霧の湖へ着き、親友の大妖精を発見したチルノだったが、まるで話が通じなかった。
恋・一目惚れ・デート……知らない単語ばかりで、まるでチンプンカンプンなのだ。
大妖精が必死に説明するが、チルノにはさっぱり分からない。
しかし、その中でもいくつか理解できたことがあった。
これは呪いや病気ではないこと。
でも、放っておいても治らないこと。
そして――チルノもその人間のことが好きになっているかもしれないということ。
「あたい、どうすればいいのか分からない……」
「えっとね、こういうときは――」
困惑するチルノに大妖精は助言する。
その顔が妙に活き活きとしていたのは気のせいだろう。
薄暗い魔法の森を歩く青年の前に一人の妖精が降り立つ。
それを認めると青年は顔を綻ばせたが、妖精の方は頬は赤らめている割には不機嫌そうであった。
青年が口を開こうとすると、妖精が先に声を紡いだ。
「あんた、この前あたいの事が好きって言ったわね?」
その言葉に、青年は黙って首を縦に振った。
「その……それが本気なら――付き合ってあげないこともないわよ……?」
あたいは最強の妖精だ。
人間はもちろん、妖怪だって怖くない。
なのに――なのに、なんで人間から逃げてるんだろう?
「なんなのよ、あいつ……!」
魔法の森を高速で飛ぶ。
顔が、身体が熱くなっているのが自分でも分かる――何かおかしい。
でも、それが何を示しているのかは分からなかった。
「あたいのことが好きだなんて……」
速度を落とし、手頃な木の上に降りる。
呼吸を整えようと深呼吸をするが、どうやってもソレは治まりそうになかった。
ひょっとしたら呪いでもかけられたんじゃないだろうかと、チルノは思った。
「どうしよう……大ちゃんに相談してみようかな……?」
チルノは再び飛び上がり、霧の湖を目指した。
本当ならその人間をコテンパンにしてやりたかったが、そうできる自信がなかったのである。
解呪なら巫女に頼む――その発想はチルノにはなかった。
「チルノちゃん、それはきっと恋だよ!」
「鯉?鯉がどうしたの?」
無事に霧の湖へ着き、親友の大妖精を発見したチルノだったが、まるで話が通じなかった。
恋・一目惚れ・デート……知らない単語ばかりで、まるでチンプンカンプンなのだ。
大妖精が必死に説明するが、チルノにはさっぱり分からない。
しかし、その中でもいくつか理解できたことがあった。
これは呪いや病気ではないこと。
でも、放っておいても治らないこと。
そして――チルノもその人間のことが好きになっているかもしれないということ。
「あたい、どうすればいいのか分からない……」
「えっとね、こういうときは――」
困惑するチルノに大妖精は助言する。
その顔が妙に活き活きとしていたのは気のせいだろう。
薄暗い魔法の森を歩く青年の前に一人の妖精が降り立つ。
それを認めると青年は顔を綻ばせたが、妖精の方は頬は赤らめている割には不機嫌そうであった。
青年が口を開こうとすると、妖精が先に声を紡いだ。
「あんた、この前あたいの事が好きって言ったわね?」
その言葉に、青年は黙って首を縦に振った。
「その……それが本気なら――付き合ってあげないこともないわよ……?」
話の流れ的にはスムーズで、100点いれたくなる予感もあったのに肩透かしです。完全版の投稿を希望!
あとのところはなかなか良かったというはなしです。
この手の話はここで飛ばされてしまっている部分が一番の見所だと思うので是非とも書いて欲しい
ブログなら「よし、これから頑張れチルノ!」となるのだけれども、少し物足りない気がします。
文章も読みやすいので、ここから自分の力で収集がつく展開をさらに広げて行けば、ボリューム的にも良いのではないかと愚考します。
貴方の、より深く広い世界を見てみたいです。こっそり応援します。
パッと思いついただけの話だったのですが、深く練ってみるとまた違う世界が見えてきそうですね。今後も何かしらの物語を書く予定なので、そのときはよろしくお願いします。