不意に、目が覚めた。
今まで眠っていたのだろうか。
それは違う。私は死んだはずだ。
ただ、歌を歌っている毎日。
たまに、屋台をやっていたりしていた、そんな生活。
そんな暮らしが、いつまでも続く思っていた自分が浅はかだった。
誰かが言っていたのを、耳にしたような気がする。
生きる者は、死ねば星になると。
そんな幻想を語る奴は、よっぽど頭がお花畑なのだろうと思った。
星になるなんて、ありえない。
それは、私も十分にわかっていた。
「死」という概念が、怖いから、そうやって誤魔化そうとするのだ。
それでは、あの不老不死の人間に問うたら、どのような返事が貰えるだろう。
蓬莱の人の形。
老いもせず、死を迎えることもない。
だが、私はただ、歌を歌うだけの存在。
不老不死じゃないから、いつか、朽ち果てる時が来るのはわかっていた。
死というのは、こんなにもあっけない。
だが、私の意識はこうやって存在している。
何かを、考えることも出来る。
何を、しようか。
やはり、歌うのだろうか。
なんにもない私に残されたことは、歌うこと。
思い出せ。
思い出すんだ。
ほら、見えるはずだ。
仲良く遊んでいた仲間達が、見える。
ここに見える?
ということは、そういうことか。
そうか、みんな、星になっちゃったんだね。
いつも蛙を凍らせて、悪戯ばかりしていたあの氷精も、
真っ暗闇を操って、あちこち木に激突していたあの妖怪も、
唯一思考回路がまともで、それ故にみんなからからかわれていたあの蛍も、
みんなみんな、いなくなったんだ。
それじゃあ、ここは何処なんだろう。
目を開くことはできるけれど、私の手足を見ることは出来ない。
それどころか、身体も見えない。
見えるのは、一面、真っ白の空間。
地上でも、宇宙でもない。
でも、星は宇宙に存在する。
それじゃあ、ここは何処なんだろう。
わからない。
いや、わかろうとしなくてもいいんだ。
私は、もう、歌を歌うことだけをすればいいから。
何かの奇跡が起きて、また夜雀として生まれ変わったとしても、
私は、ずっと歌い続けるんだ。
誰かに、この歌声が届けばいい。
悲しみとか、悔しいとか、そんなんじゃなくて。
優しさとか、嬉しさとか、そっちの方で。
出来れば、今度は夜雀じゃなくて、夜鷹として生まれ変わりたい。
もっと高く、空を飛びたい。
もっと強く、空を飛びたい。
そして、誰かに撃ち落されたとしても。
命がなくなるその寸前まで、私は歌い続けよう。
今まで眠っていたのだろうか。
それは違う。私は死んだはずだ。
ただ、歌を歌っている毎日。
たまに、屋台をやっていたりしていた、そんな生活。
そんな暮らしが、いつまでも続く思っていた自分が浅はかだった。
誰かが言っていたのを、耳にしたような気がする。
生きる者は、死ねば星になると。
そんな幻想を語る奴は、よっぽど頭がお花畑なのだろうと思った。
星になるなんて、ありえない。
それは、私も十分にわかっていた。
「死」という概念が、怖いから、そうやって誤魔化そうとするのだ。
それでは、あの不老不死の人間に問うたら、どのような返事が貰えるだろう。
蓬莱の人の形。
老いもせず、死を迎えることもない。
だが、私はただ、歌を歌うだけの存在。
不老不死じゃないから、いつか、朽ち果てる時が来るのはわかっていた。
死というのは、こんなにもあっけない。
だが、私の意識はこうやって存在している。
何かを、考えることも出来る。
何を、しようか。
やはり、歌うのだろうか。
なんにもない私に残されたことは、歌うこと。
思い出せ。
思い出すんだ。
ほら、見えるはずだ。
仲良く遊んでいた仲間達が、見える。
ここに見える?
ということは、そういうことか。
そうか、みんな、星になっちゃったんだね。
いつも蛙を凍らせて、悪戯ばかりしていたあの氷精も、
真っ暗闇を操って、あちこち木に激突していたあの妖怪も、
唯一思考回路がまともで、それ故にみんなからからかわれていたあの蛍も、
みんなみんな、いなくなったんだ。
それじゃあ、ここは何処なんだろう。
目を開くことはできるけれど、私の手足を見ることは出来ない。
それどころか、身体も見えない。
見えるのは、一面、真っ白の空間。
地上でも、宇宙でもない。
でも、星は宇宙に存在する。
それじゃあ、ここは何処なんだろう。
わからない。
いや、わかろうとしなくてもいいんだ。
私は、もう、歌を歌うことだけをすればいいから。
何かの奇跡が起きて、また夜雀として生まれ変わったとしても、
私は、ずっと歌い続けるんだ。
誰かに、この歌声が届けばいい。
悲しみとか、悔しいとか、そんなんじゃなくて。
優しさとか、嬉しさとか、そっちの方で。
出来れば、今度は夜雀じゃなくて、夜鷹として生まれ変わりたい。
もっと高く、空を飛びたい。
もっと強く、空を飛びたい。
そして、誰かに撃ち落されたとしても。
命がなくなるその寸前まで、私は歌い続けよう。
ところで、途中まで書いたものはどうすればセーブできるでしょうか?
気になったのは、夜鷹になりたいのは強く、高く飛びたいから。
でも、最期にやりたい事は歌う事という点に???と思いました。
もう歌しか歌えないから歌うのかな。