Coolier - 新生・東方創想話

私は月に恋をした

2010/07/23 07:05:14
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「好きな人ができたよ」

お姉ちゃんにそう言うと、

「私のことですか?」

なんて言ってきた。
確かにお姉ちゃんは『好き』だけど、あの人への『好き』はちょっと違う。
お姉ちゃんは、太陽のように暖かい。
でもあの人は、月のように眩しいの。
夜空に浮かぶ明月を、何の気無しに眺めるように、気がつけば、いつもあの人を見詰めていた。





虹を背負った親友は、

「あいつは月。みんなを照らす紅い月。どんなに焦がれ手を伸ばしても、けして届くことはない」

そう言って、朧気な三日月のように、悲しそうに笑っていた。




皆が焦がれるお月様、私の声は届きますか?

テラスに佇むあの人の、背中にそっと抱きついて、

「あなたのことが好きです。ずっとずっと視ていました。
 これからも、側にいていいですか?」

ありったけの想いを言葉にのせ、私は月に囁いた。


でもお月様、

「勝手になさい」

と、たった一言呟いた。



ああ、夜風のように冷たい返事。
その冷たさが心地いい。

勝手にしろと言われたから、勝手に夜空に飛び出そう。
いつか私の小さい手が、月まで届くと信じるから。
 ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
テーマは、こいしレミリア、あっさり片想い風味。
 今回ものすごく短いのは、読んでいただいた通りです。物足りないとか思った方がいたら、申し訳ありません。
最初は長い話を考えていたのですが、試行錯誤している内に、かなり短くなりました。

 前回前々回と多くのコメントありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。
clo0001
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コメント



0.490簡易評価
4.80再開発削除
こいしちゃんはどうしてレミリアの事を好きになったのでしょうか?
これの長いバージョンを読みたいです。
5.70Admiral削除
こいレミ、いいですね!
でもやっぱり色々物足りない感じもします。
もっとこの2人のお話が読んでみたいです。
11.80名前が無い程度の能力削除
レミリアだったのか!
ありだな
12.90名前が無い程度の能力削除
素敵です。
17.無評価名前が無い程度の能力削除
フランかと。でもレミリアもいいなぁ。
18.90名前が無い程度の能力削除
すみません評価忘れてました。