フヨフヨ、フヨフヨ
薄暗い森の中、2人だけで行く。
そういえば、アリス無しで森に出るのって・・・
「ホォラィ、ハァジメェテダァネェ」
「ウン、フタリデオソト、ハジメテー」
蓬莱も、同じことを考えてたみたい。
「ヲツカァイ、ガバロォネー」
「ウン、ガンバロー」
2人でお話しながら飛んでいると、
茂みの中からガサガサと音がする。
なんだろう?
「ホォラィ、ナダァロ?」
「ナンダロー?」
蓬莱が茂みに近寄る。
まってよ、私も
ガサッ
「…」「…」
2人で茂みを睨む。
・・・何が出てくるんだろう?
一応、2人で攻撃の準備をしておく。
ガサガサガサ・・・
一瞬の静寂の後、
バサーッ
「…!!」「…!!」
茂みから飛び出てきたのは毛玉の一団。
現れたと同時に、私と蓬莱に向けて弾を撃ち出して来る。
「ゥワ!」「ワワッ!」
最初の攻撃をどうにか回避すると、
「ホォラィ、ニィゲルヨ!」「シャハーイ、ニゲヨ!」
2人で頷くと、一目散に逃げ出した。
兎に角逃げなきゃ!
数が多すぎる!
アリスに言われた注意事項、
◎極力戦闘は控える。
を守らないと。
全速力で毛玉達から逃げ出す人形2人。
毛玉の集団が逃げ出した標的に、弾を放ちながら追かける
蓬莱や上海の脇を掠めてゆく。
「ホォラィ、ダジョウブ?」「ウン、シャハイモダイジョブ?」
真っ直ぐに飛んでいては撃たれてしまう。
そのために、ジグザグに飛んだりするが、それが速度低下に繋がる。
「ホゥラィ、ドシィヨ?」
このままじゃ追いつかれて囲まれちゃう。
「シャハイ、タタカオ!」
蓬莱が、意を決する。
数は全部で8匹。
・・・・
「ゥン、ガバァロ!」「ウン!」
私も、覚悟した。
反撃の為に魔力を手の平に集中させ、振り向きざまに照射する。
「ェィ!」
ピシュッ
集中させた魔力が発光したとたん、撃ち出された光の帯が先頭の毛玉に到達し、軽がると撃ち抜く。
悲鳴のような奇妙な音と供に、被弾した毛玉がバラバラなる。
蓬莱も隣で大型魔力弾を放って、弾ごと毛玉を撃墜してる。
「ョシ、」「ヨシ、」
残りの毛玉6匹は思わぬ反撃を受けた為、攻撃を止めて、周囲を旋回しだす。
「ゥ?」「ウン?」
お互いに背を合わせて6匹の毛玉と対峙する。
周囲をクルクルと旋回されては上海や蓬莱の技術ではうまく狙いが定まらない。
そして、攻撃が外れれば、大量の撃ち返し弾でこちらがやられてしまう。
「ドシィヨ・・・」「コマッタネ・・・」
それでなくても、囲まれているのは致命的だ。
へたに動けば全方位から撃たれてしまう。
「ゥゥ・・・」「ゥゥ・・・」
アリスのお遣い。
森を出る事すら出来ずに、終わっちゃうの?
旋回している毛玉の全身の毛が微妙に逆立つ。
弾を撃ちだす前兆だ。
・・・・ッ!
蓬莱だけでも護らなきゃ!
「ホゥラィ!」
くるりと振り向き、蓬莱を庇おうとしたとき、
「シャハイ!」
上海も、私を庇おうとしてた。
2人で抱き合う形になる。
◎危なかったら、助けを求める事。
アリスの注意を思い出す。
きゅっと目を閉じ、2人で助けを呼ぶ。
「ダァレカーァ!!」「タスケテー!!」
・・・・・
・・?
いつまで立っても被弾により衝撃がこない。
それよりも、周囲から奇妙な音が聞こえただけだった。
「・・・ン?」「・・・ン?」
恐る恐る目を開ける。
目の前に居たのは、毛玉ではなく
「大丈夫?」
「サクゥヤ!」「サクヤー!」
なんと、紅魔館メイド長・十六夜咲夜だった。
私と蓬莱を抱き寄せると、頬擦りしてくれる。
「ナァンデサクゥヤィルノォ?」「ナンデイルノ?」
さっきまでは誰もいなかったのに・・・?
「朝の買出しに、そこのお店に来ていたのよ」
そう言って、背後を指差す。
・・・・あ!
あのお店、
「ヘンナミィセ!」「ヘンナミセ!」
「へ、変な店?」
「ゥン、ミィセノヒトォ、ヘン!」「ミセノヒト、ヘン!」
アリスが、あのお店の人は人間じゃないって言ってた。
「それより、2人はどうしてこんなところに?」
「ヲツカァィ!」「オツカイ!」
咲夜がフルフルと震えて顔を真っ赤にして、
「偉い、偉いわ!」
といって私と上海を撫でてくれる。
「シャハィエーラィノ?」「ホライハ?ホライハ?」
「えぇ、上海ちゃんも、蓬莱ちゃんも、2人とも偉いわ!」
暫くぎゅって抱っこしてくれたり、撫でてくれた。
「ネェ、カァイダシィテ、ナニィ?」「ナニー?」
「御遣いの事よ~」
「サクゥヤトイショー!」「イッショー!」
「ふふ、一緒ね」
咲夜、すっごく嬉しそう。
私も、蓬莱もなんだか嬉しくなる。
「さて、残念だけど、そろそろ帰らなきゃ・・・」
「ヲツゥカィオワァルノ?」「オワルノ?」
「えぇ、掃除の仕事が残ってるし・・・
御遣いはね、家に帰らないと終わらないのよ」
「ソナァンダァ」「ソーナンダー」
「そうなのよ」
そう言って、咲夜がスリスリと頬擦りしてくれた。
「頑張ってね、2人とも」
「ゥン、ガバァル!」「ガンバル!」
ブンブンと手を振って咲夜を見送る。
「ィチャッターネェ」「イッチャッタネー」
咲夜が見えなくなったので手を振るのをやめる。
「ホォラィ、イコー」「ウン、イコー」
場所は変わって、紅魔館門前
いつもと変わらない朝。
門番も、いつもと同じ美鈴の役目。
「あ、咲夜さかな?」
空に人影が見える。
先ほど買い物に出かけた咲夜さんだろう。
どんどん近づいてくる。
あれ・・・なんで減速しないんですか?
「お帰りなさい、咲夜さ・・・きゃぁ!?」
速度そのままで、私に抱きついてくる。
「た・・・ただいま・・・」
どうにか転ばずに受け止める
声が震えてる・・・
「ど、どうしたんですか、咲夜さん!?」
「・・・もう、・・・」
「・・へ?」
「・・可愛かったわぁ・・・朝から・・ふふ・・」
あぁ・・・
この状態になるって事は・・・
「上海ちゃんと、蓬莱ちゃんですね?」
「うん、そう、そうなの!・・・あぁ・・」
最近咲夜さんは、まるでガス抜きみたいに、可愛い物について語る。
このままだと、人形について語られちゃう・・・門前で
こんな場所だと、みんなに咲夜さんの事がバレて・・・・
「咲夜さん、それじゃあ、詰め所でその事を教えてください」
上機嫌な様子な咲夜さんを詰め所に案内する。
それにしても、
咲夜さん、よく鼻血だしませんでしたね・・・
薄暗い森の中、2人だけで行く。
そういえば、アリス無しで森に出るのって・・・
「ホォラィ、ハァジメェテダァネェ」
「ウン、フタリデオソト、ハジメテー」
蓬莱も、同じことを考えてたみたい。
「ヲツカァイ、ガバロォネー」
「ウン、ガンバロー」
2人でお話しながら飛んでいると、
茂みの中からガサガサと音がする。
なんだろう?
「ホォラィ、ナダァロ?」
「ナンダロー?」
蓬莱が茂みに近寄る。
まってよ、私も
ガサッ
「…」「…」
2人で茂みを睨む。
・・・何が出てくるんだろう?
一応、2人で攻撃の準備をしておく。
ガサガサガサ・・・
一瞬の静寂の後、
バサーッ
「…!!」「…!!」
茂みから飛び出てきたのは毛玉の一団。
現れたと同時に、私と蓬莱に向けて弾を撃ち出して来る。
「ゥワ!」「ワワッ!」
最初の攻撃をどうにか回避すると、
「ホォラィ、ニィゲルヨ!」「シャハーイ、ニゲヨ!」
2人で頷くと、一目散に逃げ出した。
兎に角逃げなきゃ!
数が多すぎる!
アリスに言われた注意事項、
◎極力戦闘は控える。
を守らないと。
全速力で毛玉達から逃げ出す人形2人。
毛玉の集団が逃げ出した標的に、弾を放ちながら追かける
蓬莱や上海の脇を掠めてゆく。
「ホォラィ、ダジョウブ?」「ウン、シャハイモダイジョブ?」
真っ直ぐに飛んでいては撃たれてしまう。
そのために、ジグザグに飛んだりするが、それが速度低下に繋がる。
「ホゥラィ、ドシィヨ?」
このままじゃ追いつかれて囲まれちゃう。
「シャハイ、タタカオ!」
蓬莱が、意を決する。
数は全部で8匹。
・・・・
「ゥン、ガバァロ!」「ウン!」
私も、覚悟した。
反撃の為に魔力を手の平に集中させ、振り向きざまに照射する。
「ェィ!」
ピシュッ
集中させた魔力が発光したとたん、撃ち出された光の帯が先頭の毛玉に到達し、軽がると撃ち抜く。
悲鳴のような奇妙な音と供に、被弾した毛玉がバラバラなる。
蓬莱も隣で大型魔力弾を放って、弾ごと毛玉を撃墜してる。
「ョシ、」「ヨシ、」
残りの毛玉6匹は思わぬ反撃を受けた為、攻撃を止めて、周囲を旋回しだす。
「ゥ?」「ウン?」
お互いに背を合わせて6匹の毛玉と対峙する。
周囲をクルクルと旋回されては上海や蓬莱の技術ではうまく狙いが定まらない。
そして、攻撃が外れれば、大量の撃ち返し弾でこちらがやられてしまう。
「ドシィヨ・・・」「コマッタネ・・・」
それでなくても、囲まれているのは致命的だ。
へたに動けば全方位から撃たれてしまう。
「ゥゥ・・・」「ゥゥ・・・」
アリスのお遣い。
森を出る事すら出来ずに、終わっちゃうの?
旋回している毛玉の全身の毛が微妙に逆立つ。
弾を撃ちだす前兆だ。
・・・・ッ!
蓬莱だけでも護らなきゃ!
「ホゥラィ!」
くるりと振り向き、蓬莱を庇おうとしたとき、
「シャハイ!」
上海も、私を庇おうとしてた。
2人で抱き合う形になる。
◎危なかったら、助けを求める事。
アリスの注意を思い出す。
きゅっと目を閉じ、2人で助けを呼ぶ。
「ダァレカーァ!!」「タスケテー!!」
・・・・・
・・?
いつまで立っても被弾により衝撃がこない。
それよりも、周囲から奇妙な音が聞こえただけだった。
「・・・ン?」「・・・ン?」
恐る恐る目を開ける。
目の前に居たのは、毛玉ではなく
「大丈夫?」
「サクゥヤ!」「サクヤー!」
なんと、紅魔館メイド長・十六夜咲夜だった。
私と蓬莱を抱き寄せると、頬擦りしてくれる。
「ナァンデサクゥヤィルノォ?」「ナンデイルノ?」
さっきまでは誰もいなかったのに・・・?
「朝の買出しに、そこのお店に来ていたのよ」
そう言って、背後を指差す。
・・・・あ!
あのお店、
「ヘンナミィセ!」「ヘンナミセ!」
「へ、変な店?」
「ゥン、ミィセノヒトォ、ヘン!」「ミセノヒト、ヘン!」
アリスが、あのお店の人は人間じゃないって言ってた。
「それより、2人はどうしてこんなところに?」
「ヲツカァィ!」「オツカイ!」
咲夜がフルフルと震えて顔を真っ赤にして、
「偉い、偉いわ!」
といって私と上海を撫でてくれる。
「シャハィエーラィノ?」「ホライハ?ホライハ?」
「えぇ、上海ちゃんも、蓬莱ちゃんも、2人とも偉いわ!」
暫くぎゅって抱っこしてくれたり、撫でてくれた。
「ネェ、カァイダシィテ、ナニィ?」「ナニー?」
「御遣いの事よ~」
「サクゥヤトイショー!」「イッショー!」
「ふふ、一緒ね」
咲夜、すっごく嬉しそう。
私も、蓬莱もなんだか嬉しくなる。
「さて、残念だけど、そろそろ帰らなきゃ・・・」
「ヲツゥカィオワァルノ?」「オワルノ?」
「えぇ、掃除の仕事が残ってるし・・・
御遣いはね、家に帰らないと終わらないのよ」
「ソナァンダァ」「ソーナンダー」
「そうなのよ」
そう言って、咲夜がスリスリと頬擦りしてくれた。
「頑張ってね、2人とも」
「ゥン、ガバァル!」「ガンバル!」
ブンブンと手を振って咲夜を見送る。
「ィチャッターネェ」「イッチャッタネー」
咲夜が見えなくなったので手を振るのをやめる。
「ホォラィ、イコー」「ウン、イコー」
場所は変わって、紅魔館門前
いつもと変わらない朝。
門番も、いつもと同じ美鈴の役目。
「あ、咲夜さかな?」
空に人影が見える。
先ほど買い物に出かけた咲夜さんだろう。
どんどん近づいてくる。
あれ・・・なんで減速しないんですか?
「お帰りなさい、咲夜さ・・・きゃぁ!?」
速度そのままで、私に抱きついてくる。
「た・・・ただいま・・・」
どうにか転ばずに受け止める
声が震えてる・・・
「ど、どうしたんですか、咲夜さん!?」
「・・・もう、・・・」
「・・へ?」
「・・可愛かったわぁ・・・朝から・・ふふ・・」
あぁ・・・
この状態になるって事は・・・
「上海ちゃんと、蓬莱ちゃんですね?」
「うん、そう、そうなの!・・・あぁ・・」
最近咲夜さんは、まるでガス抜きみたいに、可愛い物について語る。
このままだと、人形について語られちゃう・・・門前で
こんな場所だと、みんなに咲夜さんの事がバレて・・・・
「咲夜さん、それじゃあ、詰め所でその事を教えてください」
上機嫌な様子な咲夜さんを詰め所に案内する。
それにしても、
咲夜さん、よく鼻血だしませんでしたね・・・
さすがです。次回作も期待してまっす。
いやぁ、上海に蓬莱可愛いですねぇ♪
次回作も頑張ってください、応援しております♪
今日は仕事にならないな、咲夜さんも中国も・・・
・・・「店主が人間じゃない店」というのはまさか褌兄貴のコスプレ館ですか・・・(; ̄▽ ̄)
この上海&蓬莱と咲夜&(今回は出てないけど)師匠はカワイイので大好きです。続きも楽しみにしております。