ここは紅魔館…
そこの門番、紅 美鈴は倒れている少女を見つけた。
「これは…人かしら?お嬢様に連絡しないと…」
紅 美鈴は紅魔館の主へ連絡しに走った。
「お嬢様、失礼いたします」
「入っていいわよ」
紅 美鈴は応接間へ通された。
そこには紅魔館の主 レミリア・スカーレットが玉座に座っていた。
「連絡があります」
「簡単にお願いするわ」
「はい、先ほど見回りをしていた所、人間の少女が倒れているのを発見しましたので
ここに連絡に参りました」
「…人間ねぇ…いいわ、私も見てみたいし、外に出る」
「わかりました」
紅 美鈴は日傘を持ち、お嬢様と一緒に倒れている少女のもとへと向かった。
「これ?」
「これです」
レミリアと紅 美鈴は倒れている少女に歩み寄り、話した。
「どうします?お嬢様。このまま見捨てるのは…ちょっと」
「美鈴は優しいわね。いいわ、紅魔館に運んで休ませるのよ」
「はっ、はい。わかりました」
美鈴は倒れている少女を担ぎ、紅魔館へと向かった。
「人間…ね」
「ん…」
少女は目が覚めた。
「あ…目が覚めましたか?」
「…貴女は?」
「私は紅 美鈴、ここの門番をしている人妖よ」
「人妖…?」
「まあ、妖怪の一種みたいなものよ」
「妖怪!?」
少女は身構えた。
「あ、そんなに怯えなくてもいいですよ」
美鈴は落ち着かせるように言った。
「妖怪は人間を食べるって聞いたことある?」
「あります…」
「妖怪もね…いろいろいるの、私は人間は食べないですよ」
「そうなの?」
「そう。ここ、紅魔館の妖怪は人間は食べないわ」
そう言うと、少女は安心したかのように肩を落とした。
「だから、安心してもいいわよ」
美鈴と少女は会話をしていた。
と、その時…
コンコン
「美鈴、入るわよ」
「あ、お嬢様、どうぞ」
ガチャ
「気分はどうかしら?」
「…」
少女は再び怯えた。
「このお方は紅魔館の主、レミリア・スカーレットお嬢様です」
「宜しく」
レミリアは少女に握手を求める。
「…」
少女は手を出し、握手をした。
「久々の人間ね」
レミリアは呟いた。
「貴女…吸血鬼って知ってる?」
「人の生き血を吸う…」
「そう…貴女の血を吸うかもしれない」
レミリアは少女の首に手を伸ばした
「!」
「あら?」
少女は気付いたらベッドにいなくて部屋のドア付近に立っていた。
「いつの間に!?」
美鈴が驚きの表情をしている。
「これが…私の能力…このおかげで向こうの世界では…
迫害され回りから気持ち悪いと言われ続けてきた」
「おもしろい能力持ってるじゃない」
「何が面白いのよ!?時を止められるのよ!?こんなの私はいらない」
「ふ~む…」
レミリアは考え込む。
「それなら…ここで働かない?」
「え?」
少女は驚く。
「他に行くあてがないんでしょ?」
「はい…」
「じゃあ、決まりね。美鈴、この少女に服を…」
「わかりました…さあ、こっちへ…」
「着替え終わったら、私の部屋に来てね」
「ご承知しました」
美鈴は少女を連れて、部屋をでた。
「さあ、ここですよ」
「はい…」
美鈴は少女を連れて、部屋に来た。
「ちょっと待っててね」
美鈴は服を探し始める。
「ちょっと…聞きたいんだけど…いいですか?」
「なに?」
「どうして、あの人は私の能力を見ても驚かないの?」
「それは…お嬢様は吸血鬼…吸血鬼は妖怪のなかでも回りから軽蔑される生き物なんです。
だから貴女と同じで本来はいる場所が無いんですよ…
ですから、貴女をここで働くようにって言ったんだと思いますよ」
「そうなの…私と同じ…」
少女は俯きながら答えた。
「ああ、あったあった。これに着替えて」
美鈴は服を探し当て、少女に差し出す。
「これって…メイド服…」
「そう、紅魔館で働く者はメイド服を着るの」
「美鈴さんは?」
「私?私は門番だから…着なくていいの」
「そうなんですか?」
「そう…悲しくなるからそれいじょう聞かないで…」
「はい…ごめんなさい」
「いいのよ、それよりはやく着替えなさい」
「はい」
少女は着替えようとする。
「…」
「どうしたの?」
「あ…あの…ちょっと向こうを向いていてもらえませんか?」
「え?どうしたの?いきなり…」
「女の子同士でも恥ずかしくて…」
美鈴の胸をちらちらと見ながら言う。
「あ、御免ね。これでいい」
「ごめんなさい」
「いいのよ」
少女は着替え始める。
「着替え終わりました…もうこっち向いてもいいですよ」
「そう?」
美鈴は少女の方を向く。
「似合っているでしょうか?」
「うん、大丈夫大丈夫。とても似合っているわよ」
「そうですか」
少女は顔に笑みを零す。
「ふふ、貴女、笑顔がいいわね」
「あ…」
「ここでは笑顔でいた方がいいわよ。俯いた顔で接客されても嬉しくないからね」
「はい、わかりました」
少女はさらに笑顔で言う。
「そうそう、その笑顔」
美鈴と少女は笑顔になる。
「さて、お嬢様を待たせてはいけないわ、いきましょ」
「はい」
美鈴と少女はレミリアの部屋へと向かう。
「お嬢様…少女の着替え、終わりました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
さきに美鈴が入る。
「失礼いたします…」
少女がおどおどと入ってくる。
「結構似合ってるじゃない」
「では、私はこれで…」
美鈴はレミリアの部屋を出ようとする。
が…、
「ちょっと待ちなさい、美鈴」
「なんでしょうか?」
「美鈴、しばらくは門番ではなくてこの少女の先輩として…メイドとして紅魔館の中で働きなさい」
「え?いいんですか!?」
「まだなったばっかりなんだから…仕事とか分からないでしょ?」
「わ、わかりました。紅 美鈴、頑張ります」
美鈴は嬉しくなり眼から涙を零す。
「とりあえず、美鈴もメイド服に着替えてきなさい。話はそれからよ」
「はい」
美鈴は着替えに向かった。
「さて、まず貴女の名前を決めないとね…」
「名前…ですか?」
「そう、貴女…自分の名前覚えてる?」
「そういえば…覚えて…いません」
「でしょうね…貴女にあった時から貴女の運命を書き換えたわ」
「運命を…?」
「そう…私の能力は運命を操る能力よ」
レミリアは淡々と話す。
しかし、少女は見逃さなかった。
レミリアの眼が悲しくなっていることに…。
(ああ、この人も私と同じなんだ…)
「そうね…貴女の名前は…」
「十六夜咲夜」
「十六夜…咲夜…」
「そう、これからが貴女の名前は十六夜咲夜」
「これからよろしくね…咲夜」
「はい、私からもお願いします!」
コンコン
「紅 美鈴です。着替え終わりました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
「あら、美鈴も似合っているじゃない」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
「じゃあ美鈴。咲夜の事お願いね」
「咲夜?」
「私の名前です」
「そう、これからこの少女の名前は十六夜咲夜に決まったわ」
「そう、よろしくね。咲夜」
「はい、美鈴さん」
「行きましょう、咲夜」
「はい」
美鈴と咲夜はレミリアの部屋を後にした。
レミリアは二人の後ろ姿を見て呟いた…。
「ふふ、まるであの二人…中の良い姉妹みたいね…」
レミリアは笑顔で言う。
そこの門番、紅 美鈴は倒れている少女を見つけた。
「これは…人かしら?お嬢様に連絡しないと…」
紅 美鈴は紅魔館の主へ連絡しに走った。
「お嬢様、失礼いたします」
「入っていいわよ」
紅 美鈴は応接間へ通された。
そこには紅魔館の主 レミリア・スカーレットが玉座に座っていた。
「連絡があります」
「簡単にお願いするわ」
「はい、先ほど見回りをしていた所、人間の少女が倒れているのを発見しましたので
ここに連絡に参りました」
「…人間ねぇ…いいわ、私も見てみたいし、外に出る」
「わかりました」
紅 美鈴は日傘を持ち、お嬢様と一緒に倒れている少女のもとへと向かった。
「これ?」
「これです」
レミリアと紅 美鈴は倒れている少女に歩み寄り、話した。
「どうします?お嬢様。このまま見捨てるのは…ちょっと」
「美鈴は優しいわね。いいわ、紅魔館に運んで休ませるのよ」
「はっ、はい。わかりました」
美鈴は倒れている少女を担ぎ、紅魔館へと向かった。
「人間…ね」
「ん…」
少女は目が覚めた。
「あ…目が覚めましたか?」
「…貴女は?」
「私は紅 美鈴、ここの門番をしている人妖よ」
「人妖…?」
「まあ、妖怪の一種みたいなものよ」
「妖怪!?」
少女は身構えた。
「あ、そんなに怯えなくてもいいですよ」
美鈴は落ち着かせるように言った。
「妖怪は人間を食べるって聞いたことある?」
「あります…」
「妖怪もね…いろいろいるの、私は人間は食べないですよ」
「そうなの?」
「そう。ここ、紅魔館の妖怪は人間は食べないわ」
そう言うと、少女は安心したかのように肩を落とした。
「だから、安心してもいいわよ」
美鈴と少女は会話をしていた。
と、その時…
コンコン
「美鈴、入るわよ」
「あ、お嬢様、どうぞ」
ガチャ
「気分はどうかしら?」
「…」
少女は再び怯えた。
「このお方は紅魔館の主、レミリア・スカーレットお嬢様です」
「宜しく」
レミリアは少女に握手を求める。
「…」
少女は手を出し、握手をした。
「久々の人間ね」
レミリアは呟いた。
「貴女…吸血鬼って知ってる?」
「人の生き血を吸う…」
「そう…貴女の血を吸うかもしれない」
レミリアは少女の首に手を伸ばした
「!」
「あら?」
少女は気付いたらベッドにいなくて部屋のドア付近に立っていた。
「いつの間に!?」
美鈴が驚きの表情をしている。
「これが…私の能力…このおかげで向こうの世界では…
迫害され回りから気持ち悪いと言われ続けてきた」
「おもしろい能力持ってるじゃない」
「何が面白いのよ!?時を止められるのよ!?こんなの私はいらない」
「ふ~む…」
レミリアは考え込む。
「それなら…ここで働かない?」
「え?」
少女は驚く。
「他に行くあてがないんでしょ?」
「はい…」
「じゃあ、決まりね。美鈴、この少女に服を…」
「わかりました…さあ、こっちへ…」
「着替え終わったら、私の部屋に来てね」
「ご承知しました」
美鈴は少女を連れて、部屋をでた。
「さあ、ここですよ」
「はい…」
美鈴は少女を連れて、部屋に来た。
「ちょっと待っててね」
美鈴は服を探し始める。
「ちょっと…聞きたいんだけど…いいですか?」
「なに?」
「どうして、あの人は私の能力を見ても驚かないの?」
「それは…お嬢様は吸血鬼…吸血鬼は妖怪のなかでも回りから軽蔑される生き物なんです。
だから貴女と同じで本来はいる場所が無いんですよ…
ですから、貴女をここで働くようにって言ったんだと思いますよ」
「そうなの…私と同じ…」
少女は俯きながら答えた。
「ああ、あったあった。これに着替えて」
美鈴は服を探し当て、少女に差し出す。
「これって…メイド服…」
「そう、紅魔館で働く者はメイド服を着るの」
「美鈴さんは?」
「私?私は門番だから…着なくていいの」
「そうなんですか?」
「そう…悲しくなるからそれいじょう聞かないで…」
「はい…ごめんなさい」
「いいのよ、それよりはやく着替えなさい」
「はい」
少女は着替えようとする。
「…」
「どうしたの?」
「あ…あの…ちょっと向こうを向いていてもらえませんか?」
「え?どうしたの?いきなり…」
「女の子同士でも恥ずかしくて…」
美鈴の胸をちらちらと見ながら言う。
「あ、御免ね。これでいい」
「ごめんなさい」
「いいのよ」
少女は着替え始める。
「着替え終わりました…もうこっち向いてもいいですよ」
「そう?」
美鈴は少女の方を向く。
「似合っているでしょうか?」
「うん、大丈夫大丈夫。とても似合っているわよ」
「そうですか」
少女は顔に笑みを零す。
「ふふ、貴女、笑顔がいいわね」
「あ…」
「ここでは笑顔でいた方がいいわよ。俯いた顔で接客されても嬉しくないからね」
「はい、わかりました」
少女はさらに笑顔で言う。
「そうそう、その笑顔」
美鈴と少女は笑顔になる。
「さて、お嬢様を待たせてはいけないわ、いきましょ」
「はい」
美鈴と少女はレミリアの部屋へと向かう。
「お嬢様…少女の着替え、終わりました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
さきに美鈴が入る。
「失礼いたします…」
少女がおどおどと入ってくる。
「結構似合ってるじゃない」
「では、私はこれで…」
美鈴はレミリアの部屋を出ようとする。
が…、
「ちょっと待ちなさい、美鈴」
「なんでしょうか?」
「美鈴、しばらくは門番ではなくてこの少女の先輩として…メイドとして紅魔館の中で働きなさい」
「え?いいんですか!?」
「まだなったばっかりなんだから…仕事とか分からないでしょ?」
「わ、わかりました。紅 美鈴、頑張ります」
美鈴は嬉しくなり眼から涙を零す。
「とりあえず、美鈴もメイド服に着替えてきなさい。話はそれからよ」
「はい」
美鈴は着替えに向かった。
「さて、まず貴女の名前を決めないとね…」
「名前…ですか?」
「そう、貴女…自分の名前覚えてる?」
「そういえば…覚えて…いません」
「でしょうね…貴女にあった時から貴女の運命を書き換えたわ」
「運命を…?」
「そう…私の能力は運命を操る能力よ」
レミリアは淡々と話す。
しかし、少女は見逃さなかった。
レミリアの眼が悲しくなっていることに…。
(ああ、この人も私と同じなんだ…)
「そうね…貴女の名前は…」
「十六夜咲夜」
「十六夜…咲夜…」
「そう、これからが貴女の名前は十六夜咲夜」
「これからよろしくね…咲夜」
「はい、私からもお願いします!」
コンコン
「紅 美鈴です。着替え終わりました」
「入っていいわよ」
「失礼します」
「あら、美鈴も似合っているじゃない」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
「じゃあ美鈴。咲夜の事お願いね」
「咲夜?」
「私の名前です」
「そう、これからこの少女の名前は十六夜咲夜に決まったわ」
「そう、よろしくね。咲夜」
「はい、美鈴さん」
「行きましょう、咲夜」
「はい」
美鈴と咲夜はレミリアの部屋を後にした。
レミリアは二人の後ろ姿を見て呟いた…。
「ふふ、まるであの二人…中の良い姉妹みたいね…」
レミリアは笑顔で言う。