古明地さとりは、奇妙な違和感のため目が覚めた。
そう、例えるならば奥歯の隅に物が引っかかったような、そんな感覚。
だから、彼女はその違和感の正体を解決するためにベッドから起きて部屋の外へと出た。
彼女は半分ほど寝ぼけた目を擦りつつ、地霊殿を彷徨い歩いていた。
違和感の正体を探し出すためである。現に、歩くにつれて彼女の違和感は少しずつ大きくなっていった。
彼女は、その違和感の正体に自分が近づきつつあることに気付いていた。
違和感に向かって歩き続けて、ついにさとりは地霊殿の裏庭にある小さな物置へとたどり着いた。
確かに、中から物音がする。どうやら誰かが中に居るらしい。
第3の目に流れてくる『声』から一人は空であるということがわかった。
「こいし様。こんな所につれてきて何をするの? こんな朝方に」
なるほど、もう一人の声が聞こえてこないと思ったらもう一人はこいしのようだ。
そしてそれはさとりにとっても疑問である、こんな夜更けにこんなところで一体何をするというのだ?
「……ええ? まあ別に構わないけど。ちょっと恥ずかしいかなあ。
でも、こいし様がそこまでやって欲しいって言うならやるよー。それじゃ、最初は何をすれば良いの?」
どうやら、空はこいしに頼まれて何かをやらされようとしているらしい、とさとりは思った。
「どれだけ我慢できるかって? そんな私を本能で動いてるみたいに言わないでよ」
「……少しずつ欲しくなってきたかも、うう、おあずけしないでよ」
「こいし様、お願いです。それくださいよぉ、焦らさないでよう」
さとりは、自分の顔が少しずつ赤くなっていくのを感じた。
あの二人はそういう関係だったのか、知らなかった。
さて、ここはどうすべきなのだろうか。知らぬ存ぜぬを通して立ち去るべきなのか。それとも、中に入るべきか。
「うう、あの台詞を言えばあげるって……やっぱり恥ずかしい」
「わかった、言えばいいんでしょう! 空のここに、それ頂戴……!」
「そ、そんなあ。びしょびしょになってるなんて言わないでよ」
さとりは、ついに耐え切れなくなって、勢い良く物置の扉を開けた。
空は、柱に縛り付けられており、その前にはこいしの手料理と思われる牛丼が置いてあった。
こいしは、獲物を狩る獣のようなような目で空の口の中に手を突っ込んでいた。
「あんた達、こんなところで一体何やってるのよ!」
さとりが、恥ずかしいやら訳分からないやらで大きな声で叫ぶと、
こいしは、意味不明な笑顔を浮かべて、「一回言ってみたかったのよね」と前置きして言った。
「げへへ、清楚そうな顔をしていても上の口は正直だなあ!」
そう、例えるならば奥歯の隅に物が引っかかったような、そんな感覚。
だから、彼女はその違和感の正体を解決するためにベッドから起きて部屋の外へと出た。
彼女は半分ほど寝ぼけた目を擦りつつ、地霊殿を彷徨い歩いていた。
違和感の正体を探し出すためである。現に、歩くにつれて彼女の違和感は少しずつ大きくなっていった。
彼女は、その違和感の正体に自分が近づきつつあることに気付いていた。
違和感に向かって歩き続けて、ついにさとりは地霊殿の裏庭にある小さな物置へとたどり着いた。
確かに、中から物音がする。どうやら誰かが中に居るらしい。
第3の目に流れてくる『声』から一人は空であるということがわかった。
「こいし様。こんな所につれてきて何をするの? こんな朝方に」
なるほど、もう一人の声が聞こえてこないと思ったらもう一人はこいしのようだ。
そしてそれはさとりにとっても疑問である、こんな夜更けにこんなところで一体何をするというのだ?
「……ええ? まあ別に構わないけど。ちょっと恥ずかしいかなあ。
でも、こいし様がそこまでやって欲しいって言うならやるよー。それじゃ、最初は何をすれば良いの?」
どうやら、空はこいしに頼まれて何かをやらされようとしているらしい、とさとりは思った。
「どれだけ我慢できるかって? そんな私を本能で動いてるみたいに言わないでよ」
「……少しずつ欲しくなってきたかも、うう、おあずけしないでよ」
「こいし様、お願いです。それくださいよぉ、焦らさないでよう」
さとりは、自分の顔が少しずつ赤くなっていくのを感じた。
あの二人はそういう関係だったのか、知らなかった。
さて、ここはどうすべきなのだろうか。知らぬ存ぜぬを通して立ち去るべきなのか。それとも、中に入るべきか。
「うう、あの台詞を言えばあげるって……やっぱり恥ずかしい」
「わかった、言えばいいんでしょう! 空のここに、それ頂戴……!」
「そ、そんなあ。びしょびしょになってるなんて言わないでよ」
さとりは、ついに耐え切れなくなって、勢い良く物置の扉を開けた。
空は、柱に縛り付けられており、その前にはこいしの手料理と思われる牛丼が置いてあった。
こいしは、獲物を狩る獣のようなような目で空の口の中に手を突っ込んでいた。
「あんた達、こんなところで一体何やってるのよ!」
さとりが、恥ずかしいやら訳分からないやらで大きな声で叫ぶと、
こいしは、意味不明な笑顔を浮かべて、「一回言ってみたかったのよね」と前置きして言った。
「げへへ、清楚そうな顔をしていても上の口は正直だなあ!」
でもハァハァできたし良し。
こういうのもあるのか…。
私もcosMoさんの曲はぜんぶ大好きですよ!