ここは幻想郷……数々の妖怪が住むところである……
この日もいつものように何気ない一日のように思えた……が
「な……なによこれ―――――!!」
ここは博霊神社。参拝客を見ることすら珍しい神社である。
そして、今叫んでいるのは博霊霊夢。この神社の巫女である。
なぜ叫んでいるのかというと……
「なんで……なんで頭に猫耳なんてついているのよ―――――!!」
そう……何か違和感があると気付いた霊夢が頭に触ると、なんと猫耳がついていたのだ。
「おーい!霊夢ー!」
魔法使い、霧雨魔理沙が箒に乗って神社に来た。
「何よ……今大変なことに……って、あんたも!?」
霊夢が見ると魔理沙の頭にも猫耳がついていたのだ。
「霊夢もか。どうやら幻想郷のみんながこうなっちまってるらしいぜ」
冷静に喋っていた魔理沙だが頭の中では……
(れ……霊夢の猫耳姿……これはいかん。鼻血がでそうだぜ……)
というふうに霊夢に萌え、鼻血をこらえていたのであった。
「とりあえずこの異変の元凶を捕まえないといけないわね……。このままじゃ私も恥ずかしいしね」
「そ……そうだな!じゃ……じゃあ行くか」
魔理沙は頭の中で、誰だか知らんがナイス!、と思っているのであった
―――――紅魔館―――――
紅魔館でも、ばたばたと騒動が起こっていたのであった。
「咲夜ー!咲夜!大変!私の頭にこんなものが!」
急いでメイドに駆け寄るのはレミリア・スカーレット。紅魔館の主ともいわれる吸血鬼だ。
「どうしましたか?おじょうさ……」
紅魔館のメイド長である十六夜咲夜がレミリアのほうを向いた瞬間、咲夜は鼻血をふきだした。
「あ、あれ?咲夜どうかしたの?」
「い……いえ……なんでもありませんわ。お嬢様」
咲夜は鼻血を拭きながら言う。
「咲夜にもついているようね。その耳」
「そ……そのようですわね(お嬢様かわいいお嬢様かわいいお嬢様かわいい……)」
咲夜の頭の中はそのことでいっぱいだった。
「お……お嬢様!もう我慢できません!」
「え?ど……どうし……」
咲夜はレミリアがセリフを言い終わる前にレミリアに襲いかかった。
「お嬢様!私と一緒になりましょう!今ならできる!にゃーん♪」
「だ……誰か……助け……イヤァァァァァァ」
一方図書館では……
「パチュリー様!頭に耳が!」
このあわてている少女はパチュリーの使い魔である小悪魔である。
「そうね……あなたにもついてるわよ。多分幻想郷中のみんなについているでしょうね」
この冷静に解析している少女は魔女、パチュリー・ノーレッジである。
彼女は外見だけでは冷静に見えるが、頭の中ではこう思っていた。
(魔理沙の猫耳……見たい!)
「小悪魔……外に出るわよ」
パチュリーは小悪魔に言う。
「え?出かけるんですか?いつもならこんなとき……」
「いいから早く!」
小悪魔は何も反論できず、ただついていくのみだった。
地下牢では……
「あ~あ。暇だなー。せっかくかわいいお耳がついたのにここにいてもおもしろくない。そうだっ!魔理沙と遊んでこよう」
そうして、レミリアの妹、フランドールは牢を壊し、外へ出て行ったのだった。
―――――魔法の森・アリス宅―――――
「なにか違和感があると思ったら頭に耳がついていたのね。……誰の仕業かしら?こんな意味もないこと」
彼女はアリス・マーガトロイド。人形使いである。
「あ、でもこの姿で魔理沙の所に行けば……。こうしちゃいられない!すぐに出かけましょう!」
そして、アリスは何体かの人形を従え、外に出て行った。
各場所ではいろいろと大変な事態が起こっているようだった。
これは猫耳の効果なのかはしらないが、好きな人に襲いかかったりする者も何人かはいた。
「これは……結構まずいかもしれないわね。正直、こんなことになるとは思ってなかったわ」
霊夢は魔理沙に向かって言う。
その魔理沙も、だんだん自分の気持ちが抑えきれなくなってしまっていた。
「はぁ……はぁ……。なぁ霊夢、霊夢のこと……襲ってもいいか?」
「はぁ!?何言ってるのよ!まさか……あんたまで!?」
魔理沙は、じりじりと霊夢に詰め寄る。
「ちょ……ちょっとやめっ……」
魔理沙が霊夢に襲いかかろうとしたそのとき……
「「そこまでよ!」」
アリスとパチュリーが同じセリフで飛んできた。
さすがの魔理沙もこれには驚いたらしく、アリス達から一歩下がる。
「魔理沙!私の猫耳姿どう?かわいいでしょ」
そう言ってアリスが魔理沙の右腕を掴む。
「魔理沙、霊夢とじゃなくて私と一緒に寝ましょ……?」
パチュリーが左腕を掴む。
「何よあんた。魔理沙は私のものよ」
アリスがパチュリーに喧嘩を売る。
「いつからあんたのものになったのよ。魔理沙は私のものよ」
パチュリーが言葉を返す。
「私は誰のものでもなーい!霊夢ぅー!私は霊夢と居たいんだぁー!」
そこに、遠くから突っ込んでくるものが……
「まーりさ!あそぼぉー!」
フランが魔理沙の胴体に抱きつく。
「フ……フランか……。見ての通り遊べる状況じゃ……ないんだ」
「えー!あそぼうよー!」
フランが強く抱きしめる。
それと同時にアリスとパチュリーが腕を引っ張る。
「「さあ魔理沙!誰を選ぶの!」」
「痛い痛い!両腕と背骨が折れるぅー!ら……らめぇぇぇぇぇぇ!」
「よかった……助かった……一刻も早く元凶を倒さないと……」
魔理沙を置いて、霊夢は飛び立った。
「きっと元凶はあいつのはず……」
霊夢は目的地まで全力で飛んだ。
―――――マヨヒガ―――――
「ここね。きっとここにいるはず……」
そのとき、スキマ妖怪の紫が現れた。
「あら?霊夢じゃない。どうしたの?こんなところに」
「どうしたもこうしたもないわよ。あんたのせいで大変なことになっているのよ」
霊夢は状況を紫に伝える。
「あら、どうして私が原因だと言えるのかしら?」
紫は不気味な笑みを浮かべながら問う。
「あんた以外に考えられないじゃない。こんなことするの。それに、その証拠にあんたには猫耳がついてないし」
紫に対して指を指しながら霊夢は言う。
そして、霊夢はお札を構える。
「さあ、茶番は終わりよ。私に退治されなさい」
「まだまだ遊びたかったのに……しょうがないわね。相手してあげるわ!」
紫は弾幕を出す。
「悪いけど……最初っから本気で行かせてもらうわ 霊符『夢想封印』!」
虹色の弾幕が紫を襲う。
「そのようね……ならこっちも手加減しないわ」
紫はさっと弾幕を避けるとスペルカードを宣言する。
「結界『生と死の境界』」
霊夢は辛くもそれを避けた。
……そしてスペルカードを宣言しあう戦いが続き、2人とも疲労がたまりはじめていた。
「これで最後のスペルよ……『弾幕結界』!」
霊夢はこのスペルカードをなんとか避けきった。
何発かかすり、服がボロボロになっていたが。
「これも避けられちゃうのね。私の負けよ。降参」
紫は両手をあげて降参のポーズをする。
「ふぅ……。あぶなかったわね。まぁやっぱり正義は勝つってところかしらね」
こうしてこの異変は紫を倒したことにより終わった。
この異変によって巻き込まれた人たちの被害は計り知れなかったが、この異変によって仲良くなったというものもいる。
咲夜とレミリアは事後、いい関係になれたらしい。
アリスとパチュリーは険悪な仲になったらしい。
フランは牢を抜け出した罰として、いろんな人と仲良くなれるように努力をする、という罰を受けたらしい。
魔理沙はその後一ヶ月ぐらい行方不明になったとか。
この日もいつものように何気ない一日のように思えた……が
「な……なによこれ―――――!!」
ここは博霊神社。参拝客を見ることすら珍しい神社である。
そして、今叫んでいるのは博霊霊夢。この神社の巫女である。
なぜ叫んでいるのかというと……
「なんで……なんで頭に猫耳なんてついているのよ―――――!!」
そう……何か違和感があると気付いた霊夢が頭に触ると、なんと猫耳がついていたのだ。
「おーい!霊夢ー!」
魔法使い、霧雨魔理沙が箒に乗って神社に来た。
「何よ……今大変なことに……って、あんたも!?」
霊夢が見ると魔理沙の頭にも猫耳がついていたのだ。
「霊夢もか。どうやら幻想郷のみんながこうなっちまってるらしいぜ」
冷静に喋っていた魔理沙だが頭の中では……
(れ……霊夢の猫耳姿……これはいかん。鼻血がでそうだぜ……)
というふうに霊夢に萌え、鼻血をこらえていたのであった。
「とりあえずこの異変の元凶を捕まえないといけないわね……。このままじゃ私も恥ずかしいしね」
「そ……そうだな!じゃ……じゃあ行くか」
魔理沙は頭の中で、誰だか知らんがナイス!、と思っているのであった
―――――紅魔館―――――
紅魔館でも、ばたばたと騒動が起こっていたのであった。
「咲夜ー!咲夜!大変!私の頭にこんなものが!」
急いでメイドに駆け寄るのはレミリア・スカーレット。紅魔館の主ともいわれる吸血鬼だ。
「どうしましたか?おじょうさ……」
紅魔館のメイド長である十六夜咲夜がレミリアのほうを向いた瞬間、咲夜は鼻血をふきだした。
「あ、あれ?咲夜どうかしたの?」
「い……いえ……なんでもありませんわ。お嬢様」
咲夜は鼻血を拭きながら言う。
「咲夜にもついているようね。その耳」
「そ……そのようですわね(お嬢様かわいいお嬢様かわいいお嬢様かわいい……)」
咲夜の頭の中はそのことでいっぱいだった。
「お……お嬢様!もう我慢できません!」
「え?ど……どうし……」
咲夜はレミリアがセリフを言い終わる前にレミリアに襲いかかった。
「お嬢様!私と一緒になりましょう!今ならできる!にゃーん♪」
「だ……誰か……助け……イヤァァァァァァ」
一方図書館では……
「パチュリー様!頭に耳が!」
このあわてている少女はパチュリーの使い魔である小悪魔である。
「そうね……あなたにもついてるわよ。多分幻想郷中のみんなについているでしょうね」
この冷静に解析している少女は魔女、パチュリー・ノーレッジである。
彼女は外見だけでは冷静に見えるが、頭の中ではこう思っていた。
(魔理沙の猫耳……見たい!)
「小悪魔……外に出るわよ」
パチュリーは小悪魔に言う。
「え?出かけるんですか?いつもならこんなとき……」
「いいから早く!」
小悪魔は何も反論できず、ただついていくのみだった。
地下牢では……
「あ~あ。暇だなー。せっかくかわいいお耳がついたのにここにいてもおもしろくない。そうだっ!魔理沙と遊んでこよう」
そうして、レミリアの妹、フランドールは牢を壊し、外へ出て行ったのだった。
―――――魔法の森・アリス宅―――――
「なにか違和感があると思ったら頭に耳がついていたのね。……誰の仕業かしら?こんな意味もないこと」
彼女はアリス・マーガトロイド。人形使いである。
「あ、でもこの姿で魔理沙の所に行けば……。こうしちゃいられない!すぐに出かけましょう!」
そして、アリスは何体かの人形を従え、外に出て行った。
各場所ではいろいろと大変な事態が起こっているようだった。
これは猫耳の効果なのかはしらないが、好きな人に襲いかかったりする者も何人かはいた。
「これは……結構まずいかもしれないわね。正直、こんなことになるとは思ってなかったわ」
霊夢は魔理沙に向かって言う。
その魔理沙も、だんだん自分の気持ちが抑えきれなくなってしまっていた。
「はぁ……はぁ……。なぁ霊夢、霊夢のこと……襲ってもいいか?」
「はぁ!?何言ってるのよ!まさか……あんたまで!?」
魔理沙は、じりじりと霊夢に詰め寄る。
「ちょ……ちょっとやめっ……」
魔理沙が霊夢に襲いかかろうとしたそのとき……
「「そこまでよ!」」
アリスとパチュリーが同じセリフで飛んできた。
さすがの魔理沙もこれには驚いたらしく、アリス達から一歩下がる。
「魔理沙!私の猫耳姿どう?かわいいでしょ」
そう言ってアリスが魔理沙の右腕を掴む。
「魔理沙、霊夢とじゃなくて私と一緒に寝ましょ……?」
パチュリーが左腕を掴む。
「何よあんた。魔理沙は私のものよ」
アリスがパチュリーに喧嘩を売る。
「いつからあんたのものになったのよ。魔理沙は私のものよ」
パチュリーが言葉を返す。
「私は誰のものでもなーい!霊夢ぅー!私は霊夢と居たいんだぁー!」
そこに、遠くから突っ込んでくるものが……
「まーりさ!あそぼぉー!」
フランが魔理沙の胴体に抱きつく。
「フ……フランか……。見ての通り遊べる状況じゃ……ないんだ」
「えー!あそぼうよー!」
フランが強く抱きしめる。
それと同時にアリスとパチュリーが腕を引っ張る。
「「さあ魔理沙!誰を選ぶの!」」
「痛い痛い!両腕と背骨が折れるぅー!ら……らめぇぇぇぇぇぇ!」
「よかった……助かった……一刻も早く元凶を倒さないと……」
魔理沙を置いて、霊夢は飛び立った。
「きっと元凶はあいつのはず……」
霊夢は目的地まで全力で飛んだ。
―――――マヨヒガ―――――
「ここね。きっとここにいるはず……」
そのとき、スキマ妖怪の紫が現れた。
「あら?霊夢じゃない。どうしたの?こんなところに」
「どうしたもこうしたもないわよ。あんたのせいで大変なことになっているのよ」
霊夢は状況を紫に伝える。
「あら、どうして私が原因だと言えるのかしら?」
紫は不気味な笑みを浮かべながら問う。
「あんた以外に考えられないじゃない。こんなことするの。それに、その証拠にあんたには猫耳がついてないし」
紫に対して指を指しながら霊夢は言う。
そして、霊夢はお札を構える。
「さあ、茶番は終わりよ。私に退治されなさい」
「まだまだ遊びたかったのに……しょうがないわね。相手してあげるわ!」
紫は弾幕を出す。
「悪いけど……最初っから本気で行かせてもらうわ 霊符『夢想封印』!」
虹色の弾幕が紫を襲う。
「そのようね……ならこっちも手加減しないわ」
紫はさっと弾幕を避けるとスペルカードを宣言する。
「結界『生と死の境界』」
霊夢は辛くもそれを避けた。
……そしてスペルカードを宣言しあう戦いが続き、2人とも疲労がたまりはじめていた。
「これで最後のスペルよ……『弾幕結界』!」
霊夢はこのスペルカードをなんとか避けきった。
何発かかすり、服がボロボロになっていたが。
「これも避けられちゃうのね。私の負けよ。降参」
紫は両手をあげて降参のポーズをする。
「ふぅ……。あぶなかったわね。まぁやっぱり正義は勝つってところかしらね」
こうしてこの異変は紫を倒したことにより終わった。
この異変によって巻き込まれた人たちの被害は計り知れなかったが、この異変によって仲良くなったというものもいる。
咲夜とレミリアは事後、いい関係になれたらしい。
アリスとパチュリーは険悪な仲になったらしい。
フランは牢を抜け出した罰として、いろんな人と仲良くなれるように努力をする、という罰を受けたらしい。
魔理沙はその後一ヶ月ぐらい行方不明になったとか。
それだけに取り扱いには少々注意が必要だと思うのです。たとえギャグであってもですね。
お話の構成の上手さやアッと驚くオチ、ひたすら可愛らしい描写や有無を言わせぬ勢い等
なんでも良いのですが、納得できるものが欲しいんですよね。
今回は紫様の愉快犯的行動が猫耳発生の理由だったのですが、
ちょこっと説得力に欠ける印象を受けました。
勝手な意見を述べてゴメンなさい。次、期待しています。
こんな作品見てくださって有難うございます。こういうの書くの初めてだったんでどうかなー……って思ってたんですけど、おもしろいと思ってくれたのならうれしいです。いろいろと意見をもらって参考になりました。有難うございます
もうちょっと各場面が詳しく描写されていれば、より一層楽しめたと思うのですが。
でも、発想自体は良かったと思いますよ。
ちょっと魔理沙がモテすぎでしたがw
見てくださってありがとうございます。いやぁ……本当に自分で改めて確認するとそうですよね。
あまり詳しくかけてなかった部分が多くてすみません。
やっぱり文章書くというのが苦手なもので自分……。
まあ、これからどんどん精進するようがんばります。
貴重な意見有難うございました。