・クライマックスは唐突に来るようだ。
「旅に出てみようかしら。」
「__え?」
あの風見幽香さんがをアセビの花を見ながらいきなり変な事言うもんだから私はしばしば立ちすくんだ。
そして同時になぜか変な感じがした・・そう言葉じゃ言い表せない何か・・が
「旅って素敵だと思わない?リグル。」
「う~ん・・私にはあんまり分かりませんね~」
「あら?虫ってどこかへ行く当ても無く彷徨ってる感じがするんだけれどもねぇ」
「はは・・彼らだって生きてますし、それに家族だっていますしね、そう簡単に旅なんて行けませんよ。」
「へぇ・・そうなんだ」
そう言うと幽香さんは再びアセビの花を見た。何かあるのだろうか?何故か気になってしまう・・
「幽香さん。さっきからこの花ずっと見てらっしゃいますけど何かあるんですか?」
「あら、唐突ね。別に私が何の花を見ていようが貴女には関係ないでしょ?」
「う、まぁ・・そうですけど、ちょっと何か気になっちゃって・・」
私がそう言うと何故か幽香さんはクスっと笑った。
「?」
クスっと笑った幽香さんは何だかとっても悲しそうな・・いや私の気のせいか・・
「さぁて・・旅の支度をしますか。」
「ええ?!!本当に旅に出るんですか?」
よもや冗談だと思っていた私は、びっくりして、つい声に出してしまった。
「あら?貴女が何でそんなに驚く必要があるのかしら?」
幽香さんが微笑みながら尋ねてくる。
「あ・・い、いや・・な、何でもないです・・」
何でかめっちゃ恥ずかしいぞ・・・
「それじゃあね、リグル。」
「は、はい・・」
そう言って幽香さんは自分の家に向かって歩く・・その時だった。
「あらっ」
「!」
幽香さんが小石に躓く。
その瞬間・・僅か0.8秒程私は風を一瞬だけ切る様に素早く幽香さんの手をガシッと掴んだ。
「大丈夫ですか?幽香さん?」
「ええ、ありがとう。」
まったく幽香さんともあろう大妖怪が小石ごときで転ぼうなんて・・
今日は変な日だなぁ。
それにしても・・・幽香さんの手って柔らかいなぁ・・ぷにぷにしてるや。
あぁ・・もうちょっとだけ手を握らせて貰い・・
「いつまで私の手を触ってるのかしら?ん?」
「あひゃ・・す、すいません!!」
私はすぐさま手を離す。
しかし幽香さんの手が私の手を再び掴む。
「うぎゃー!!すいません!何でもしますから!命だけはぁ!」
「あら?”何でも”するのね。」
笑っている時の幽香さん程怖いものは無い・・
し、しまった・・・この言葉は幽香さん相手にはタブーだった・・・くそう!私の馬鹿!
「それじゃぁ・・・」
「(ああ・・おわたおわたおわたおわたおわたおわた・・)」
「お茶でも飲みましょうか。」
「ふえ?」
「近頃この辺に来るのは貴女ぐらいしかいないからね、まぁその・・お礼だとでも思って頂戴。」
あ、ありのままに・・今起こった事を話します・・!
幽香さんが怒ったと思ったら実はそんな事は無かった・・!
ジャンピング土下座とか・・元祖マスパで焼却処分なんてものじゃないです・・
幽香さんのもっと優しい?片鱗を味わいましたよ・・
「ふぇx@い!よろほんで!」
あぐわぁ!盛大に噛んだ!
「クスクス・・それじゃ行きましょうか。」
そういって幽香さんは私の手を引いた・・
その時にチラッと見えた幽香さんの横顔はなぜか最初よりは一変して嬉しそう・・また私の気のせいか?
「それにしても・・どんな味のお茶なんでしょうか?」
「見てからのお楽しみでしょ?」
「ですよね!」
「って!あ!幽香さん!旅の準備手伝いますよ!さっきは悪いことしちゃったし!」
「やっぱり止めたわー」
「・・・」
「あれ?どうかした?」
「いやぁ・・さすが幽香さんだと思いましてねぇ・・あは」
「お茶の代わりにあんたの血を飲みましょう!」
「ごめんなさい!!!(空中土下座)」
「クスッ・・半分冗談よ。」
「半分!!?」
「そう!半分。」
ああ・・・そういう事か・・最初のもやもやは・・そういう事だったのだろうか?
でもこれがそうだったとしたら・・私はいったいどうすれば?
終わり
「旅に出てみようかしら。」
「__え?」
あの風見幽香さんがをアセビの花を見ながらいきなり変な事言うもんだから私はしばしば立ちすくんだ。
そして同時になぜか変な感じがした・・そう言葉じゃ言い表せない何か・・が
「旅って素敵だと思わない?リグル。」
「う~ん・・私にはあんまり分かりませんね~」
「あら?虫ってどこかへ行く当ても無く彷徨ってる感じがするんだけれどもねぇ」
「はは・・彼らだって生きてますし、それに家族だっていますしね、そう簡単に旅なんて行けませんよ。」
「へぇ・・そうなんだ」
そう言うと幽香さんは再びアセビの花を見た。何かあるのだろうか?何故か気になってしまう・・
「幽香さん。さっきからこの花ずっと見てらっしゃいますけど何かあるんですか?」
「あら、唐突ね。別に私が何の花を見ていようが貴女には関係ないでしょ?」
「う、まぁ・・そうですけど、ちょっと何か気になっちゃって・・」
私がそう言うと何故か幽香さんはクスっと笑った。
「?」
クスっと笑った幽香さんは何だかとっても悲しそうな・・いや私の気のせいか・・
「さぁて・・旅の支度をしますか。」
「ええ?!!本当に旅に出るんですか?」
よもや冗談だと思っていた私は、びっくりして、つい声に出してしまった。
「あら?貴女が何でそんなに驚く必要があるのかしら?」
幽香さんが微笑みながら尋ねてくる。
「あ・・い、いや・・な、何でもないです・・」
何でかめっちゃ恥ずかしいぞ・・・
「それじゃあね、リグル。」
「は、はい・・」
そう言って幽香さんは自分の家に向かって歩く・・その時だった。
「あらっ」
「!」
幽香さんが小石に躓く。
その瞬間・・僅か0.8秒程私は風を一瞬だけ切る様に素早く幽香さんの手をガシッと掴んだ。
「大丈夫ですか?幽香さん?」
「ええ、ありがとう。」
まったく幽香さんともあろう大妖怪が小石ごときで転ぼうなんて・・
今日は変な日だなぁ。
それにしても・・・幽香さんの手って柔らかいなぁ・・ぷにぷにしてるや。
あぁ・・もうちょっとだけ手を握らせて貰い・・
「いつまで私の手を触ってるのかしら?ん?」
「あひゃ・・す、すいません!!」
私はすぐさま手を離す。
しかし幽香さんの手が私の手を再び掴む。
「うぎゃー!!すいません!何でもしますから!命だけはぁ!」
「あら?”何でも”するのね。」
笑っている時の幽香さん程怖いものは無い・・
し、しまった・・・この言葉は幽香さん相手にはタブーだった・・・くそう!私の馬鹿!
「それじゃぁ・・・」
「(ああ・・おわたおわたおわたおわたおわたおわた・・)」
「お茶でも飲みましょうか。」
「ふえ?」
「近頃この辺に来るのは貴女ぐらいしかいないからね、まぁその・・お礼だとでも思って頂戴。」
あ、ありのままに・・今起こった事を話します・・!
幽香さんが怒ったと思ったら実はそんな事は無かった・・!
ジャンピング土下座とか・・元祖マスパで焼却処分なんてものじゃないです・・
幽香さんのもっと優しい?片鱗を味わいましたよ・・
「ふぇx@い!よろほんで!」
あぐわぁ!盛大に噛んだ!
「クスクス・・それじゃ行きましょうか。」
そういって幽香さんは私の手を引いた・・
その時にチラッと見えた幽香さんの横顔はなぜか最初よりは一変して嬉しそう・・また私の気のせいか?
「それにしても・・どんな味のお茶なんでしょうか?」
「見てからのお楽しみでしょ?」
「ですよね!」
「って!あ!幽香さん!旅の準備手伝いますよ!さっきは悪いことしちゃったし!」
「やっぱり止めたわー」
「・・・」
「あれ?どうかした?」
「いやぁ・・さすが幽香さんだと思いましてねぇ・・あは」
「お茶の代わりにあんたの血を飲みましょう!」
「ごめんなさい!!!(空中土下座)」
「クスッ・・半分冗談よ。」
「半分!!?」
「そう!半分。」
ああ・・・そういう事か・・最初のもやもやは・・そういう事だったのだろうか?
でもこれがそうだったとしたら・・私はいったいどうすれば?
終わり
気になったのが
>「__え?」
アンダーバーなのは何故?
そういうものに、私もなりたい。