八雲紫は存在する
シュレーディンガーの猫と同じさ。
八雲紫を"それ"として観測したならそれの存在は確定される。
八雲紫は怪異そのものであり、何かと何かの境界線そのものだ。
彼女はどこにでも存在するとも言えるし、どこにも存在しないともいえる。
境界とは俄然曖昧な物。
ここからここまでが"それ"のスキマで、境界であるとしたならば、彼女はまたそこにも存在すると言うことになる。
彼女は怪異が自分の意思を持って服を着て歩いている様なもので、そうでもないらしい。
八雲紫は存在する矛盾と不文律だから、こうやって説明している間にもひらひらと姿を変えるだろう。
ただ、彼女は今存在が幻想側に傾いて観測されているようだから、現実側の僕らには中々見えづらいかも知れないね。
もしも彼女を観測したいなら
もしも彼女を呼びたいならば
暇ならば部屋中のスキマや境界線を覗きこんで見ると良い。
そこから見えるのは、あなたが待ち望んだ彼女とその楽園かも知れないし、そうではないかも知れない。
本棚のスキマ、キッチンのシンクの裏や押し入れの開き戸の小さな間隙、
あなたの部屋と外の世界を隔てるドアの境界線でも良いし、あなたが今のぞき込んでいる液晶を剥がして縦から見ても良い。
ひょっとしたらあなたが夢にまで見た彼女が居るかもしれない。
ひょっとしたらもっと別の不可解な何かが居るかもしれない。
時折、夢を見ているときにこれが現実だと認識してしまった事は?
あなたの周りの友達や景色がふにゃふにゃと非現実的に感じられる事は?
鏡とジャンケンして勝ってしまったことや、負けてしまったことは?
自分がまるで別世界の人間の様に感じられる事は?
第一種永久機関を作った事は?
自分の体が崩れていく妄想をしたことは?
人間は今まで何人食べた?
デンデラ野
グリニッジ天文台
青木ヶ原
次はどこに行きたい?
『超統一物理学によって観測された宇宙には高次元の超生命体が存在する』んだってさ、知ってた?
光のドップラーエフェクトは、観測者の可視光スペクトル観測時における速度の如何によって時間軸がずれて見えるというフレーズに聞き覚えは?
さっきからずっと
あなたの後ろに居るのは誰?
おれは今やつのスキマをほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今起こったことを話すぜ!
『おれは冷蔵庫の裏を覗いていたと思ったらいつの間にか黒い連中が顔面を這い上がってきた』
な… 何を言ってるかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった
頭がどうにかなりそうだった…
超スピードだとか1匹見たら30匹だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
微妙に秘封の世界観が入るのもそれらしいね
今から後ろを振り返るのが怖くなってきた
改変元は、一番上の方の名前の通り、怖い話スレなどで活躍する、さっきからずっとあなたの後ろにいるのは誰?で閉める定番の怖いコピペです。
全部の文は意味がありそうで、無さそうななんともいえない奇妙な文体、になってたら良いなあw
最後の一文を見たときに、ゆかりんが居るかもしれないという、ちょっとした期待と、ちょっとした気味悪さをもって後ろを振り返っていただければ、ひょっとしたら筆者の狙い通りなのかもしれません。
秘封と紫さんの関連性話が大好きなので、上手く纏めれてたら幸いです。
>>3さん
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
この季節、隙間を覗くとゴキブリがいることがありますのでそれ相応の覚悟で臨んでください。