この作品は、同作品集内にある、「第一次スイーツ戦争」の続編です。
前回の作品を読んでからの方が、今作は楽しめると思います。
第一次スイーツ戦争は、今が山場を迎えている。
最初は、お店同士で協力し合うような姿勢が見られたものの、今はそんな面影も無い。
売上を伸ばし、生き残ることに精一杯だ。
それぞれのやり方で、一生懸命生き残る。
そんな少女達の姿を見てみるとしよう。
その前に、何故そのように競争が激化したのか。
原因は紛れも無く、一つの雑誌であった。
とある日のこと、文が層化抽出法を用いてどの店を使用しているかのアンケートを行った。
それを雑誌に掲載し、文は配る。
その雑誌には、こう書かれていた。
子供達や若者の層は、珍しいものや甘いものが大好きである。
そんな中で人気な店舗は、珍しいものが多く、評論家の早苗さんもオススメの「Magic Sweets House」。
また、可愛らしいパンが多い「ベーカリー 地霊殿」や、様々なスイーツが売られている「お菓子専門店 命蓮寺」も人気だ。
また、中年の層になってくると、少しずつ和菓子の層も増えてくる。
が、老人達の層に比べればそれはまだ微量である。
中年の層に人気なのは、家庭的で、庶民的な味のパンが多い、「パン工房 ふじわら」だ。
他にも、外装は目に痛いが、中は非常に落ち着いた空間で、大人向けのスイーツが多い、「Red Devil Confectionery」も人気だった。
最後に、老人達の層。
この層は和菓子を購入する確率が非常に高く、特に「和菓子処 しらたま」で購入している人が多いようだ。
可愛らしい店員さんが多い「御菓子処 永遠亭」も人気のようだ。
総合的に見た結果、どの層でも特に売上が安定しているのは、「Magic Sweets House」、「お菓子専門店 命蓮寺」、「パン工房 ふじわら」の三店だ。
また、老人の層で手堅い固定客を獲得している、「和菓子処 したらま」もなかなか安定した売上を見せている。
しかし、どの店舗も極端に売れていないということは無く、安定した売上を上げている。
ここから、どこの店舗が驚くような商品の開発、または、様々な戦略で売上を更に伸ばしていくのかが期待すべきところである。
射命丸 文
この記事が発行された後、自分の店を客観的に見た評価を理解し、会議が各店舗で行われた。
そして、このままではいけないと、売上の競争を始めたのである。
最初に行動したのは、「Red Devil Confectionery」だった。
以前、アリス達の意見を聞いた咲夜達は、店の外装の改装工事を行った。
目に痛い紅から、少し柔らかい赤色へと変え、見た目も何処かの洋館を思わせるような外装へと変えた。
また、店内の雰囲気と共に、サービスにも力を入れた。
商品を購入してもらう度にカードにスタンプを押し、一定の量がたまれば、食器だったり、グッズだったりと、いろんなものと交換できるような制度を採った。
これにより、客足を増やし始める。
それを見たアリス達は会議を行った。
「動き出したわね。そろそろこちらも対策を打たないと……。何か策はあるかしら?」
「もちろんだ、それはだな……」
次の日、人里に配られた新聞に、一つ紙切れが挟まっていた。
なんだろうとそれを見てみると、それは広告だった。
新製品の宣伝と共に、クーポン券がついているときた。
しかも、内容をよく見てみると、人気の商品が三つセットでお得な値段で購入できると書いてある。
しかし、値段は書いていない。
詳しくは店頭で、その言葉が最後に書かれていた。
その日、たくさんの客が「Magic Sweets House」に押し寄せた。
たとえ購入しない予定でいても、店頭にまで足を運ばせることができればいい。
なぜなら、魔理沙によって考えられたAIDAS理論が発揮するからである。
A(Attention)では、パンの芳ばしい香りや、洋菓子の甘い香りが、キッチンから入り口付近まで伸びた換気扇を通して流れ出す。
I(Interest)では、外に置かれたお店のオススメ商品の模造品をガラス越しに設置することで、変わったものがある、美味しそうだ、等の興味を持たせる。
D(Desire)では、お店の中にあり、スイーツを作る際に失敗してしまったものを試食品として出すことで、美味しいということを実感してもらい、欲求へと繋がる。
また、これは失敗するものが毎回違うので、固定客でも、買ったときの無い商品が試食品として置かれ、美味しいと感じてもらえば新たな需要に繋がる。
他にも、POP広告を用意することによって、購入させる欲求を引き出すのだ。
ここまでの流れによって、A(Action)たる購入が起こる。
そして、最後のS(Satisfaction)では、店員の丁寧な接客と他の店舗には真似できない味により、満足感を与える。
これによって、またこの店に行こう、という気持ちにさせるのだ。
その作戦は見事に成功し、売上を更に伸ばすことに成功したのだ。
そこから、洋菓子業界の激しい競争が始まる。
洋菓子業界の競争が激化する中で、パン業界の争いも激化。
ベーカリー 地霊殿
自由な意見が飛び交うプレーンストーミングの中、やはり売上の話が出てくる。
販売の層を子供や若者に絞ることに決めたが、ここからどうしていくかという話をしていた。
「やはり、他の店舗と比べて何らかの特別なものが無ければ競争に競り勝つことはできません。どうするべきでしょうか」
「価格で勝負するのもいいかと思います。子供や若者の層に絞るのなら、買いやすい値段に設定するのがいいかと。子供は稼げませんし、親に買ってもらうにしても、安い値段なら財布にも優しいですし、若者にしても、安い値段だと嬉しいと思います」
「なるほど、値段で勝負するのね、それはいいかもしれないわ」
そうして、ロープライスに設定し、子供や若者の層を中心にした販売を展開する。
まず、中途半端な値段は止め、切りのいい数字で販売するジャストプライス政策を用いることにした。
また、その政策と共に、一部の商品に限り、コストのかかる商品との差を明確にする、段階価格政策も用いることにした。
普段は普通のパンばかりだけど、今日は少し高いものを買ってみよう、というパン自体の差別化を図る。
それによって、パンの価値観をあげることにも繋がるのだ。
最後に、売れ残りのパンを処理するわけにもいかないので、見切価格政策を用い、少しでも売上を伸ばそうとすることにした。
早速その効果は現れ始め、ロープライスで可愛らしく、そして美味しいということでパンの売上がぐんと伸びた。
しかし、それを黙ってみているはずがないのは、他の店舗である。
「パン工房 ふじわら」でも、会議が開かれることとなった。
「向こうは価格を低く設定して客を集める形をとり始めたが……。どうする、妹紅」
「こっちは地域密着型の店を展開しているわけだし、固定客はしっかりと確保できると思う。だから、私達も価格を下げて新しい客を呼び寄せるとか、そんなことはしないでいいと思う。むしろ、今の価格を維持する、慣習価格政策をとるべきだと思うわ」
「なるほど、確かにそれがいいかもしれない。しかし、それだけでは競争には勝てそうにないが……。そうだ、私達には固定客がいるから、それを利用すればいいんだ」
「どうやって利用するの?」
「お客さんにこんなパンが食べてみたいとか、そういう声をもらうんだ。購入してもらった時に、袋の中に一緒にアンケート用紙も入れておけばいい。それで、回収の箱も店内に設置しておけば完璧だ」
「なるほど、いいね。実践してみようか」
妹紅達は、自分たちの持つ固定客を利用し、新たな商品の開発に結びつける政策をとった。
市場に出ることの無い潜在的な需要を引き出すことによって、新たな発見に繋がり、それをテストマーケティングを行う。
それによって売上が良ければそのまま販売を続行し、売上が伸びなければ新たな商品の開発に取り掛かる。
手間はかかるが、新たな開発の楽しさであったり、固定客がもしかしたら自分の欲しいものが作られるかもしれないという小さな願望を抱くことにもなる。
それがまた売上に繋がり、競争に負けないものになっていくのだ。
もちろん、和菓子業界も熱い。
和菓子は大体が型にはまっているようなものが多い為、ぱっとしない感じがする。
そこで、「和菓子処 しらたま」は味にこだわることにした。
普段から妖夢の和菓子を食べている幽々子では、すこしばかり役不足だった。
和菓子の作り方を丁寧に教えてくれたのは幽々子だが、幽々子は妖夢の作る和菓子の味に慣れてしまっている。
また、早苗にしても、外の世界では和菓子を食べることはあまり無く、洋菓子やパンなどのスイーツが多かったため、当てにならない。
このことから、普段食べない人で、お茶を飲んで和菓子を食べる人物でないといけない。
そこで妖夢は、霊夢に頼み、味の評価をしてもらった。
「どう?」
「う~ん、ちょっと甘ったるいかもしれないわね。お茶と一緒に出すからっていって極端に甘くなくていいし、微妙な甘さでも駄目なのよ。どれも似たような甘さじゃ駄目ね」
「なるほど」
「この和菓子はとても甘い、この和菓子は控えめな甘さがある。お茶によってこの和菓子がオススメですよ、みたいなものを自分で作るといいと思うわ」
「ほぅほぅ……。流石は霊夢さん、お茶と和菓子の消費者の中では幻想郷一ですね。非常に参考になる意見です」
「こんなんで和菓子が報酬にもらえるのなら安いものよ。まぁ、そっちの営業時間が終わる頃にこっちに来るってことでいいのかしら?」
「そうしてもらえると嬉しいです」
こうして、妖夢は和菓子の微妙な味の改変を行った。
霊夢との連携で、どの和菓子がどのお茶に合うのかなど、ショーウィンドウ毎に区切る。
オススメのお茶もそのショーウィンドウの上に設置した籠の中に入れておくことで、新しい需要が生まれる。
どのお茶にどの和菓子を出せばいいか分からなかった人達にとっては優しいサービスで、大好評だった。
その親切なサービスのおかげで、人里でも和菓子はしらたまが良いという噂が流れるようになってきた。
しかし、そんなのを黙ってみているはずがないのが、ライバル店である「御菓子処 永遠亭」だ。
「和菓子処 しらたま」が、味で勝負するのなら、こちらは見た目で勝負である。
味は現状を維持し、見た目の良さに磨きをかける。
店員の兎達が永琳を囲み、その巧みな道具の使い方や手のひらの使い方をメモする。
ポイントは永琳が分かりやすく説明し、それを一度実践してみる。
見た目で勝負すると決めたのなら、生半可な出来じゃ店に出すことはできない。
厳しい審査が行われ、日々練習が続く。
「丸みが雑ね。微妙にでこぼこしているし、こんなのじゃ駄目だわ」
「柔らかみが足りないわ。自然で、なおかつ本物のような花弁にみせるのにはまだまだね」
「色が少し強いわ。ほんのりとした、自然の桃色を作るようにしなさい」
このような厳しい審査を受けている中で、どの兎がどの分野の作業が得意なのかということも自然に分かってくる。
なので、得意な分野の者にそれを任せ、流れ作業のように和菓子を作っていく。
材料作りと自然な色を作り出すのが得意な者、微妙な味を調整するのが得意な者、装飾の技術がある者などに別れ、作業を進めていく。
そうして、やっとの思いで出来上がった作品を食べてもらう。
「……これなら出してもいいでしょう。味もいいし、見た目も美しいわ。あとはこれからどうやってもっと素晴らしいものを生み出していくかという向上心があるかどうかね」
翌日に広告を挟み、とりあえずお客を呼び寄せる。
そして人々は、ショーウィンドウに並べられた美しい和菓子に目を奪われた。
そのまま和菓子の購入へと移る人々が多く、計画は大成功。
しらたまの売上を伸ばし続けるわけには行かない永遠亭が、反撃の手を打ったのだった。
そんな中、総合的なスイーツの販売を行っている命蓮寺も動き出した。
様々な政策をとる各店舗だが、その各店舗の本当に良いところだけを盗み、それに新しい物を加えていく。
「さて、私達もそろそろ動きださなければいけなくなってきた。そこで、私達は目立たない、自然な政策を取ろうと思う。さて、ご主人。どんな政策だと思う?」
「え? 私ですか? えっとですね……私がお菓子作りに参加して、毘沙門天の弟子が作った……「陳列に力を入れていこうと思っているんだ」、やっぱり駄目ですか……」
ナズーリンの計画はこういうものだった。
命蓮寺のお店は、他の店舗にはないほど、様々なお菓子の品揃えが売りである。
しかし、たくさんのお菓子がある故に、何処に何があるか分からないということになりかねない。
そこで、しっかりと分類することはもちろんのこと、陳列方法に力を入れるのだ。
一押しの商品は、ゴールデンゾーンと呼ばれる、手の届きやすく、視線に入りやすい場所に陳列する。
また、あるテーマのもとに、関連する商品を一定の場所に集めて陳列する、関連品陳列を導入したり、スイーツに合うものを提案し、新しい購買動機に繋げるコーディネート陳列などを導入する。
そこに、微妙に端数価格政策を混ぜることによって、さりげないお得感を感じさせるのだ。
どれもぱっとするような政策ではないが、陰で売上を支える大事な政策でもある。
早速、ナズーリンの指導のもと、大幅な店内の陳列方法の変更を行った。
パンならパン、洋菓子なら洋菓子と、しっかりとエリア毎に区切る。
また、そのエリアの中でも、この通りにはどんなものが売っているか、といったものが天井から掛けた看板に書かれている。
消費者に優しい陳列方法や設計になった新しい命蓮寺のお店。
そして、駄目押しといわんばかりにナズーリンはとあるものを皆に渡す。
「これは……手作りのエプロンに帽子ですか?」
「そうさ。このお店のユニフォームみたいなものだ。お店の皆がそれを着ることで一体感も出るし、店員だっていうのがすぐに分かるだろう?」
薄い茶色の生地に、可愛らしいポップ体で書かれた、各店員の名前。
また、大きなポケットもついており、機能性もよい。
帽子も同じ生地で作られており、髪の毛が落ちないように、頭にフィットするような形となっている。
それには皆も驚いたようだったが、気に入ったようでもあった。
「これで売上の競争にも負けないような、安定したお店を作っていこうじゃないか」
結果、知将ナズーリンによる戦略が、より売上を安定させるものとなった。
各店舗、新たな販売方法を導入し始めた結果、第一次スイーツ戦争は大きな売上競争を生み出した。
「何やら今日は子供連れのお客が少ないわね。魔理沙ちょっと様子を見てきてくれない?」
「おう、任せとけ」
魔理沙が外へと駆け出すと、その理由は一目でわかった。
「風船を持ったくまさん……だと? それに鳥もいるじゃないか。さとりめ、やってくれるぜ」
「ベーカリー 地霊殿」の前には、着ぐるみをきたお空とお燐が風船を配って客寄せを行っていたのである。
可愛らしい着ぐるみに子供たちはそちらへ自然と足が動く。
そして風船を渡す。
親としては、風船をもらったのなら、少しここで買い物をしようかなぁという気持ちが沸く。
魔理沙はお店に近づき、どれほど店内に人がいるのかを確認する。
いつもよりも客が多いのを確認すると、こりゃ今日はだめだなと苦笑いを浮かべる。
「暑いよお燐……」
「我慢しなさい、お空。暑いのは慣れてるでしょう?」
「うにゅぅ……」
隣で変な声が聞こえた気がするが、魔理沙は気にしなかった。
とりあえずそのことをアリスに伝えると、アリスも諦めたようだった。
しかし、それに対抗し始めたのが命蓮寺勢である。
村紗がナズーリンに命じられ、水のパフォーマンスを店先で始めたのだ。
ここ最近暑い日が続く幻想郷としては、何とも清涼感のあるパフォーマンス。
それには子供だけでなく大人もそちらに足を運ぶ。
これにより、固定客を除いた一般の客は、必然的にどちらかの店を選ぶようになる。
地霊殿勢の着ぐるみにより、他の店舗の者達は今日の売上は少し落ち込んでも仕方ないと見こんだものの、それを許さないのが命蓮寺勢。
信仰のためでもあるため、必死である。
結局その日は、どちらも利益がもとの売上に同じ位、上乗せされた形となった。
またとある日、某所に洋菓子を販売している者達の代表者たちが集まった。
ナズーリンの呼びかけで集まった、アリス、咲夜に話を持ち掛ける。
それは、価格についての話。
洋菓子の中でも基本的なシュークリームやクッキーなどの価格だけ同じにしようというものだった。
「と言うことなんだけど、どうだろう?」
「別に私はいいと思うけど。基本的なものの値段が同じなら違うものでの競争に専念できるし」
「私も同じ意見だわ」
「それじゃあ、そういう方向で……」
その時だった。
「そこまでです!」
「こ、公正取引委員会だとッ!?」
開け放たれたドアには、公正取引委員会の四季映姫が立っていた。
公正取引委員会とは、紫が設定したもので、四季映姫がその役割を担っている。
どんなものかといえば、読んで字の如く、公正な取引にするための委員会であり、不正は許さない。
今回、価格カルテルを結ぼうとしていた為、四季映姫が来たのだ。
「売上が高い場所に合わせた値段設定をするのなら構わないのですが、この用に各店舗が集まって、話し合いで価格を決定するのはいけません。すぐに解散しなさい」
「し、仕方ない。今日の話は無かったことにしよう」
「まぁ、私は誘われた側だし別にどっちでもいいわ」
「右に同じね」
ナズーリンの企みは、失敗に終わった。
このようなことが起きないように、公正取引委員会の目が光る。
また、違う日のことだった。
新聞の中に挟まれた折り込みチラシの一部に、こんなことが書かれていた。
他店と比べて、私達の店のこの商品は○○円ほど安く、素材にもこだわっています。
Red Devil Confectionery
この記事を見た魔理沙はすぐさま幻想郷広告審査機構の射命丸文に連絡をとる。
文は、新聞記者でもあるが、広告審査機構の一員でもあり、代表者でもある。
連絡を受けた文はその広告を見て、これは他の店の商売の妨げになると判断し、すぐさま「Red Devil Confectionery」の代表である咲夜のもとに通告する。
「あの広告は他の店舗の価格設定にけちを付けてるのと変わりありません。また、素材に関してもこの書き方だと他の店舗が素材にこだわっていないように見えます。なので、訂正と謝罪を込めた広告を発行してください」
「え!? こういう広告は駄目なの?」
「そうですよ、咲夜さん。というわけで、お願いしますね」
広告に関しても、厳しい目が向けられているのだ。
そして、とある日のこと、また雑誌に、販売員の接客に関するアンケートが書かれていた。
いろんなお店を伺うお客さんのみをターゲットにして、販売員の接客に関して、そしてお店の雰囲気等に関するアンケートを行った。
販売員の接客、お店の雰囲気共に特に好評だったお店は、「Red Devil Confectionery」、「Magic Sweets House」、「お菓子専門店 命蓮寺」だった。
「Red Devil Confectionery」に関する意見として、
・大人びた雰囲気がとても落ち着く。
・そして、接客の態度も非常に丁寧で、例え相手が子供でも非常に親切な接客をしてくれる
・以前、商品がいつもと違う味だったので、そこを指摘したところ、丁寧に謝罪をし、変わりに新しい商品と変えてくれた。
があげられた。
また、「Magic Sweets House」は
・明るい店員さんがとても好印象だった。明るい店員さんがいるから、お店の雰囲気も明るく感じた。
・よくわからない商品があるため、時々訪ねるけど、そのたびに親切にその商品について教えてくれる。
・たくさん商品があって悩んでいるときに、オススメの商品を教えてくれた。
などなど。
最後に、「お菓子専門店 命蓮寺」では
・お店の店員さん一人ひとりが個性的で、そして優しい。お店にいくと、家族の一員として迎えられるようなそんな気分になる。
・商品の並び方などがとても工夫されていて、消費者の私にとっては嬉しい。
・お店の人の挨拶がとても大きくて、明るく、印象的だった。
等の結果が得られた。
他の店舗に関してもたくさんの声が寄せられたが、今回はこれまで。
また次号で別の店舗の結果も載せることにします。
射命丸 文
ここに名前が載らなかった店舗は、すぐさま販売員の育成に力を入れた。
その商品に関する知識を身につけ、感じの良い販売員と思われるように努力をする。
お店の代表者たるものが講義を行って他の販売員に学ばせる、講義法。
長く生きている人物を招き、お客様に見たてて接客を行う、ロールプレイング。
また、実際の例を見ながら学んでいく、ケーススタディなどのOff JTを行うことで、販売員の育成に繋がる。
それを実際の現場で行う、OJTも積み重ねることで、上質な販売員へと育っていくのだ。
このことにより、商品の価格とは違う場所で争う、非価格競争も激化。
更に戦争を激化させることとなったのだ。
一体この戦争の終わりは何処にあるのか。
それは誰も知らない、知り得ないことだった。
文は、雑誌の発行の為に筆を走らせていた。
私がスイーツのお店が建ち並ぶ通りの前を歩いてみれば、
「いらっしゃいませー!!」
「ありがとございました! またのお越しをお待ちしております!」
「パンが焼きあがりました!! 是非お越し下さい!!」
絶え間無く店の中だけでなく、外からも声が聞こえてくる。
それぞれが自分たちのやり方で、他の店舗に負けない工夫を凝らしている。
互いに競い合い、潜在能力を伸ばす、ミックスアップという現象がここで起きている。
どの店舗にも負けないという強い気持ちは何処も負けておらず、それぞれが己を高めようと努力を重ねている。
ふと、考えることをやめ、辺りを歩いていると、とてもいい香りが至るところから流れてくる。
どれも魅力的なもので、私はどの店に行こうかと迷ってしまう。
一つのお店としては、自分の店に引き寄せたくて必死であるが、他店としては、それを食い止めるのにも必死だ。
要するに、現状を見る限りでは、このお店の中ではこの店が一番だなというのは決めづらいと言うことだ。
私は財布の中身を見る。
最近、雑誌を購入してくれる人が多いためか、今は少しだけ財布が暖かい。
私は少し悩んだ結果、全部のお店の商品を少しずつ買うことにした。
私は買い物が下手なのかもしれない。
だけど、それほど私を惑わす魅力が各店舗にはあると言うことである。
一体このスイーツ戦争は何処まで続くのか。
私は最後のときまで追いつづけていきたいと思う。
射命丸 文
「……ほんと、いつになったら終わるのかしらね」
その顔は、どこか子供を見守るような、そんな優しい笑みを浮かべていた。
また、その瞳は、探求心に溢れる無邪気な子供のようだった。
「これからの幻想郷がますます楽しみね」
ぐっと背伸びをする。
一息ついた文は、もう一度、筆を紙の上に走らせた。
どうでもいいけどこれらの店、どこにある設定なんだろう
まさか里の人間が地底や冥界までスイーツ買いに行ってるのかな…
マーケティングの単語を短期間でよく使いこなしてますね。参考図書は何ですか?
それと、少々気になる箇所を以下に。
>評論家の早苗さんもオススメの「Magic Sweets House」 -->。抜け?
>和菓子を購入する確立が非常に高く -->確率
>話が流れる -->あまり見ない表現ですが…ちょっと気になりました
>店員だって言うのが -->平仮名表記かな?
>価格だけ価格を同じにしよう -->重複に違和感が…
>実際の例を見ながら間なんでいく -->学んで
>その表情は、どこか子供を見守るような、そんな優しい笑みを浮かべていた。 -->ここもなんだか違和感が…たぶん「表情」より「顔」が自然だという先入観のなせるわざ。
競争といいながらも殺伐としていないところがいいですね。
そのうちたい焼き屋VSクレープVSたこ焼に発展しそうだww
お菓子専門店 命蓮寺、いってみる価値ありか……
あと星ちゃん、大丈夫だ。まだあわてるような時間じゃない。
今は落ち着いて販売員に徹しよう。
和菓子好きの自分としてはしらたまに向かいたいですよ
話を無理矢理作ったという印象が強いです。
世界観として「大金が必要な理由=売上げの必要性や経費を稼ぐ苦労」が存在しないので
マーケティングにこだわる意味がないですし…。
現代パロにするか純粋なお菓子勝負話の方が適してたのでは。
マーケティングとかの方面に行かなくてよかったんや…
勝敗を競うが故にこうなったのだとすると弾幕ごっこもこんな風に変わっていってしまうのかなぁ、と思うと悲しくなる。
幻想郷でやる話じゃなくなってきてるかな、と。
幻想郷の個性?みたいなのが欲しいなぁ、と
・・・すいません文句ばっかりで。m(_ _)m
自分的には面白かったのでこの点数で
評価ありがとうございます。
読み返してみて、自分もそう感じました。
もっと考えるべきでした。
>8 様
評価ありがとうございます。
設定としては人里の場所に出店しているつもりです。
そういう描写書いてなかったっけな……。
>9 様
評価ありがとうございます。
授業の教科書見ただけですよ。
ご指摘ありがとうございます、修正いたしました。
>豚 様
評価ありがとうございます。
険悪な雰囲気は嫌いですからね。
>ぺ・四潤 様
評価ありがとうございます。
嬉しいお言葉です。
面白そうな戦いですね~。
>コチドリ 様
評価ありがとうございます。
私も行ってみたいものです。
星ちゃん可愛くて生きるのが辛い。
>24 様
評価ありがとうございます。
幻想郷っぽさ……、何か大切なものを忘れていた気がします。
とても作品に関して考えさせられました。
ありがとうございます。
>石動一 様
評価ありがとうございます。
私もついていきます!
>30 様
評価ありがとうございます。
確かに、そう言う用語に意識が行きすぎてキャラを活かせていない気がします。
中途半端がダメなら徹底的にと思った結果、努力の方向が間違っていたようです。
ご指摘ありがとうございます、嬉しいです。
>32 様
評価ありがとうございます。
がっかりさせてしまって非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
確かに、幻想郷でやらせた感がたっぷりな作品になってしまいました。
ご指摘ありがとうございます、嬉しいです。
>35 様
評価ありがとうございます。
現実っぽくし過ぎた結果、幻想郷っぽさが無くなってしまいました。
こちらこそすみません。
>37 様
評価ありがとうございます。
現実的な面が強すぎたのだと思います。
嬉しいです、ありがとうございました。
>39 様
評価ありがとうございます。
私もそう思います……。
商品そのものでなく、売り方や別のパフォーマンスで客を取り入れていくとは…
他の勢力はただ「遊び」の一環としてやってそうだけど、命蓮寺は信仰がかかってる分ガチな感じw
評価ありがとございます。
命蓮寺の方々はほんとガチでやってるでしょうねw