※中二病注、キャラ壊れてます。
朝目を覚ますと庭から兎達の声が聞こえてくる。
外は寒く布団から出たくないが、朝ご飯を作らないといけないため調理場へ向かう。
その途中健康運動をしている、てゐと兎達を見かけ挨拶する。
てゐの朝は早い。
陽が昇る頃に目を覚まし、兎達の健康のためにてゐ自身で開発した健康運動を毎朝やっている。
そのため彼女や兎達は健康そのものだ。
私も参加しようと思ったことがあるのだが、無理だった。
理由は簡単である。
「てゐおはよう」
「鈴仙か、ラゥルレイーシュ」
これはてゐ語という言語で「おはよう」という意味だ。
てゐの体は健康だ、医者が満点あげるぐらい最高に健康らしい。
しかしそれは体だけに限定した話だ。
師匠も
「てゐの体は健康よ、でも頭が…」と言っている。
そうてゐの頭は中二病という難病なのだ。
どんな病気でも治せると公言し、それだけの頭脳と技術を持っている師匠でさえ、中二病は治せないらしい。
私がこの健康運動に参加しない理由は簡単だ。
なるべくてゐと会話したくないから避けているのだ。
何度も言おう。
てゐは健康第一である。
命より健康が大事となんだか矛盾したことを言い日々食事の栄養バランス、運動、睡眠と気をつけている。
問題は頭だ。
師匠と姫様が初めててゐに会った時、彼女は。
怪我もしていないのに腕に包帯を巻き師匠が治療しようとしたら、私から離れろ危険だ…静まれ私の右腕などと手を押さえながら言い。
お嬢様てゐ、腕白てゐ、少年てゐ、乱暴者てゐ、大人てゐといういくつもの人格を持ち。
幻想郷の平和を守る機関の一員であり、日々戦っているらしく。
兎なのに、龍族の生き残りであり、世界規模の戦いを繰り広げているらしい。
師匠は頭を抱え、姫様は大爆笑したらしい。
そうして姫様に気に入られたてゐは永遠亭に住むことなる。
師匠は物凄く嫌がったそうだが姫が大喜びで許可したため断れなかったらしい。
そうして私が来るまで
姫と師匠とてゐと時折やってくる兎達で過ごしていたらしいのだが。
ある日中二病が姫に伝染してしまい、悲劇が襲ったらしい。
「あれほど自分が不老不死であることを呪ったことはない」
それほどひどかったらしい。
なにしろ、一人でさえきつい中二病患者が二人に増え、自分以外で正気の者はいない。
想像できないが、きっと地獄であろう。
食事中に「仲間が私を呼んでいる!」といいどこかへ行くてゐに、
突然見えない敵と戦い始め食事をひっくり返す姫。
本当に地獄のような日々だったらしい。
そんなとき私が月から逃れてきた。
師匠は涙を流しながら土下座して、私に永遠亭へ来てくれと誘ってくれた。
精神的に追いやられてもうそろそろ限界だったらしい。
その間、てゐは私に向かって
「ほう、組織の追っ手か」といい襲い掛かってきて。
姫は
「貴方はスタンド使える?」
とか聞いてきて、私はここに来たのは失敗と悟り逃げようと思ったが師匠に何かを飲まされ
それから永遠亭の外に出れなくなり、師匠と思っていない人間を師匠と言うようになった。
それからの日々は地獄であった。
何しろ事あるごとにてゐは組織の犬めなどと言い襲いかかってきて。
姫は見えない敵と見えない戦いを繰り広げているのだ。
師匠は食事以外は中二病を治す特効薬を作るため一日中研究室に引きこもっている。
しかし私も次第になれてきた。
なにしろ多少おかしい同居人が二人いるだけで私は平和に過ごせるのだ。
どうせ何かの薬のせいでここから出られないし、私はここに骨を埋めよう、そう誓った。
「イナバ、勝負よ!」
謎の挨拶をしたあとは、廊下をうろついていた姫様との戦闘だ。
未だにスタンドというものはわからないが、合わせていたら大体なんとかなる。
てゐと姫様の戦闘は凄い。
何もないはずなのに、そこにいる何かが見えそうなぐらい壮絶な戦いなのだ。
「待て、姫。鈴仙如きでは相手にならん、私が相手だ」
「そうねイナバより、イナバの方が手ごたえがあるわ、勝負よイナバ!」
「任せたわよてゐ、姫様も頑張ってくださいね」
この調子だと朝ご飯は作らなくて良さそうだ。
いつも昼近くまで戦闘してるし。
「っぐわっ!…くそ!…また暴れだしやがった…」
後ろでてゐは廊下に突然うずくまりいつものように包帯をまいた腕を押さえ、息を荒げている。
姫は高笑いしながら
「制御もできないのかしら!とんだ二流ね!」などと言っている。
そんな二人を他のうさぎ達も何も言わず遠くから見守っている。
もう完全に慣れたからだ、最初の頃はリーダーであるてゐを心配する声もあったのだが。
「邪気眼をもたぬお前達にはわからん…それより危険だから離れろ」
そういい人気の無い所に消えていくからだ。
そんなてゐを見て、妖怪兎達は
「クールでかっこいい!」「私も邪気眼が欲しい!」「てゐ様素敵!」と尊敬を集められている。
しかし姫様のスタンドも人気が高い。
「私もスタンド欲しい!」「姫、踏んでください」「姫様素敵!」とこちらも尊敬を集められている。
永遠亭の兎達の中では姫様派閥とてゐ派閥で常に戦闘状態だ。
妖怪兎達も時折戦闘していて、何かの悪夢かと思ったがどうやら現実らしい。
ここはダメだ、どうして私はこんなところに来てしまったのだろう。
朝ご飯を作るのを放棄し、頭を抱えながら部屋に戻る。
やはり慣れない。
そうして何十分か立つと目の隈が凄く、最近視点が合ってない師匠が部屋にやってきた。
「うどんげ、手伝って…」
「はい、師匠!」
「もう少し…もう少しで治せるのよ…やっと解放されるのよ…」
私は師匠の治療薬を手伝うため、機関への報告書をそっと机に仕舞った。
初めて出会った時、てゐは何故私が機関の一員ということを見破ったのだろうか。
いきなり見破られるとは思っていなかったが、何年もかけて信頼関係を築いてきた、今では疑う者はいない。
私の任務は達成できそうだ。
まさか本当に「機関」やら「スタンド」なんてものがあるのか?
いや、そんなはずは…くッ! 左腕が……疼く、だと……!
でもスタンドと戦っているときは普通の人には頭おかしいようにしか見えないもんな。
やはり幻想郷には本当にスタンドが存在するのか?
最後の希望の薬を破壊されたときのえーりんを思うと不憫でならないww
どうでもいいけどアンタ仕事とか学校はどうしてんだwww
えーりん四面楚歌w
開放→解放
面白かったです。苦労人な鈴仙はよく見掛けますが、それ以上に苦労している永琳は中々見られませんのでw
裏切られたと知ったときの永琳のショックは、半端なものじゃないんだろうなあ・・・。
しかしよくこういう発想が出るものですねえ。次の作品にも期待しています。
途中何回も吹きましたが、最後のオチでさらに驚嘆。
凄まじいジーニアスを感じました。
古傷が――――疼きやがるぜ。
出れなくなり
ら抜き言葉?表現ならすみません。
中二病というより精神崩壊とかの類名ほど酷いww
てか俺あなたの作品好きだわ
あと更新早いけど仕事とかは・・・ぐっ!右腕がぁっ!!
俺の中の眠りし何かがああああああああっ!!!!!
永琳にとってジョークで済ましてくれなさそうだから困るw
スタンドって雲山ですかねぇ?w
これは中二ってレベルじゃないよwwwもっとひでえwww
アンタって人は…
どうしてこうポンポン作れるんですかぁ!
増長した月の民の穢れなき争い。
――――月面戦争が」
おもしろかったです。
これも機関の陰謀か!