Coolier - 新生・東方創想話

彼女の愛した中二病

2010/04/28 15:29:37
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※中二病注、キャラ壊れてます。











朝目を覚ますと庭から兎達の声が聞こえてくる。
外は寒く布団から出たくないが、朝ご飯を作らないといけないため調理場へ向かう。
その途中健康運動をしている、てゐと兎達を見かけ挨拶する。

てゐの朝は早い。
陽が昇る頃に目を覚まし、兎達の健康のためにてゐ自身で開発した健康運動を毎朝やっている。
そのため彼女や兎達は健康そのものだ。
私も参加しようと思ったことがあるのだが、無理だった。
理由は簡単である。

「てゐおはよう」
「鈴仙か、ラゥルレイーシュ」

これはてゐ語という言語で「おはよう」という意味だ。
てゐの体は健康だ、医者が満点あげるぐらい最高に健康らしい。
しかしそれは体だけに限定した話だ。
師匠も
「てゐの体は健康よ、でも頭が…」と言っている。
そうてゐの頭は中二病という難病なのだ。
どんな病気でも治せると公言し、それだけの頭脳と技術を持っている師匠でさえ、中二病は治せないらしい。
私がこの健康運動に参加しない理由は簡単だ。
なるべくてゐと会話したくないから避けているのだ。



何度も言おう。
てゐは健康第一である。
命より健康が大事となんだか矛盾したことを言い日々食事の栄養バランス、運動、睡眠と気をつけている。
問題は頭だ。
師匠と姫様が初めててゐに会った時、彼女は。
怪我もしていないのに腕に包帯を巻き師匠が治療しようとしたら、私から離れろ危険だ…静まれ私の右腕などと手を押さえながら言い。
お嬢様てゐ、腕白てゐ、少年てゐ、乱暴者てゐ、大人てゐといういくつもの人格を持ち。
幻想郷の平和を守る機関の一員であり、日々戦っているらしく。
兎なのに、龍族の生き残りであり、世界規模の戦いを繰り広げているらしい。
師匠は頭を抱え、姫様は大爆笑したらしい。

そうして姫様に気に入られたてゐは永遠亭に住むことなる。
師匠は物凄く嫌がったそうだが姫が大喜びで許可したため断れなかったらしい。


そうして私が来るまで
姫と師匠とてゐと時折やってくる兎達で過ごしていたらしいのだが。
ある日中二病が姫に伝染してしまい、悲劇が襲ったらしい。
「あれほど自分が不老不死であることを呪ったことはない」
それほどひどかったらしい。
なにしろ、一人でさえきつい中二病患者が二人に増え、自分以外で正気の者はいない。
想像できないが、きっと地獄であろう。

食事中に「仲間が私を呼んでいる!」といいどこかへ行くてゐに、
突然見えない敵と戦い始め食事をひっくり返す姫。
本当に地獄のような日々だったらしい。

そんなとき私が月から逃れてきた。
師匠は涙を流しながら土下座して、私に永遠亭へ来てくれと誘ってくれた。
精神的に追いやられてもうそろそろ限界だったらしい。

その間、てゐは私に向かって
「ほう、組織の追っ手か」といい襲い掛かってきて。
姫は
「貴方はスタンド使える?」
とか聞いてきて、私はここに来たのは失敗と悟り逃げようと思ったが師匠に何かを飲まされ
それから永遠亭の外に出れなくなり、師匠と思っていない人間を師匠と言うようになった。


それからの日々は地獄であった。
何しろ事あるごとにてゐは組織の犬めなどと言い襲いかかってきて。
姫は見えない敵と見えない戦いを繰り広げているのだ。
師匠は食事以外は中二病を治す特効薬を作るため一日中研究室に引きこもっている。

しかし私も次第になれてきた。
なにしろ多少おかしい同居人が二人いるだけで私は平和に過ごせるのだ。
どうせ何かの薬のせいでここから出られないし、私はここに骨を埋めよう、そう誓った。



「イナバ、勝負よ!」
謎の挨拶をしたあとは、廊下をうろついていた姫様との戦闘だ。
未だにスタンドというものはわからないが、合わせていたら大体なんとかなる。
てゐと姫様の戦闘は凄い。
何もないはずなのに、そこにいる何かが見えそうなぐらい壮絶な戦いなのだ。
「待て、姫。鈴仙如きでは相手にならん、私が相手だ」
「そうねイナバより、イナバの方が手ごたえがあるわ、勝負よイナバ!」
「任せたわよてゐ、姫様も頑張ってくださいね」
この調子だと朝ご飯は作らなくて良さそうだ。
いつも昼近くまで戦闘してるし。

「っぐわっ!…くそ!…また暴れだしやがった…」
後ろでてゐは廊下に突然うずくまりいつものように包帯をまいた腕を押さえ、息を荒げている。
姫は高笑いしながら
「制御もできないのかしら!とんだ二流ね!」などと言っている。
そんな二人を他のうさぎ達も何も言わず遠くから見守っている。
もう完全に慣れたからだ、最初の頃はリーダーであるてゐを心配する声もあったのだが。
「邪気眼をもたぬお前達にはわからん…それより危険だから離れろ」
そういい人気の無い所に消えていくからだ。

そんなてゐを見て、妖怪兎達は
「クールでかっこいい!」「私も邪気眼が欲しい!」「てゐ様素敵!」と尊敬を集められている。
しかし姫様のスタンドも人気が高い。
「私もスタンド欲しい!」「姫、踏んでください」「姫様素敵!」とこちらも尊敬を集められている。
永遠亭の兎達の中では姫様派閥とてゐ派閥で常に戦闘状態だ。
妖怪兎達も時折戦闘していて、何かの悪夢かと思ったがどうやら現実らしい。
ここはダメだ、どうして私はこんなところに来てしまったのだろう。
朝ご飯を作るのを放棄し、頭を抱えながら部屋に戻る。

やはり慣れない。





そうして何十分か立つと目の隈が凄く、最近視点が合ってない師匠が部屋にやってきた。

「うどんげ、手伝って…」
「はい、師匠!」
「もう少し…もう少しで治せるのよ…やっと解放されるのよ…」


私は師匠の治療薬を手伝うため、機関への報告書をそっと机に仕舞った。
初めて出会った時、てゐは何故私が機関の一員ということを見破ったのだろうか。
いきなり見破られるとは思っていなかったが、何年もかけて信頼関係を築いてきた、今では疑う者はいない。

私の任務は達成できそうだ。
鈴仙
「私は師匠の作っている治療薬を破壊するために送り込まれた機関の工作員の一人
コードネームはレイセン、得意技は狙撃と破壊工作よ」


読んで頂きありがとうございます。
ごめんなさい、途中で書いてて頭おかしくなるかと思ったため、ちょっと色々無理でした。
この作品ができたきっかけは
一時間ほど前にてゐって健康マニアだよな…、もし体だけが健康ならどうなるんだろうかという思い付きです。

誤字や指摘や評価をよろしくお願いします。


※誤字訂正しました。
ケチャ
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コメント



0.3370簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
こんなところにも「機関」の手が迫っていたとは……
3.100名前が無い程度の能力削除
この永遠亭はもうダメだ……
まさか本当に「機関」やら「スタンド」なんてものがあるのか?
いや、そんなはずは…くッ! 左腕が……疼く、だと……!
4.80ぺ・四潤削除
最早中二病と言うよりただの精神病な気がするがww
でもスタンドと戦っているときは普通の人には頭おかしいようにしか見えないもんな。
やはり幻想郷には本当にスタンドが存在するのか?
最後の希望の薬を破壊されたときのえーりんを思うと不憫でならないww

どうでもいいけどアンタ仕事とか学校はどうしてんだwww
7.100名前が無い程度の能力削除
もう手遅れね…
11.100名前が無い程度の能力削除
何これ面白いw
12.100名前が無い程度の能力削除
あなたの作品は本当に威力があるなww
14.100名前が無い程度の能力削除
ホントにあなたの作品は面白いなwwwww
16.80名前が無い程度の能力削除
笑った・・・笑ってしまった・・・
17.100名前が無い程度の能力削除
そっか……鈴仙も感染してたのかw
18.100奇声を発する程度の能力削除
痛い痛い痛い…
21.100名前が無い程度の能力削除
最高に面白いw
えーりん四面楚歌w
開放→解放
22.100名前が無い程度の能力削除
あとがきが切羽詰まっててワロタ
23.無評価ワレモノ中尉削除
すみませんが、誤って簡易10入れてしまったため、フリーレスで・・・。

面白かったです。苦労人な鈴仙はよく見掛けますが、それ以上に苦労している永琳は中々見られませんのでw
裏切られたと知ったときの永琳のショックは、半端なものじゃないんだろうなあ・・・。
しかしよくこういう発想が出るものですねえ。次の作品にも期待しています。
25.100まりまりさ削除
中二病というネタ自体は結構ベタなのに、アレンジの仕方が神がかっている……!
途中何回も吹きましたが、最後のオチでさらに驚嘆。
凄まじいジーニアスを感じました。
29.100名前が無い程度の能力削除
中二が集まるとこんな大惨事になるのか……
30.100拠点防衛型コンビニ店員削除
う、うわあ~~!!
古傷が――――疼きやがるぜ。
32.80名前が無い程度の能力削除
誤字なのかな報告でする
出れなくなり
ら抜き言葉?表現ならすみません。

中二病というより精神崩壊とかの類名ほど酷いww
35.100名前が無い程度の能力削除
永遠亭全体が中2病に感染するのも時間の問題か・・・
てか俺あなたの作品好きだわ
あと更新早いけど仕事とかは・・・ぐっ!右腕がぁっ!!
俺の中の眠りし何かがああああああああっ!!!!!
37.100名前が無い程度の能力削除
自分の正気は基地外が過半数過ぎたあたりから怪しくなる
38.100名前が無い程度の能力削除
良いぜ
44.100名前が無い程度の能力削除
うどんさんの機関の一員っていう中二病は
永琳にとってジョークで済ましてくれなさそうだから困るw
46.80名前が無い程度の能力削除
それが世界の選択か……

スタンドって雲山ですかねぇ?w
50.無評価名前が無い程度の能力削除
痛い痛いwww
これは中二ってレベルじゃないよwwwもっとひでえwww
51.100名前が無い程度の能力削除
↑点数入れ忘れました
52.90名前が無い程度の能力削除
姫と戦ってるもこたんも感染の疑いがあるな…
56.100名前が無い程度の能力削除
この後永琳も感染し、来もしない月の使者と戦う妄想が始まったんですねw
59.80名前が無い程度の能力削除
これは外の世界だったら語り継がれるレベルの中二病www
60.100名前が無い程度の能力削除
(ノ∀`)アイタタタタwwww
63.100名前が無い程度の能力削除
いたたたたw
64.100名前が無い程度の能力削除
うどんげにまで感染かwww
65.80賢者になる程度の能力削除
いや待て、永琳がラスボスの可能性も否定できん。

アンタって人は…
69.80ずわいがに削除
これガチで精神病の類じゃねぇかww終わっとるwww
72.100葉月ヴァンホーテン削除
くっそー面白いなあ!
どうしてこうポンポン作れるんですかぁ!
73.70即奏削除
「始まるわね。月の都を我が物にしようと。
 増長した月の民の穢れなき争い。
 ――――月面戦争が」


おもしろかったです。
77.90名前が無い程度の能力削除
これが中二病の末期…
78.90名前が無い程度の能力削除
もしや、えーりんも「不治の病に挑むマッドドクター」という設定の中二病を発症しているのかも…。
79.90名前が無い程度の能力削除
ブルータス…お前もか…
81.無評価名前が無い程度の能力削除
ラ・ヨダソウ・スティアーナ
82.100名前が無い程度の能力削除
点入れ忘れたw
これも機関の陰謀か!
94.90名無し程度の能力削除
永琳の薬ももはや中二病の産物になってるかも
103.無評価名前が無い程度の能力削除
かぐやは暇を持て余しすぎてワザとやってるのかもしれないな。
109.100名前が無い程度の能力削除
お脳が病気なのかしら……レイセンには他人の中二病に違和感を覚えているが、自身の世界設定には違和感なく浸りきっている。冷静を気取る高二秒への過渡期にあるのか。それとも、『クール系中二病』の典型例なのか。永遠亭の闇は深い。
110.100名前が無い程度の能力削除
これはいたいw