これは、まだ咲夜が幼かった頃、紅魔館が幻想入りする前の話。
「ぐすっ。おじょうさまぁ…ごめんなさいぃ~…」
「ほら、もう泣かないの。私は怒ってないから、ね?」
「うう…でもぉ…おつかいもできなかったよぉー…」
レミリアの寝室で、十六夜咲夜(およそ7~8)がベッドに腰掛けるレミリアに泣きついていた。
仕え始めて、今日は初めて町まで1人で買い物に向かった咲夜。普段はメイド長や美鈴などの大人と向かうのだが、
『今日は1人でやってみせます!』と自信たっぷりに言った彼女を信じて送り出した。
しかし、最近は大暴れすることがなくなったとはいえ、依然として紅魔館に対する町の風当たりは冷たい。
その矛先は、たとえ幼い少女とはいえ人間離れした能力を持ち、悪魔や妖怪に愛される存在である咲夜にも向けられた。
傷を付ければどんな報復を受けるかわからない、しかし悪魔の手先に肩入れするわけにはいかない。
そんな町の人々が咲夜に向けた攻撃は、どこまでも冷たい視線と徹底的な無視だった。
店頭に並べられた商品を指し「これください」と咲夜が話しかければ気付かないふりをし、商品を咲夜が手に取れば無言で睨みつけ、威嚇する。
どこの店でもそんな対応をされ続け、咲夜はとうとう怯えてしまって商品を1つも買うことなく逃げ帰ってしまった。
まだ大人であるメイド長や美鈴がいたならば、こんなことにはならなかっただろう。送り出したレミリアも自分の責任を痛感していた。
本音を言えば、咲夜をこんな目に遭わせた連中を今すぐ八つ裂きにしてやりたかった。しかしスカーレット家の主という立場上、
不用意に動くことは憚られた。しかし、咲夜をこのまま放っておくわけにもいかない。
というのは、レミリアが視た自分達のそう遠くない未来。
立派な女性に成長した咲夜には、人間の友人ができる。しかも彼らは自分が幽閉し続けてきた最愛の妹・フランドールさえも
友として受け入れ、自分達に最高の笑顔をプレゼントしてくれるみたいだった。
しかし、今咲夜を元気付けなければ、今日の出来事が咲夜のトラウマになり、人間不信に陥ってしまうことは容易に想像できる。
そこでレミリアは、咲夜に呪文を教えることにした。
「そうだ咲夜、お前にいいことを教えてあげよう」
「え……?」
「そう。困った時のおまじない」
「おまじないー?」
「そ。おまじない」
人間が迷信として信じているものとはわけが違う、恐るべき魔法力で欧州に存在し、
地上を支配した恐怖の一族である吸血鬼に受け継がれた呪文の1つを教えることに。
「今から言うおなじないの意味はね、『我を助けよ、満月よ甦れ』というの」
「うん!」
「きっとこのおまじないを唱えれば、今日の嫌なことを忘れて元気になれるわ」
「うん、うん!」
涙の痕を残しながらも、期待に顔を少しずつ綻ばせていく咲夜。
それだけで、どれほどレミリアを信頼しているかがわかる。それがレミリアは嬉しかった。
彼女も自然と笑みをこぼす。
「それじゃ、教えるわね」
「はい!」
やわらかく咲夜の手を握る。
そしてレミリアは言った。
「 バ ロ ス !!!」
咲夜の腹筋が崩壊した。
「ぐすっ。おじょうさまぁ…ごめんなさいぃ~…」
「ほら、もう泣かないの。私は怒ってないから、ね?」
「うう…でもぉ…おつかいもできなかったよぉー…」
レミリアの寝室で、十六夜咲夜(およそ7~8)がベッドに腰掛けるレミリアに泣きついていた。
仕え始めて、今日は初めて町まで1人で買い物に向かった咲夜。普段はメイド長や美鈴などの大人と向かうのだが、
『今日は1人でやってみせます!』と自信たっぷりに言った彼女を信じて送り出した。
しかし、最近は大暴れすることがなくなったとはいえ、依然として紅魔館に対する町の風当たりは冷たい。
その矛先は、たとえ幼い少女とはいえ人間離れした能力を持ち、悪魔や妖怪に愛される存在である咲夜にも向けられた。
傷を付ければどんな報復を受けるかわからない、しかし悪魔の手先に肩入れするわけにはいかない。
そんな町の人々が咲夜に向けた攻撃は、どこまでも冷たい視線と徹底的な無視だった。
店頭に並べられた商品を指し「これください」と咲夜が話しかければ気付かないふりをし、商品を咲夜が手に取れば無言で睨みつけ、威嚇する。
どこの店でもそんな対応をされ続け、咲夜はとうとう怯えてしまって商品を1つも買うことなく逃げ帰ってしまった。
まだ大人であるメイド長や美鈴がいたならば、こんなことにはならなかっただろう。送り出したレミリアも自分の責任を痛感していた。
本音を言えば、咲夜をこんな目に遭わせた連中を今すぐ八つ裂きにしてやりたかった。しかしスカーレット家の主という立場上、
不用意に動くことは憚られた。しかし、咲夜をこのまま放っておくわけにもいかない。
というのは、レミリアが視た自分達のそう遠くない未来。
立派な女性に成長した咲夜には、人間の友人ができる。しかも彼らは自分が幽閉し続けてきた最愛の妹・フランドールさえも
友として受け入れ、自分達に最高の笑顔をプレゼントしてくれるみたいだった。
しかし、今咲夜を元気付けなければ、今日の出来事が咲夜のトラウマになり、人間不信に陥ってしまうことは容易に想像できる。
そこでレミリアは、咲夜に呪文を教えることにした。
「そうだ咲夜、お前にいいことを教えてあげよう」
「え……?」
「そう。困った時のおまじない」
「おまじないー?」
「そ。おまじない」
人間が迷信として信じているものとはわけが違う、恐るべき魔法力で欧州に存在し、
地上を支配した恐怖の一族である吸血鬼に受け継がれた呪文の1つを教えることに。
「今から言うおなじないの意味はね、『我を助けよ、満月よ甦れ』というの」
「うん!」
「きっとこのおまじないを唱えれば、今日の嫌なことを忘れて元気になれるわ」
「うん、うん!」
涙の痕を残しながらも、期待に顔を少しずつ綻ばせていく咲夜。
それだけで、どれほどレミリアを信頼しているかがわかる。それがレミリアは嬉しかった。
彼女も自然と笑みをこぼす。
「それじゃ、教えるわね」
「はい!」
やわらかく咲夜の手を握る。
そしてレミリアは言った。
「 バ ロ ス !!!」
咲夜の腹筋が崩壊した。
笑い死にさせる気か!?
アンタ間違い無く最高だよ!
ほら 持ってけ
次回も期待してっぞ。
確かにラピュタじゃないけど!
ないけどさぁ!!
リーテ・ラトバリタ・ウルス・アリアロス・バル・ネトリールだろうwww
だが満点だwww
-50点ぐらいつけたいな
マイナスつけたいくらいですね
毎回オチが巧いが故、これは受け入れられないです